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Oracle Real-Time Decisionsインストレーションおよび管理ガイド
リリース3.0
B54058-01
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4 Oracle Real-Time Decisions用のWebSphereの構成

Oracle RTDは、UNIXとWindowsどちらのプラットフォームのIBM WebSphereアプリケーション・サーバーでもサポートされます。次の各項では、WebSphereにReal-Time Decision Serverをインストールする方法について説明します。


注意:

Real-Time Decision ServerはUNIXでもWindowsでも実行されますが、Oracle RTDクライアント・ツールは、Windowsプラットフォームでしか実行できません。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 サーバー・プロパティの構成

Integrated Solutions ConsoleというWebSphereの管理コンソールを使用して、サーバー・プロパティを構成します。Integrated Solutions Consoleの使用方法の詳細は、WebSphereのドキュメントを参照してください。

次の手順を実行して、WebSphereのサーバー・プロパティを構成します。

  1. WebSphereを起動します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」でサーバーを起動できます。UNIXでは、WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name/binに移動して、次のコマンドを実行します。

    startServer.sh app_server_name -username admin_user -password admin_password
    

    次に例を示します。

    startServer.sh AppServer1 -username admin -password mypswd
    
  2. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

    Integrated Solutions Consoleのポート番号が不明な場合は、WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name/config/cells/host_nameにあるvirtualhosts.xmlファイルで確認できます。

  3. 左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。

  4. Oracle RTDを実行するアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Server Infrastructure」の下の「Java and Process Management」を開き、「Process Definition」を選択します。

  5. 「Additional Properties」の下の「Java Virtual Machine」をクリックします。

  6. UNIXシステムにWebSphereをインストールした場合は、次の手順に従って、汎用的なJVM引数にパラメータを追加します。

    1. 「General Properties」の下の「Generic JVM arguments」フィールドに、次の文字列を入力します。

      -Djava.net.preferIPv4Stack=true
      

      このフィールドにすでに値が入っている場合は、既存の値の後に空白を追加して、新しい文字列を追加します。

    2. OK」をクリックします。

      OK」をクリックすると、「Initial Heap Size」および「Maximum Heap Size」に値を入力する必要があるというエラーが表示される場合があります。このエラーが表示されたら、使用しているシステムでの必要に応じて、これらの値を設定します(たとえば、「Initial Heap Size」を512に設定し、「Maximum Heap Size」を2048に設定します)。

  7. 「Process Definition」ページで「Java Virtual Machine」をクリックして、「Additional Properties」の下の「Custom Properties」をクリックします。

  8. New」をクリックします。

  9. Name」に「org.eclipse.emf.ecore.EPackage.Registry.INSTANCE」と入力します。

  10. Value」に「com.sigmadynamics.emf.util.SDEMFRegistry」と入力します。

  11. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  12. 次のカスタム・プロパティを追加する手順に従って、JConsole MBeanの表示を調整します。

    1. 左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。

    2. Oracle RTDを実行するアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Server Infrastructure」の下の「Administration」を開き、「Administration Services」を選択します。

    3. 「Additional Properties」の下の「Custom Properties」をクリックして、「New」をクリックします。

    4. Name」に「com.ibm.websphere.mbeans.disableRouting」と入力します。

    5. Value」に「<on>OracleRTD:*</on>」と入力します。

    6. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

    Oracle RTDアプリケーションのデフォルトのポートとして、WebSphereプロファイルのデフォルトのHTTP転送ポートを使用する場合は、手順1314をスキップして手順15に進みます。Oracle RTDに新しいHTTP転送ポートを追加する場合は、手順13に進みます。

  13. Oracle RTDに新しいHTTP転送チェーンを追加するには、次の手順を実行します。

    1. 左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。

    2. Oracle RTDを実行するアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Container Settings」の下の「Web container settings」を開き、「Web container transport chains」を選択します。

    3. New」をクリックします。

    4. Transport chain name」に「OracleRTD_chain」と入力します。

    5. Transport chain template」で「WebContainer(templates/chains|webcontainer-chains.xml#Chain_1)」を選択します。「Next」をクリックします。

    6. Port name」に「OracleRTD_port」などの値を入力します。

    7. Host」は、デフォルト値*のままにします。

    8. Port」に、Oracle RTDで使用するポート番号を入力します。デフォルトでは、Oracle RTDアプリケーションはポート8080で実行されます。

    9. Next」をクリックし、「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。

  14. 手順13で新しいHTTP転送ポートを追加した場合は、次の手順に従って、新しいホストのエイリアスを作成します。それ以外の場合は、手順15に進みます。

    1. 左側のツリーで、「Environment」を開いて「Virtual Hosts」を選択します。

    2. default_host」をクリックします。「Additional Properties」の下の「Host Aliases」をクリックします。

    3. New」をクリックします。「Host」はデフォルト値*のままにし、「Port」にはOracle RTDのポート番号を入力します。

    4. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  15. WebSphereを再起動します。

4.2 Oracle RTD DatabaseのJDBCプロバイダの作成

Integrated Solutions Consoleを使用して、Oracle RTD DatabaseにJDBCプロバイダを作成します。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。

Oracle RTD DatabaseのJDBCプロバイダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Resources」を開き、「JDBC」を開いて「JDBC Providers」を選択します。

  3. スコープが正しく(Node=host_nameNode_numberに)設定されていることを確認して、「New」をクリックします。

  4. Database type」に、「User-defined」を選択します。

  5. Implementation class name」に、次のいずれかを入力します。

    • SQL Serverの場合: com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerConnectionPoolDataSource

    • Oracle Databaseの場合: oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource

    • DB2の場合: com.ibm.db2.jcc.DB2ConnectionPoolDataSource

  6. Name」に「RTDDataProvider」と入力して、「Next」をクリックします。

  7. 「Class path」に、次のいずれかを入力します。

    • SQL Serverの場合: RTD_HOME/lib/jdbc/sqljdbc.jar

    • Oracle Databaseの場合: RTD_HOME/lib/jdbc/ojdbc14.jar

    • DB2の場合: RTD_HOME/lib/jdbc/db2jcc.jar;RTD_HOME/lib/jdbc/db2jcc_license_cu.jar

  8. Next」をクリックし、「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。

  9. 「JDBC Providers」ページで、「RTDDataProvider」をクリックします。「Additional Properties」の下の「Data sources」をクリックします。

  10. New」をクリックし、「Component-managed authentication alias and XA authentication alias」の下で、「create a new J2C authentication alias」をクリックします。

  11. New」をクリックして、次の値を入力します。

    1. Alias」に「RTDDS_auth」と入力します。

    2. User ID」に、データベースのランタイム・ユーザーの名前を入力します。

    3. Password」に、そのデータベース・ユーザーに対応するパスワードを入力します。パスワードは空白にできません。

    これらの値を入力したら、「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  12. ロケータ・リンクを使用して「Data sources」ページに戻り、「New」をクリックします。次の値を入力します。

    1. Data source name」に、「RTD_DS」などの値を入力します。

    2. 「JNDI name」に「SDDS」と入力します。Oracle RTDがデータベースにアクセスできるようにするには、JNDI名をSDDSにする必要があります。

    3. Component-managed authentication alias and XA authentication」に、「RTDDS_auth」を選択します。

    これらの値を入力したら、「Next」をクリックします。

  13. 「Summary」ページで「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。

  14. 作成したデータソースの名前(たとえば、「RTD_DS」)をクリックします。

  15. Oracle RTD DatabaseにSQL Serverを使用する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. 「Additional Properties」の下の「Custom properties」をクリックします。

    2. Select All」アイコンをクリックし、「Delete」をクリックして既存のカスタム・プロパティをすべて削除します。

    3. New」をクリックし、「Name」に「databaseName」と入力して、「Value」にデータベースの名前を入力します。「OK」をクリックします。

    4. New」をクリックし、「Name」に「portNumber」と入力して、「Value」にデータベースのポート番号(通常は1433)を入力します。「OK」をクリックします。

    5. New」をクリックし、「Name」に「serverName」と入力して、「Value」にデータベース・サーバーの名前を入力します。


      注意:

      Oracle RTD DatabaseをSQL Serverの名前付きインスタンスにインストールした場合は、host_name\instance_nameという形式でデータベース・サーバーの名前を指定してください。

    6. OK」をクリックします。

    7. Save」をクリックします。

  16. Oracle RTD DatabaseにOracle Databaseを使用する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. ページの下部にスクロールして、Oracleデータソースのプロパティ・セクションを探します。

    2. URL」に「jdbc:oracle:thin:@db_host:db_port:sid」と入力します。

      例: jdbc:oracle:thin:@dbhost.company.com:1521:orcl

    3. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  17. Oracle RTD DatabaseにDB2を使用する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. ページの下部にスクロールして、DB2 Universalデータソースのプロパティ・セクションを探します。

    2. Database name」に、データベースの名前を入力します。

    3. Driver type」に「4」と入力します。

    4. Server name」に、データベース・サーバーの名前を入力します。

    5. Port number」に、データベースのポート番号を入力します。

    6. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  18. WebSphereを再起動してからIntegrated Solutions Consoleを再起動します。

  19. Resources」を開き、「JDBC」を開いて「Data Sources」を選択します。

  20. RTD_DS」を選択して「Test Configuration」をクリックします。接続に失敗した場合は、データソースの設定が正しいことを確認してから、データソースを再度テストします。

4.3 WebSphereへのOracle Real-Time Decisionsアプリケーションのインストール

Integrated Solutions Consoleを使用して、WebSphereにOracle RTDをインストールします。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。

WebSphereにOracle RTDをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」を選択します。

  3. ivtAppqueryなどのサンプル・アプリケーションを削除します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. サンプル・アプリケーションを選択します。

    2. Stop」をクリックします。

    3. Uninstall」をクリックします。

    4. Save」をクリックします。

  4. Install」をクリックします。

  5. 新しいアプリケーション・セクションの「Path」に「RTD_HOME/package/RTD.ear」と入力するか、このパスを指定します。RTD_HOMEは、実際のOracle RTDのインストール・パスに置き換えてください。

  6. Next」をクリックし、もう一度「Next」をクリックして、さらに「Next」をクリックします。

  7. 「Map resource references to resources 」の下で、「Use default method (many-to-one mapping)」を選択します。

  8. 前の項で作成したJ2C認証を選択します(RTDDS_auth)。「Select All」アイコンをクリックし、「Apply」をクリックします。

  9. モジュールごとに、「Target Resource JNDI Name」を「SDDS」に設定します。

  10. Next」をクリックし、もう一度「Next」をクリックします。

  11. Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。

4.4 Oracle Real-Time Decisionsの起動

WebSphereにOracle RTDをインストールしても、デフォルトではOracle RTDは起動されません。Integrated Solutions Consoleを使用して、Oracle RTDを起動できます。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。

Oracle RTDを起動するには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」をクリックします。

  3. OracleRTD」を選択して「Start」をクリックします。Oracle RTDが起動するまで、数分かかる場合があります。

  4. URLにhttp://server_name:port/uiを指定してDecision Centerに進み、Oracle RTDが実行中かどうかをチェックします。

Oracle RTDを一度起動した後は、WebSphereを起動および停止すると、Oracle RTDは自動的に起動および停止されます。WebSphereと無関係にOracle RTDを起動および停止するには、Integrated Solutions Consoleを使用します。

4.5 WebSphereからのOracle Real-Time Decisionsアプリケーションのアンインストール

Integrated Solutions Consoleを使用して、WebSphereからOracle RTDをアンインストールできます。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。

WebSphereからOracle RTDをアンインストールするには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」を選択します。

  3. OracleRTD」を選択して「Stop」をクリックします。

  4. Uninstall」をクリックして、「Save」をクリックします。

この手順では、WebSphereからOracle RTDがアンインストールされますが、オペレーティング・システムからOracle RTDのファイルが削除されるわけではありません。Oracle RTDのファイルは、手動で削除する必要があります。

4.6 Real-Time Decision ServerのSSLの構成(推奨)

この項に記述する手順に従って、Real-Time Decision Serverへのすべてのクライアント接続に対してSSLを設定します。作業を開始する前に、第2.6項の手順に従って、Oracle RTDのデフォルトのキーストアおよびトラストストアのパスワードを変更したことを確認します。また、WebSphereが起動されていることを確認してください。


注意:

独自のキーストアおよびトラストストアを使用する場合は、第2.6項の手順を実行する必要はありません。

Real-Time Decision ServerのSSLを構成するには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Security」を開き、「SSL certificate and key management」を選択します。

  3. 「Related Items」の下の「Key stores and certificates」をクリックします。

  4. 次の手順に従って、Oracle RTDのキーストアを作成します。

    1. New」をクリックします。

    2. Name」に「OracleRTD_KeyStore」と入力します。

    3. Path」に「RTD_HOME/etc/ssl/sdserver.keystore」と入力します。また、Oracle RTDのデフォルトのキーストアを使用しない場合は、独自のキーストアのパスを入力します。

    4. Password」および「Confirm password」に、キーストアのパスワードを入力します。Oracle RTDのデフォルトのキーストアを使用する場合は、第2.6項で作成したパスワードを入力します。

    5. Type」に「JKS」と入力します。

    6. OK」をクリックします。

  5. 次の手順に従って、Oracle RTDのトラストストアを作成します。

    1. 「Key stores and certificates」ページで「New」をクリックします。

    2. Name」に「OracleRTD_TrustStore」と入力します。

    3. Path」に「RTD_HOME/etc/ssl/sdtrust.store」と入力します。また、Oracle RTDのデフォルトのトラストストアを使用しない場合は、独自のトラストストアのパスを入力します。

    4. Password」および「Confirm password」に、トラストストアのパスワードを入力します。Oracle RTDのデフォルトのトラストストアを使用する場合は、第2.6項で作成したパスワードを入力します。

    5. Type」に「JKS」と入力します。

    6. OK」をクリックします。

  6. 「SSL certificate and key management」ページに戻り、次の手順に従って、Oracle RTDのSSL構成を作成します。

    1. 「Related Items」の下の「SSL configurations」をクリックします。

    2. New」をクリックします。

    3. Name」に「OracleRTD_SSL」と入力します。

    4. Trust store name」で「OracleRTD_TrustStore」を選択します。

    5. Keystore name」で「OracleRTD_KeyStore」を選択します。

    6. Get certificate aliases」をクリックします。

    7. OK」をクリックします。

  7. 次の手順に従って、転送チェーンのHTTPSポートを設定します。

    1. 左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。

    2. Oracle RTDをインストールしたアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。

    3. 「Container Settings」の下の「Web Container Settings」を開き、「Web container transport chains」を選択します。

    4. WCInboundDefaultSecure」をクリックします。

    5. 「Transport Channels」の下のTCPインバウンド・チャネルの名前をクリックします(たとえば、「TCP inbound channel (TCP 4)」)。

    6. 「Related Items」の下の「Ports」をクリックします。

    7. WC_defaulthost_secure」をクリックします。

    8. Port」を8443に変更します。

    9. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  8. 次の手順に従って、仮想ホストのHTTPSポートを設定します。

    1. 左側のツリーで、「Environment」を開いて「Virtual Hosts」を選択します。

    2. default_host」をクリックします。

    3. 「Additional Properties」の下の「Host Aliases」をクリックします。

    4. ポート「9443」で「*」をクリックします。

    5. Port」を8443に変更します。

    6. OK」をクリックします。

  9. 次の手順に従って、手順6で作成したOracle RTDのSSLの構成を使用するように、HTTPSポートを設定します。

    1. 左側のツリーで、「Security」を開き、「SSL certificate and key management」を選択します。

    2. 「Configuration settings」の下の「Manage endpoint security configurations」をクリックします。

    3. 「Local Topology」の下で「Inbound」→「cell_name」→「nodes」→「node_name」→「servers」→「server_name」と開いて、「WC_defaulthost_secure」をクリックします。

    4. 「Specific SSL configuration for this endpoint」の下の「Override inherited values」を選択して、「SSL configuration」で「OracleRTD_SSL」を選択します。

    5. Update certificate alias list」をクリックします。

    6. Certificate alias in key store」で、キーストアのパスワードを選択します。

    7. Apply」をクリックします。

  10. Save」をクリックします。

  11. WebSphereを再起動します。


    注意:

    真にセキュアな環境を実現するには、通常のHTTPポートを無効にして、すべてのクライアント接続がSSLポートを経由するように設定する必要もあります。これを行うには、次の手順を実行します。
    1. アプリケーション・サーバーのツールを使用して、WebサーバーのHTTPポートを無効にします。詳細は、WebSphereのドキュメントを参照してください。


  12. 独自のキーストアおよびトラストストアを使用する場合は、次の追加手順を実行して、Decision CenterおよびLoad Generatorに対してSSLを有効にします。Oracle RTDのデフォルトのキーストアおよびトラストストアを使用する場合は、この手順を実行する必要はありません。

    1. RTD_HOME\eclipse\eclipse.iniを開いて編集します。

    2. 次の行を探します。

      -Djava.net.ssl.trustStore="..\etc\ssl\sdtrust.store"
      
    3. ..\etc\ssl\sdtruststoreを、使用するトラストストア・ファイルのフルパスに置き換えます。

    4. ファイルを保存して閉じます。

    5. RTD_HOME\scripts\sdexec.cmdを開いて編集します。

    6. ファイルの下部にある、先頭が%SD_START%になっている行を探します。行の終わり近くで、次の文字列を探します。

      -Djavax.net.ssl.trustStore="%SD_ROOT%\etc\ssl\sdtrust.store"
      
    7. %SD_ROOT%\etc\ssl\sdtruststoreを、使用するトラストストア・ファイルのフルパスに置き換えます。

    8. ファイルを保存して閉じます。

4.6.1 SSL構成のテスト

SSLポートが正しく機能していることを確認するには、URLにhttps://server_name:ssl_port/uiを指定してDecision Centerに進みます。SSLポートが正しく機能している場合は、ブラウザにログイン画面「Welcome to Decision Center」が表示されます。

Webブラウザには、「Do you want to accept this certificate?」のようなメッセージが表示される場合もあります。このメッセージが生成されるのは、Oracle RTDのデフォルトのキーストアに同梱されている自己署名証明書について、ブラウザが認識していないことが理由です。この自己署名証明書は、開発環境とテスト環境には適していますが、本番環境には使用しないことをお薦めします。

本番環境では、自己署名証明書を、VerisignやThawteのような信頼できる認証局(CA)が発行する証明書に置き換えることをお薦めします。この証明書は、Sun社のキーツール・ユーティリティで生成された証明書リクエストをCAに送信することによって発行されます。証明書リクエストの生成、およびCAからキーストアへの証明書のインポートの手順は、次のURLを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/tooldocs/solaris/keytool.html

4.7 WebSphereに対するJConsoleの設定

この項には、JConsole管理ツールの設定に関する情報が記載されています。

この項の内容は次のとおりです。

4.7.1 WebSphereのブートストラップ・ポート番号の確認

WebSphereのブートストラップ・ポート番号は、JConsoleにアクセスするために、JMXリモート・ポートとして使用されます。JConsoleへのアクセスを設定するために、ポートの値を知っておく必要があります。

次の手順に従って、ブートストラップ・ポート番号の値を探し、必要に応じてそれを変更します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。

  3. Oracle RTDが実行されているアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Communications」の下の「Ports」をクリックします。

  4. 「Ports」テーブルの「BOOTSTRAP_ADDRESS」エントリを探すと、ブートストラップ・ポートの値を見つけることができます。この値をメモして、以降の項でJConsoleポートにそれを使用することも、このブートストラップ・ポート番号を変更することもできます。ブートストラップ・ポート番号を変更するには、次の手順を実行します。

    1. BOOTSTRAP_ADDRESS」をクリックします。

    2. Port」に、JConsoleで使用するポート番号を入力します(たとえば、12345)。

    3. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

    4. WebSphereを再起動します。

4.7.2 JConsoleのバッチ・ファイルの設定

使用しているオペレーティング・システムに対応する指示に従ってください。

4.7.2.1 JConsoleのバッチ・ファイルの設定(Windows用)

Windowsオペレーティング・システムの場合は、startJConsole.batというバッチ・ファイルを作成して、次の内容を含めます。

set WAS_HOME=WEBSPHERE_HOME\AppServer
set USER_HOME=WEBSPHERE_HOME\AppServer\profiles\profile_name
set WAS_HOST=localhost
set WAS_BOOTSTRAP_PORT=jmx_remote_port

"%WAS_HOME%\java\bin\jconsole" -J-Djava.class.path="%WAS_
HOME%\runtimes\com.ibm.ws.admin.client_6.1.0.jar;%WAS_
HOME%\java\lib\tools.jar" -J-Dcom.ibm.CORBA.ConfigURL="file:%USER_
HOME%\properties\sas.client.props" -J-Dcom.ibm.SSL.ConfigURL="file:%USER_
HOME%\properties\ssl.client.props" service:jmx:iiop://%WAS_HOST%:%WAS_
BOOTSTRAP_PORT%/jndi/JMXConnector

jmx_remote_portには、JConsoleのポート番号を入力します。WebSphereでは、JMXリモート・ポートは常に、WebSphereのブートストラップ・ポートと一致しています。WEBSPHERE_HOMEは、実際のWebSphereのインストール・パスに置き換え、profile_nameは、WebSphereプロファイルの名前に置き換えてください。次に例を示します。

set WAS_HOME=C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer
set USER_HOME=C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01
set WAS_HOST=localhost
set WAS_BOOTSTRAP_PORT=12345

"%WAS_HOME%\java\bin\jconsole" -J-Djava.class.path="%WAS_
HOME%\runtimes\com.ibm.ws.admin.client_6.1.0.jar;%WAS_
HOME%\java\lib\tools.jar" -J-Dcom.ibm.CORBA.ConfigURL="file:%USER_
HOME%\properties\sas.client.props" -J-Dcom.ibm.SSL.ConfigURL="file:%USER_
HOME%\properties\ssl.client.props" service:jmx:iiop://%WAS_HOST%:%WAS_
BOOTSTRAP_PORT%/jndi/JMXConnector

ヒント:

ファイルの最後のJConsoleコマンド("%WAS_HOME%\java\bin\jconsole...")で、すべてが1行に記述されていることを必ず確認してください。

4.7.2.2 JConsoleのバッチ・ファイルの設定(LinuxまたはAIXベースのシステム用)

LinuxまたはAIXベースのシステムの場合は、startJConsole.shというバッチ・ファイルを作成して、次の内容を含めます。

#!/bin/sh
WAS_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer
USER_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name
WAS_HOST=localhost
WAS_BOOTSTRAP_PORT=jmx_remote_port

$WAS_HOME/java/bin/jconsole -J-Djava.class.path=$WAS_HOME/runtimes/com.ibm.
ws.admin.client_6.1.0.jar:$WAS_HOME/java/lib/tools.jar -J-Dcom.ibm.CORBA.
ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/sas.client.props -J-Dcom.ibm.SSL.
ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/ssl.client.props service:jmx:iiop://$WAS_
HOST:$WAS_BOOTSTRAP_PORT/jndi/JMXConnector

jmx_remote_portには、JConsoleのポート番号(たとえば、12345)を入力します。WebSphereでは、JMXリモート・ポートは常に、WebSphereのブートストラップ・ポートと一致しています。WEBSPHERE_HOMEは、実際のWebSphereのインストール・パスに置き換え、profile_nameは、実際のWebSphereプロファイルの名前に置き換えてください。


ヒント:

ファイルの最後のJConsoleコマンド($WAS_HOME/java/bin/jconsole...)で、すべてが1行に記述されていることを必ず確認してください。また、startJConsole.shファイルに、適切な実行権限が設定されていることを確認してください。


注意:

ファイルstartJConsole.shは、直接LinuxまたはAIXベースのシステムで作成または編集することをお薦めします。

最初にWindowsシステムでファイルを作成または編集して、その後、ftpを使用してそのファイルをLinuxまたはAIXベースのシステムに転送する場合は、ASCIIノードではなくバイナリ・ノードを転送に使用する必要があります。


4.7.2.3 JConsoleのバッチ・ファイルの設定(Solaris用)

Solarisオペレーティング・システムの場合は、startJConsole.shというバッチ・ファイルを作成して、次の内容を含めます。

#!/bin/sh
WAS_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer
USER_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name
WAS_HOST=localhost
WAS_BOOTSTRAP_PORT=jmx_remote_port

$WAS_HOME/java/bin/jconsole -J-Djava.class.path=$WAS_HOME/runtimes/com.ibm.ws.
admin.client_6.1.0.jar:$WAS_HOME/java/lib/tools.jar:$WAS_HOME/java/lib/jconsole.
jar -J-Dcom.ibm.CORBA.ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/sas.client.
props -J-Dcom.ibm.SSL.ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/ssl.client.props service:jmx:iiop://$WAS_HOST:$WAS_BOOTSTRAP_PORT/jndi/JMXConnector

jmx_remote_portには、JConsoleのポート番号(たとえば、12345)を入力します。WebSphereでは、JMXリモート・ポートは常に、WebSphereのブートストラップ・ポートと一致しています。WEBSPHERE_HOMEは、実際のWebSphereのインストール・パスに置き換え、profile_nameは、実際のWebSphereプロファイルの名前に置き換えてください。


ヒント:

ファイルの最後のJConsoleコマンド($WAS_HOME/java/bin/jconsole...)で、すべてが1行に記述されていることを必ず確認してください。また、startJConsole.shファイルに、適切な実行権限が設定されていることを確認してください。


注意:

ファイルstartJConsole.shは、直接Solarisシステムで作成または編集することをお薦めします。

最初にWindowsシステムでファイルを作成または編集して、その後、ftpを使用してそのファイルをSolarisシステムに転送する場合は、ASCIIノードではなくバイナリ・ノードを転送に使用する必要があります。


4.7.3 JConsoleユーザーの作成

次の手順を実行して、JConsoleユーザーを作成します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Users and Groups」を開き、「Manage Users」を選択します。

  3. Create」をクリックして、作成するJConsoleユーザーの情報を入力します。たとえば、「User ID」に「jmx_admin」、「First name」に「JMX」、「Last name」に「Admin」と入力して、パスワードを入力します。

  4. Create」をクリックします。

  5. 左側のツリーで、「Users and Groups」を開き、「Administrative User Roles」を選択します。

  6. Add」をクリックします。

  7. User」に、手順3で入力したユーザーIDを入力します。

  8. Role(s)」で「Administrator」を選択します。

  9. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

これで、JConsoleを実行し、作成したユーザー名およびパスワードを使用してログインできるようになります。詳細は、第15.1項「JConsoleへのアクセス」を参照してください。

4.8 WebSphereでのOracle Real-Time Decisionsのポート番号の変更

WebSphereでOracle RTDアプリケーションのポート番号を変更するには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application server」を選択します。

  3. Oracle RTDが実行されているアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Container Settings」の下の「Web container settings」を開き、「Web container transport chains」を選択します。

  4. 変更するポート番号に対応する転送チェーンの名前をクリックします。たとえば、Oracle RTDの新しい転送チェーンを設定する場合は、「OracleRTD_chain」をクリックします。Oracle RTDアプリケーションがこのアプリケーション・サーバー・プロファイルにデフォルトの転送チェーンを使用している場合は、「WCInboundDefault」をクリックします。

  5. TCPインバウンド・チャネルのリンクをクリックします(たとえば、「TCP inbound channel (TCP 6)」)。

  6. 「Related Items」の下の「Ports」をクリックします。

  7. 変更するポート番号の名前(たとえば、「OracleRTD_port」や「WC_defaulthost」)をクリックします。

  8. Port」に、Oracle RTDで使用する新しいポート番号を入力します。

  9. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  10. 左側のツリーで、「Environment」を開いて「Virtual Hosts」を選択します。

  11. default_host」をクリックします。「Additional Properties」の下の「Host Aliases」をクリックします。

  12. Oracle RTDポートの前の値に対応する「*」リンクをクリックします。

  13. Port」に、Oracle RTDで使用する新しいポート番号を入力します。

  14. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  15. WebSphereを再起動します。