Oracle RTDは、UNIXとWindowsどちらのプラットフォームのIBM WebSphereアプリケーション・サーバーでもサポートされます。次の各項では、WebSphereにReal-Time Decision Serverをインストールする方法について説明します。
注意: Real-Time Decision ServerはUNIXでもWindowsでも実行されますが、Oracle RTDクライアント・ツールは、Windowsプラットフォームでしか実行できません。 |
この章の内容は次のとおりです。
Integrated Solutions ConsoleというWebSphereの管理コンソールを使用して、サーバー・プロパティを構成します。Integrated Solutions Consoleの使用方法の詳細は、WebSphereのドキュメントを参照してください。
次の手順を実行して、WebSphereのサーバー・プロパティを構成します。
WebSphereを起動します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」でサーバーを起動できます。UNIXでは、WEBSPHERE_HOME
/AppServer/profiles/
profile_name
/bin
に移動して、次のコマンドを実行します。
startServer.sh app_server_name -username admin_user -password admin_password
次に例を示します。
startServer.sh AppServer1 -username admin -password mypswd
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
Integrated Solutions Consoleのポート番号が不明な場合は、WEBSPHERE_HOME
/AppServer/profiles
/profile_name
/config/cells/
host_name
にあるvirtualhosts.xml
ファイルで確認できます。
左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。
Oracle RTDを実行するアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Server Infrastructure」の下の「Java and Process Management」を開き、「Process Definition」を選択します。
「Additional Properties」の下の「Java Virtual Machine」をクリックします。
UNIXシステムにWebSphereをインストールした場合は、次の手順に従って、汎用的なJVM引数にパラメータを追加します。
「General Properties」の下の「Generic JVM arguments」フィールドに、次の文字列を入力します。
-Djava.net.preferIPv4Stack=true
このフィールドにすでに値が入っている場合は、既存の値の後に空白を追加して、新しい文字列を追加します。
「OK」をクリックします。
「OK」をクリックすると、「Initial Heap Size」および「Maximum Heap Size」に値を入力する必要があるというエラーが表示される場合があります。このエラーが表示されたら、使用しているシステムでの必要に応じて、これらの値を設定します(たとえば、「Initial Heap Size」を512
に設定し、「Maximum Heap Size」を2048
に設定します)。
「Process Definition」ページで「Java Virtual Machine」をクリックして、「Additional Properties」の下の「Custom Properties」をクリックします。
「New」をクリックします。
「Name」に「org.eclipse.emf.ecore.EPackage.Registry.INSTANCE
」と入力します。
「Value」に「com.sigmadynamics.emf.util.SDEMFRegistry
」と入力します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
次のカスタム・プロパティを追加する手順に従って、JConsole MBeanの表示を調整します。
左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。
Oracle RTDを実行するアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Server Infrastructure」の下の「Administration」を開き、「Administration Services」を選択します。
「Additional Properties」の下の「Custom Properties」をクリックして、「New」をクリックします。
「Name」に「com.ibm.websphere.mbeans.disableRouting
」と入力します。
「Value」に「<on>OracleRTD:*</on>
」と入力します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
Oracle RTDアプリケーションのデフォルトのポートとして、WebSphereプロファイルのデフォルトのHTTP転送ポートを使用する場合は、手順13と14をスキップして手順15に進みます。Oracle RTDに新しいHTTP転送ポートを追加する場合は、手順13に進みます。
Oracle RTDに新しいHTTP転送チェーンを追加するには、次の手順を実行します。
左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。
Oracle RTDを実行するアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Container Settings」の下の「Web container settings」を開き、「Web container transport chains」を選択します。
「New」をクリックします。
「Transport chain name」に「OracleRTD_chain
」と入力します。
「Transport chain template」で「WebContainer(templates/chains|webcontainer-chains.xml#Chain_1)」を選択します。「Next」をクリックします。
「Port name」に「OracleRTD_port
」などの値を入力します。
「Host」は、デフォルト値*
のままにします。
「Port」に、Oracle RTDで使用するポート番号を入力します。デフォルトでは、Oracle RTDアプリケーションはポート8080
で実行されます。
「Next」をクリックし、「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。
手順13で新しいHTTP転送ポートを追加した場合は、次の手順に従って、新しいホストのエイリアスを作成します。それ以外の場合は、手順15に進みます。
左側のツリーで、「Environment」を開いて「Virtual Hosts」を選択します。
「default_host」をクリックします。「Additional Properties」の下の「Host Aliases」をクリックします。
「New」をクリックします。「Host」はデフォルト値*
のままにし、「Port」にはOracle RTDのポート番号を入力します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
WebSphereを再起動します。
Integrated Solutions Consoleを使用して、Oracle RTD DatabaseにJDBCプロバイダを作成します。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。
Oracle RTD DatabaseのJDBCプロバイダを作成するには、次の手順を実行します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Resources」を開き、「JDBC」を開いて「JDBC Providers」を選択します。
スコープが正しく(Node=host_nameNode_numberに)設定されていることを確認して、「New」をクリックします。
「Database type」に、「User-defined」を選択します。
「Implementation class name」に、次のいずれかを入力します。
SQL Serverの場合: com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerConnectionPoolDataSource
Oracle Databaseの場合: oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource
DB2の場合: com.ibm.db2.jcc.DB2ConnectionPoolDataSource
「Name」に「RTDDataProvider
」と入力して、「Next」をクリックします。
「Class path」に、次のいずれかを入力します。
SQL Serverの場合: RTD_HOME
/lib/jdbc/sqljdbc.jar
Oracle Databaseの場合: RTD_HOME
/lib/jdbc/ojdbc14.jar
DB2の場合: RTD_HOME
/lib/jdbc/db2jcc.jar;
RTD_HOME
/lib/jdbc/db2jcc_license_cu.jar
「Next」をクリックし、「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。
「JDBC Providers」ページで、「RTDDataProvider」をクリックします。「Additional Properties」の下の「Data sources」をクリックします。
「New」をクリックし、「Component-managed authentication alias and XA authentication alias」の下で、「create a new J2C authentication alias」をクリックします。
「New」をクリックして、次の値を入力します。
「Alias」に「RTDDS_auth
」と入力します。
「User ID」に、データベースのランタイム・ユーザーの名前を入力します。
「Password」に、そのデータベース・ユーザーに対応するパスワードを入力します。パスワードは空白にできません。
これらの値を入力したら、「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
ロケータ・リンクを使用して「Data sources」ページに戻り、「New」をクリックします。次の値を入力します。
「Data source name」に、「RTD_DS
」などの値を入力します。
「JNDI name」に「SDDS
」と入力します。Oracle RTDがデータベースにアクセスできるようにするには、JNDI名をSDDS
にする必要があります。
「Component-managed authentication alias and XA authentication」に、「RTDDS_auth
」を選択します。
これらの値を入力したら、「Next」をクリックします。
「Summary」ページで「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。
作成したデータソースの名前(たとえば、「RTD_DS」)をクリックします。
Oracle RTD DatabaseにSQL Serverを使用する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。
「Additional Properties」の下の「Custom properties」をクリックします。
「Select All」アイコンをクリックし、「Delete」をクリックして既存のカスタム・プロパティをすべて削除します。
「New」をクリックし、「Name」に「databaseName
」と入力して、「Value」にデータベースの名前を入力します。「OK」をクリックします。
「New」をクリックし、「Name」に「portNumber
」と入力して、「Value」にデータベースのポート番号(通常は1433
)を入力します。「OK」をクリックします。
「New」をクリックし、「Name」に「serverName
」と入力して、「Value」にデータベース・サーバーの名前を入力します。
注意: Oracle RTD DatabaseをSQL Serverの名前付きインスタンスにインストールした場合は、host_name\instance_name という形式でデータベース・サーバーの名前を指定してください。 |
「OK」をクリックします。
「Save」をクリックします。
Oracle RTD DatabaseにOracle Databaseを使用する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。
ページの下部にスクロールして、Oracleデータソースのプロパティ・セクションを探します。
「URL」に「jdbc:oracle:thin:@
db_host
:
db_port
:
sid
」と入力します。
例: jdbc:oracle:thin:@dbhost.company.com:1521:orcl
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
Oracle RTD DatabaseにDB2を使用する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。
ページの下部にスクロールして、DB2 Universalデータソースのプロパティ・セクションを探します。
「Database name」に、データベースの名前を入力します。
「Driver type」に「4
」と入力します。
「Server name」に、データベース・サーバーの名前を入力します。
「Port number」に、データベースのポート番号を入力します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
WebSphereを再起動してからIntegrated Solutions Consoleを再起動します。
「Resources」を開き、「JDBC」を開いて「Data Sources」を選択します。
「RTD_DS」を選択して「Test Configuration」をクリックします。接続に失敗した場合は、データソースの設定が正しいことを確認してから、データソースを再度テストします。
Integrated Solutions Consoleを使用して、WebSphereにOracle RTDをインストールします。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。
WebSphereにOracle RTDをインストールするには、次の手順を実行します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」を選択します。
ivtApp
やquery
などのサンプル・アプリケーションを削除します。これを行うには、次の手順を実行します。
サンプル・アプリケーションを選択します。
「Stop」をクリックします。
「Uninstall」をクリックします。
「Save」をクリックします。
「Install」をクリックします。
新しいアプリケーション・セクションの「Path」に「RTD_HOME
/package/RTD.ear
」と入力するか、このパスを指定します。RTD_HOME
は、実際のOracle RTDのインストール・パスに置き換えてください。
「Next」をクリックし、もう一度「Next」をクリックして、さらに「Next」をクリックします。
「Map resource references to resources 」の下で、「Use default method (many-to-one mapping)」を選択します。
前の項で作成したJ2C認証を選択します(RTDDS_auth)。「Select All」アイコンをクリックし、「Apply」をクリックします。
モジュールごとに、「Target Resource JNDI Name」を「SDDS
」に設定します。
「Next」をクリックし、もう一度「Next」をクリックします。
「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。
WebSphereにOracle RTDをインストールしても、デフォルトではOracle RTDは起動されません。Integrated Solutions Consoleを使用して、Oracle RTDを起動できます。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。
Oracle RTDを起動するには、次の手順を実行します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」をクリックします。
「OracleRTD」を選択して「Start」をクリックします。Oracle RTDが起動するまで、数分かかる場合があります。
URLにhttp://
server_name
:
port
/ui
を指定してDecision Centerに進み、Oracle RTDが実行中かどうかをチェックします。
Oracle RTDを一度起動した後は、WebSphereを起動および停止すると、Oracle RTDは自動的に起動および停止されます。WebSphereと無関係にOracle RTDを起動および停止するには、Integrated Solutions Consoleを使用します。
Integrated Solutions Consoleを使用して、WebSphereからOracle RTDをアンインストールできます。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。
WebSphereからOracle RTDをアンインストールするには、次の手順を実行します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」を選択します。
「OracleRTD」を選択して「Stop」をクリックします。
「Uninstall」をクリックして、「Save」をクリックします。
この手順では、WebSphereからOracle RTDがアンインストールされますが、オペレーティング・システムからOracle RTDのファイルが削除されるわけではありません。Oracle RTDのファイルは、手動で削除する必要があります。
この項に記述する手順に従って、Real-Time Decision Serverへのすべてのクライアント接続に対してSSLを設定します。作業を開始する前に、第2.6項の手順に従って、Oracle RTDのデフォルトのキーストアおよびトラストストアのパスワードを変更したことを確認します。また、WebSphereが起動されていることを確認してください。
Real-Time Decision ServerのSSLを構成するには、次の手順を実行します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Security」を開き、「SSL certificate and key management」を選択します。
「Related Items」の下の「Key stores and certificates」をクリックします。
次の手順に従って、Oracle RTDのキーストアを作成します。
「New」をクリックします。
「Name」に「OracleRTD_KeyStore
」と入力します。
「Path」に「RTD_HOME
/etc/ssl/sdserver.keystore
」と入力します。また、Oracle RTDのデフォルトのキーストアを使用しない場合は、独自のキーストアのパスを入力します。
「Password」および「Confirm password」に、キーストアのパスワードを入力します。Oracle RTDのデフォルトのキーストアを使用する場合は、第2.6項で作成したパスワードを入力します。
「Type」に「JKS
」と入力します。
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、Oracle RTDのトラストストアを作成します。
「Key stores and certificates」ページで「New」をクリックします。
「Name」に「OracleRTD_TrustStore
」と入力します。
「Path」に「RTD_HOME
/etc/ssl/sdtrust.store
」と入力します。また、Oracle RTDのデフォルトのトラストストアを使用しない場合は、独自のトラストストアのパスを入力します。
「Password」および「Confirm password」に、トラストストアのパスワードを入力します。Oracle RTDのデフォルトのトラストストアを使用する場合は、第2.6項で作成したパスワードを入力します。
「Type」に「JKS」と入力します。
「OK」をクリックします。
「SSL certificate and key management」ページに戻り、次の手順に従って、Oracle RTDのSSL構成を作成します。
「Related Items」の下の「SSL configurations」をクリックします。
「New」をクリックします。
「Name」に「OracleRTD_SSL
」と入力します。
「Trust store name」で「OracleRTD_TrustStore」を選択します。
「Keystore name」で「OracleRTD_KeyStore」を選択します。
「Get certificate aliases」をクリックします。
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、転送チェーンのHTTPSポートを設定します。
左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。
Oracle RTDをインストールしたアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。
「Container Settings」の下の「Web Container Settings」を開き、「Web container transport chains」を選択します。
「WCInboundDefaultSecure」をクリックします。
「Transport Channels」の下のTCPインバウンド・チャネルの名前をクリックします(たとえば、「TCP inbound channel (TCP 4)」)。
「Related Items」の下の「Ports」をクリックします。
「WC_defaulthost_secure」をクリックします。
「Port」を8443
に変更します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
次の手順に従って、仮想ホストのHTTPSポートを設定します。
左側のツリーで、「Environment」を開いて「Virtual Hosts」を選択します。
「default_host」をクリックします。
「Additional Properties」の下の「Host Aliases」をクリックします。
ポート「9443」で「*」をクリックします。
「Port」を8443
に変更します。
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、手順6で作成したOracle RTDのSSLの構成を使用するように、HTTPSポートを設定します。
左側のツリーで、「Security」を開き、「SSL certificate and key management」を選択します。
「Configuration settings」の下の「Manage endpoint security configurations」をクリックします。
「Local Topology」の下で「Inbound」→「cell_name」→「nodes」→「node_name」→「servers」→「server_name」と開いて、「WC_defaulthost_secure」をクリックします。
「Specific SSL configuration for this endpoint」の下の「Override inherited values」を選択して、「SSL configuration」で「OracleRTD_SSL」を選択します。
「Update certificate alias list」をクリックします。
「Certificate alias in key store」で、キーストアのパスワードを選択します。
「Apply」をクリックします。
「Save」をクリックします。
WebSphereを再起動します。
注意: 真にセキュアな環境を実現するには、通常のHTTPポートを無効にして、すべてのクライアント接続がSSLポートを経由するように設定する必要もあります。これを行うには、次の手順を実行します。
|
独自のキーストアおよびトラストストアを使用する場合は、次の追加手順を実行して、Decision CenterおよびLoad Generatorに対してSSLを有効にします。Oracle RTDのデフォルトのキーストアおよびトラストストアを使用する場合は、この手順を実行する必要はありません。
RTD_HOME
\eclipse\eclipse.ini
を開いて編集します。
次の行を探します。
-Djava.net.ssl.trustStore="..\etc\ssl\sdtrust.store"
..\etc\ssl\sdtruststore
を、使用するトラストストア・ファイルのフルパスに置き換えます。
ファイルを保存して閉じます。
RTD_HOME
\scripts\sdexec.cmd
を開いて編集します。
ファイルの下部にある、先頭が%SD_START%
になっている行を探します。行の終わり近くで、次の文字列を探します。
-Djavax.net.ssl.trustStore="%SD_ROOT%\etc\ssl\sdtrust.store"
%SD_ROOT%\etc\ssl\sdtruststore
を、使用するトラストストア・ファイルのフルパスに置き換えます。
ファイルを保存して閉じます。
SSLポートが正しく機能していることを確認するには、URLにhttps://
server_name
:
ssl_port
/ui
を指定してDecision Centerに進みます。SSLポートが正しく機能している場合は、ブラウザにログイン画面「Welcome to Decision Center」が表示されます。
Webブラウザには、「Do you want to accept this certificate?」のようなメッセージが表示される場合もあります。このメッセージが生成されるのは、Oracle RTDのデフォルトのキーストアに同梱されている自己署名証明書について、ブラウザが認識していないことが理由です。この自己署名証明書は、開発環境とテスト環境には適していますが、本番環境には使用しないことをお薦めします。
本番環境では、自己署名証明書を、VerisignやThawteのような信頼できる認証局(CA)が発行する証明書に置き換えることをお薦めします。この証明書は、Sun社のキーツール・ユーティリティで生成された証明書リクエストをCAに送信することによって発行されます。証明書リクエストの生成、およびCAからキーストアへの証明書のインポートの手順は、次のURLを参照してください。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/tooldocs/solaris/keytool.html
この項には、JConsole管理ツールの設定に関する情報が記載されています。
この項の内容は次のとおりです。
WebSphereのブートストラップ・ポート番号は、JConsoleにアクセスするために、JMXリモート・ポートとして使用されます。JConsoleへのアクセスを設定するために、ポートの値を知っておく必要があります。
次の手順に従って、ブートストラップ・ポート番号の値を探し、必要に応じてそれを変更します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application servers」を選択します。
Oracle RTDが実行されているアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Communications」の下の「Ports」をクリックします。
「Ports」テーブルの「BOOTSTRAP_ADDRESS」エントリを探すと、ブートストラップ・ポートの値を見つけることができます。この値をメモして、以降の項でJConsoleポートにそれを使用することも、このブートストラップ・ポート番号を変更することもできます。ブートストラップ・ポート番号を変更するには、次の手順を実行します。
「BOOTSTRAP_ADDRESS」をクリックします。
「Port」に、JConsoleで使用するポート番号を入力します(たとえば、12345
)。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
WebSphereを再起動します。
使用しているオペレーティング・システムに対応する指示に従ってください。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、startJConsole.bat
というバッチ・ファイルを作成して、次の内容を含めます。
set WAS_HOME=WEBSPHERE_HOME\AppServer set USER_HOME=WEBSPHERE_HOME\AppServer\profiles\profile_name set WAS_HOST=localhost set WAS_BOOTSTRAP_PORT=jmx_remote_port "%WAS_HOME%\java\bin\jconsole" -J-Djava.class.path="%WAS_ HOME%\runtimes\com.ibm.ws.admin.client_6.1.0.jar;%WAS_ HOME%\java\lib\tools.jar" -J-Dcom.ibm.CORBA.ConfigURL="file:%USER_ HOME%\properties\sas.client.props" -J-Dcom.ibm.SSL.ConfigURL="file:%USER_ HOME%\properties\ssl.client.props" service:jmx:iiop://%WAS_HOST%:%WAS_ BOOTSTRAP_PORT%/jndi/JMXConnector
jmx_remote_port
には、JConsoleのポート番号を入力します。WebSphereでは、JMXリモート・ポートは常に、WebSphereのブートストラップ・ポートと一致しています。WEBSPHERE_HOME
は、実際のWebSphereのインストール・パスに置き換え、profile_name
は、WebSphereプロファイルの名前に置き換えてください。次に例を示します。
set WAS_HOME=C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer set USER_HOME=C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01 set WAS_HOST=localhost set WAS_BOOTSTRAP_PORT=12345 "%WAS_HOME%\java\bin\jconsole" -J-Djava.class.path="%WAS_ HOME%\runtimes\com.ibm.ws.admin.client_6.1.0.jar;%WAS_ HOME%\java\lib\tools.jar" -J-Dcom.ibm.CORBA.ConfigURL="file:%USER_ HOME%\properties\sas.client.props" -J-Dcom.ibm.SSL.ConfigURL="file:%USER_ HOME%\properties\ssl.client.props" service:jmx:iiop://%WAS_HOST%:%WAS_ BOOTSTRAP_PORT%/jndi/JMXConnector
ヒント: ファイルの最後のJConsoleコマンド("%WAS_HOME%\java\bin\jconsole..." )で、すべてが1行に記述されていることを必ず確認してください。 |
LinuxまたはAIXベースのシステムの場合は、startJConsole.sh
というバッチ・ファイルを作成して、次の内容を含めます。
#!/bin/sh WAS_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer USER_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name WAS_HOST=localhost WAS_BOOTSTRAP_PORT=jmx_remote_port $WAS_HOME/java/bin/jconsole -J-Djava.class.path=$WAS_HOME/runtimes/com.ibm. ws.admin.client_6.1.0.jar:$WAS_HOME/java/lib/tools.jar -J-Dcom.ibm.CORBA. ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/sas.client.props -J-Dcom.ibm.SSL. ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/ssl.client.props service:jmx:iiop://$WAS_ HOST:$WAS_BOOTSTRAP_PORT/jndi/JMXConnector
jmx_remote_port
には、JConsoleのポート番号(たとえば、12345
)を入力します。WebSphereでは、JMXリモート・ポートは常に、WebSphereのブートストラップ・ポートと一致しています。WEBSPHERE_HOME
は、実際のWebSphereのインストール・パスに置き換え、profile_name
は、実際のWebSphereプロファイルの名前に置き換えてください。
ヒント: ファイルの最後のJConsoleコマンド($WAS_HOME/java/bin/jconsole... )で、すべてが1行に記述されていることを必ず確認してください。また、startJConsole.sh ファイルに、適切な実行権限が設定されていることを確認してください。 |
注意: ファイルstartJConsole.sh は、直接LinuxまたはAIXベースのシステムで作成または編集することをお薦めします。
最初にWindowsシステムでファイルを作成または編集して、その後、ftpを使用してそのファイルをLinuxまたはAIXベースのシステムに転送する場合は、ASCIIノードではなくバイナリ・ノードを転送に使用する必要があります。 |
Solarisオペレーティング・システムの場合は、startJConsole.sh
というバッチ・ファイルを作成して、次の内容を含めます。
#!/bin/sh WAS_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer USER_HOME=WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name WAS_HOST=localhost WAS_BOOTSTRAP_PORT=jmx_remote_port $WAS_HOME/java/bin/jconsole -J-Djava.class.path=$WAS_HOME/runtimes/com.ibm.ws. admin.client_6.1.0.jar:$WAS_HOME/java/lib/tools.jar:$WAS_HOME/java/lib/jconsole. jar -J-Dcom.ibm.CORBA.ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/sas.client. props -J-Dcom.ibm.SSL.ConfigURL=file:$USER_HOME/properties/ssl.client.props service:jmx:iiop://$WAS_HOST:$WAS_BOOTSTRAP_PORT/jndi/JMXConnector
jmx_remote_port
には、JConsoleのポート番号(たとえば、12345
)を入力します。WebSphereでは、JMXリモート・ポートは常に、WebSphereのブートストラップ・ポートと一致しています。WEBSPHERE_HOME
は、実際のWebSphereのインストール・パスに置き換え、profile_name
は、実際のWebSphereプロファイルの名前に置き換えてください。
ヒント: ファイルの最後のJConsoleコマンド($WAS_HOME/java/bin/jconsole... )で、すべてが1行に記述されていることを必ず確認してください。また、startJConsole.sh ファイルに、適切な実行権限が設定されていることを確認してください。 |
注意: ファイルstartJConsole.sh は、直接Solarisシステムで作成または編集することをお薦めします。
最初にWindowsシステムでファイルを作成または編集して、その後、ftpを使用してそのファイルをSolarisシステムに転送する場合は、ASCIIノードではなくバイナリ・ノードを転送に使用する必要があります。 |
次の手順を実行して、JConsoleユーザーを作成します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Users and Groups」を開き、「Manage Users」を選択します。
「Create」をクリックして、作成するJConsoleユーザーの情報を入力します。たとえば、「User ID」に「jmx_admin
」、「First name」に「JMX
」、「Last name」に「Admin
」と入力して、パスワードを入力します。
「Create」をクリックします。
左側のツリーで、「Users and Groups」を開き、「Administrative User Roles」を選択します。
「Add」をクリックします。
「User」に、手順3で入力したユーザーIDを入力します。
「Role(s)」で「Administrator」を選択します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
これで、JConsoleを実行し、作成したユーザー名およびパスワードを使用してログインできるようになります。詳細は、第15.1項「JConsoleへのアクセス」を参照してください。
WebSphereでOracle RTDアプリケーションのポート番号を変更するには、次の手順を実行します。
http://
websphere_host
:
port
/ibm/console
からIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。
左側のツリーで、「Servers」を開いて「Application server」を選択します。
Oracle RTDが実行されているアプリケーション・サーバーの名前(たとえば、「server1」)をクリックします。「Container Settings」の下の「Web container settings」を開き、「Web container transport chains」を選択します。
変更するポート番号に対応する転送チェーンの名前をクリックします。たとえば、Oracle RTDの新しい転送チェーンを設定する場合は、「OracleRTD_chain」をクリックします。Oracle RTDアプリケーションがこのアプリケーション・サーバー・プロファイルにデフォルトの転送チェーンを使用している場合は、「WCInboundDefault」をクリックします。
TCPインバウンド・チャネルのリンクをクリックします(たとえば、「TCP inbound channel (TCP 6)」)。
「Related Items」の下の「Ports」をクリックします。
変更するポート番号の名前(たとえば、「OracleRTD_port」や「WC_defaulthost」)をクリックします。
「Port」に、Oracle RTDで使用する新しいポート番号を入力します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
左側のツリーで、「Environment」を開いて「Virtual Hosts」を選択します。
「default_host」をクリックします。「Additional Properties」の下の「Host Aliases」をクリックします。
Oracle RTDポートの前の値に対応する「*」リンクをクリックします。
「Port」に、Oracle RTDで使用する新しいポート番号を入力します。
「OK」をクリックして、「Save」をクリックします。
WebSphereを再起動します。