現在のITインフラストラクチャは、Red Hat社、SUSE社、Sun社、IBM社、HP社、Microsoft社などの様々なベンダーの多種多様なサーバー・プラットフォームを導入できるまで進化を遂げています。また、代表的なエンタープライズには、サービスの実行、記憶域の提供、ロード・バランシングの実行およびIP通信量の制御を目的として多数のベンダーのハードウェア・コンポーネントおよびアプリケーションも導入されています。
即時利用可能のEnterprise Managerでは、Oracleインフラストラクチャのみでなく、それ以外のものも集中管理できます。
Oracleソフトウェアを実行しているホストのオペレーティング・システムおよびハードウェアの監視と維持
IBM社とオラクル社のアプリケーション・サーバーおよびクラスタ、F5 Serverロード・バランサ、Network Appliance Filerの監視
この章では、主に次の内容について説明します。
使用可能なサーバー・プラットフォームの数が多くなるにつれて、システム管理者にとってOracleソフトウェアが稼働しているサーバー(つまりホスト)のオペレーティング・システムとハードウェアの管理がますます困難になります。Grid Controlでは、管理エージェントがホストにデプロイされた時点で、そのマシンのアラートおよび構成情報の監視が自動的に開始されます。システム管理者のみでなく、ホスト上でデータベースを管理しているDBAなどのホスト情報を必要としているユーザーにとっても、Grid Controlのホスト管理機能は有益な機能になります。
注意: Grid Control内のホスト管理ページへアクセスするには、次のようにします。
これにより、エンタープライズの監視対象ホストがすべて表示されます。Grid Controlオンライン・ヘルプ・システムにアクセスするには、任意のページの「ヘルプ」リンクをクリックします。 |
ホスト管理では、次の操作を実行できます。
ホスト・ハードウェアのパフォーマンスの傾向の分析による、今後のパフォーマンスの予測
リアルタイムのホスト・パフォーマンスの監視による、サービス・レベルの測定
エンタープライズ全体のソフトウェア構成およびハードウェア構成の検証
他の管理対象ターゲットの場合と同様に、ホストに対してもGrid Controlの一連の監視機能(アラート、カスタム通知、ブラックアウト、修正処理、監視テンプレートなど)が使用できます。
ホストのホームページには、Grid Control環境の一部として構成されている各ホストのステータスおよび重要な統計の概要が示されています。
Grid Controlにより、関連するホスト情報が便利な1つの画面のホストのホームページに統合されます。ホストに関する可用性、主要な構成情報、未処理のアラートおよびその他の関連情報を確認できます。有用なリンクでは、ホストに関して収集されたすべてのメトリックを表示したり、必要に応じてしきい値を変更したり、ホストに直接ログインして管理操作を実行できます。
ホストのホームページを使用すると、次の操作を実行できます。
ドリルダウンによる詳細なメトリックの表示
ホストに関するオペレーティング・システム、ハードウェアおよびその他の構成情報の表示
ホストに関するポリシー違反およびアラートの表示
ジョブ・アクティビティの分析
未処理パッチ・アドバイザの有無の判別
ホストの最終セキュリティ評価の確認
ホストの健全性を調査できるその他のページへのナビゲート
ホストの「パフォーマンス」ページには、個々のホストに関する使用率の統計(CPU、メモリー、ディスクI/Oおよびプログラム・リソース使用率)の概要が示されています。「表示」メニューから、これらのオプションのうちの1つを選択します。この情報を元に、システム管理者はリソースを追加または再分散する必要があるかどうかを判断できます。CPUまたはメモリーを最も多く消費している上位プロセスを表示し、適切な操作を実行することもできます。
ホストに対して即時利用可能で収集されるパフォーマンス・メトリックは複数の異なるカテゴリにわたります。カテゴリの例としては、CPU使用率(アイドル時間、待機時間、ユーザー時間など)、ディスク・アクティビティ(平均ディスクI/O速度など)、およびネットワーク・インタフェース・アクティビティがあります。バッファ・アクティビティなどのリアルタイム・メトリックを表示することもできます。
「パフォーマンス」ページを使用すると、次の操作を実行できます。
「表示」メニューからのオプション選択による様々な使用率グラフの表示。グラフの下に関連するメトリックも表示されます。メトリック・リンクをクリックしてメトリックの詳細を表示します。
CPUまたはメモリー・リソースを最も多く使用しているプロセスの表示。
リアルタイムでのパフォーマンス・データ、または定義された期間の履歴データの表示。
ホストの「構成」ページには、オペレーティング・システムおよびハードウェアの構成情報のみでなく、ホスト上のすべてのOracleソフトウェアおよびオペレーティング・システムに登録されているソフトウェアも表示されます。単一または複数のホストの構成も比較できます。
関連項目: 第4章「エンタープライズ構成管理」の「ハードウェアとソフトウェアの構成」 |
Enterprise Managerには、ホストに関するオペレーティング・システム・レベルの重要な情報があります。ディストリビュータやバージョンなどの、オペレーティング・システムに関する一般情報を入手できます。システム・プロパティ、ファイル・システム、オペレーティング・システム・レベルのパッケージなどの特定の情報にもドリルダウンできます。この情報は、構成の問題が原因で生じたパフォーマンスの問題に対してトラブルシューティングを実行する場合に役立ちます。
注意: 「オペレーティング・システム詳細」ページへアクセスするには、次のようにします。
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「ファイルシステム」ページには、ホストの様々なマウント・ポイント、マウント・ポイントのタイプ、マウントの時間、およびファイル・システムがマウントされているディレクトリに関する情報があります。
「パッケージ」ページには、ホストにインストールされているすべてのオペレーティング・システム・パッケージが一覧表示されます。
「ハードウェア詳細」ページでは、ホストに関連付けられているCPU、I/Oおよびネットワーク・インタフェースを表示できます。また、このページは発生したハードウェアの変更を記録しておく場合にも利用できます。更新された操作のタイプ(INSERT、UPDATEまたはDELETE)およびハードウェアのカテゴリはこのページに反映されます。
注意: 「ハードウェア詳細」ページへアクセスするには、次のようにします。
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Grid Controlは、オペレータ指定のパターンの出現についてログ・ファイルを監視します。この機能を使用すると、ホスト上のログ・ファイルに記録されている異常な状態を監視できます。
ログ・ファイルは目的のパターンの出現について定期的にスキャンされ、スキャン中にそのパターンが出現するとアラートが生成されます。スキャン中、最終スキャン以降に作成された新規の内容が目的のパターンの出現について検索されます。このページを使用して、ログ・ファイルの監視中に生成されたオープン・アラートを表示、消去およびパージします。
注意: 「ログ・ファイル・アラート」ページへアクセスするには、次のようにします。
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関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプの一般的なログ・ファイルの監視基準の構成に関するトピック |
Enterprise Managerでは、プログラムおよびユーザーのリソース使用率を追跡できます。たとえば、ユーザー別、プログラム別、またはユーザーとプログラムの組合せ別にCPU使用率を追跡できます。
「プログラム・リソース使用率」ページでは、該当するホスト上で監視対象となっているプログラムが一覧表示されます。この情報から、次に関するリソース使用率の傾向を確認できます。
特定のプログラムまたは一連のプログラム
特定のユーザーまたは一連のユーザー
プログラムとユーザーの組合せ
注意: 「プログラム・リソース使用率」ページへアクセスするには、次のようにします。
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関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのプログラム・リソース使用率の監視基準の構成に関するトピック |
Enterprise Managerは、様々なバージョンのUNIXオペレーティング・システムを実行しているホスト上のオペレータ指定の基準について、ファイルおよびディレクトリを監視します。オペレータは、目的のファイルおよびディレクトリを監視するための基準を構成する必要があります。
注意: 「ファイルおよびディレクトリの監視」ページへアクセスするには、次のようにします。
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関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのファイルおよびディレクトリの監視基準の構成に関するトピック |
Enterprise Managerでは、Dell PowerEdge Linuxホストに対して即時利用可能でハードウェア固有の監視を使用できます。Dell PowerEdge Linuxホスト・ターゲットの一部として、次のハードウェアの健全性の統計を監視できます。
プロセッサのステータス
メモリーのステータス
PCIデバイスのステータス
電源のステータス
システムBIOSのステータス
ファンのステータス
リモート・アクセス・カードのステータス
温度プローブのステータス
注意: Dell PowerEdge Systems用のハードウェアの監視ページへアクセスするには、次のようにします。
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関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのDell PowerEdge Linuxホスト用のハードウェアの監視の使用可能化に関するトピック |
記憶域リソースの割当ておよび使用率を追跡することは大規模なIT部門にとって必要不可欠です。十分に利用されていない未割当ての記憶域をより有効に利用できるようになります。また、事業体レベルでの履歴の傾向により、将来の成長に向けて計画を立てることができます。
記憶域の詳細は、1つ以上のホストに関連付けられているEnterprise Managerターゲットに関するものです。具体的には次のとおりです。
表示されたサマリー属性は、1つ以上の関連ホストに対してロールアップされます。
記憶域の詳細は、1つのホストまたはホストのグループにおける記憶域リソースの割当てと使用率の追跡を支援し、使用率履歴の傾向を追跡します。
ホストとグループは、明示的なメンバーシップまたはグループ・メンバー・ターゲットを経て継承された暗黙的なメンバーシップによって関連付けられます。
注意: 「記憶域詳細」ページへアクセスするには、次のようにします。
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全体の使用量: 記憶域リソース使用量のシステム・レベルのビューを提供するサマリー属性を表示します。
プロビジョニング・サマリー: 関連ホストのファイル・システム、ASM、ボリュームおよびディスクについて割当てに関連したサマリー属性を表示します。
消費サマリー: データベースおよびファイル・システムについて使用状況に関連したサマリー属性を表示します。
「記憶域詳細」ページの「ディスク」オプションを使用すると、ホスト上のすべてのディスクおよびディスク・パーティションについて割当済および未割当ての記憶域が表示されます。EMC Storage Arrayなどの外部記憶域システムの仮想ディスクを含むすべてのディスクが一覧表示されます。
ホストの管理では、「Enterprise Manager Grid Controlの概要」の章で説明されている一般的なGrid Controlの機能およびツールの他に、ホストの「管理」タブおよびホストの管理向けに設計されたGrid Controlのツールも使用できます。
RedHat(RHEL4)およびSuSE Linux(sles9)に対するLinuxホスト管理機能により、最も重要なホスト機能を簡単に迅速に管理できます。適切な権限を持つオペレータは、次のオペレーティング・システム機能を設定および管理できます。
システム・サービス
個々のサービスの起動および停止: アプリケーションおよびデータベースの更新およびトラブルシューティングを容易にします。
ブート時に実行するサービスを構成: アプリケーションおよび依存するサービスがリブート後に使用可能になります。
システム・サービスを実行レベルに割当て: メンテナンスおよびトラブルシューティングに役立つように動作を適切にします。
ネットワーク設定
NFSクライアント構成: ストレージ・リソースへのアクセスが構成できます。
ネットワーク・カード構成: ネットワークへの接続を迅速に確立し、アプリケーション・サービスを短時間で実行できます。
ホスト名参照表(/etc/hosts)の表示および編集: ホスト名を設定および編集し、新しいサービスをネットワークで識別できます。
注意: ホストの「管理」ページへアクセスするには、次のようにします。
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適切な権限が付与されている場合は、ネットワークを介してリモートで非対話形式のホスト・コマンドを実行したり、テキスト・ファイルを表示および編集できます。「ホスト・コマンドの実行」ページでは、1つ以上のホストまたはグループ内のすべてのホストに対してオペレーティング・システム・コマンドを入力できます。これにより、同時に複数の管理操作を実行できるようになります。
注意: 「ホスト・コマンドの実行」ページへアクセスするには、次のようにします。
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ジョブ・システムを使用して、ホスト用のオペレーティング・システム・コマンドを実行できます。「ホスト・コマンドの実行」ページにある「ジョブ・ライブラリからロード」オプションを使用して、ジョブ・ライブラリから再利用できる既存のジョブを検索します。
「ジョブ・ライブラリからロード」ページの任意の行の「ロード」列にあるアイコンをクリックすると、「ホスト・コマンドの実行」ページに戻ります。これにより、該当する行にライブラリ・ジョブの完全なコンテキストがロードされます。完全なコンテキストには、ホスト・コマンド、OSスクリプト、ターゲットおよび資格証明が含まれます。
注意: 「ジョブ・ライブラリからロード」ページへアクセスするには、次のようにします。
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Grid Controlでは、即時に特定のサード・パーティ・ベンダーのハードウェアおよびソフトウェアを管理できます。Oracleターゲットの監視および管理に使用可能な多くのツールおよび機能を使用して、データ・センターのその他のターゲットを管理できます。
注意: Grid Controlを使用すると、管理対象のターゲットの管理プラグインを展開してデータ・センター全体を管理できます。詳細は、『Oracle Enterprise Manager拡張ガイド』を参照してください。 |
Grid Controlでは、Oracle Application Serverターゲットを管理する場合と同様のツールおよび機能を使用して、次に示すサード・パーティ・アプリケーションのサーバー・ターゲットとこれらのサーバー上にデプロイされているアプリケーションを監視できます。
Microsoft Exchange組織、ルーティング・グループおよびサーバー
Oracle WebLogicドメイン、IBM WebSphereセルおよびMicrosoft Exchange組織は、論理的に関連しているアプリケーション・サーバー・リソースのグループに相当します。Grid Controlは、それらをコンポジット・ターゲットとして監視します。これには、グループを構成しているメンバー・ターゲットに関するロールアップ情報が含まれます。
Oracle WebLogicドメイン内のすべてのリソースはWebLogic管理サーバーで集中管理され、IBM WebSphereセル内のリソースはデプロイメント・マネージャで管理されます。各製品環境に固有のJMX fetchletは、Oracle WebLogic管理サーバーまたはIBM WebSphereデプロイメント・マネージャと通信して、それぞれドメインまたはセルを構成している個々のアプリケーション・サーバーに関するメトリック情報を収集します。アプリケーション・サーバー・ノードごとにOracle管理エージェントをデプロイする必要はありません。管理サーバーまたはデプロイメント・マネージャが常駐しているホストに管理エージェントがローカルまたはリモートでデプロイされているかぎり、Grid Controlはこれらのターゲットを管理できます。
Oracle WebLogicドメインを構成するメンバー・ターゲットはクラスタおよび管理対象サーバーで、IBM WebSphereセルを構成するメンバー・ターゲットはクラスタおよびアプリケーション・サーバーです。Microsoft Exchange組織の場合、メンバー・ターゲットは個々のMicrosoft Exchange Serverです。
Oracle WebLogicクラスタ、IBM WebSphereクラスタ、JBossパーティションおよびMicrosoft Exchangeルーティング・グループには、可用性の高いアプリケーション・サーバー環境が備わっています。Grid Controlは、それらをコンポジット・ターゲットとして監視します。これには、グループを構成しているメンバー・ターゲットに関するロールアップ情報が含まれます。各ターゲットのメンバー・ターゲットは、これらの下でグループ化されたアプリケーション・サーバーです。
Oracle WebLogicの管理対象サーバー、IBM WebSphereアプリケーション・サーバー、JBossアプリケーション・サーバーおよびMicrosoft Exchange Serverは、アプリケーションおよびその他のリソースのデプロイに使用されます。これらすべては、Oracle Application Serverと同様、個別のターゲットとして監視されます。
また、Grid Controlには、これらのサード・パーティ・アプリケーション・サーバーの構成管理機能が用意されています。この機能を使用すると、最後に収集した構成を表示し、将来の分析または比較において参照のために構成を保存し、構成を比較して2つのインスタンス間の特定の構成の差異を確認できます。サード・パーティ・アプリケーション・サーバー・インスタンスにデプロイされた1つ以上のJ2EEアプリケーションの検索など、実行できる即時利用可能な検索もあります。
ただし、監視目的のために、すべてのサード・パーティ・アプリケーション・サーバーを手動でGrid Controlに追加する必要があります。Oracle Application Serverとは異なり、サード・パーティ・アプリケーション・サーバーはGrid Controlで自動的に検出されません。Grid Controlコンソールの「Application Server」タブを使用して、これらのターゲットを追加してください。
サード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ターゲットに対して使用できる機能の一部を次に示します。
厳重な監視: Oracle推奨の設定、クリティカル・アラートに関する即時利用可能な通知、クラスタに対するJ2EEアプリケーションの監視、JBossアプリケーション・サーバーに対するJ2EEサービス監視、履歴収集、ブラックアウト、アプリケーション定義のMBeansの監視などによるパフォーマンスおよび可用性の自動監視など。
サービス管理: トランザクション・パフォーマンス監視、エンド・ユーザー・パフォーマンス監視、システム監視、ダッシュボード、根本原因分析など。
グループ管理: 監視およびタスク自動化に対するグループ・レベルのロールアップ、監視テンプレート。
レポート作成: JBossアプリケーション・サーバーに対する即時利用可能なユーザー定義のレポート。
ポリシー違反: Oracle WebLogicが管理するサーバーに対する即時利用可能なユーザー定義のレポート。
管理: Oracle WebLogicが管理するサーバーおよびIBM WebSphereアプリケーション・サーバーの起動、停止および再起動のプロセス制御。IBM WebSphere MQターゲットのチャネルの起動および停止。
構成管理: これらのアプリケーション・サーバーに関連する構成情報の表示、比較および検索。
関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのOracle WebLogic Serverの管理、IBM WebSphereアプリケーション・サーバーの管理、JBossアプリケーション・サーバーの管理およびMicrosoft Exchange Serverの管理 |
サード・パーティ・アプリケーション・サーバーに対するサポートと同様に、Grid ControlはIBM WebSphere MQ Queue ManagerおよびIBM WebSphere MQクラスタなどのサード・パーティ・プラグインもサポートします。
IBM WebSphere MQクラスタは、IBM WebSphere MQ Queue Managerをグループ化するコンポジット・ターゲットで、高可用性環境を提供します。Grid Controlは、それらを論理ターゲットとして監視し、クラスタを構成しているキュー・マネージャに関するロールアップ情報を提供します。
IBM WebSphere MQ Queue Managerは、他のアプリケーション・サーバー・ターゲットと同様に監視されます。ステータスの監視、クリティカル・エラーの通知、即時利用可能なレポートおよびポリシーへのアクセス、メトリック・リストの表示およびメトリックのパフォーマンスの測定が可能です。
Grid Controlは、IBM WebSphere MQ Queue Managerの他の論理オブジェクト、キューおよびチャネルを収集します。Grid Controlには、これらの論理ターゲットのすべてにホームページがあり、ステータスおよびパフォーマンスを監視できます。
関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのIBM WebSphere MQ Queue Managerの管理およびIBM WebSphere MQクラスタの管理に関するヘルプセット |
Oracle Enterprise Managerを使用してOracle環境を管理する場合、データベースおよびアプリケーション・サーバーのみでなく、IP通信量コントローラおよびストレージ・デバイスなどのサポート・ハードウェアも監視できます。
ONTAPオペレーティング・ソフトウェア(リリース6.0以上)を使用するように構成されているNetwork Appliance Filerは、即時に管理できるストレージ・デバイスの一種です。ネットワーク・ストレージ・デバイスはOracle環境の重要な要素になる場合があります。ネットワーク・ストレージ・デバイスを使用して、大量のデータベース・データおよびアプリケーション・データを保存し、これらのデータにアクセスします。
その他の管理対象ターゲットの場合と同様に、Network Appliance Filerに対してもGrid Controlの一連の監視機能が使用できます。Network Appliance Filer監視の重要な側面は、Network Appliance固有のターゲット・ページの一部として表示されます。その内容を次に示します。
可用性
Filerのターゲット
クラスタFilerのパートナ・ステータス
記憶域の割当ておよび使用率の監視
トラディショナル・ボリュームおよびフレキシブル・ボリューム
集計、Qtreeおよびスナップショット
システム・レベルの記憶域容量サマリー
パフォーマンスの監視
CPU使用量およびNFS統計
NFS/CIFSコール
ディスク、ネットワークおよびネットワーク・インタフェースI/O
健全性の監視
電源、ファンおよびNVRAMバッテリ
温度およびNFS/CIFS不正コール
クラスタ・パートナ/インターコネクト・ステータス
ネットワーク・インタフェース・ステータス/エラー/破棄
ディスク障害およびスペア・ディスク
関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのNetwork Appliance Filerの追加の概要に関するトピック |
Grid Controlは、データベースのパフォーマンス、中間層アプリケーションの有効性、およびWebページのレスポンス時間の監視のみでなく、ロード・バランサ・スイッチの監視にも使用できます。ロード・バランサ・スイッチは、複数のWebサーバーにユーザー・リクエストを分散して送信するため、複雑なWebアプリケーション環境の重要な要素になります。
OSバージョン4.2 PTF-06以上を実行しているF5ネットワークのF5 BIG-IPロード・バランサは、Grid Controlから即時に管理できます。このユーザー・インタフェースを使用すると、スイッチにあるエンティティ間の関係をナビゲートできます。
その他の管理対象ターゲットの場合と同様に、F5ロード・バランサ・スイッチに対してもGrid Controlの一連の監視機能が利用できます。F5ロード・バランサ・スイッチ監視の重要な側面は、ロード・バランサ・スイッチ固有のターゲット・ページに表示されます。その内容を次に示します。
可用性
ロード・バランサ・スイッチ・ターゲット
仮想および実サーバーのステータス
パフォーマンスの監視
スイッチ・レベル: CPUおよびメモリー使用量
スイッチ、仮想サーバー、サーバー・グループおよび実サーバーのレベル: ビット・インおよびビット・アウト・レート、接続数/秒
物理インタフェース・レベル: ビット・インおよびビット・アウト・レート
関連項目: Grid Controlのオンライン・ヘルプのロード・バランサ・スイッチの追加の概要に関するトピック |