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Oracle Enterprise Manager SNMPサポート・リファレンス・ガイド
10gリリース2(10.2)
E05922-01
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D パブリックRDBMS MIBの変数の解釈

この付録では、OracleでのパブリックRDBMS MIB実装における各変数の解釈に役立つ情報を提供します。この付録では、Oracleによる実装に重点が置かれていることに注意してください。これらの変数に対する他の実装方法に関する情報は、MIB自体を参照してください。

この付録の各項では、Oracleによって実装されるパブリックRDBMS MIB変数(次の表)について説明します。

Oracleでは、パブリックRDBMS MIBの次の表は実装されないことに注意してください。

Oracleによって実装されない変数にアクセスしようとすると、noSuchName(SNMPv1)またはnoSuchInstance(SNMPv2)が戻されます。

rdbmsDbTable

rdbmsDbTableには、管理対象ノード上にインストールされた各データベースに関する概要が含まれています。SNMPサポート用に構成されているインストール済データベースは、現在オープンされているかどうかに関係なく、rdbmsDbTable内の1行によって表されます。

rdbmsDbTableの各エントリは、ノード上にインストールされた特定のデータベースを表します。各エントリには、rdbmsDbIndexによって索引が付けられます。rdbmsDbTableの各変数の現行の値は、管理対象ノード上の様々なソースから取り出されます。

Oracleでは、すべてのrdbmsDbTable変数が実装されます。表D-1に、rdbmsDbTableの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-1 rdbmsDbTable変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsDbIndex

1.3.6.1.2.1.39.1.1.1.1

rdbmsDbPrivateMIBOID

1.3.6.1.2.1.39.1.1.1.2

rdbmsDbVendorName

1.3.6.1.2.1.39.1.1.1.3

rdbmsDbName

1.3.6.1.2.1.39.1.1.1.4

rdbmsDbContact

1.3.6.1.2.1.39.1.1.1.5


rdbmsDbIndex

構文

INTEGER (1〜2147483647)

最大アクセス

アクセス不可

説明

管理対象ノードにインストールされているベンダーのすべてのデータベース間で一意の数値索引です。この値は、概念上一意のキー{vendorOID, databasename}に代わるものです。Oracleによる実装では、Oracle Real Application Clustersが稼働していない場合、この変数の値は、このインストール済データベース・サーバーのrdbmsSrvIndexの値です。

代表的な範囲

1 - 10

重要度

関連する変数

rdbmsSrvIndex

推奨する表示方法

該当なし

rdbmsDbPrivateMIBOID

構文

OBJECT IDENTIFIER

最大アクセス

読取り専用

説明

インストール済データベースのプライベートMIBの正式なIDを表示します。Oracleによる実装では、rdbmsDbVendorOIDの値は、OracleのOIDサブツリーのルートとしてハードコード化されています(1.3.6.1.4.1.111)。

代表的な範囲

1.3.6.1.4.1.111のみ

重要度

関連する変数

rdbmsSrvVendorOID

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsDbVendorName

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り専用

説明

RDBMSによってインストール済データベースを管理しているベンダーの名前を情報として表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、「Oracle」としてサブエージェント内にハードコード化されています。

代表的な範囲

6文字のみ

重要度

関連する変数

rdbmsSrvVendorName

推奨する表示方法

アイコンまたは単純文字列

rdbmsDbName

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り専用

説明

インストール済データベースの名前を製品固有の形式で表示します。Oracleによる実装では、rdbmsDbNameの値はSNMP_RO.ORA構成ファイルのsnmp.visibleservicesパラメータから取り出されます。この名前はグローバルに一意で、ドメイン情報が含まれます。

代表的な範囲

5〜25文字

重要度

関連する変数

rdbmsSrvName

推奨する表示方法

アイコンまたは単純文字列

rdbmsDbContact

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り/書込み

説明

インストール済データベースの接続者の名前を、本人への接続方法を示す情報とともに表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、SNMP_RW.ORA構成ファイルから取り出されます。

代表的な範囲

2〜255文字

重要度

関連する変数

rdbmsSrvContact

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsDbInfoTable

rdbmsDbInfoTableには、管理対象ノード上で現在オープンされているデータベース・インスタンスに関するその他の概要が含まれています。インストール済データベースがSNMPサポート用に構成されていて、現在オープンされていない場合は、この表内の対応するインスタンスにアクセスしようとすると、noSuchName(SNMPv1)またはnoSuchInstance(SNMPv2)が戻されます。現在オープンされているかどうかは、rdbmsRelTable内にある、このデータベースにおけるすべてのrdbmsRelStateエントリの値によって決定されます。

rdbmsDbInfoTableの各エントリは、ノード上の現在オープンされている特定のデータベース・インスタンスを表します。各エントリには、rdbmsDbIndexによって索引が付けられます。ただし、rdbmsDbTableには、ノードにインストールされている各データベースのエントリが、アクティブにオープンされているかどうかに関係なく含まれているため、2つの表のエントリ間に1対1の対応関係が常に成立しているとはかぎりません。rdbmsDbInfoTableの各変数の現行の値は、管理対象ノード上の様々なソースから取り出されます。

表D-2に、Oracleで実装されるrdbmsDbInfoTableの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-2 rdbmsDbInfoTable変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsDbInfoProductName

1.3.6.1.2.1.39.1.2.1.1

rdbmsDbInfoVersion

1.3.6.1.2.1.39.1.2.1.2

rdbmsDbInfoSizeUnits

1.3.6.1.2.1.39.1.2.1.3

rdbmsDbInfoSizeAllocated

1.3.6.1.2.1.39.1.2.1.4

rdbmsDbInfoSizeUsed

1.3.6.1.2.1.39.1.2.1.5

rdbmsDbInfoLastBackup*

1.3.6.1.2.1.39.1.2.1.6


* アスタリスクの付いた変数は、サポートされていません。

これらの変数にアクセスしようとすると、エラーになる場合があります。

Oracleでは個別の表領域のバックアップを取ることができるため、rdbmsDbInfoLastBackupは実装されないことに注意してください。このため、最後にデータベース全体のバックアップを取った時間の情報は無効になります。

rdbmsDbInfoProductName

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・インスタンスを作成または最後に再構成したサーバーの文字による製品名を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$VERSION内のBANNERフィールドから取り出されます。

代表的な範囲

253文字

重要度

関連する変数

rdbmsSrvProductName

推奨する表示方法

アイコンまたは単純文字列

rdbmsDbInfoVersion

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・インスタンスを作成または最後に再構成したサーバーのバージョン番号を表示します。形式は、製品によって異なります。Oracleによる実装では、この変数の値は内部的に導出されます。

代表的な範囲

該当なし

重要度

中(アプリケーションによって異なる)

関連する変数

applVersion

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsDbInfoSizeUnits

構文

INTEGER (1) B、(2) KB、(3) MB、(4) GB、(5) TB

最大アクセス

読取り/書込み

説明

rdbmsDbInfoSizeAllocatedおよびrdbmsDbInfoSizeUsedの値によって示されるとおり、データベース・インスタンスのサイズの測定に使用される単位を表示します。Oracleによる実装では、rdbmsDbInfoSizeUnitsの値は、rdbmsDbInfoSizeAllocatedを32ビット整数として表すことができる最小値です。

(1)はB(バイト)単位で測定したサイズを示し、(2)はKB(キロバイト)単位、(3)はMB(メガバイト)単位、(4)はGB(ギガバイト)単位、(5)はTB(テラバイト)単位をそれぞれ示します。これらの単位の各値は、2の倍数です(1K = 1024)。

代表的な範囲

列挙型1〜5

重要度

関連する変数

rdbmsDbInfoSizeAllocated、rdbmsDbInfoSizeUsed

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsDbInfoSizeAllocated

構文

INTEGER (1〜2147483647)

最大アクセス

読取り/書込み

説明

データベース・インスタンスの見積りサイズ(rdbmsDbInfoSizeUnitsの単位)を表示します。これは、データベース・インスタンスに割り当てられたディスク領域で、このホストのユーザーは使用できません。rdbmsDbInfoSizeAllocated変数は、必ずしもデータベース・データ用に実際に使用される領域サイズを示しません。かわりに、この値はrdbmsDbInfoSizeUsedによって取り出されます。Oracleによる実装では、この変数の値は、DBA_DATA_FILES表の行のBYTESフィールドの合計です。

代表的な範囲

1 - 2147483647

重要度

関連する変数

rdbmsDbInfoSizeUnits、rdbmsDbInfoSizeUsed

推奨する表示方法

単純文字列またはゲージ

rdbmsDbInfoSizeUsed

構文

INTEGER (1〜2147483647)

最大アクセス

読取り専用

説明

実際にデータベース・データに使用されているこのデータベース・インスタンスの見積りサイズ(rdbmsDbInfoSizeUnitsの単位)を表示します。Oracleによる実装では、rdbmsDbInfoSizeUsedの値は、DBA_DATA_FILESのBYTESフィールドの値の合計から、DBA_FREE_SPACEのBYTESフィールドの値の合計を差し引いた値です。rdbmsDbInfoSizeUsedは常に、rdbmsDbInfoSizeAllocated以下である必要があります。

代表的な範囲

1 - 2147483647

重要度

関連する変数

rdbmsDbInfoSizeAllocated、rdbmsDbInfoSizeUnits

推奨する表示方法

ゲージ

rdbmsSrvTable

rdbmsSrvTableには、管理対象ノード上にインストールされた各データベース・サーバーに関する概要が含まれています。標準のOracle構成では、1つのサーバーによって1つのデータベースがサポートされます。このように、rdbmsSrvTableの内容は本質的にrdbmsDbTableの内容を写したものですが、OracleではパブリックRDBMS MIB標準の主要規則の1つを完全に遵守するため、両方の表が実装されます。この規則では、他のベンダーのアーキテクチャを判別するために、データベースとそのサーバーを区別する必要があります。

SNMPサポート用に構成されているインストール済データベースは、現在オープンされているかどうかに関係なく、rdbmsDbTable内の1行によって表されます。rdbmsSrvTableの各エントリは、ノード上の特定のデータベース・サーバーを表します。各エントリには、applIndexによって索引が付けられます。各rdbmsSrvTable変数の現行の値は、管理対象ノード上の様々なソースから直接取り出されます。

Oracleでは、すべてのrdbmsSrvTable変数が実装されます。表D-3に、rdbmsSrvTableの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-3 rdbmsDbSrvTable変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsSrvPrivateMIBOID

1.3.6.1.2.1.39.1.5.1.1

rdbmsSrvVendorName

1.3.6.1.2.1.39.1.5.1.2

rdbmsSrvProductName

1.3.6.1.2.1.39.1.5.1.3

rdbmsSrvContact

1.3.6.1.2.1.39.1.5.1.4


rdbmsSrvPrivateMIBOID

構文

OBJECT IDENTIFIER

最大アクセス

読取り専用

説明

サーバーのプライベートMIBの正式なIDを表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、OracleのOIDサブツリーのルートとしてハードコード化されています(1.3.6.1.4.1.111)。プライベートMIBにOBJECT IDENTIFIERがない場合は、このオブジェクトにアクセスしようとすると、noSuchName(SNMPv1)またはnoSuchInstance(SNMPv2)が戻されます。

代表的な範囲

1.3.6.1.4.1.111のみ

重要度

関連する変数

rdbmsDbVendorOID

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsSrvVendorName

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り専用

説明

インストール済データベース・サーバーのベンダー名を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、「Oracle」としてサブエージェント内にハードコード化されています。

代表的な範囲

6文字のみ

重要度

関連する変数

rdbmsDbVendorName

推奨する表示方法

アイコンまたは単純文字列

rdbmsSrvProductName

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り専用

説明

サーバーの製品名を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、「Oracle7 Server」としてハードコード化されています。

代表的な範囲

14文字のみ

重要度

関連する変数

rdbmsDbInfoProductName

推奨する表示方法

アイコンまたは単純文字列

rdbmsSrvContact

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り/書込み

説明

管理対象サーバーの接続者の文字によるIDを、本人への接続方法を示す情報とともに表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、SNMP_RW.ORA構成ファイルから取り出されます。

代表的な範囲

0〜255文字

重要度

関連する変数

rdbmsDbContact

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsSrvInfoTable

rdbmsSrvInfoTableには、管理対象ノード上で現在実行されている各データベース・サーバー・インスタンスに関する追加情報が記載されています。rdbmsSrvInfoTable内のデータベース・サーバー・インスタンスの可視性は、そのデータベース・サーバーに対応するapplOperStatusオブジェクトの値によって決まります(applOperStatusの詳細は、付録E「ネットワーク・サービスMIBの実装済変数の解釈」を参照)。これらの変数の監視は、I/O、アクセス、アクティビティなどのサーバー機能のチューニングの際に重要です。

rdbmsSrvInfoTableの各エントリは、ノード上の現在オープンされている特定のデータベース・サーバー・インスタンスを表します。各エントリには、applIndexによって索引が付けられます。各rdbmsSrvInfoTable変数の現行の値は、このデータベース・サーバー・インスタンスの様々なV$動的パフォーマンス表から直接取り出されます。

表D-4に、Oracleで実装されるrdbmsSrvInfoTableの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-4 rdbmsSrvInfoTable変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsSrvInfoStartupTime

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.1

rdbmsSrvInfoFinishedTransactions

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.2

rdbmsSrvInfoDiskReads

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.3

rdbmsSrvInfoLogicalReads

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.4

rdbmsSrvInfoDiskWrites

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.5

rdbmsSrvInfoLogicalWrites

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.6

rdbmsSrvInfoPageReads

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.7

rdbmsSrvInfoPageWrites

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.8

rdbmsSrvInfoDiskOutOfSpaces*

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.9

rdbmsSrvInfoRequestsHandled

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.10

rdbmsSrvInfoRequestsRecvs*

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.11

rdbmsSrvInfoRequestSends*

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.12

rdbmsSrvInfoHighwaterInboundAssociations

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.13

rdbmsSrvInfoMaxInboundAssociations

1.3.6.1.2.1.39.1.6.1.14


* アスタリスクの付いた変数は、サポートされていません。これらの変数にアクセスしようとすると、エラーになる場合があります。

Oracleでは、次のrdbmsDbInfoTable変数は実装されません。

rdbmsSrvInfoStartupTime

構文

DateAndTime

最大アクセス

読取り専用

説明

サーバーが最後に起動された日時を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$INSTANCE内のSTARTUP TIME-JULIANおよびSTARTUP TIME-SECONDSフィールドから計算されます。

代表的な範囲

該当なし

重要度

関連する変数

applUpTime

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsSrvInfoFinishedTransactions

構文

Gauge32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・サーバー・インスタンスの起動後、COMMITまたはABORT操作のいずれかが完了したときに、このサーバーで参照可能なトランザクションの数を表示します。読取り専用の問合せなど、一部のデータベース操作では、トランザクションが作成されないことがあります。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$SYSSTATのUSER ROLLBACKSとUSER COMMITSの合計です。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

なし

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoDiskReads

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・サーバー・インスタンスの起動後、このサーバーからオペレーティング・システムに対して発行されたデータベース・ファイルの読込み回数の合計を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$SYSSTATのPHYSICAL READSから取り出されます。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoLogicalReads、rdbmsSrvInfoPageReads

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoLogicalReads

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

起動後に、このサーバーによって内部的に行われたデータベース・ファイルの論理読込み回数の合計を表示します。この値とrdbmsSrvInfoDiskReadsの値によって、読込み操作でのキャッシュの効果がわかります。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$SYSSTATのCONSISTENT GETSとDB BLOCK GETSの合計です。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoDiskReads

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoDiskWrites

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

起動後に、このサーバーからオペレーティング・システムに対して発行されたデータベース・ファイルの書込み回数の合計を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$SYSSTATのPHYSICAL WRITESから取り出されます。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoPageWrites、rdbmsSrvInfoLogicalWrites

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoLogicalWrites

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・ファイルの一部に使用済とマークされた回数とディスクに書き込む必要がある回数の合計です。この値とrdbmsSrvInfoDiskWritesによって、データベース操作と比較してディスクへの書込み回数を減らすための遅延書込み方法の効果がある程度わかります。書込み操作は、データベース・ファイルの一部に使用済のマークを付けるサーバー以外のサーバーによって行われる場合があるため、これらの値は、共通のキャッシュを共有するすべてのサーバーで集計されないと意味がない場合があります。数値は、製品間で比較できません。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$SYSSTATのDB BLOCK CHANGESから取り出されます。

代表的な範囲

0..4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoDiskWrites

推奨する表示方法

counter32

rdbmsSrvInfoPageReads

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・サーバー・インスタンスの起動後、このサーバーによって読み込まれたデータベース・ファイルの合計ページ数を表示します。ページとは、ディスクI/O操作の製品固有の単位です。この値とrdbmsSrvInfoDiskReadsの値によって、スキャンなどの一部の問合せのパフォーマンス改善に使用できるグループ事前読込みの効果がわかります。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$FILESTATのすべてのPHYBLKRDエントリの合計です。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoDiskReads

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoPageWrites

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・サーバー・インスタンスの起動後、このサーバーによって書き込まれたデータベース・ファイルの合計ページ数を表示します。ページとは、ディスクI/O操作の製品固有の単位です。この値とrdbmsSrvInfoDiskWritesの値によって、連続ページの論理的書込みをオペレーティング・システムの1回のコールに縮小する書込み方法の効果がわかります。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$FILESTATのすべてのPHYBLKWRTエントリの合計です。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoDiskWrites

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoRequestsHandled

構文

Counter32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・サーバー・インスタンスの起動後、インバウンド結合上のサーバーに出された要求の合計を表示します。

Oracleによる実装では、この変数の値は、V$SYSSTATのuser callsから取り出されます。

代表的な範囲

0 - 4294967295

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoRequestRecvs、rdbmsSrvInfoRequestSends

推奨する表示方法

カウンタ

rdbmsSrvInfoHighwaterInboundAssociations

構文

Gauge32

最大アクセス

読取り専用

説明

データベース・サーバー・インスタンスの起動後、このサーバーに対して同時にオープンされたインバウンド結合の最大数を表示します。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$LICENSE内のSESSION_HIGHWATERから取り出されます。

代表的な範囲

0〜rdbmsSrvInfoMaxInboundAssociationsの値

重要度

関連する変数

rdbmsSrvInfoMaxInboundAssociations

推奨する表示方法

ゲージ

rdbmsSrvInfoMaxInboundAssociations

構文

INTEGER (1〜2147483647)

最大アクセス

読取り/書込み

説明

サーバーと同時にオープンできるインバウンド結合の最大数を表示します。制限がない場合、この値は0(ゼロ)である必要があります。Oracleによる実装では、この変数の値は、V$LICENSE内のSESSIONS_MAXから取り出されます。

代表的な範囲

1 - 2147483647

重要度

関連する変数

applInboundAssociations、rdbmsSrvInfoHighwaterInboundAssociations

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsSrvParamTable

rdbmsSrvParamTableには、管理対象ノード上にインストールされたデータベース・サーバーの構成パラメータが含まれています。この表は、通常、付録B「Oracle Database MIBの変数の解釈」に記載されているプライベートOracle Database MIBのoraDbConfigTableに対応しています。Oracle固有のアプリケーションを開発している場合は、この表を考慮する必要はありません。そのかわり、より便利に使用できるように設計されたoraDbConfigTableを考慮してください。

rdbmsSrvParamTableの各エントリは、ノード上のデータベース・サーバーに対する特定の構成パラメータを表します。各エントリには、最初にapplIndex、次にrdbmsSrvParamName、最後にrdbmsSrvParamSubIndexによって索引が付けられます。そのため、通常は、データベース・サーバーとその構成パラメータの間には1対多の関係が、構成パラメータとその複数の値の間には1対多の関係があります(applIndexの詳細は、付録E「ネットワーク・サービスMIBの実装済変数の解釈」を参照)。ただし、Oracleによる実装では、構成パラメータの複数の値はそのパラメータの1つのエントリに連結されます。各rdbmsSrvInfoTable変数の現行の値は、このデータベース・サーバーのINIT.ORA構成ファイル内の対応する変数から直接取り出されます。

対応するapplOperStatusオブジェクトの値が動作(1)の場合は、サーバーへのエントリが必要です(applOperStatusオブジェクトの詳細は、付録E「ネットワーク・サービスMIBの実装済変数の解釈」を参照)。applOperStatusのインスタンスが動作していない(1以外)場合は、この表内の対応するインスタンスにアクセスしようとすると、エージェントによってnoSuchName(SNMPv1)またはnoSuchInstance(SNMPv2)が戻されます。

表D-5に、Oracleで実装されるrdbmsSrvParamTableの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-5 rdbmsDbSrvParamTable変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsSrvParamName

1.3.6.1.2.1.39.1.7.1.1

rdbmsSrvParamSubIndex

1.3.6.1.2.1.39.1.7.1.2

rdbmsSrvParamID*

1.3.6.1.2.1.39.1.7.1.3

rdbmsSrvParamCurrValue

1.3.6.1.2.1.39.1.7.1.4

rdbmsSrvComment*

1.3.6.1.2.1.39.1.7.1.5


* アスタリスクの付いた変数は、サポートされていません。これらの変数にアクセスしようとすると、エラーになる場合があります。

Oracleでは、次のrdbmsSrvParamTable変数は実装されません。

rdbmsSrvParamName

構文

DisplayString (1〜64)

最大アクセス

アクセス不可

説明

サーバーの構成パラメータ名を表示します。この名前は製品固有です。キーの通信量を最小限にし、1行に収めるため、長さは64文字までに制限されています。Oracleによる実装では、この変数の値は、INIT.ORAファイル内のパラメータの名前です。

代表的な範囲

1〜45文字

重要度

関連する変数

oraDbConfigTableの各変数

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsSrvParamSubIndex

構文

INTEGER (1〜2147483647)

最大アクセス

アクセス不可

説明

このパラメータの副索引値。Oracleによる実装では、この変数の値は常に1です。

代表的な範囲

1のみ

重要度

関連する変数

なし

推奨する表示方法

該当なし

rdbmsSrvParamCurrValue

構文

DisplayString

最大アクセス

読取り/書込み

説明

この構成パラメータの現行の値を、Oracleによる実装のINIT.ORAファイルから取り出して表示します。

代表的な範囲

0〜255文字

重要度

関連する変数

oraDbConfigTableの各変数

推奨する表示方法

単純文字列

rdbmsRelTable

rdbmsRelTableは、管理対象ノード上のデータベースとサーバーの関係を示します。Oracleによる標準的な実装では、1つのサーバーによって1つのデータベースがサポートされます。この表が実装されているのは、パブリックRDBMS MIB標準を完全に遵守するためです。

rdbmsDbRelTable内の各エントリは、ノード上のデータベース・サーバーとデータベース間のマップを表します。各エントリには、最初にrdbmsDbIndex、次にapplIndexによって索引が付けられます。そのため、1つのデータベースについて1つのサーバーという標準のOracle構成の場合、これら2つの索引は同じです(applIndexの詳細は、付録E「ネットワーク・サービスMIBの実装済変数の解釈」を参照)。

表D-6に、Oracleで実装されるrdbmsRelTableの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-6 rdbmsRelTable変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsRelState

1.3.6.1.2.1.39.1.9.1.1

rdbmsRelActiveTime

1.3.6.1.2.1.39.1.9.1.2


rdbmsRelState

構文

INTEGER (2)アクティブ、(5)使用不可

最大アクセス

読取り/書込み

説明

サーバーによるこのデータベースへのアクセス状態を表示します。Oracleでは、(2)アクティブおよび(5)使用不可のみが実装されます。アクティブ(2)は、サーバーによってデータベースが現在使用中であることを示します。使用不可(5)は、このサーバーではデータベースが使用できないことを示します。

代表的な範囲

2または5

重要度

関連する変数

appleOperStatus、rdbmsStateChange

推奨する表示方法

アイコンまたは警告

rdbmsTraps

他のSNMP変数とは異なり、トラップ変数は、管理ステーションによる情報の要求に対するエージェントの応答ではありません。これは、エージェントがなんらかの状況が発生したこと(しきい値に到達したなど)を感知したときに、エージェントから管理ステーションに対して自動的に送信されるメッセージです。

表D-7に、rdbmsTrapsの各変数および対応するオブジェクトIDを示します。

表D-7 rdbmsTraps変数および対応するオブジェクトID

変数名 オブジェクトID

rdbmsStateChange

1.3.6.1.2.1.39.2.1.1.1

rdbmsStateChange

1.3.6.1.2.1.39.2.1.1.1


rdbmsStateChange

オブジェクト

{rdbmsRelState}

説明

rdbmsStateChangeトラップは、このノード上のデータベース・サーバーの1つによって、そのrdbmsRelStateが使用時にアクセス制限されるように変更されたことを意味します。Oracleによる実装では、アクティブ(2)は完全にアクセス可能であるとみなされます。トラップによって送信される状態は、アクセス制限された新しい状態(使用不可(5))です。

代表的な範囲

5のみ

重要度

関連する変数

rdbmsRelState

推奨する表示方法

警告