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Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleインストレーション・ガイド
リリース5.3.2
B56956-01
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7 自動化モジュールのインストール

自動化モジュールをインストールするには、まずApplication Configuration Consoleサーバーを起動し、その後クライアントを起動して管理者グループのメンバーとしてログインします。

7.1 前提条件

WebSphereおよびWebLogic自動化モジュールを使用するには、通常、自動化モジュールをインストールする前に、コア・サーバーのホスト・システムにソフトウェアを追加でインストールする必要があります。

7.2 インストール

自動化モジュールをインストールする手順は次のとおりです。

  1. 自動化モジュールの.jarファイルをコア・サーバーのホスト・システムにコピーします。

  2. クライアントで、メニュー・バーから「管理」「拡張機能のインストール」を選択します。

    拡張機能のインストール・ダイアログが開きます。

  3. 拡張機能のタイプは自動化を選択します。

  4. 「参照」をクリックしてファイルシステムから.jarファイルを検索します。

  5. 「OK」をクリックして自動化モジュールをインストールします。

一部の自動化モジュールでは、インストール中に追加情報のプロンプトが表示されます。

自動化モジュールの機能は、インストール直後から使用できます。Application Configuration Consoleのサーバーやクライアントを再起動する必要はありません。


注意:

セカンダリ・サーバーの再デプロイ後に自動化モジュールをインストールする場合、自動化モジュール・インストールをセカンダリ・サーバーに移動する必要があります。詳細は、D.5項「再デプロイと自動化モジュール」を参照してください。

7.3 SSL認証のためのWebSphereの構成

この項では、Application Configuration Consoleクライアントから実行されるwsadminとWebSphereデプロイメント・マネージャ間の通信を保護する方法を説明します。ここで設定するメカニズムにより、これらのコンポーネント間でSSL証明書を使用した認証が強制されます。WebSphereにはSSLキー・ファイルのレパートリが付属しており、SSL証明書を使用した認証をサポートするよう事前に構成されています。これらのダミー・ファイルはWASインストールの\etcディレクトリに含まれており、次のものがあります。

DummyServerKeyFile.jks
DummyServerTrustFile.jks
DummyClientKeyFile.jks
DummyClientTrustFile.jks

自分でキーストアを作成する場合、クライアントとサーバーの信頼ファイルにはそれぞれクライアントとサーバー両方のキーが含まれている必要がある点に注意してください。詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.redbooks.ibm.com/redbooks/SG246573/wwhelp/wwhimpl/java/html/wwhelp.htm

7.3.1 グローバル・セキュリティの有効化

SSL認証を含めたすべてのセキュリティ・チェックは、グローバル・セキュリティを有効にするまで無効になっています。したがって、これがSSLソリューションを実装するための最初の手順となります。

  1. 管理コンソールを開きます。

  2. 「セキュリティ」「ユーザー・レジストリ」「ローカルOS」を選択します。


    注意:

    本番環境では、通常は手順2で「LDAP」または「カスタム」を選択し、より深いロールベースのセキュリティを実装します。

  3. 「構成」タブでサーバーのユーザーIDおよびサーバーのユーザー・パスワードをそれぞれのテキスト・ボックスに入力します。これらは、デプロイメント・マネージャが実行されるローカルOSでの有効な資格証明です。Windowsでは、管理者か、管理者権限を持つローカル・ユーザーを使用します。Linuxの場合、デプロイメント・マネージャと同じユーザー(たとえばroot/ wasuser)を使用します。

  4. 「適用」をクリックしてこれらの設定を保存します。

  5. 「セキュリティ」「認証メカニズム」「LPTA」を選択します。

  6. 「構成」タブで、新しいパスワードを作成し、確認します。このパスワードはLPTAキーの生成に使用されます。これは、グローバル・セキュリティを有効にするために必須です。LPTAキーは、リバース・プロキシおよびSSO構成のために信頼の関連付けで使用されます。

  7. 「適用」をクリックしてこれらの設定を保存します。

  8. 「セキュリティ」「グローバル・セキュリティ」を選択します。

  9. 「構成」タブで、「有効」チェック・ボックスを選択します。他の設定が適切であることを検証します。

  10. 「OK」をクリックして構成を保存します。

一部のノードをフェデレートした場合、これらの変更をフェデレーテッド・ノードにも同期化します。また、デプロイメント・マネージャを再起動する必要があります。

7.3.2 デプロイメント・マネージャの構成

デプロイメント・マネージャの再起動後、7.3.1項「グローバル・セキュリティの有効化」の手順3で指定したユーザー名とパスワードを使用してログインします。管理コンソールを開きます。ここで、httpsプロトコルを使用します。以前の(http)URLを使用すると、SSL構成リポジトリで指定されているように、デプロイメント・マネージャのhttpトランスポートにDefaultSSLSettingsを使用するようサーバーが強制され、グローバル・セキュリティによってリダイレクトされます。

そこで、次のように、手順3で指定したユーザー名とパスワードを使用してwsadminクライアントからサーバーに接続します。

wsadmin -username serveruser -password serveruserpassword

この構文でデプロイメント・マネージャに接続できることを確認してから次に進んでください。

  1. 管理コンソールで、「セキュリティ」「認証プロトコル」「CSIv2インバウンド認証」を選択します。

  2. 「Basic認証」「行わない」に設定します。

  3. 「クライアント証明書認証」「必須」に設定します。

  4. 「OK」をクリックしてこれらの設定を保存します。

これにより、サーバーはSSLレパートリ(DefaultSSLSettings)で指定されたSSL証明書を使用して認証するよう強制され、Basic認証(ユーザー名とパスワード)は使用できなくなります。

7.3.3 クライアントの構成

クライアントの構成を完了するために、コマンドラインでユーザー名とパスワードをwsadminに送信せずにすむよう、soap.client.propsファイルを変更します。ファイルはWebSphereインストールのpropertiesフォルダ内にあります。次に例を示します。

C:\WebSphere\DeploymentManager\properties\soap.client.props

7.3.1項「グローバル・セキュリティの有効化」の手順3で指定したユーザー名とパスワードを次の行に追加します。

com.ibm.SOAP.securityEnabled=true

#JMX SOAP connector identity
com.ibm.SOAP.loginUserid=serveruser
com.ibm.SOAP.loginPassword=serveruserpassword

パスワードを暗号化する場合、PropFilePasswordEncoderユーティリティを使用します。soap.client.propsファイルの最初にある手順を参照してください。

デプロイメント・マネージャでノードをフェデレートした場合、ノード・マネージャの再起動が必要な可能性があります。フェデレーテッド・ノードに変更を同期化した場合も、アプリケーション・サーバー・インストールのsoap.client.propsファイルに前述と同様の変更を加える必要があります。

7.4 構成の変更の保存

自動化モジュールを再インストールすると、編集可能な一部の構成ファイルの変更点がインストーラによって確認されます。差異が検出されると、以前のバージョンと今インストールしたバージョン間に相違点があるという警告ダイアログが表示されます。たとえば、重要な比較を行うために、保存仕様レジストリがユーザーによってカスタマイズされていることがあります。wl9_save_spec_registry.xmlファイルが変更されている場合、その内容のメッセージがインストーラによって通知されます。

インストールされたバージョンと編集したバージョンを比較し、変更点を保持するかどうかを決定できます。

  1. ナビゲータ・ビューで、次のようにsaveSpecRegistryファイル(wl9_save_spec_registry.xml)に移動します。

    「システム構成」「自動化モジュール」「automation#weblogic9AM」「リソース・ビュー」

  2. エディタ領域でファイルを開き、「バージョン」タブをクリックします。

  3. 最後の2つのバージョンを選択します(インストール前とインストール後)。

  4. 右クリックし、「プロパティの比較」を選択して相違点を表示します。

  5. 編集内容を新規ファイルにマージして、保持する変更点を保存します。

再インストール時に変更点が検出されるのは、通常はsaveSpecRegistryファイルであり、viewSpecRegistryファイルにも変更が含まれることがあります。