Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleインストレーション・ガイド リリース5.3.2 B56956-01 |
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Application Configuration Consoleのクライアントをエンドユーザーのマシンにインストールするには、この章の手順を実行します。
Application Configuration Consoleクライアントをインストールするマシンが、第2章の表2-4のハードウェア、ソフトウェアおよびブラウザの要件を満たしていることを確認してください。
クライアント・ソフトウェアは、そのままインストールできる実行可能ファイルとして提供されています。
Application Configuration Consoleのインストール・メディアを挿入し、client/ApplicationConfigurationConsoleClient.exeをダブルクリックすると、自動化されたインストール・プログラムが起動します。
「ようこそ」パネルで「次へ」をクリックし、インストールを続行します。
デフォルトのインストールの場所を使用するか、「参照」
をクリックして別の場所に移動します。新しいバージョンのクライアントを以前のバージョンと同じディレクトリにインストールしないでください。
「次へ」をクリックし、インストールを続行します。
クライアントはJDKを必要とします。既存のバージョンを使用する場合は、このパネルで2番目のオプションを選択し、次のパネルでJDKのインストール・ディレクトリを指定します。Application Configuration Consoleで専用のバージョンを使用する場合は、1つ目のオプションを選択してクライアントとともにインストールします。
「次へ」をクリックし、インストールを続行します。
クライアントはApplication Configuration Consoleのコア・サーバーと接続可能である必要があります。コア・サーバーがインストールされているホスト名とサーバー・ポートを入力します。
Application Configuration Consoleクライアントに割り当てられるメモリー(Javaヒープ・サイズ)を設定します。Javaヒープ・サイズの初期値を小さくしないでください。クライアントには256MB以上のメモリーが必要です。デフォルト値のままにするか、大きなデータ・セットを使用する場合はそれよりも大きい数値を設定します。
「次へ」をクリックし、インストールを続行します。
インストールを使用できるユーザーをログインしたユーザーのみか、すべてのユーザーにするかを設定します。また、アンインストーラのアイコンを含めるかどうかを選択します。
「次へ」をクリックし、インストールを続行します。
すべての設定を確認し、「次へ」をクリックしてソフトウェアをインストールするか、「戻る」をクリックして設定を変更します。
インストールの完了後、「終了」をクリックしてウィザードを終了します。
インストール後にクライアントを起動するには、デスクトップのアイコンをダブルクリックするか(アイコンをインストールした場合)、または「スタート」メニューから「すべてのプログラム」→「Oracle Application Configuration Console」→「Client」→「Start」を選択します。
クライアントに初めてログインすると、アプリケーションのログ・ファイル(mvApp.log
)とプロパティ・ファイル(mvApp.properties
)が作成され、ここにコア・サーバーのURLなど、クライアントのプリファレンスが格納されます。これらのファイルのデフォルトの場所は次のとおりです。
%USERPROFILE%\Application Data\ApplicationConfigurationConsole
%USERPROFILE%
のデフォルトはC:\Documents and Settings\
username
です。
トラッキング(mvAppTrack.properties
)および比較(mvAppComparison.properties
)操作に関する特定のプリファレンスをユーザーが設定すると、前述のもの以外のプロパティ・ファイルがクライアントによって作成されます。ログおよびアプリケーション・プロパティ・ファイルとこれらを組み合せて、ホスト・マシンにクライアントのプロファイルが作成されます。
注意: クライアントをインストールするユーザーは、このマシンのクライアントを起動する他のユーザーに(オペレーティング・システムの)権限を付与する必要があります。 |
クライアント・ホスト上で同じバージョンの異なるクライアント・インスタンスを使用することはお薦めしません。そのかわりに、同じクライアントのログインを使用して、様々なサーバー・インスタンス(ステージングおよび開発など)に接続することをお薦めします。これを簡単に行うには、クライアントの起動時にURLポインタのプロンプトを表示するよう、Application Configuration Consoleアプリケーションのプリファレンスを設定します。
クライアントで、「ウィンドウ」→「プリファレンス」を選択します。
「一般」タブで、ログインごとにサーバーURLのプロンプトを表示するというチェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
これにより、クライアントを起動すると、接続先のコア・サーバーのURLを入力または選択するよう求めるプロンプトが表示されるようになります。
ユーザー・サイトでは、Application Configuration Consoleの異なるバージョンを同時に実行することがあります。同じホスト上で異なるバージョンのクライアントを実行する場合、次のようにして独立したクライアント環境を作成します。
別々のディレクトリへのインストール
個別のプロパティ・プロファイルおよびログの作成
たとえば、Application Configuration Console 5.3.1と5.3.xを同じクライアント・ホストで実行する場合、別々のディレクトリにインストールします。
C:\Program Files\Oracle\oacc\Client-5.3.1
C:\Program Files\Oracle\oacc\Client-5.3.x
次に、それぞれのインストールに対して一意のプロファイルを作成します。
5.3.1インストール・ディレクトリのランタイム・フォルダに移動します。次に例を示します。
C:\Program Files\Oracle\oacc\Client-5.3.1\runtime
テキスト・エディタでstartup.bat
ファイルを開き、次の行が一意の場所を指すように編集します。
-Dmv.userfile.dir="%USERPROFILE%/Application Data/ ApplicationConfigurationConsole"
%USERPROFILE%
のデフォルトはC:\Documents and Settings\
username
です。たとえば、末尾のフォルダをApplicationConfigurationConsole-5.3.1に変更します。この名前のフォルダが存在している必要はありません。Application Configuration Consoleによって起動時に作成されます。
ファイルを保存します。
最初の3つの手順を5.3.xインストールについても繰り返して、フォルダ名を適切に変更します。
これにより、5.3.1クライアントを起動すると、5.3.1コア・サーバーに接続するための適切な設定がプリファレンスに反映されます。同様に、5.3.xクライアントを起動すると、プリファレンスが5.3.xコア・サーバーのものになります。
Application Configuration Consoleのクライアントをインストールすると、Webレポートをブラウザで開くためのショートカットが「スタート」メニューに追加されます(「すべてのプログラム」→「Oracle Application Configuration Console」→「Client」→「Start Web Reports」)。このショートカットが指すURLを変更する必要がある場合には、次の手順を実行します。
クライアントのデフォルトのインストール・ディレクトリの次の場所に移動します。
C:\Program Files\Oracle\oacc\Client\runtime
webreports
を右クリックし、ポップアップ・メニューの「プロパティ」を選択します。
Webドキュメント・タブをクリックし、URL値を適切なものに編集します。
オプションで、ショートカット・キーの組合せを入力します。
「OK」をクリックします。
たとえば、D.2.1項「Webレポート・サーバーの再デプロイ」で説明されているように、Webレポート・サーバーを再デプロイする場合などに、この手順を実行する必要があります。
Webレポートはプロフェッショナル・サービスによって開発されたカスタム・レポートに対応しており、個別の顧客のレポートのニーズを満たすことができます。カスタム・レポートはJSPとしてコーディングされ、Tomcatサーバーにデプロイされている必要があります。これにより、Webレポートに統合されメニュー・バーからアクセス可能になります。レポート生成のスケジュールを設定する場合、BIRT設計形式を使用する必要があります。WebレポートのJSPのデフォルトの場所は次のとおりです。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvwebreports/jsp
カスタム・レポートを統合するには、Webレポートのレジストリ(webreports_registry.xml
)を編集してJSPを認識できるようにする必要があります。これにより、ユーザーがレポートのスケジュールを設定し、メニューで選択できるようになります。レポートを既存のメニューのメニュー・アイテムとして追加するか、またはカスタム・メニューを作成できます。必要に応じて同じレポートを複数のメニューに表示することも可能です。
Webレポートのレジストリの具体的な編集方法は次のとおりです。
レポート名、ターゲットJSPおよび一意の識別子(URI)で構成されるレポート定義をreport-definitions要素に追加します。次に例を示します。
<report name="Your Report" target="/mvwebreports/jsp/YourReport.jsp" uri="http://mvalent.com/2003/reportDefinitionType#YourReport"/>
カスタム・レポートを既存のメニューに追加する場合、メニュー・アイテムを適切なメニュー要素(たとえばPlanning)に追加します。次に例を示します。
<menu name="Planning"> <menu-item uri="http://mvalent.com/2003/reportDefinitionType#YourReport"/> </menu>
レポート定義で指定したURI値と同じものを使用してください。
カスタム・レポートを新規メニューに追加する場合、メニュー・アイテムが含まれる新規のメニュー要素を追加します。次に例を示します。
<menu name="Your Menu"> <menu-item uri="http://mvalent.com/2003/reportDefinitionType# YourReport"/> </menu>
実際には、Webレポートのレジストリには新規メニュー用の要素プレースホルダが含まれています。これを非コメント化し、「Custom Report」を使用するメニュー名に、「tbd」を適切なURIに置換します。
統合する各カスタム・レポートについて、レポート定義とメニュー・アイテムを追加します。
注意: レポートのスケジュール設定は、レポートのURIの一意性に依存します。これを他のレポートに変更したり、再利用することはできません。変更(または削除)すると、レポートのスケジュール設定が機能しなくなります。そのため、Webレポートのレジストリを編集する際には、既存の要素を決して変更しないよう注意してください。 |
Webレポートのレジストリを編集する手順は次のとおりです。
Application Configuration Consoleクライアントを開きます。
ナビゲータ・ビューで次のようにして構成ファイルに移動します。
「システム」→「システム構成」→「共通構成」→「MV_CONFIG」→「リソース・ビュー」
webreports_registry.xml
を右クリックし、「開く」を選択します。
エディタ領域で「編集」ボタンをクリックし、必要な要素を追加します。
ファイルを保存します。
ナビゲータ・ビューで「システム構成」フォルダを右クリックし、構成の変更を有効にするオプションを選択し、Webレポートの新しいレポート選択を反映させます。