Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleインストレーション・ガイド リリース5.3.2 B56956-01 |
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この章では、Application Configuration Consoleをインストールし、効果的に使用するためのシステム要件を詳細に説明します。システム要件とは、Application Configuration Consoleをサポートするために必要となる、サード・パーティ製のアプリケーションを含めて最低限の、推奨されるソフトウェアおよびハードウェアの仕様です。
表2-1に、プライマリ・サーバーとも呼ばれるApplication Configuration Consoleのコア・サーバーと、セカンダリ・サーバーとも呼ばれるトラッキングおよびWebレポート用のサーバーをサポートするために必要なシステム要件を示します。コア・サーバーのインストールには、プライマリ・サーバーとセカンダリ・サーバーの個別のデプロイが含まれます。これらのセカンダリ・サーバーは、異なるホスト上のTomcat JVMの他のインスタンスに再デプロイできます。この場合に必要となるシステム要件を表2-2に示します。
表2-1 コア・サーバーのシステム要件
コア・サーバー(プライマリ・サーバー) | |||
---|---|---|---|
オペレーティング・システム |
Windows Server 2003 |
Red Hat Enterprise Linux(4.0、5.0) SUSE Linux Enterprise Server(10) |
Solaris(9、10) |
プロセッサ |
3GHzデュアル・プロセッサ |
UltraSPARC IV以上、1GHzデュアル・プロセッサ |
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インストール済メモリー |
2GB(最小)3GB(推奨) |
||
使用可能なメモリー |
2GB(最小)2.8GB(推奨) |
||
ディスク領域 |
40GB以上(インストール用に500MB、追加でリポジトリ用の領域) |
||
サード・パーティ製ソフトウェア |
表2-5を参照 |
セカンダリ・サーバーの再デプロイはオプションですが、パフォーマンスやスケーラビリティと関係があります。プライマリ・サーバーへの負荷が軽減されるため、比較やプロビジョニング操作などのタスクのレスポンス時間が短縮されます。また、トラッキング操作のスループットを改善するため、元のトラッキング・サーバーのデプロイに基づいて複数のセカンダリ・トラッキング・サーバーをデプロイすることも可能です。
表2-2に、セカンダリ・サーバーのインスタンスをサポートするために必要なシステム要件を示します。表2-1に示されている要件で、プライマリおよびセカンダリ・サーバーの両方を十分サポートできます。
表2-2 セカンダリ・サーバーのシステム要件
セカンダリ・サーバー | |||
---|---|---|---|
オペレーティング・システム |
Windows Server 2003 |
Red Hat Enterprise Linux(4.0、5.0) SUSE Linux Enterprise Server(10) |
Solaris(9、10) |
プロセッサ |
3GHzデュアル・プロセッサ |
UltraSPARC IV以上、1GHzデュアル・プロセッサ |
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インストール済メモリー |
2GB(最小)3GB(推奨) |
||
使用可能なメモリー |
2GB(最小)2.8GB(推奨) |
||
ディスク領域 |
500MB |
||
サード・パーティ製ソフトウェア |
表2-5を参照 |
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追加要件 |
OSがプライマリ・サーバーのOSと同じであること セカンダリ・サーバーのディレクトリ構造がプライマリ・サーバーのディレクトリ構造と同じであること(たとえば |
表2-3に、Application Configuration Consoleを実行するためのOracleデータベース・サーバーのサポートに必要なシステム要件を示します。
表2-3 Oracleデータベース・サーバーのシステム要件
Oracleデータベース・サーバー | |||
---|---|---|---|
サポートするRDBMSバージョン |
10g(10.2.0.3: StandardまたはEnterprise Edition) 11gを推奨(11.1.0.1: StandardまたはEnterprise Edition) |
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オペレーティング・システム |
Oracleのドキュメントを参照 |
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プロセッサ |
3GHzデュアル・プロセッサ |
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インストール済メモリー |
2GB(最小)3GB(推奨) |
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使用可能なメモリー |
1.8GB(最小)2.8GB(推奨) |
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ディスク領域 |
5GB(最小)10GB(推奨) |
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Oracleの設定 |
SGAを次のように設定します。
PGAターゲット総計: 512MB |
||
追加要件 |
Oracleインストールに埋込みJavaサポート(JServerオプション)が必要です。これは11gに組み込まれています。 |
表2-4に、クライアントをサポートするために必要なシステム要件を示します。
表2-4 クライアントのシステム要件
Application Configuration Consoleクライアント | |||
---|---|---|---|
オペレーティング・システム |
Windows XP Professional、Windows 2003、Vista |
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プロセッサ |
2GHz |
||
インストール済メモリー |
1GB(最小)1.5GB(推奨) |
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使用可能なメモリー |
768MB(最小)1GB(推奨) |
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ディスク領域 |
300MB |
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サード・パーティ製ソフトウェア |
表2-5を参照 |
表2-5に、Application Configuration Console用のサード・パーティ製ソフトウェアの要件を示します。
表2-5 Application Configuration Consoleのサード・パーティ製ソフトウェアの要件
コンポーネント | 必要なサード・パーティ製コンポーネント |
---|---|
*1.6.0用に発行されたすべての後続のパッチ・リリースを含む |
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プライマリ・サーバー |
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セカンダリ・サーバー |
セカンダリ・サーバーを再デプロイする際に付録Dの手順を実行すると、必要なサード・パーティ製ソフトウェアがコピーされたディレクトリ構造にすべて含まれます。再デプロイではSVN、LDAPまたはADおよび電子メールなどのサービスを呼び出すため、セカンダリ・サーバーのホストにはこれらのサービスをサポートするための物理的要件はありません。 |
クライアント |
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WebLogic自動化モジュール |
コア・サーバーにインストールされたWebLogicサーバー(8、9または10) |
WebSphere自動化モジュール |
コア・サーバーにインストールされたWebSphereデプロイメント・マネージャ(6、6.1または7) |
Windows Resource Extensions |
WREプロキシ・サービスをホストするマシンにインストールされたOpenSSH for Windows 3.8.1p1-1(または適切に構成された同等の保護された接続) |
Application Configuration Consoleインストールの計画および準備の一環として、リモートで管理されるシステム(管理対象のサーバーまたはターゲット・システムとも呼ばれる)がサポートされていることを確認する必要があります。
Application Configuration Consoleでは、管理対象のリモート・システムへのFTPまたはSSHアクセスが必要です。ターゲット・システム上の構成済ユーザー・アカウントには、Integrityにインポートされる構成データが含まれているファイルおよびディレクトリに対し、読取りおよび書込み権限が必要です。
Integrityは、SSH用に次の認証タイプをサポートしています。
ユーザー名およびパスワード
SSH証明書(公開鍵および秘密鍵)
保護されたプロビジョニング(ファイルシステムに内容を書き出すためのsudo
およびsu
)
SSH証明書を使用することをお薦めします。この場合、Application Configuration Consoleサーバーおよびすべてのターゲット・システムのアプリケーション用に専用のユーザー・アカウントを作成する必要があります。
さらに、ターゲット・システムの次のSSH/SFTP要件を確認してください。
SSH証明書を使用する場合、証明書の生成にOpenSSHを使用する必要があります。
SSHサポートでは、ターゲット・システムでSFTPサブシステムが使用可能である必要があります。SSH構成ファイル(/etc/ssh/sshd_config
)には、次のような行が必要です。
subsystem sftp /usr/lib/ssh/sftp-server