Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleインストレーション・ガイド リリース5.3.2 B56956-01 |
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最初に、付属のデータベース検証スクリプトを実行し、Application Configuration Consoleをインストールする準備がデータベースで整っていることを確認します。次にSQLの構成スクリプトを実行し、Application Configuration Consoleで使用できるようにデータベースを構成します。
注意: これらのスクリプトはデータベース・サーバーで実行してください。リモートでは実行できません。 |
Application Configuration Consoleには、データベース・ホストについて、特定のハードウェアおよびソフトウェアの要件があります。さらに、最適なパフォーマンスを得るために推奨される初期構成設定があります。第2章の表2-3の要件および推奨事項を満たしていることを確認してください。
データベースの入力検証のためにスクリプトを実行する必要があります。このスクリプトはOracleサーバーで実行する必要があります。リモートでは実行できません。
Application Configuration Consoleのインストール・メディアからoracle_db_setup.zip
をOracleサーバーの一時ディレクトリ(C:\oaccdbInstall
など)に解凍します。ディレクトリを解凍するためのパスには空白を使用できません。
続行する前に、環境が次の要件を満たしていることを確認してください。
検証スクリプトですべてのテストを正しく実行するためには、$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリがユーザーのPATHに含まれている必要があります。
(Linux/UNIX)解凍したoracle_db_setup.zip
のscriptsディレクトリ(たとえばchmod 777 /tmp/db/oracle/scripts
)への読取りおよび書込み権限をOracleユーザーに付与します。*.sh
スクリプトの実行権限を付与します(たとえば、chmod +x /tmp/db/oracle/scripts/*.sh
)。Oracleユーザーにsudoを実行します(sudo - oracle
)。
Oracleサーバーのコマンドラインから、解凍したdb\oracle\scripts
ディレクトリに移動します。たとえば次のようになります。
cd C:\OaccdbInstall\db\oracle\scripts
プラットフォームに合せて次のスクリプトを実行します。
validate_oracle_w32.bat (Windows) validate_oracle_lin.sh (Linux) validate_oracle_sol.sh (UNIX)
デフォルトが表示されるプロンプトでデフォルト値を使用する場合は、[Enter]を押します。
インストール前の検証を実行するにはi
を入力します(u
はアップグレード前の検証に使用します。付録Aで説明されています)。
Validation test scope? (i/u): i
解凍したディレクトリの下にあるlibディレクトリへのフルパスを入力します。パスにはlib、空白または末尾のスラッシュ(バックスラッシュ)を使用できません。
Path to the "lib" directory (no default): unzip_dir
\db\oracle
Application Configuration Consoleとともに使用するOracleサービスの名前を入力します。Application Configuration Consoleによって提供されているデータベースを使用する場合は、デフォルトを使用します。
Oracle Service Name(default=OACCSERV): servicename
プロンプトが表示されたら、Oracleシステムのユーザー名およびパスワードを入力します。
System Username (default=SYSTEM):username
System Password (no default) :password
Application Configuration ConsoleユーザーのOracleユーザー名およびパスワードを入力します。これらの値はデータベース設定手順を実行するまでわからないため、ここで指定した値は検証されません。ただし、このユーザー名はすべて大文字で入力する必要があります。
Application Configuration Console Username (default=OACCUSER):oaccusername
Application Configuration Console Password :oaccpassword
Application Configuration Consoleで使用するデフォルトの表領域の名前を入力します。
Application Configuration Console Default Tablespace (default=USERS): tablespace
Application Configuration Consoleで使用する一時表領域の名前を入力します。
Application Configuration Console Temporary Tablespace (default=TEMP): tablespace
スクリプトを実行したディレクトリ(現行ディレクトリ)でvalidate_oracle.outログ・ファイルを開き、ファイルの末尾で次のエントリを探します。
SUCCESS. You are ready to run the setup_db.sql script.
ログでエラーが報告されている場合、データベースの設定を継続しないでください。システム管理者に通知し、Oracleサポートに連絡してください。
データベースの設定スクリプトを実行する際、検証時に入力した値に基づいてプロンプトで値を指定します。これらの値は、パスワードを除き、validate_oracle.out
ログ・ファイルで確認できます。ファイルに複数のエントリがある場合は、最後の値が最新であるため、最後の値を使用します。次にログ・ファイルのサンプル出力を示します。
... Oracle Service : OACCSERV System username : SYSTEM System password : ****** Application Configuration Console username : OACCUSER Application Configuration Console password : ****** Application Configuration Console default tablespace : USERS Application Configuration Console temporary tablespace : TEMP ... Validating stored procedures directory: C:\OaccdbInstall\db\oracle ...
次の手順でデータベースの設定を実行します。
解凍したdb\oracle\scripts
ディレクトリのコマンドラインから、次のコマンドを使用してSQL構成を開始します。
$ sqlplus /nolog @setup_db.sql Please specify values for the following:
解凍したディレクトリの下にあるlibディレクトリへのフルパスを入力します。パスにはlib、空白または末尾のスラッシュ(バックスラッシュ)を使用できません。
Path to the "lib" directory (no default): unzip_dir
\db\oracle
Application Configuration Consoleとともに使用するOracleサービスの名前を入力します。提供されているデータベースを使用する場合は、デフォルトを使用します。
Oracle Service (default=OACCSERV): servicename
プロンプトが表示されたら、Oracleシステムのユーザー名およびパスワードを入力します。
System Username (default=SYSTEM) :username
System Password (no default) :password
Application Configuration ConsoleユーザーのOracleユーザー名およびパスワードを入力します。このユーザー名はすべて大文字で入力する必要があります。
Application Configuration Console Username (default=OACCUSER):oaccusername
Application Configuration Console Password :oaccpassword
Application Configuration Consoleで使用するデフォルトの表領域の名前を入力します。
Application Configuration Console Default Tablespace (default=USERS): tablespace
Application Configuration Consoleで使用する一時表領域の名前を入力します。
Application Configuration Console Temporary Tablespace (default=TEMP): tablespace
「Connected」に続いて長い一連のSQL構成コマンドとその結果が表示されます。存在しない表またはビューに関するエラー・メッセージは無視して構いません。
この手順により、Application Configuration Console固有のOracleユーザー名(OACCUSER
)が作成されます。Application Configuration Consoleの(コア)サーバーをインストールする際にこのユーザー名とパスワードを使用する必要があります。
「データベースのパフォーマンスの最適化」で説明されているように、コア・サーバーをインストールして一部のデータをロードした後、データベースを最適化する必要があります。
解凍したscriptsディレクトリ(C:\OaccdbInstall\db\oracle\scripts
)にはsetup_db.outファイルが存在しています。このファイルには、トラブルシューティングの際にテクニカル・サポートの役に立つ情報が含まれています。また、このファイルで設定が成功したかどうかを確認できます。次のような行を探します。
SQL> @@test_stored_procs.sql; SQL> select MV_UTIL_PKG.GET_RANDOM_STRING() from MV_ATOM 2 / MV_UTIL_PKG.GET_RANDOM_STRING() ------------------------------------------------------------------------------ Stored procedure setup successful. SQL> SQL> select MV_UTIL_PKG.GET_STRING('Stored procedure setup successful.') from MV_ATOM 2 / MV_UTIL_PKG.GET_STRING('STOREDPROCEDURESETUPSUCCESSFUL.') ------------------------------------------------------------------------------ Stored procedure setup successful.
Stored procedure setup successful
という行がない場合、問題を解決するために、次の問合せを実行してApplication Configuration Consoleが使用している一部のデータベース・オブジェクトの正しい所有権を検証できます。
次のコマンドでsystem/systemとしてデータベースに接続します。
$ sqlplus system/system@oaccserv
次の問合せを実行します。
select substr(owner,1,15) "OWNER", substr(dbms_java.longname(object_name),1,50) "OBJECT_NAME", status from all_objects where object_type='JAVA CLASS' and dbms_java.longname(object_name) like '%DocumentBuilder%';
結果は次のようになります。
OWNER OBJECT_NAME STATUS ----------------------------------------------------------- SYS javax/xml/parsers/DocumentBuilder VALID SYS oracle/xml/jaxp/JXDocumentBuilder VALID SYS oracle/xml/jaxp/JXDocumentBuilderFactory VALID SYS oracle/xml/parser/v2/XSLDocumentBuilder VALID SYS javax/xml/parsers/DocumentBuilderFactory VALID SYS oracle/xml/parser/v2/DocumentBuilder VALID
OBJECT_NAME
列にorg/apache/xerces/...
オブジェクトが存在するかどうかを調べます。存在する場合はそのオブジェクトの所有者を記録し、次のdropjava
コマンドを実行してデータベースからそのオブジェクトを削除します。
dropjava -user <owner from query
>/<password
> -synonym <path to xerces.jar
>
手順2の問合せを再実行し、結果にorg/apache/xerces/...
オブジェクトが存在しないことを検証します。
データベースのエクスポートおよびインポート方法を含めて、ユーザーが独自のデータベース・バックアップ・ポリシーを確立することをお薦めします。ここで説明する情報は、データベースのインポート前に実行する必要のある手順です。
次に示すスクリプトは、データベースの設定パッケージ(およびデータベースのアップグレード・パッケージ)に含まれています。SYSTEM USERとしてスクリプトを実行します。
まず、Application Configuration Consoleスキーマが存在していたホストにインポートする場合、Application Configuration Console固有のユーザー(OACCUSER
)を削除する必要があります。次に例を示します。
> sqlplus SYSTEM/SYSTEM@OACCSERV @drop_users.sql OACCUSER
次にOACCUSERを作成し、ユーザー名とパスワード、および表領域を指定する必要があります。次に例を示します。
> sqlplus SYSTEM/SYSTEM@OACCSERV @create_users.sql OACCUSER OACCUSER USER
最後に、OACCUSERに必要な権限を付与する必要があります。コマンドにはOracle lib
のフルパスを含める必要があります。次に例を示します。
> sqlplus SYSTEM/SYSTEM@OACCSERV @grant_permissions.sql OACCUSER install_dir\db\oracle
パスに単語lib
、空白または末尾のスラッシュ(バックスラッシュ)が含まれていないことを確認してください。
注意: データベースとSVNリポジトリは常に同期されている必要があります。データベースをバックアップする際には、必ずSVNリポジトリもバックアップしてください。リポジトリの場所はserver_modules_registry.xml で確認できます。com.mvalent.service.system.repository.version.impl.subversion.SvnSessionContext モジュールのurlプロパティ値を確認してください。 |