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Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
11gリリース1(11.1.0.1.0)
B61023-01
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25 レスポンス・ファイルを使用したOracle Management Agentのアップグレード

この章では、レスポンス・ファイルを使用して、サイレント・モードで既存のOracle Management Agent 10gリリース4または5(10.2.0.4.0または10.2.0.5.0)をOracle Management Agent 11gリリース1(11.1.0.1.0)にアップグレードする方法について説明します。

特に、次の内容について説明します。

概要

レスポンス・ファイルupgrade_agent.rspを使用して、既存のOracle Management Agent 10gリリース4または5(10.2.0.4.0または10.2.0.5.0)をOracle Management Agent 11gリリース1(11.1.0.1.0)にアップグレードできます。このレスポンス・ファイルにより、エージェントのアップグレード・ウィザードの画面で収集されるすべての情報が収集され、エージェントのアップグレード・ウィザードとまったく同じ機能が実行されます。


注意:

共有エージェント・デプロイ・ウィザードかnfsagentinstallスクリプトのどちらを使用する場合でも、ソフトウェア・バイナリが追加管理エージェントのインストールにも使用された管理エージェントをアップグレードする場合は、まず第27章「共有Oracle Management Agentのアップグレード」を参照してください。

開始前

開始する前に、「開始前」で説明されている事項に注意してください。

前提条件

管理エージェントをアップグレードする前に、「前提条件」で説明されている前提条件を満たしていることを確認してください。

アップグレード手順

レスポンス・ファイルを使用して既存の管理エージェントをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. アップグレードする管理エージェントを停止します。

  2. 管理エージェントをアップグレードするホストで、「Oracle Management Agentソフトウェアの入手」に示されている管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードします。

  3. 次の場所に移動し、表25-1に示されているようにレスポンス・ファイルupgrade_agent.rspを編集します。

    <Software_Location>/<platform>/response/upgrade_agent.rsp

  4. インストーラを起動します。

    • 既存の管理エージェントのOracleホームにデフォルト名(agent10g)が割り当てられている場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file>


      注意:

      Microsoft Windowsでは、次のようにします。
      • 非共有RACエージェントをアップグレードする場合は、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。

        setup.exe -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file> -local

      • 共有RACエージェントをアップグレードする場合は、次のようにします。

        (a)いずれかのノード上で、次のコマンドを実行します。

        setup.exe -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file> -local

        (b)残りの各ノードで、管理エージェントのOracleホームから次のコマンドを実行します。

        <ORACLE_HOME>/bin/agentca -u -c <comma-separated_list_of_nodes'_short_names> -r <absolute_path_to_response_file>

        ここで、前述のコマンド内で渡したレスポンス・ファイルには、次のパラメータがコマンドを起動するノードの完全修飾名とともに含まれます。

        s_hostname=<fully_qualified_name_of_node>


    • 既存の管理エージェントのOracleホームにカスタム名が割り当てられている場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file> s_oldAgentHome=<absolute_path_to_Old_Oracle_Home>


      注意:

      Microsoft Windowsでは、次のようにします。
      • 非共有RACエージェントをアップグレードする場合は、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。

        setup.exe -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file> s_oldAgentHome=<absolute_path_to_Old_Oracle_Home> -local

      • 共有RACエージェントをアップグレードする場合は、次のようにします。

        (a)いずれかのノード上で、次のコマンドを実行します。

        setup.exe -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file> s_oldAgentHome=<absolute_path_to_Old_Oracle_Home> -local

        (b)残りの各ノードで、管理エージェントのOracleホームから次のコマンドを実行します。

        <ORACLE_HOME>/bin/agentca -u -c <comma-separated_list_of_nodes'_short_names> -r <absolute_path_to_response_file>

        ここで、前述のコマンド内で渡したレスポンス・ファイルには、次のパラメータがコマンドを起動するノードの完全修飾名とともに含まれます。

        s_hostname=<fully_qualified_name_of_node>


表25-1 Oracle Management Agentをアップグレードするためのレスポンス・ファイル・パラメータ

変数名 説明

OLD_BASE_DIR

  • 既存の管理エージェントのOracleホームにデフォルト名(agent10g)が割り当てられている場合は、アップグレードする管理エージェントが存在している古いインストール・ベース・ディレクトリのパスを指定します。

    たとえば、管理エージェントが/john/OracleHomes/10.2/agent10g内にある場合、/john/OracleHomes/10.2/のみを指定します。

  • 既存の管理エージェントのOracleホームにカスタム名が割り当てられている場合は、インストーラの実行中にs_oldAgentHome引数を渡し、コマンド内にそのOracleホームのパスを指定します。

ORACLE_AGENT_HOME_LOCATION

管理エージェントのOracleホーム(agent11g)を作成できる場所を指定します。


アップグレード後

管理エージェントのアップグレード後は、「アップグレード後」に示されている手順に従ってください。