| Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 11gリリース1(11.1.0.1.0) B61023-01 |
|
![]() 戻る |
![]() 次へ |
この章では、agentDownloadスクリプトを使用して、サイレント・モードで既存のOracle Management Agent 10gリリース4または5(10.2.0.4.0または10.2.0.5.0)をOracle Management Agent 11gリリース1(11.1.0.1.0)にアップグレードする方法について説明します。特に、次の内容について説明します。
agentDownloadスクリプトを使用して、サイレント・モードで既存のOracle Management Agent 10gリリース4または5(10.2.0.4.0または10.2.0.5.0)をOracle Management Agent 11gリリース1(11.1.0.1.0)にアップグレードできます。agentDownloadスクリプトは、管理エージェントをサイレントにアップグレードするためのスクリプトです。Enterprise Manager Grid ControlのGUI画面を使用する必要はありません。このスクリプトは、Oracle Management Service(OMS)がインストールされているソース・ホスト上にあり、管理エージェントをアップグレードする必要のあるノードから実行します。agentDownloadスクリプトの詳細は、「概要」を参照してください。
開始する前に、次のことに注意してください。
共有エージェント・デプロイ・ウィザードかnfsagentinstallスクリプトのどちらを使用する場合でも、ソフトウェア・バイナリが追加管理エージェントのインストールにも使用された管理エージェントをアップグレードする場合は、まず第27章「共有Oracle Management Agentのアップグレード」を参照してください。
管理エージェントをアップグレードする前に、「前提条件」で説明されている前提条件を満たしていることを確認してください。
agentDownloadスクリプトを使用して既存の管理エージェントをアップグレードするには、次の手順を実行します。
管理エージェントをアップグレードする宛先ホストで、ブラウザを開いてOMS URLをアクセスし、スクリプトをダウンロードします。
| UNIXプラットフォーム | Microsoft Windowsプラットフォーム |
|---|---|
ブラウザを使用する場合
http://<oms_host>:<oms_port>/agent_download/<version>/<platform>/agentDownload.<platform> 次に例を示します。 http://host1.servers.com:4889/agent_download/11.1.0.0.0/linux/agentDownload.linux コマンドラインを使用する場合 wget http://<oms_host>:<oms_port>/agent_download/<version>/<platform>/agentDownload.<platform> 次に例を示します。 wget http://host1.servers.com:4889/agent_download/11.1.0.0.0/linux/agentDownload.linux |
ブラウザを使用する場合
http://<oms_host>:<oms_port>/agent_download/<version>/<platform>/agentDownload.vbs 次に例を示します。 http://host1.servers.com:4889/agent_download/11.1.0.0.0/win32/agentDownload.vbs コマンドラインを使用する場合 wget http://<oms_host>:<oms_port>/agent_download/<version>/<platform>/agentDownload.vbs 次に例を示します。 wget http://host1.servers.com:4889/agent_download/11.1.0.0.0/win32/agentDownload.vbs |
次のコマンドを使用して、宛先ホスト上でagentDownloadスクリプトを実行します。このコマンドとともに使用できる他のオプションについては、表26-1を参照してください。
| UNIXプラットフォーム | Microsoft Windowsプラットフォーム |
|---|---|
./agentDownload.<platform> -u -o <absolute_path_to_old_oracle_home> -b <absolute_path_to_new_installation_base_directory>次に例を示します。 ./agentDownload.linux -u -o /john/OracleHomes/agent10g -b /peter/OracleHomes |
./agentDownload.vbs u o <absolute_path_to_old_oracle_home> b <absolute_path_to_new_installation_base_directory>次に例を示します。 ./agentDownload.vbs u o /john/OracleHomes/agent10g b /peter/OracleHomes |
|
注意: agent_download.rspファイル内のパラメータORACLE_AGENT_HOME_LOCATIONにインストール・ベース・ディレクトリを指定した場合は、-b引数を省略できます。しかし、ファイル内に指定したにもかかわらずコマンド内で引数-bを渡した場合、コマンド内で指定したインストール・ベース・ディレクトリが優先され、レスポンス・ファイル内で指定したディレクトリは無視されます。 |
|
注意: Microsoft Windowsでは、次のようにします。
|
アップグレードする管理エージェントがセキュアでなかった場合は、agentDownloadスクリプトによって、エージェント登録パスワードを指定するように要求されます。
agentDownloadスクリプトの実行中に渡すことができる引数を次に示します。
|
注意: Microsoft Windowsでは、引数にハイフンを付けないでください。たとえば、-b引数をMicrosoft Windowsで実行する場合は、bとします。 |
表26-1 agentDownloadスクリプトでサポートされる引数
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
-b |
管理エージェントのインストール・ベース・ディレクトリを指定します。 |
|
-c |
管理エージェントをアップグレードするクラスタのノードを指定します。たとえば、- c "node1,node2,node3"のように指定します。 |
|
-d |
自動ターゲット検出を開始しないことを指定します。 |
|
-i |
インベントリ・ポインタ・ロケーション・ファイルを指定します。 |
|
-l |
コマンドをローカル・ホストのみで実行することを指定します。 |
|
-n |
クラスタ名を指定します。 |
|
-N |
エージェント登録パスワードを要求されないように指定します。 |
|
-o |
アップグレードする管理エージェントのOracleホームのフルパスを指定します。 |
|
-p |
|
|
-R |
このインストールに仮想ホスト名(ORACLE_HOSTNAME)を使用することを指定します。これが-cオプションを介して複数のクラスタとともに使用されている場合は、-lオプションも渡す必要があります。 |
|
-s |
インストーラ・ステージ・ディレクトリを指定します。 |
|
-t |
管理エージェントを起動しないことを指定します。 |
|
-u |
アップグレードすることを指定します。 |
|
-v |
インベントリ・ディレクトリの場所を指定します。 |
|
-x |
デバッグを出力することを指定します。 |
|
-y |
セキュリティ更新を拒否することを指定します。 |