Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 11gリリース1(11.1.0.1.0) B61023-01 |
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この章では、アドオンがインストールされている既存のOracle Management Agent 10gリリース4(10.2.0.4.0)以上をOracle Management Agent 11gリリース1(11.1.0.1.0)にアップグレードする方法について説明します。
特に、次の内容について説明します。
Oracle Management Agent(管理エージェント)をアップグレードすると、そのエージェントにインストールされていたアドオンは、アップグレード後のバージョンの管理エージェントには引き継がれません。アップグレード・プロセスは、アウトオブプレース・アップグレードです。すなわち、アップグレード後のバージョンの管理エージェントに対して新しいOracleホーム(agent11g
)が作成されます。
このため、古いリリースの管理エージェントにインストールされていたアドオンが、アップグレード後のバージョンに自動的に再インストールされることはありません。
アドオンを引き続き使用するには、まず既存の管理エージェントのソフトウェア・バイナリをアップグレードしてから、アドオンをインストールし、最後に管理エージェントのアップグレード済ソフトウェア・バイナリを構成する必要があります。
注意: 共有エージェント・デプロイ・ウィザードかnfsagentinstall スクリプトのどちらを使用する場合でも、ソフトウェア・バイナリが追加管理エージェントのインストールにも使用された管理エージェントをアップグレードする場合は、まず第27章「共有Oracle Management Agentのアップグレード」を参照してください。 |
開始する前に、「開始前」で説明されている事項に注意してください。
アドオンがインストールされている管理エージェントをアップグレードする前に、「前提条件」で説明されている前提条件を満たしていることを確認してください。
アドオンがインストールされている既存の管理エージェントをアップグレードするには、次の手順を実行します。
アップグレードする管理エージェントを停止します。
管理エージェントをアップグレードするホストで、「Oracle Management Agentソフトウェアの入手」に示されている管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードします。
次の場所に移動し、表25-1に示されているようにレスポンス・ファイルupgrade_agent.rsp
を編集します。
<Software_Location>/<platform>/response/
インストーラを起動します。
既存の管理エージェントのOracleホームにデフォルト名(agent10g
)が割り当てられている場合は、次のコマンドを実行します。
./runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file>
既存の管理エージェントのOracleホームにカスタム名が割り当てられている場合は、次のコマンドを実行します。
./runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_upgrade_agent.rsp_file> s_oldAgentHome=<absolute_path_to_Old_Oracle_Home>
管理エージェントのソフトウェア・バイナリをアップグレードした後は、次の手順を実行して、管理エージェントのOracleホームにアドオンをインストールします。
addon_agent.rsp
という名前のレスポンス・ファイルを作成し、次の詳細を指定します。
RESPONSEFILE_VERSION=2.2.1.0.0 FROM_LOCATION=<full path of products.xml> DEINSTALL_LIST={"<add-on agent component name>","<add-on agent component version>"} TOPLEVEL_COMPONENT={"<add-on agent component name>","<add-on agent component version>"} ORACLE_HOME=<Agent OracleHome> ORACLE_HOME_NAME=<name of the Oracle Home> b_upgrade=false b_silentInstall=true ACCEPT_LICENSE_AGREEMENT=true
管理エージェントのOracleホームから次のコマンドを実行し、レスポンス・ファイルを渡してアドオンをインストールします。
$<ORACLE_HOME>/oui/bin/runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_Location>
アドオンをインストールした後、次のコマンドを実行して管理エージェントを構成します。
スタンドアロン管理エージェントをアップグレードする場合は、管理エージェントのOracleホームから次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/bin/agentca -u
クラスタベース管理エージェントをアップグレードする場合は、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/bin/agentca -u -c <node1,node2,node3,...nodeN> -r <absolute_path_to_Response_File>
注意:
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たとえば、3つのノード(主にnode1、node2、node3)からなるクラスタがある場合、s_hostname=node1
エントリが含まれるresponse.rspという名前のレスポンス・ファイルを作成し、node1で次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/bin/agentca -u -c node1,node2,node3 -r /home/john/response.rsp
次に、s_hostname=node2
を反映するようにレスポンス・ファイルを更新し、node2で同じコマンドを実行します。最後に、s_hostname=node3
を反映するようにレスポンス・ファイルを更新し、node3で同じコマンドを実行します。
管理エージェントの構成後は、「構成後」に示されている手順に従ってください。