この章では、Oracle BI Publisherを使用してレポートを作成し、次を実行します。
Oracle Databaseから請求書レポートを作成する。
レポートにパラメータと値リストを追加する。
テンプレートを作成してレポートを公開する。
レポートの自動配信をスケジュールする。
Oracle BI Answersのリクエストからレポートを作成し、Oracle BI Interactive Dashboardsでそのレポートを公開する。
Oracle BIメタデータからレポートを作成する。
前提条件: この章には前提条件となる手順はありません。
この章は次のトピックで構成されています。
Oracle BI Publisherにログインしてプリファレンスを設定する手順は次のとおりです。
Windowsで「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「BI Publisher」をクリックします。これで、Oracle BI Publisherの「ログイン」画面が開きます。「ユーザーID」と「パスワード」の両方に「Administrator」と入力します。「ログイン」をクリックします。
注意: Administratorとしてログインしているので、「ようこそ」ページには、「レポート」、「スケジュール」、「管理」の各タブが表示されます。 |
「プリファレンス」リンクをクリックします。「プリファレンス」画面が開き、「一般プリファレンス」タブと「アカウント」タブが表示されます。「一般プリファレンス」タブのページに表示されたオプションを見て、必要に応じて「UI言語」、「レポート・ロケール」および「レポートのタイムゾーン」のオプションを選択します。また、アクセシビリティ・オプションを選択することもできます。
「適用」をクリックしてウィンドウを閉じます。
このトピックでは、BISE1_SALESという業務系データソースから請求書を作成します。
この項は次のトピックで構成されています。
Oracle BI PublisherからOracle DatabaseへのJDBC接続を構成する必要があります。これを行う手順は次のとおりです。
BI PublisherにAdministratorとしてログインしている間に、「管理」タブをクリックします。
「データソース」の下の「JDBC接続」リンクをクリックします。
「データソースの追加」をクリックします。
「データソース名」に「bise1_sales」と入力します。
「接続文字列」フィールドに「jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:bise1db」と入力します。
「ユーザー名」と「パスワード」に次のように入力します。
ユーザー名: bise1_sales
パスワード: welcome1(または、インストール時に指定したパスワード)
「データベース・ドライバ・クラス」に「oracle.jdbc.driver.OracleDriver」と入力します。
「接続のテスト」をクリックします。テストに成功したら、「適用」をクリックします。
この項は次のトピックで構成されています。
新規レポートを定義する手順は次のとおりです。
Oracle BI PublisherにAdministratorとしてログインしている間に、「レポート」タブをクリックします。
「ホーム」→「マイ・フォルダ」リンクをクリックします。
「フォルダとレポート・タスク」メニューの「新規レポートの作成」をクリックします。
レポート名として「Invoices」と入力し、「作成」をクリックします。
新規作成したレポートで「編集」をクリックします。
「レポート」をクリックします。
「デフォルトのデータソース」ドロップダウン・リストから「bise1_sales」を選択します。
「オートラン」オプションの選択を解除します。
「保存」をクリックします。
データ・モデルを作成する手順は次のとおりです。
「データ・モデル」をクリックします。
「新規」をクリックします。
「名前」フィールドに「Customer Invoices」と入力します。
「データソース」として「bise1_sales」を選択します。
「クエリー・ビルダー」をクリックします。
次の表と、それぞれの表で指定された列を選択します。
Customers: Name
Addresses: Cust_Street_Address、Cust_Postal_Code
Cities: Name、State_Province
Countries: Name
Orders: ID
Order_Items: Product_ID、Order_Date、Amount、Quantity
Products: Name
結合する列の右にあるボックスをクリックして、表を結合します。
Customers.ID = Addresses.Customer_ID
Addresses.City_ID = Cities.ID
Cities.Country_ISO_Code = Countries.ISO_CODE
Customers.ID = Orders.Customer_ID
Orders.ID = Order_Items.Order_ID
Order_Items.Product_ID = Products.Identifier
これらのボックスは、結合のマークが付くと、色が明るい灰色に変わります。また、モデル・キャンバスには、表を結合する細い線が表示されます。
「条件」をクリックします。
次の列の別名を指定します。
Customers.Name = CUST_NAME
Countries.Name = COUNTRY
Cities.Name = CITY
Products.Name = PRODUCT_NAME
Orders.ID = ORDER_ID
他の列には、デフォルトの別名を使用します。「保存」をクリックします。
「SQL問合せ」を編集し、次の条件を追加します。
and ORDERS.PROMOTION_ID =999 and ORDERS.CHANNEL ='Direct Sales' and ORDER_ITEMS.ORDER_DATE between :start_date and :end_date
最後の条件は、次の項で作成するパラメータを参照します。
「保存」をクリックします。
請求書は、すべてを一度に生成しないで、日付範囲に基づいて生成します。開始日と終了日を取り込むために、レポート実行時に2つの値リストと2つのパラメータを作成します。これを行う手順は次のとおりです。
最初の値リストを作成します。「値リスト」をクリックします。
「新規」をクリックします。
「名前」フィールドに「start_date_lov」と入力します。
「接続」として「bise1_sales」を選択します。
「SQL問合せ」ボックスに、次の文を入力します。
select DISTINCT TO_CHAR (ORDERS.ORDER_FINISHED, 'DD-MON-YYYY') AS START_DATES from BISE1_SALES.ORDERS order by TO_DATE(START_DATES)
「保存」をクリックします。
2番目の値リストを作成します。「値リスト」をクリックします。
「新規」をクリックします。
「名前」フィールドに「end_date_lov」と入力します。
「接続」として「bise1_sales」を選択します。
「SQL問合せ」ボックスに、次の文を入力します。
select DISTINCT TO_CHAR (ORDERS.ORDER_FINISHED, 'DD-MON-YYYY') AS END_DATES from BISE1_SALES.ORDERS order by TO_DATE(END_DATES)
「保存」をクリックします。
最初のパラメータを作成します。「パラメータ」をクリックします。
「新規」をクリックします。
パラメータの設定ページで次のように指定します。
識別子: start_date
データ型: 文字列
デフォルト値: 12-DEC-2006
パラメータ・タイプ: メニュー
表示ラベル: Start Date
値リスト: start_date_lov
オプション: 「全選択可能」の選択を解除してから「変更時に他のパラメータをリフレッシュ」を選択
「保存」をクリックします。
2番目のパラメータを作成します。「パラメータ」をクリックします。
「新規」をクリックします。
パラメータの設定ページで次のように指定します。
識別子: end_date
データ型: 文字列
デフォルト値: 12-DEC-2006
パラメータ・タイプ: メニュー
表示ラベル: End Date
値リスト: end_date_lov
オプション: 「全選択可能」の選択を解除してから「変更時に他のパラメータをリフレッシュ」を選択
「保存」をクリックします。
レポートの出発点として、既存のRTFテンプレートをアップロードします。テンプレートをアップロードし、テンプレートに基づいてレイアウトを作成します。その後、次の項でMicrosoft Wordを使用してテンプレートを変更します。
レイアウトを作成する手順は次のとおりです。
「レイアウト」をクリックします。
「テンプレート・ファイルの管理」セクションの下の「参照」をクリックします。
tutorial\bi_pub\invoices.rtf
ファイルを選択し、「アップロード」をクリックします。
「新規」をクリックします。
レイアウトの設定ページで次のように指定します。
名前: Invoices
テンプレート: invoices.rtf
テンプレート・タイプ: RTFテンプレート
出力フォーマット: 出力フォーマットの制限
「PDF」以外のすべてのフォーマット・タイプの選択を解除します。
「保存」をクリックします。
Microsoft Wordでテンプレートを作成または変更する前に、Microsoft WordにBI Template Builderプラグイン(従来のOracle BI Publisher Desktop)をインストールしておく必要があります。
この項は次のトピックで構成されています。
Oracle BI Publisher Desktopをインストールする手順は次のとおりです。
BI Publisherの「レポート」タブをクリックします。「ホーム」リンク→「共有フォルダ」リンクをクリックします。左のメニュー・ボックスの「フォルダとレポート・タスク」セクションで「Template Builder」をクリックします。
「ファイルの保存」をクリックして、BIPublisherDesktop.exe
ファイルをWindowsクライアント・コンピュータのディレクトリに保存します。
Windowsエクスプローラを使用してBIPublisherDesktop.exe
ファイルを見つけます。このファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。言語を選択し、「次へ」をクリックします。
これに続く2つの画面で「次へ」をクリックし、InstallShield Wizardの完了画面で「終了」をクリックします。
レポートのレイアウト・テンプレートを開く手順は次のとおりです。
プログラム・メニューからMicrosoft Wordアプリケーションを起動します。一番上に、「Oracle BI Publisher」というメニュー項目が追加されていることがわかります。
注意: Wordに「Oracle BI Publisher」というメニュー項目が表示されるのは、Oracle BI Publisher Desktopが正常にインストールされた場合のみです。 |
また、新しいツールバーが追加され、「データ」、「挿入」、「プレビュー」、「ツール」、「ヘルプ」というメニュー項目が表示されます。「Oracle BI Publisher」をクリックしても同じメニュー項目が表示されますが、他のメニュー項目も表示されます。
「Oracle BI Publisher」メニューから「ログオン」を選択します。
表示された「ログイン」画面で、「ユーザー名」と「パスワード」に「Administrator」と入力し、「ログイン」をクリックします。初めて接続するときには、接続するレポート・サーバーを指定する必要があります。レポート・サーバーのURLは、「http://localhost:9704/xmlpserver
」のように入力します。
注意: Oracle BI Standard Edition OneがインストールされているコンピュータでMicrosoft Wordを実行しない場合、localhost を、Oracle BI Standard Edition Oneがインストールされているコンピュータの実際のホスト名に置き換える必要があります。 |
「テンプレートを開く」ダイアログ・ボックスで、「マイ・フォルダ」をクリックします。
「Invoices」レポートをクリックします。一番下のテンプレート・レイアウト・ペインで、「Invoices」テンプレートを選択します。「レイアウト・テンプレートを開く」をクリックします。
テンプレートでは、文字が灰色の背景色で表示されます。これらは、フォーム・フィールドと呼びます。フォーム・フィールドは、差し込みレターのように、他のデータを参照できるWordオブジェクトです。BI Publisherでは、2つの目的でフォーム・フィールドを使用します。最初の用途は、レポート定義からデータ・フィールド(YEARやMONTHなど)を参照することです。2番目の用途は、データ・フィールドのレイアウト方法を制御する命令(G、F、Eなど)を埋め込むことです。これらの命令の説明については、フォーム・フィールドをダブルクリックして、ヘルプ・テキストを表示してください。ただし、フォーム・フィールドの扱いには十分に注意して、誤って削除や移動をしないようにしてください。そのようなことを行うと、レポートのレイアウトが変更されます。レイアウトを改善するために、フォーム・フィールドを変更したり追加する場合は、XSLコマンドを使用します。
テンプレートにレポートのフィールドを挿入する手順は次のとおりです。
下にスクロールして、テンプレートの2ページ目を表示します。
「請求書宛先」の下の大きなボックスにカーソルを移動します。Oracle BI Publisherのツールバーから「挿入」→「フィールド」を選択します。
「フィールド」ダイアログ・ボックスから「Cust Name」を選択します。「挿入」をクリックします。
同様の手順で、「請求書宛先」ボックスの他のフィールドにも移入していきます。ただし、カーソルをテンプレートの適切な位置に置いてから、次のフィールドを選択して挿入する必要があります。また、「フィールド」ダイアログ・ボックスは開いておきます。
完了すると、テンプレートの「請求書宛先」ボックスは、図7-5のようになります。
次に、テンプレートの「請求書情報」部分に移入する必要があります。「請求番号」の横に「ORDER_ID」フィールドを挿入します。「支払請求額」には「Amount」フィールドの合計を挿入します。「グループ化」オプションを、忘れずに選択してください。
完了すると、テンプレートの「請求書情報」セクションは、図7-7のようになります。
次に、請求書の明細項目表に移入する必要があります。カーソルを、表の「製品 ID」列の下の、灰色の文字「F」の前に置きます。「製品 ID」フィールドを選択し、「計算」フィールドが空白に設定されていることを確認します。「挿入」をクリックします。
同様の手順で、他のフィールドも請求書の明細項目表に挿入していきます。完了すると、請求書の明細項目表は、図7-9のようになります。
注意: 明細項目の「Amount」フィールドの末尾にある灰色の「E」は、そのまま残しておく必要があります。これはOracle BI Publisherのフォーマット・コードです。また、「Total Amount Due」は、「支払請求額」と同様に、「Amount」フィールドの合計になります。 |
「フィールド」ダイアログ・ボックスを閉じます。
書式マスクを適用する手順は次のとおりです。
「支払請求額」の「sum Amount」フィールドをダブルクリックします。「テキスト・フォーム・フィールド・オプション」ダイアログ・ボックスで次のように指定して、「OK」をクリックします。
タイプ: 数値
デフォルトの数値: 9999
数値書式: $##,##0.00
請求書の明細項目表の2つの「Amount」フィールドにも、前述と同じ書式マスクを適用します。
「Quantity」フィールドをダブルクリックします。「テキスト・フォーム・フィールド・オプション」ダイアログ・ボックスで次のように指定して、「OK」をクリックします。
タイプ: 数値
デフォルトの数値: 1
数値書式: 0
これで、請求書の明細項目表の「Quantity」列および「Amount」列は、図7-11のようになります。
変更したテンプレートをOracle BI Publisherサーバーへアップロードします。Microsoft Wordで「Oracle BI Publisher」→「レイアウト・テンプレートの更新」を選択します。
確認ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
レポートを表示する手順は次のとおりです。
Oracle BI PublisherにAdministratorとしてログインします。
「Invoices」レポート・リンクをクリックします。
「Start Date」を「01-DEC-2006」、「End Date」を「31-DEC-2006」に設定します。「表示」をクリックします。
生成されたPDFファイルをスクロールします。
注意: 請求書はすべて1つのPDFファイル内に表示されますが、ページ番号(ページx/y)は、請求書ごとに自動的に再設定されます。これは、前述のフォーム・フィールドのフォーマット・コードで設定されます。 |
この項は次のトピックで構成されています。
Oracle BI Publisher Schedulerのレポート配信オプションを設定する手順は次のとおりです。
Administratorとして、パスワードをAdministratorに指定して、Oracle BI Publisherにログインします。
「管理」タブをクリックします。
「配信」セクションの下の「配信構成」リンクをクリックします。
レポート配信用電子メール・サーバーを構成します。「電子メール」タブをクリックします。
「サーバーの追加」をクリックします。
フィールドに次のように入力して、「適用」をクリックします。
サーバー名: このレポート配信用電子メール・サーバーの名前(「ホスト」と同じ値を指定できます)
ホスト: SMTPサーバーのホスト名
ポート: SMTPサーバーのポート番号(通常は25)
次に、レポート配信用FTPサーバーを構成します。「FTP」タブをクリックします。
「サーバーの追加」をクリックします。
フィールドに次のように入力して、「適用」をクリックします。
サーバー名: このレポート配信用FTPサーバーの名前(「ホスト」と同じ値を指定できます)
ホスト: FTPサーバーのホスト名
ポート: FTPサーバーのポート番号(通常は21)
注意: 指定するホストでFTPサービスが実行されている必要があります。一般的に、FTPサービスは、Windowsが稼動しているコンピュータでは実行されませんが、LinuxまたはUNIXが稼動しているコンピュータでは実行されます。 |
「レポート」をクリックして、ホーム・ページに戻ります。
FTP配信をスケジュールする手順は次のとおりです。
「Invoices」レポートの自動配信をスケジュールします。「Invoices」をクリックします。
「スケジュール」ボタンをクリックします。
フィールドの値はすべてデフォルトのままにしておきます。
下にスクロールして、「配信」セクションを表示します。FTPの宛先を選択します。
FTPの宛先を選択すると、別のフィールドが表示されます。フィールドに次のように入力して、「発行」をクリックします。
FTPサーバー: レポート配信用FTPサーバーの名前
ユーザー名: オペレーティング・システムのユーザー・アカウントの名前
パスワード: オペレーティング・システムのユーザー・アカウントのパスワード
リモート・ファイル名: レポートのフル・パスとファイル名
レポートの配信ジョブがスケジュールされたことを示すメッセージが表示されます。
「スケジュール」タブをクリックすると、レポート配信ジョブのステータスが表示されます。
「Invoices」ジョブ・リンクをクリックします。
配信ステータスが「成功」になっていることがわかります。「レポート」タブをクリックして、ホーム・ページに戻ります。
FTPサーバーにログインし、レポートが格納されているディレクトリを表示して、レポート・ファイルの存在を確認することもできます。
このトピックでは、BI Publisherのテンプレートを使用して、サブジェクト・エリア「GEC_DW」のBI Answersリクエストからレポートを新規に作成します。このレポートは、BI Interactive Dashboardsで公開します。
この項は次のトピックで構成されています。
第7.4.1項「Oracle BI AnswersリクエストからのOracle BI Publisherレポートの作成」
第7.4.2項「Oracle BI Interactive DashboardsでのOracle BI Publisherレポートの公開」
Oracle BI AnswersリクエストからOracle BI Publisherレポートを作成する手順は次のとおりです。
Microsoft Wordでregional_sales.rtf
ファイルを開きます。これは、Wordで事前に作成されているテンプレート・ファイルで、ヘッダーとフッターやイメージが挿入されています。
Wordの「Oracle BI Publisher」メニューからOracle BI Publisherにログインします。これで、Oracle BI Publisherの「ログイン」画面が開きます。「ユーザー名」と「パスワード」に「Administrator」と入力し、「ログイン」をクリックします。
ログインすると、「テンプレートを開く」ウィンドウが開きます。「ワークスペース」ドロップダウン・リストから「Oracle BI」を選択します。
「users」→「Administrator」→「GEC_DW」→「Sales Trends」フォルダに移動します。「Region Sales in View Selector」レポートをダブルクリックします。このレポートには、ダッシュボード・ページのプロンプトが関連付けられています。
「Oracle BI Publisherレポートとして保存」ウィンドウが開きます。「マイ・フォルダ」フォルダを選択し、Oracle BI Publisherに同じレポートを保存します。
「保存」をクリックします。これで、このレポートをOracle BI Publisherで表示できるようになりました。
Wordでは、文書の名前が変更され、Oracle BI Answersリクエストの名前が含まれます。
このAnswersリクエストからデータを読み込むWord文書で、カーソルをイメージの数行下に置きます。BIツールバーで「挿入」→「表ウィザード」を選択して、レポートの表データの書式を定義します。これで表ウィザードが表示されます。次の手順を実行します。
「表」を選択し、「次へ」をクリックします。
「グループ化フィールド」に「ROWSET/ROW」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
すべてのフィールドを選択し、「次へ」をクリックします。
「グループ基準」ドロップダウン・リストから「Region」を選択し、他のオプションにはデフォルト値を使用して、「次へ」をクリックします。
「Quantity Sold」という尺度のソート順序を選択します。この手順ではデフォルト値を使用し、「次へ」をクリックします。
フィールドのラベルを「Product Category」と「Quantity Sold」に編集し、「終了」をクリックして表テンプレートの作成を完了します。
作成したテンプレートは、図7-17のように表示されます。
「_Sales_._Quantity_Sold_」をダブルクリックし、図7-18のようにフィールドの書式を設定します。完了したら、「OK」をクリックします。
Wordの書式機能を使用して、他のフィールドも図のように設定します。レポートに「Regional Sales Report」というタイトルを指定します。タイトルの色は赤に、フォント・サイズは「見出し1」に変更します。列見出しの色は青に、フォント・サイズは14に変更します。「地域」フィールドのフォント・サイズは「見出し2」に、色は緑に変更します。「Quantity Sold」フィールドと列見出しは右揃えにします。最終的な書式は、図7-19のようになります。
BIのツールバー・メニューから「プレビュー」→「RTF」を選択して、テンプレートのプレビューを表示します。下にスクロールしてフッターを表示します。
「標準」ビューに戻します。「Oracle BI Publisher」メニューから「テンプレートの公開対象」を選択して、テンプレートを公開します。テンプレート名に「Regional_Template」と入力します。
今後使用できるように、テンプレートをRTFファイルとして保存します。
このトピックでは、Oracle BI Answersリクエストから作成したOracle BI PublisherレポートをOracle BI Dashboardsに公開します。これを行う手順は次のとおりです。
Oracle BI Interactive Dashboardsに戻ります。「Sales Analysis」ダッシュボードと「Sales Trend」ページを選択します。このダッシュボード・ページには、レポートのプロンプトが表示されます。または、「Sales Analysis1」ダッシュボードを作成している場合は、「Regional Analysis」ページを選択できます。この手順で示す図は「Sales Analysis」ダッシュボードの「Sales Trend」ページに基づいていますが、どのダッシュボードでも手順は同じです。
「Sales Trend」ページで、「ページオプション」ドロップダウン・リスト(ページの右上隅)から「ダッシュボードを編集」を選択します。「ダッシュボードエディター」画面が表示されます。
「ダッシュボードオブジェクト」リストから図7-21に示すセクションに、「BI Publisher レポート」をドラッグ・アンド・ドロップします。
これで、「BI Publisher レポート」オブジェクトがダッシュボードに追加されました。このオブジェクトの「プロパティ」リンクをクリックします。
「BI Publisher レポートのプロパティ」画面が表示されます。「参照」をクリックし、BI Publisherレポートのパスを参照および選択します。BI Publisherの「マイ・フォルダ」から「Region Sales in View Selector」レポートを選択し、「OK」をクリックします。もう一度「OK」をクリックして「BI Publisher レポートのプロパティ」画面を閉じます。
これで、「ダッシュボードエディター」ページに戻ります。「保存」をクリックして、ダッシュボードの変更を保存します。
このダッシュボードのページには、「地域」のプロンプトが表示されます。「地域」ドロップダウン・リストから「Americas」を選択します。プロンプトの「表示」ボタンをクリックします。このページのすべてのレポートには、「Americas」のセールスのみが表示されます。ダッシュボードが表示され、ダッシュボードを下にスクロールすると、追加したダッシュボードのセクションにBI Publisherレポートが表示されます。
このトピックでは、BI ServerメタデータからOracle BI Publisherレポートを作成します。また、事前作成済のテンプレートをレポートに関連付けて、データを表示します。
この項は次のトピックで構成されています。
BI ServerメタデータからOracle BI Publisherレポートを作成する手順は次のとおりです。
Oracle BI PublisherにAdministrator(パスワード: Administrator)としてログインします。
注意: Oracle BI Publisherにログインするには、Presentation Servicesにログインして「他の製品」→「BI Publisher」オプションを選択します。また、Oracle BI Publisherに直接ログインするには、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「BI Publisher」を選択します。 |
「マイ・フォルダ」に移動して、「新規レポートの作成」をクリックします。レポート名として「From BI Server」と入力し、「作成」をクリックします。新規に作成したレポートがページに表示されます。
レポート名の下に表示される「編集」リンクをクリックして、プロパティを編集します。レポートが編集モードで表示されます。「データ・モデル」→「新規」をクリックして、このレポートのデータソースを定義します。
「データ・セット」画面で、「タイプ」ドロップダウン・リストから「SQL問合せ」を選択します。
データソースとして「Oracle BI EE」を選択します。
「クエリー・ビルダー」をクリックすると、SQL問合せが作成されます。「クエリー・ビルダー」画面が開き、左側にサブジェクト・エリア「GEC_DW」のリポジトリ・オブジェクトが表示されます。
サブジェクト・エリア「GEC_DW」から「Time」、「Channels」、「Products」および「Sales」を、右側の「モデル」キャンバスに、1つずつドラッグ・アンド・ドロップします。次の列名の横にあるチェック・ボックスを選択して、これらの列を問合せに表示します。
TimesのYear
ChannelsのChannel_name
ProductsのProduct Category
SalesのProfit
「保存」をクリックします。これで、BI Publisherの「データ・セット」画面に戻ります。「SQL問合せ」フィールドに問合せが表示されることを確認します。「保存」アイコンをクリックして、レポートを保存します。
この項では、定義済のテンプレートを、作成したレポートに関連付け、そのテンプレートを使用してレポートをOracle BI Publisherで表示します。これを行う手順は次のとおりです。
Microsoft Wordでbiserver.rtf
ファイルを開きます。
Wordを使用して、Oracle BI PublisherにAdministrator(パスワード: Administrator)としてログインします。「テンプレートを開く」画面が表示されます。
「From BI Server」レポートを選択します。一番下にある「レポートを開く」をクリックします。これで、Wordに戻ります。
「Oracle BI Publisher」メニューから「テンプレートの公開対象」を選択します。「新規としてアップロード」ダイアログ・ボックスが開きます。テンプレート名に「biserver」と入力し、「OK」をクリックします。
テンプレートをアップロードすると、「biserverがレポート「From BI Server」に追加されました」というメッセージが表示されます。もう一度「OK」をクリックします。
Oracle BI PublisherにAdministratorとして接続します。「マイ・フォルダ」から「From BI Server」レポートを開きます。
「レイアウト」をクリックします。これで、biserver.rtf
テンプレートがレポートに関連付けられます。
「表示」をクリックしてレポートを表示します。
注意: このデータは、PDF、RTF、MS Excelなどの形式で表示することもできます。 |
下にスクロールすると、図7-31のような表形式のレポートが表示されます。