「BPELプロセス」タブには、プロセスのライフサイクルと状態が表示されます。現在アクティブなBPELプロセスのバージョン番号も表示されます。アスタリスクは、デフォルトのプロセスを示します。
図13-4に、SOA Order Bookingアプリケーションの「SelectManufacturer」プロセスの「BPELプロセス」タブを示します。
図13-4 Oracle BPEL Control: SelectManufacturerプロセスの「BPELプロセス」タブ
「BPELプロセス」タブで、次のリンクを使用して関連タスクを実行します。
WSDLキャッシュの消去: 選択したドメインのWSDLすべてのキャッシュを消去します。
新規プロセスのデプロイ: Oracle JDeveloperを使用するかわりに、Oracle BPEL ControlからBPELプロセスをデプロイします。
手動リカバリの実行: メッセージの手動リカバリを実行します。たとえば、ファイル・アダプタを使用していて、インバウンド・メッセージの処理中にシステム・サーバーの機能が停止した場合は、サーバーが再起動され次第、未配信のメッセージを手動でリカバリできます。ファイルに10個のメッセージがあり、3個のメッセージが処理された後にサーバーの機能が停止した場合、4番目のメッセージは配信されません。サーバーが再起動し、メッセージ5(前回正常に却下されたメッセージのオフセット)から処理が開始された場合は、4番目のメッセージを手動でリカバリできます。
アラーム表のリフレッシュ: 選択したドメインのアラーム表をリフレッシュします。これによって、保留中のwaitアクティビティ/onAlarmアクティビティすべてがシステムに登録されます。
プロセス・ログの表示: 選択したドメインのすべてのBPELプロセスのイベント(たとえば、プロセスのコンパイル、アンデプロイ、デフォルト・インスタンスとしてマーク)を表示します。
「BPELプロセス」タブを使用して、プロセスのライフサイクルを管理します。
プロセスのライフサイクルを管理する手順は、次のとおりです。
「BPELプロセス」タブをクリックします。
「BPELプロセス」リストで特定のプロセスをクリックします。
「管理」タブを使用して、BPELプロセスのライフサイクルおよび状態を管理します。
詳細は、第13.4.2項「特定のプロセスの管理方法」を参照してください。
図13-5に、「SelectManufacturer」プロセスを選択した後の「BPELプロセス」タブを示します。
「BPELプロセス」タブで、次のリンクを使用して「SelectManufacturer」プロセスを管理します。
管理: (図に表示されているページ)各BPELプロセスについて、Oracle BPEL Controlには次のステータス・インジケータが用意されています。
プロセス・ライフサイクル: プロセスのライフサイクルは「アクティブ」または「リタイア」になります。プロセスのライフサイクルが「リタイア」の場合、新しいインスタンスは作成できません。
プロセスの状態: プロセスの状態は「オン」または「オフ」になります。プロセスの状態が「オフ」の場合、インスタンスにはアクセスできません。新しいインスタンスも作成できません。
デフォルトのリビジョン: 新しいリクエストを受信したときにインスタンス化されるように指定されたプロセスとリビジョンです。デフォルトのプロセスは1つのみで、アスタリスクで識別されます。デフォルトのプロセスをリタイアさせても、デフォルトは別のプロセスに変更されません。リタイアしたプロセスがそのままデフォルトになります。新しいデフォルト・プロセスを明示的に選択する必要があります。
プロセスをデフォルトとして指定すると、次のように機能します。BPELプロセスのバージョン1.0をデプロイすると、Oracle BPEL Controlにはこのプロセスがデフォルト・プロセスとして表示されます。そのプロセスのバージョン2.0をデプロイすると、このプロセスがデフォルトとして表示されます。同じプロセスのバージョン1.0を再デプロイすると、このプロセスが再度デフォルトとして表示されます。
このBPELプロセスをアンデプロイ: プロセスのトレースすべてをシステムから削除します。すでに完了したプロセスは表示されません。このプロセスに属するインスタンスは、通常、プロセスをアンデプロイする前に消去されます。プロセスの(デフォルトでもある)唯一のバージョンをアンデプロイすると、このプロセスは完全に削除されます。
開始: このページを使用して、「BPELプロセス」タブからプロセスを実行します。これは、「ダッシュボード」タブの「デプロイ済のBPELプロセス」リストでプロセスをクリックしたときに表示されるウィンドウと同じです。
ディスクリプタ: このページを使用して、実行時にBPELプロセスのデプロイメント・ディスクリプタbpel.xml
ファイルのプロパティを表示および変更します。設計時には、これらのプロパティをリセットしたり、BPELプロセスを再デプロイできません。デプロイメント・ディスクリプタのプロパティについては、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。
WSDL: このページを使用して、プロセスのWSDLファイルの内容を表示します。
センサー: このページを使用して、プロセスのフォルト、アクティビティおよび変数のセンサー・データを表示します。
ソース: このページを使用して、プロセスのBPELファイルの内容を表示します。
テスト・スイート: このページを使用して、BPELプロセス・インスタンスのテスト・スイートのテスト・ケースを実行し、XML文書のレポートを表示します。デフォルトでは、レポートの結果はJUnit XMLテスト結果として書式設定されます。テスト・スイートの詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。
レポート: このページを使用して、Oracle BPEL Controlでレポートを作成します。レポートを利用すると、次のことができます。
ビジネス・プロセス・インスタンスのパフォーマンスに関する全体図の取得
BPELプロセス・インスタンスのデータ分析および重要な決定の実行
ビジネス・プロセスを構成するアクティビティのデータ分析
フォルトの識別とデバッグおよび適切な修正措置
Oracle BPEL Controlのレポートの詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。