ヘッダーをスキップ

Oracle Business Activity Monitoring インストレーション・ガイド
10g (10.1.3.1.0)

B31878-02
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

3 追加の構成手順

この章では、次の項目について説明します。

インストール後の必須パッチのダウンロードおよび適用

Oracle Business Activity Monitoring は、ダウンロードしてインストールする必要のあるパッチ更新を定期的にリリースします。

  1. 次のURLを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/products/integration/index.html
    
    
  2. Business Activity Monitoringのセクションに移動し、パッチがリリースされているかどうか確認します。ダウンロードしたパッチのzipファイルの中には、README.txtファイルがあります。そのファイルには、インストール手順が示されています。

パフォーマンス構成の設定

この項では、Enterprise LinkおよびOracle Business Activity Monitoringサーバーのパフォーマンスを向上させるための追加の構成手順を説明します。

  1. Enterprise Link Adminを開きます。

  2. 「Servers」タブをクリックします。

  3. Data Flow Serviceの名前をクリックして、「Configuration」タブをクリックします。

  4. 次の変更を設定に適用します。特定の環境によっては、追加の変更が必要な場合があります。ほとんどの場合、この設定によってパフォーマンスが向上します。

    • AgentVMMemory - 25000

    • MaxFieldLength - 4000

    • MaxMemoryBlocks - 25000

    • MaxUsrMemoryBlocks - 25000

JMSメッセージ資格証明の構成

Oracle Business Activity MonitoringでJMSメッセージ・ソース(アドバンスト・キューイングに基づいたOracle OC4J JMSまたはOracle JMS)を使用する場合、手動でJMSメッセージ資格証明を構成する必要があります。

  1. OracleBAM_Home¥BAM¥j2re1.4.1_01¥lib¥jndi.propertiesファイルをテキスト・エディタで開きます。

  2. adminとwelcomeを、環境に適したJMSメッセージ資格証明で置き換えます。

    java.naming.security.principal=admin
    java.naming.security.credentials=welcome
    
    
  3. 更新したファイルを保存します。

LDAPの構成

この項では、Oracle Business Activity MonitoringおよびLDAPの設定に必要な構成手順を示します。内容は次のとおりです。

Active Directoryを使用したLDAP

  1. 「コントロール パネル」→「管理ツール」→「インターネット インフォメーション サービス」を開きます。

  2. 「ローカル コンピュータ」「Web サイト」および「既定の Web サイト」ノードを拡張します。

  3. 「OracleBAM」を右クリックして「プロパティ」を選択します。

  4. 「ディレクトリ セキュリティ」タブを選択します。

  5. 「匿名アクセスおよび認証コントロール」グループにある「編集」をクリックします。

  6. 「匿名アクセス」チェック・ボックスを選択し、「統合 Windows 認証」の選択を解除します。

  7. 「OK」をクリックして、「認証方法」ダイアログ・ボックスを閉じます。「OK」をクリックして、OracleBAMのプロパティ・ウィンドウを閉じます。

  8. この例では、Active Directoryは、ユーザーdemoadmin/tanagerによって、rts-mail01上で実行されています。

  9. OracleBAM home¥Web.configを開いて、編集します。

  10. /appSettingsを検索し、appSettingsの終了タグの前に次のテキストを挿入します。

    <add key="AuthenticationModule" 
    value="Oracle.BAM.Common.Security.Authentication.LDAPAuthenticationModule, 
    Oracle.BAM.Common.Core"/>
    
    <add key="ADCPrincipalType" value="Oracle.BAM.Common.Security.Ldap.LdapPrincipal, 
    Oracle.BAM.Common.Core, Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    <add key="ADCIdentityType" value="Oracle.BAM.Common.Security.Ldap.LdapIdentity, 
    Oracle.BAM.Common.Core, Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    <add key="ADCGroupsGetterType" 
    value="Oracle.BAM.Common.Security.Groups.LdapGroupsGetter, Oracle.BAM.Common.Core, 
    Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    
    <add key="LdapAuthenticationServer" value="rts-mail01"/>
    <add key="LdapAuthenticationConnectionType" value="credentials"/>
    <add key="LdapAuthenticationUser" 
    value="CN=demoadmin,CN=Users,DC=IterationSoftware,DC=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationPassword" value="tanager"/>
    <add key="LdapAuthenticationUsersRoot" 
    value="CN=Users,DC=IterationSoftware,DC=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationGroupsRoot" 
    value="CN=Users,DC=IterationSoftware,DC=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationUserNameAttribute" value="sAMAccountName"/>
    <add key="LdapAuthenticationGroupMemberAttribute" value="member"/>
    
    
  11. OracleBAM home¥OracleBAMActiveDataCache.exe.configを開いて、編集します。

  12. /appSettingsを検索し、appSettingsの終了タグの前に次のテキストを挿入します。

    <add key="ADCPrincipalType" value="Oracle.BAM.Common.Security.Ldap.LdapPrincipal, 
    Oracle.BAM.Common.Core, Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    <add key="ADCIdentityType" value="Oracle.BAM.Common.Security.Ldap.LdapIdentity, 
    Oracle.BAM.Common.Core, Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    <add key="ADCGroupsGetterType" 
    value="Oracle.BAM.Common.Security.Groups.LdapGroupsGetter, Oracle.BAM.Common.Core, 
    Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    
    <add key="LdapAuthenticationServer" value="rts-mail01"/>
    <add key="LdapAuthenticationConnectionType" value="credentials"/>
    <add key="LdapAuthenticationUser" 
    value="CN=demoadmin,CN=Users,DC=IterationSoftware,DC=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationPassword" value="tanager"/>
    <add key="LdapAuthenticationUsersRoot" 
    value="CN=Users,DC=IterationSoftware,DC=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationGroupsRoot" 
    value="CN=Users,DC=IterationSoftware,DC=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationUserNameAttribute" value="sAMAccountName"/>
    <add key="LdapAuthenticationGroupMemberAttribute" value="member"/>
    
    
  13. Active Data Cache Serviceを再起動します。

  14. Microsoft IISサービスを再起動します。

  15. Oracle Business Activity Monitoringのスタート・ページを開きます。

    http://<host>:<http_port>/oraclebam
    
    

    ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。ログインはできるが、ボタンがグレーアウトされる場合は、Administratorのロールを変更して、管理ロールに自分を追加する必要があります。

Oracle Internet Directoryを使用したLDAP

  1. 「コントロール パネル」→「管理ツール」→「インターネット インフォメーション サービス」を開きます。

  2. 「ローカル コンピュータ」「Web サイト」および「既定の Web サイト」ノードを拡張します。

  3. 「OracleBAM」を右クリックして「プロパティ」を選択します。

  4. 「ディレクトリ セキュリティ」タブを選択します。

  5. 「匿名アクセスおよび認証コントロール」グループにある「編集」をクリックします。

  6. 「匿名アクセス」チェック・ボックスを選択し、「統合 Windows 認証」の選択を解除します。

  7. 「OK」をクリックして、「認証方法」ダイアログ・ボックスを閉じます。「OK」をクリックして、OracleBAMのプロパティ・ウィンドウを閉じます。

  8. 別のマシンに10.1.2.0.0 iAS Infrastructureおよび中間層とOracle Internet Directoryをインストールします。この例では、ipqa6-pcがポート3060でOracle Internet Directoryを実行しているホストです。

  9. OracleBAM home¥Web.configとOracleBAM home¥OracleBAMActiveDataCache.exe.configを開いて、編集します。

  10. /appSettingsを検索し、appSettingsの終了タグの前に次のテキストを挿入します。

    <add key="AuthenticationModule" value="LDAP"/>
    
    <add key="AuthenticationModule" 
    value="Oracle.BAM.Common.Security.Authentication.LDAPAuthenticationModule, 
    Oracle.BAM.Common.Core"/>
    
    <add key="ADCPrincipalType" value="Oracle.BAM.Common.Security.Ldap.LdapPrincipal, 
    Oracle.BAM.Common.Core, Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    <add key="ADCIdentityType" value="Oracle.BAM.Common.Security.Ldap.LdapIdentity, 
    Oracle.BAM.Common.Core, Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    <add key="ADCGroupsGetterType" 
    value="Oracle.BAM.Common.Security.Groups.LdapGroupsGetter, Oracle.BAM.Common.Core, 
    Culture=neutral, PublicKeyToken=acdd5a747bafa1a8"/>
    
    <add key="LdapAuthenticationServer" value="ipqa6-pc:3060"/>
    <add key="LdapAuthenticationConnectionType" value="anonymous"/>
    <add key="LdapAuthenticationUser" 
    value="cn=orcladmin,cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationPassword" value="welcome1"/>
    <add key="LdapAuthenticationUsersRoot" value="cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationGroupsRoot" value="cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com"/>
    <add key="LdapAuthenticationUserNameAttribute" value="uid"/>
    <add key="LdapAuthenticationGroupMemberAttribute" value="member"/>
    
    
  11. Active Data Cache Serviceを再起動します。

  12. Microsoft IISサービスを再起動します。

  13. Oracle Business Activity Monitoringのスタート・ページを開きます。

    http://<host>:<http_port>/oraclebam
    
    

    ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。ログインはできるが、ボタンがグレーアウトされる場合は、Administratorのロールを変更して、管理ロールに自分を追加する必要があります。

インストールのアップグレード

この項では、既存の顧客を対象に以前のバージョンからのアップグレード手順について説明します。

以前のバージョンからインストールをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. カスタマイズした構成ファイルおよびデータベース・ファイルは、バックアップ・コピーを作成します。

  2. Oracleツールを使用して、Active Data Cacheデータの完全バックアップを作成します。

  3. SARPUTILを使用して、Enterprise Linkリポジトリをバックアップします。

  4. 削除する前に、Enterprise LinkのData Flow Serviceの設定を記録しておいてください。アップグレード後に、これらの設定を再度入力する必要があります。

  5. Oracleデータベースのパッチがある場合はインストールします。Oracle Business Activity Monitoringリリース10.1.3.1では、Oracleデータベース(9.2.0.7、10.1.0.5および10.2.0.2)の最新パッチのみがサポートされています。

  6. Oracle Business Activity Monitoringサービスをすべて停止します。

  7. 「コントロール パネル」→「プログラムの追加と削除」を開き、Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションを削除します。Active Data Cacheは削除されません。

  8. ホストを再起動します。


    注意:

    Oracle Business Activity Monitoring 10g リリースでは、ユーザー・アカウントの大/小文字は区別されます。アカウント情報を入力する場合は、ドメイン・サーバーに格納されているものと同じように大/小文字を使用してください。そうしない場合は、BAM Administratorのアカウントを更新してから、移行のためにエクスポートしてください。 


  9. 「Oracle Business Activity Monitoringのインストール」の手順に従って、新しいOracle Business Activity Monitoringインストール用のsetup.exeを実行します。

  10. 既存のActive Data Cacheがある場合、既存のActive Data Cacheをアップグレードするかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。「Yes」をクリックして、Morpheus.exe(バージョン間でActive Data Cacheのデータを更新するユーティリティ)を実行します。「Update」ボタンをクリックします。

    データは変換され、完了を示すメッセージが表示されます。

  11. Oracle Business Activity Monitoringをインストールしてアンインストールした場合は、アンインストールによって、仮想ディレクトリは削除されません。別の仮想ディレクトリを使用する場合は、Microsoftインターネット・インフォメーション・サービスを開き、再インストールする前に手動で仮想ディレクトリを削除する必要があります。

  12. Enterprise Linkをインストールした後、Oracle Business Activity MonitoringユーザーをEnterprise Linkリポジトリで作成できないことを示すメッセージを受信する場合があります。Enterprise Link Adminを使用して、ユーザーがすでに存在するかどうかを確認できます。

  13. Active Data Cacheをアップグレードし、インストールが完了した後、Oracle Business Activity Monitoringサービスを開始します。

    参照:

    SARPUTILを使用したEnterprise Linkリポジトリのバックアップ手順については、『Oracle Business Activity Monitoring Enterprise Linkユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 


    注意:

    アップグレードに失敗した場合は、コマンドライン・プロンプトからMorpheusユーティリティを実行します。

    C:¥OracleBAM¥BAM> morpheus
     

レポートのアップグレード

新しいバージョンをインストールした後、ユーザーがレポートを開いたときに、レポートは自動的にアップグレードされます。ヘッダーにイメージがあるコラム・レポートを作成し、Oracle Business Activity Monitoringディレクトリに対するイメージの保存および置換を行わずに新しいバージョンにアップグレードした場合、コラム・レポートではイメージが挿入されていた場所に赤色のXが表示されます。

イメージがディレクトリに格納されると、コラム・レポートでは、赤色のXシンボルではなく、イメージが表示されます。

また、イメージ・ディレクトリに対するASP.NETアクセスを許可する必要があります。再インストールした後、イメージをこのディレクトリにコピーする必要があります。

複数のプラン・モニターのインストール

多数のプランを実行する実装用に、複数のプラン・モニターをインストールできます。この項では、次の項目について説明します。

使用と制限

プラン・モニターへの接続方法

プラン・モニターは、Plan Monitor Service名という名前によって識別されます。

プラン・モニターに接続する必要のあるシステムの一部(IcommandやEvent Engineなど)は、名前を参照することによって識別されます。名前の書式は、データ・オブジェクト名およびWindowsサービス名の両方の規則に従う必要があります。同一のActive Data Cacheに接続するすべてのプラン・モニターには、一意のサービス名が必要です。

すべてのプラン・モニターは、名前によってActive Data Cacheに登録されます。システムの一部がプラン・モニターに接続する必要があるときは、Active Data Cacheでプラン・モニターへの接続方法を調べます。したがって、プラン・モニターに加えて、システムの他の部分を構成するときは、プラン・モニターのホスト名またはポート番号を入力する必要はありません。URL、またはホスト名とポート番号によってプラン・モニターを参照するために、構成ファイルにはオプションのバックアップ・メカニズムがありますが、一般には使用しません。

プラン・モニターを参照するシステムの一部には、構成ファイルで指定されたデフォルトのPlan Monitor Service名があります。IcommandおよびAdministratorなどのシステムの一部によって、エンド・ユーザーは使用するプラン・モニターを指定できます。

プラン・モニターは、はじめて実行されるまでActive Data Cacheに登録されないため、はじめて実行されるまで、プラン・モニターの情報はAdministratorに表示されません。

プラン・モニターに関する情報は、/System/Plan Monitorという名前のデータ・オブジェクト・ディレクトリに格納されます。各プラン・モニター用のサブディレクトリがあります。サブディレクトリの名前は、Plan Monitor Service名です。データ・オブジェクトは次のとおりです。

Administratorの「Plan Monitor」ページにはすべての既知のプラン・モニターのステータスが表示され、このページでは、各プラン・モニターの対話が可能です。プラン・モニターが1回以上実行されるまでエントリは表示されないことに注意してください。

プランの監視設定の編集

Architectでプランの監視設定を編集する際に、「Monitor Service Name」という新しいドロップダウン・メニューが表示されます。ここには、登録済のPlan Monitor Serviceの名前が表示されます。特定のプラン・モニターの名前を選択するか、「(No preference)」オプションを選択する必要があります。「(No preference)」オプションが指定されたすべてのプランは、このようなプランを実行するように構成されたすべてのプラン・モニターによって監視されます。プラン・モニターの構成ファイル内の設定は、次のとおりです。

<add key="PlanMonitor.MonitorPlansWithNoServicePreference" value="1" />

無効にするには、value="0"を設定します。通常、このようなプラン・モニターは1つのみです。このようなプラン・モニターが複数ある場合は、同じプランに属している別々のインスタンスを、それぞれのプラン・モニターが実行および監視します。デフォルトでは、以前のリリースから監視されているすべてのプランは、「(no preference)」に設定されています。

複数のプラン・モニターでのICommandの使用

直接または間接的にプランを処理するすべてのICommandコマンドには、PlanMonitorServiceNameと呼ばれるオプションのパラメータがあり、このパラメータによって、そのコマンドに対して、プランの処理に使用するプラン・モニターを指定します。このパラメータを省略すると、デフォルトのプラン・モニターでは、次に示すICommand構成ファイルに指定されている内容が使用されます。

<add key="PlanMonitor.ServiceName" value="Oracle BAM Plan Monitor" />

個々のプランに対する監視設定は、IcommandのSETMONITORINGコマンドを使用して変更できます。このコマンドでは、パターン一致と、すべてのオプションがサポートされています。監視パラメータが指定されていない場合、監視は行われません。

SETMONITORING
  [name=plan_name]
  [type=plan]
  [match=dos_pattern]
  [regex=regular_expression]
  [all[=0|1]]
  [planmonitorservicename=service_name]
  [enabled[=0|1]]
  [restartoncompletion=never|always|count]
  [restartonfailure=never|always|count]
  [restartfrequencymax=none|count_in_minutes]
  [preferredservicename=service_name|empty_string]


注意:

同じSETMONITORINGコマンドでは、nameまたはmatchキーワードのいずれかを使用し、両方は使用しないでください。 


Event Engine

現在、Event Engineには、単一のプラン・モニターへの接続オプションのみがあります。ルール・アクションの結果としてプランが実行されるときは、常にそのプラン・モニターが使用されます。Event Engineが使用するプラン・モニターの名前は、Event Engineの構成ファイルに指定します。

   <add key="PlanMonitor.ServiceName" value="Oracle BAM Plan Monitor" />

プランの設定変更の検出

デフォルトでは、プラン・モニターは、個々のプランに対する設定変更を定期的にチェックします。チェックは、起動時に1回だけ行うように設定することも、自動では行わないように設定することもできます。これらのオプションは、プラン・モニターの構成ファイルで選択します。

<add key="PlanMonitor.PlanChangeDetectFrequency" value="10" />

Administratorには、プランの変更をチェックするようにリクエストする、各プラン・モニターへの「Request Plan settings check」リンクがあります。チェックは、ただちに行われるわけではなく、次回、プラン・モニターでチェックするタイミングが発生した際に行われます。間隔は、プラン・モニターのビジー状態によって異なります。

大規模システムの場合、プランの設定変更に対するチェック操作は、高コストになる可能性があります。プランの変更が少ない本番システムでは、構成設定でonceオプションを使用し、プランが変更されたことがわかった場合にのみ、Administratorからチェックを手動でリクエストする方法があります。

また、プラン・モニターは、プランの監視以外にも、他の機能(Icommandを介したプランのエクスポートおよびインポートなど)を目的に使用されます。監視を行わずにエクスポート、インポートまたは編集を行うことができるように、never checkオプションを指定してプラン・モニターを起動する場合があります。パフォーマンスまたは負荷分散の理由から、状況によっては、特別なプラン・モニターをエクスポート/インポートの目的に限定して実行することが望ましい場合があります。(監視の設定をneverにして、ICommandコマンドまたはICommandの構成ファイルにPlan Monitor Serviceの名前を指定します。)

プラン・モニターは定期的に確認するだけで、複数のプラン・モニター間でのタイミング調整は行わないため、タイミングの時間枠に注意してください。プランへの変更は、すぐには有効になりません。たとえば、あるプランが、あるプラン・モニターによって監視されていて、その設定が他のプラン・モニターに変更されると、タイミングによっては、両方のプラン・モニターがそのプランを実行する時間枠が生じる可能性があります。「Administrator」→「Data Flow Service」のステータスで「Request that a running Plan be stopped」を使用して、不要なプランのインスタンスを停止する必要があります。

複数のEnterprise Linkリポジトリの使用

それぞれのプラン・モニターでは、単一のEnterprise Linkリポジトリが使用されます。各プラン・モニターは、接続先のData Flow Serviceに関係なく、異なるリポジトリを使用できます。これは、単一のData Flow Serviceが複数のリポジトリを処理できるためです。

プラン・モニターが使用するリポジトリは、プラン・モニターの構成ファイルで名前によって指定されます。リポジトリの名前は、Enterprise Link Adminツールで指定できます。名前が指定されていない場合、デフォルトのリポジトリが使用されます。

<add key="PlanMonitor.PlanLibraryName" value="" />
<add key="PlanMonitor.PlanLibraryUser" value="BAM" />
<add key="PlanMonitor.PlanLibraryPassword" value="" />

複数のホストへのプラン・モニターのインストール

Oracle Business Activity Monitoringのインストールでは、複数のプラン・モニターのインストールはサポートされていません。1つのプラン・モニターが、サービス名Oracle BAM Plan Monitorを使用してインストールされます。

プラン・モニターを複数のホストで実行する場合は、各ホストでインストールを実行し、必要に応じて、次の手順を使用して各ホストを調整します。

  1. Oracle Business Activity Monitoringのインストールを使用して、デフォルトのプラン・モニターをインストールします。少なくとも次のコンポーネントをインストールする必要があります。

    • コマンドライン・ユーティリティ

    • Enterprise Linkの標準コンポーネント

    • Enterprise Linkのプラン・モニター

  2. sc、installutilまたは同様のWindowsユーティリティを使用して、Windowsサービスからプラン・モニターをアンインストールします。scの構文は、次のとおです。

    sc <server> [command] [service name] <option1> <option2>...
    
    
  3. OracleBAMPlanMonitor.exe.configファイルを編集し、次の設定を変更します。

    1. PlanMonitor.ServiceName設定の値を、新しいサービス名に変更します。これは、Windowsサービスとしてこのプラン・モニターをインストールするときに使用する名前と同じにする必要があります。この名前は、すべてのプラン・モニターで一意である必要があります。

    2. 1つのプラン・モニターのみでこのオプションが有効になるように、PlanMonitor.MonitorPlansWithNoServicePreference設定の値を適切に変更します。

    3. 必要に応じて、他の設定を適切に変更し、他のプラン・モニターの動作を調整します。設定の変更は、高度なユーザー操作であることに注意してください。これらのオプションを変更する場合は、十分な注意が必要です。

  4. sc、installutilまたは同様のWindowsユーティリティを使用し、新しい名前(手順3aの名前と同じである必要がある)のWindowsサービスとして、プラン・モニターの実行可能ファイル(OracleBAMPlanMonitor)を再インストールします。scの構文は、次のとおです。

    sc <server> [command] [service name] <option1> <option2>...
    
    

    次に例を示します。

    sc  create "ORACLEBAMPLANMONITOR1" binpath= c:¥oraclebam¥oracleplanmonitor1.exe
    
    
  5. サービスのプロパティを編集して、ログオン・ユーザーを適切に設定し、Active Data Cacheへのアクセスを許可します。

    参照:

    プラン・モニターの構成ファイルの内容については、「プラン・モニターの構成ファイルのエントリ」を参照してください。 

単一のホストへの複数のプラン・モニターのインストール

単一のホストで複数のプラン・モニターを実行するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Business Activity Monitoringのインストールを使用して、デフォルトのプラン・モニターをインストールします。少なくとも次のコンポーネントをインストールする必要があります。

    • コマンドライン・ユーティリティ

    • Enterprise Linkの標準コンポーネント

    • Enterprise Linkのプラン・モニター

  2. OracleBAMPlanMonitor.exeおよびOracleBAMPlanMonitor.exe.configのコピーを作成し、その名前を異なるファイル名に変更します。

  3. 新しい構成ファイルを編集し、次の設定を変更します。

    1. このホストの各プラン・モニターのログ・ファイル名が一意になるように、ログ・ファイル名をELPlanMonitorService.logから変更します。

    2. PlanMonitor.ServiceName設定の値を、新しいサービス名に変更します。これは、Windowsサービスとしてこのプラン・モニターをインストールするときに使用する名前と同じにする必要があります。この名前は、すべてのプラン・モニターで一意である必要があります。

    3. このホストの各プラン・モニターのポート番号が一意になるように、PlanMonitor.Port設定の値を変更します。

    4. 1つのプラン・モニターのみでこのオプションが有効になるように、PlanMonitor.MonitorPlansWithNoServicePreference設定の値を適切に変更します。

    5. 必要に応じて、他の設定を適切に変更し、他のプラン・モニターの動作を調整します。設定の変更は、高度なユーザー操作であることに注意してください。これらのオプションを変更する場合は、十分な注意が必要です。

  4. scinstallutilまたは同様のWindowsユーティリティを使用し、追加のWindowsサービスとして(名前は手順3bと同じである必要がある)、実行可能ファイルのコピーをインストールします。

  5. サービスのプロパティを編集して、ログオン・ユーザーを適切に設定し、Active Data Cacheへのアクセスを許可します。

    参照:

    プラン・モニターの構成ファイルの内容については、「プラン・モニターの構成ファイルのエントリ」を参照してください。 

プラン・モニターの構成ファイルのエントリ

ここでは、OracleBAMPlanMonitor.exe.configファイルの例を示します。

    <!-- PlanMonitor server configuration parameters -->
    
    <!-- This "ServiceName" should match the name used when the Windows Service was 
installed -->
    <add key="PlanMonitor.ServiceName" value="Oracle BAM Plan Monitor" />
    <!-- "Channel" should be either "tcp" or "http" -->
    <add key="PlanMonitor.Channel" value="tcp" />
    <add key="PlanMonitor.Port" value="4441" />
    <!-- Use "ServiceURL" only if it is necessary to override the standard 
internally-constructed URL -->
    <!--<add key="PlanMonitor.ServiceURL" 
value="tcp://machine:port/PlanMonitorRequests" />-->
    <add key="PlanMonitor.StatusInterval" value="30" />
    <!-- Valid values for PlanChangeDetectFrequency are "never", "once", or an integer 
greater than zero -->
    <add key="PlanMonitor.PlanChangeDetectFrequency" value="10" />
    <!-- Setting "MonitorPlansWithNoServicePreference" to nonzero means this service
         will monitor Plans that do not have a specific service name set.  Usually only
         one monitor for a given Repository should have this setting. -->
    <add key="PlanMonitor.MonitorPlansWithNoServicePreference" value="1" />
    <!-- An empty string for "PlanLibraryName" means use the default Enterprise Link 
Repository -->
    <add key="PlanMonitor.PlanLibraryName" value="" />
    <add key="PlanMonitor.PlanLibraryUser" value="BAM" />
    <add key="PlanMonitor.PlanLibraryPassword" value="" />
    <add key="PlanMonitor.ClearJournalOnStart" value="0" />
    <add key="PlanMonitor.StopPlansOnShutdown" value="1" />
    <add key="PlanMonitor.ADCConnect.RetryMax" value="5" />
    <add key="PlanMonitor.ADCConnect.RetryInterval" value="60" />
    <add key="PlanMonitor.PlanLibraryConnect.RetryMax" value="5" />
    <add key="PlanMonitor.PlanLibraryConnect.RetryInterval" value="60" />
    <add key="PlanMonitor.DFSConnect.RetryMax" value="5" />
    <add key="PlanMonitor.DFSConnect.RetryInterval" value="60" />
    <add key="PlanMonitor.DebugMode" value="0" />
    
    <!-- End of PlanMonitor server configuration parameters -->

プラン・モニターのクライアント構成ファイルの設定

ここでは、プラン・モニターのクライアント構成ファイルの例を示します。このファイルには、ICommand.exe.configWeb.configOracleBAMEventEngine.exe.configなどがあります。

<!-- PlanMonitor remote server parameters -->
    
<!-- Normally, use "ServiceName".  Use the other two groups only if necessary.
      It looks for the groups in the order they are shown here.
-->

<add key="PlanMonitor.ServiceName" value="Oracle BAM Plan Monitor" />

<!--
<add key="PlanMonitor.ServiceURL" value="tcp://localhost:4441/PlanMonitorRequests" />
-->

<!--
<add key="PlanMonitor.ServiceMachine" value="localhost" />
<add key="PlanMonitor.ServiceChannel" value="tcp" />
<add key="PlanMonitor.ServicePort" value="4441" /> 
--> 

<!-- End of PlanMonitor remote server parameters -->

Oracle Business Activity Monitoringの削除


注意:

削除してから再インストールする場合は、カスタマイズした構成ファイル、データベース・ファイル、Active Data CacheおよびEnterprise Linkリポジトリ(SARPUTILを使用)のバックアップ・コピーを作成しておく必要があります。その後で、以前のバージョンのOracle Business Activity Monitoringを削除し、新しいバージョンをインストールします。また、削除する前に、Enterprise LinkのData Flow Serviceの設定を記録しておいてください。再インストール後に、これらの設定を再び入力する必要があります。 


Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 実行中のOracle Business Activity Monitoringのすべてのサービスを停止します。

    「スタート」メニュー、または「コントロール パネル」の「サービス」からサービスを停止できます。

  2. 「スタート」ボタンをクリックし、「コントロール パネル」をクリックします。

  3. 「プログラムの追加と削除」をダブルクリックします。


    注意:

    Enterprise Linkを削除するときは、まずOracle Business Activity MonitoringのCDを挿入し、EnterpriseLinkディレクトリにあるsetup.exeを起動し、「Cancel」をクリックしてインストールを中止します。 


  4. インストールされているOracle Business Activity Monitoringの各アプリケーションをクリックし、「削除」をクリックします。

    Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションが削除されます。

    参照:

    • Enterprise Linkの削除エラーに関するトラブルシューティングが必要な場合は、「Enterprise Linkの削除」を参照してください。

    • SARPUTILを使用したEnterprise Linkリポジトリのバックアップ手順については、『Oracle Business Activity Monitoring Enterprise Linkユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

     

  5. C:¥OracleBAMディレクトリに残っているファイルをシステムから削除します。

    アプリケーションを削除したら、C:¥OracleBAMディレクトリに残っているファイルを削除することができます。残っているファイルには、バックアップ構成ファイル、ログ・ファイルおよびキャッシュ・データなどがあります。

  6. 削除後に再インストールする場合は、SQL*Plusを使用してOracle Business Activity MonitoringおよびEnterprise Linkデータベースのユーザー(デフォルトではorabamorasagent)を削除します。

    C:¥> sqlplus
    SQL> drop user Oracle_BAM_User cascade
    SQL> drop user Oracle_EL_User cascade
    
    

    要素の意味は、次のとおりです。

Webファーム内のWebアプリケーションの構成

Webファームを設定する場合、すべてのWebアプリケーションのホストの構成ファイルが一致している必要があります。各Webアプリケーション・サーバーをインストールして、Webアプリケーションのホスト名および様々なバックエンド・サービスの場所を指定する際には、同じ文字列(大/小文字を区別)を使用します。

Oracle Business Activity Monitoring用マシンのホスト名の変更

Oracle Business Activity Monitoringコンポーネントがインストールされているコンピュータのホスト名は、変更できません。変更する場合は、コンポーネントを削除してホスト名を変更した後に、再インストールする必要があります。Oracle Business Activity Monitoringの削除の詳細は、「Oracle Business Activity Monitoringの削除」を参照してください。

複数ブラウザでのアクティブ・レポートの実行

複数のブラウザを開いてアクティブ・レポートを実行していると、サーバーへの接続が不足し、ブラウザの応答が停止する場合があります。Active Studioでアクティブ・レポートを表示すると、この現象が発生する可能性があります。この場合、アラートを受信するので、リンクをクリックしてActive Viewerのレポートを開きます。接続の最大数を増やすには、クライアント・マシンのHKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Internet Settingsレジストリ・キーに、次のレジストリ設定のうち1つを作成します。

HTTP 1.1サーバーの場合、レジストリ設定MaxConnectionsPerServerを追加し、DWORD値を4に設定します。

HTTP 1.0サーバーの場合、レジストリ設定MaxConnectionsPer1_0Serverを追加し、DWORD値を8に設定します。

JDeveloperからのSSL接続の作成

SSLを使用してOracle Business Activity Monitoringを実行している場合にJDeveloperからOracle Business Activity Monitoringへの接続を作成するには、次の手順を実行する必要があります。

SSL上のOracle Business Activity Monitoringを構成します。

  1. IISのHTTPSサービスを設定します。詳細は、次のMicrosoftドキュメントを参照してください。

    http://support.microsoft.com/kb/324069/en-us
    
    

    詳細の参照先

    http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/
    IIS/89c7ef2f-f7d6-483c-8b08-ae0c6584dd4d.mspx?mfr=true
    
    
  2. C:¥OracleBAM¥BAM¥web.configファイルに次のキーを追加し、値をhttpsに設定します。

    <add key="ApplicationProtocol" value="https" />
    
    
  3. 次のキーを追加し、値にサーバーのインターネット・アドレスまたはIPアドレスを設定します。80または443以外のポート番号を使用する場合、「:portnumber」をアドレスに追加する必要があります。

    例:

    <add key="ApplicationHostName" value="www.company.com" />
    <add key="ApplicationHostName" value="209.220.15.158" />
    <add key="ApplicationHostName" value="209.220.15.158:300" />
    
    
  4. OracleBAMEvent.exe.configファイルで、WebServerProtocolキーの値をhttpsに設定します。

    <add key="WebServerProtocol" value="https" />
    
    
  5. https:hostname:port/OracleBAMを使用してOracle Business Activity Monitoringのスタート・ページを開き、すべてのアプリケーションが起動できることを確認します。

SSL上のOracle Business Activity Monitoringと通信できるように、BPELおよびJDeveloperを構成します。

  1. 署名付き証明書(IISにインポートしたもの)を、<BPEL_HOME>¥jdk¥jre¥lib¥securityディレクトリおよび<JDev_HOME>¥jdk¥jre¥lib¥securityディレクトリにコピーします。

  2. インポートする前にwhich keytoolを実行して、正しいkeytoolユーティリティを使用していることを確認します。

    BPEL JDKをインポートする前に、BPEL JDKのkeytool.exeが使用されるようにPATHを設定し、また、JDeveloper JDKをインポートする前には、JDeveloper JDKのkeytool.exeが使用されるようにPATHを設定する必要があります。keytoolを使用して、JDeveloperおよびBPELのcacertsキーストアに証明書のコピーをインポートします。

    たとえば、sumacert.cerなどの署名付き証明書をJDeveloper cacertsキーストアにインポートするには、<JDev_HOME>¥jdk¥jre¥lib¥securityディレクトリから次のコマンドを実行します。

    keytool -import -file sumacert.cer -alias sumacert -keystore cacerts
    
    

    インポートした証明書は、次のコマンドを実行して確認できます。

    keytool -list -keystore cacerts
    
    
  3. JDeveloperおよびBPELサーバーを再起動します。

  4. JDeveloperからHTTPS上のBAMサーバーを示すBAM接続を作成し、接続をテストします。

追加の構成設定

この項では、必要に応じて設定できるオプションの構成設定について説明します。内容は次のとおりです。

構成ファイルの使用

構成ファイルは、OracleBAM_Home¥BAMサブディレクトリ(OracleBAM_Homeは、Oracle Business Activity Monitoringのインストール中に指定するディレクトリ)にあります。新しいキーは、<appsettings>タグと</appsettings>タグの内側に追加する必要があります。新しい設定を有効にするには、構成ファイルの関連サービスを再起動する必要があります。たとえば、OracleBAMEventEngine.exe.configファイルに対する変更を有効にするには、イベント・サービスを再起動します。

ファイアウォール設定の構成

ファイアウォールの例外に、Web ServerのHTTPポートを追加する必要があります。

インストール後のパスワード変更およびパスワード期限切れポリシー設定

パスワードを定期的(90日ごとなど)に期限切れにする場合は、データベース・パスワードをクリアテキストでOracleBAMActiveDataCache.exe.configファイルに格納し、Windowsフォルダのセキュリティを使用してファイルへのアクセスを制限します。

OracleBAMActiveDataCache.exe.configファイルで、OracleEncrypted keyをFalseに設定すると、OracleConnectionStringの値はクリアテキストに変更されます。次に例を示します。

<add key="OracleConnectionString" value="Data Source=oraclebam;User 
ID=orabam;Password=orabam;" />

<add key="OracleEncrypted" value="False" />

変更は、OracleBAMActiveDataCache.exe.configファイルのみでなく、これらのキーを含む次のファイルにも行います。

パスワードの変更が、定期的に発生するイベント(期限切れポリシーによって発生します)ではなく1回きりの場合は、pwencrypt.exeを使用して構成ファイルを更新します。

  1. コマンドライン・ウィンドウを開きます。

  2. pwencryptと入力します。「Password Encrypter」ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. ダイアログ・ボックスで、次の資格証明を入力します。

    • User name: orabam

    • Password: orabam

    • Data source: oraclebam

  4. 「Save to .config file」をクリックします。

  5. 次のファイルに保存します。

    • Adcversionchecker.exe.config

    • Cacheinit.exe.config

    • Icommand.exe.config

    • Morpheus.exe.config

    • OracleBAMActiveDataCache.exe.config

  6. Oracle BAMサービスを起動します。

イベント・ログへのアラート履歴の書込み

Active StudioおよびArchitectに表示されるアラート履歴は、25個のアラートを超えると切り捨てられます。完全なアラート履歴をWindowsのイベント・ログに書き込むように構成設定を変更できます。

OracleBAMEventEngine.exe.configファイルで、EventEngineAlertHistoryEventLoggingキーの値をtrueに設定し、イベント・サービスを再起動します。この設定のデフォルト値は、falseです。

Active Data Cacheに対する追加のセキュリティ対策

Active Data Cacheサービスを開始すると、イベント・ビューアに次のような情報メッセージが表示されます。

Starting unsecure server. Set Oracle BAM Security Server key to secure the server.

Active Data CacheクライアントがActive Data Cacheサーバーと通信できるように、OracleBAMActiveDataCache.exe.config構成ファイルに値を追加できます。すべての構成ファイルで指定されるBAMSecureServerKeyに対する文字列を追加します。値が一致しない場合、クライアントからサーバーへのコールは拒否されます。

以前のバージョンの既存の構成ファイルを使用する場合は、新しいバージョンにアップグレードした後、構成キーの名前をBAMSecureServerKeyに変更する必要があります。

データ表示制限の調整

ビューに表示されるデータのデフォルトの制限を調整できます。OracleBAMActiveDataCache.exe.configファイルで、ADCMaxViewsetRowCountキーの値を設定し、Active Data Cache Serviceを再起動します。この設定のデフォルト値は、64,000行です。この値が大きくなるほど、パフォーマンスに影響します。また、レポートでBAM Reader Transformを使用する場合にも、この制限が適用されます。

電子メールの記録制限の増加

制限エラーが表示される前に、リスト、OWC、または電子メールの添付ファイルで使用されるコラム・レポートで許容される行数を増やすことができます。Web.configファイルのRecordsLimitForEmailキーの値を増やします。この設定のデフォルト値は、1000行です。レポートを含む添付ファイルにはデータが含まれるため、レポートとデータにアクセスするレポート・リンクと比較すると、サイズが大きくなる可能性があります。Web.configファイルは、OracleBAM_Home¥ BAMサブディレクトリ(OracleBAM_Homeは、Oracle Business Activity Monitoringのインストール中に指定したディレクトリ)にあります。


注意:

web.configファイルを変更したら、Microsoft IISを再起動します。 


ユーザーの自動追加の無効化

はじめてOracle Business Activity Monitoring Webアプリケーションにアクセスするとき、Administratorにユーザーを自動で追加する設定を無効にできます。許可されていないユーザーが、URLを取得してOracle Business Activity Monitoringユーザーとして追加されないように、この設定を無効にする場合があります。

ユーザーの自動追加を無効にするには、Web.configファイルのADCAutomaticallyAddUsersキーの値をfalseに設定します。ユーザーの自動追加を有効にするには、値をtrueに設定します。


注意:

web.configファイルを変更したら、Microsoft IISを再起動します。 


ユーザーの増加に対するサーバー・スレッド・プールの増加

同時ユーザーが25以上ある場合、許容スレッドの最大数を増やすことができます。値を増やさないと、アクティブ・データ・エラーが表示されます。OracleBAMReportCache.exe.configファイルのReportCacheMaxThreadPoolWorkerThreadキーの値を100に設定します。必要に応じて、25ずつ調整します。1プロセッサに100を超えるスレッドを割り当てないでください。次に、OracleBAMActiveDataCache.exe.configファイルのADCMaxThreadPoolWorkerThreadキーを100に設定します。両方の設定のデフォルト値は、25です。

プラン・モニター設定の調整

OracleBAMPlanMonitor.exe.configファイルでプラン・モニターの動作の設定を調整できます。

PlanMonitor.StatusIntervalは、プラン・モニターが実行中のプランを確認する間隔(秒)を設定します。

PlanMonitor.PlanChangeDetectFrequencyは、プランの変更を検索する前に、プラン・モニターが実行中のプランをチェックする回数を設定します。

たとえば、PlanMonitor.StatusInterval10に、PlanMonitor.PlanChangeDetectFrequency3に設定すると、プラン・モニターは、実行中のプランを約10秒ごとに確認し、プランの変更を約30秒ごとに確認します。

これらの頻度が高すぎる場合は、大量のシステム・リソースを使用します。多数のプランがある場合、PlanMonitor.PlanChangeDetectFrequencyは特にコストがかかります。確認のたびにリポジトリにすべてのプランをロードし、カスタム・プランのプロパティを調べる必要があるためです。

PlanMonitor.ClearJournalOnStart設定は、起動時にジャーナルを消去するかどうかを制御します。0に設定すると、プラン・ジャーナルは起動時に消去されません。他の値に設定すると、プラン・ジャーナルは起動時に消去されます。この設定のデフォルト値は、0です。

参照:

詳細は、「プランの設定変更の検出」を参照してください。 

HTTPSプロトコルの使用

HTTPS(Hypertext Transfer Protocol over Secure Socket Layer)を使用する場合、次の構成を設定し、電子メール・レポート・リンク、コピー・ショートカットおよびアラートURLが正しく動作するようにします。これらの設定によって、レポートのURLを作成するための正しいパラメータが提供されます。

Web.configファイルで、次のキーを追加し、値をhttpsに設定します。

<add key="ApplicationProtocol" value="https" />

次のキーを追加し、値にサーバーのインターネット・アドレスまたはIPアドレスを設定します。80または443以外のポート番号を使用する場合、「:portnumber」をアドレスに追加する必要があります。

<add key="ApplicationHostName" value="www.company.com" />

または

<add key="ApplicationHostName" value="209.220.15.158" />

または

<add key="ApplicationHostName" value="209.220.15.158:300" />

OracleBAMEventEngine.exe.configファイルで、WebServerProtocolキーの値をhttpsに設定します。デフォルトは、httpです。

<add key="WebServerProtocol" value="https" />


注意:

web.configファイルを変更したら、Microsoft IISを再起動します。 


80以外のポートでIISを実行する場合のOracle BAMの構成

IISを80以外のポートで実行するように構成している場合、Oracle BAMには追加の構成手順があります。

OracleBAMEventEngine.exe.configファイルでWebServerNameキーの値を変更して、ポート番号が含まれるようにします。

<add key="WebServerName" value="SERVERNAME:PORT_NUMBER" />

Web.configファイルで、ApplicationHostNameキーおよびEventEngineServerNameキーの値を変更して、ポート番号が含まれるようにします。

<add key="ApplicationHostName" value="SERVERNAME:PORT_NUMBER" />

<add key="EventEngineServerName" value="SERVERNAME:PORT_NUMBER" />


注意:

web.configファイルを変更したら、Microsoft IISを再起動します。 


インストール後のWindowsロケールの変更

Oracle Business Activity Monitoringをインストールする前に、すべてのホストのオペレーティング・システムに同一の正しいターゲット・ロケールを設定することをお薦めします。ただし、既存のインストールのWindowsロケールを変更する場合は、すべてのホストのすべてのサービスを停止する必要があります。その後、すべてのホストを新しいロケールに変更します。「Advanced」タブの「Apply all settings to the current user account and to the default user profile」を選択します。その後、すべてのホストですべてのサービスを再起動します。


注意:

Oracle Business Activity Monitoringコンポーネントを実行しているすべてのサーバーおよびクライアントに、同じロケールを設定する必要があります。 


ロケールごとのカルチャー・コードの変更

製品が実行されているバージョンのWindowsのデフォルト・ロケールとは異なるロケールでホストが実行されている場合、追加でWeb.configファイルを変更する必要があります。これは、英語版のWindowsをドイツで実行するなど、異なる言語のWindowsを実行する場合に適用されます。ドイツ語版のWindowsをスイスで実行するなど、同じ言語でも異なる文化圏で実行する場合にも適用されます。

ロケール設定をオーバーライドする場合は、Web.configで次の変更を行います。

次のようになります。

<!--globalization culture="en-US"/-->

コメント文字を削除し、カルチャー・コードを変更します。

<globalization culture="de-DE"/>

有効な「言語-地域」カルチャー・コードがサポートされています。有効なカルチャー・コードは、言語コードと地域コードで構成されます。deを入力しただけでは、機能しません。


注意:

web.configファイルを変更したら、Microsoft IISを再起動します。 


Active Viewerでの変換

Active Viewerでは、次の言語-地域コードに適切な言語が表示されます。

バッチ処理

バッチ処理のパフォーマンスを向上させるために、Active Data Cache APIで実行されるバッチ処理(insert/update/delete/upsert)を制御できます。

また、ユーザーからの要求によってフラッシュを実行することもできます。つまり、一杯であったりタイムアウトしている場合、Active Data Cacheのクライアントはサーバーにバッチを送信せず、ユーザーがフラッシュをコールするまで待機します。

構成ファイルで、次の構文を使用してキーと値を追加します。

<add key="ActiveDataCache.Datasets.Batching.Inserts.Limit.Lower " value="800" />

OracleBAMELProxyMain.exe.configファイルで、構文に従って次の設定を追加できます。

適用するには、InsertsをUpdates、UpsertsまたはDeletesに変更します。

次の設定によって、保留中のコール(まだ結果が戻されていないリモート・コール)の量を制限することもできます。

ReportCacheの.configファイルには、ViewSetSharingを無効にするオプションがあります。

Oracle Database OPEN_CURSORS値の構成

OPEN_CURSORSでは、1つのセッションで同時にオープンできるカーソル(プライベートSQL領域へのハンドル)の最大数を指定します。このパラメータを使用すると、セッションが過剰な数のカーソルをオープンしないようにできます。また、このパラメータは、PL/SQLが使用するPL/SQLカーソル・キャッシュのサイズを制限し、ユーザーが文を再実行したときに、再解析されないようにします。

アプリケーションがオープン・カーソルを使い切らないように、OPEN_CURSORSの値を大きく設定することが重要です。この数値はアプリケーションによって異なります。1つのセッションがOPEN_CURSORSで指定したカーソル数をオープンしないと考えられる場合、実際に必要とされる値よりも大きくこの値を設定しても、オーバーヘッドが増加することはありません。

OPEN_CURSORSの値は、400に設定することをお薦めします。

レポート・ローディング・インジケータのデフォルトの設定

レポート・ローディング・インジケータのデフォルトの動作を設定するには、OracleBAM_Home/BAMにあるweb.configファイルを編集し、次の要素を編集します。

<add key="ReportLoadingSetting" value="off"/>

ReportLoadingSettingの値がoffの場合、レポート・ローディング・インジケータは表示されません。ReportLoadingSettingの値がonの場合、レポート・ローディング・インジケータは表示されます。


注意:

web.configファイルを変更したら、Microsoft IISを再起動します。 


Active Data Cacheのバックアップ

Active Data Cacheデータベースは、Oracleデータベースのツールを使用して、定期的にバックアップするようにします。バックアップおよびリストア操作を実行するときは、Active Data Cache Serviceが実行中ではないことを確認します。

Active Data Cache内の情報を直接編集しないでください。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2002, 2008 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引