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Oracle Business Activity Monitoring インストレーション・ガイド
10g (10.1.3.1.0)

B31878-02
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2 ソフトウェアのインストール

この章では、次の項目について説明します。

インストールの概要

この項では、Oracle Business Activity Monitoringのインストールに必要な手順全体の概要を示します。インストールの各手順については、このマニュアルに記載されている個別の手順を参照してください。

表2-1    インストールの概要 
手順  詳細の参照先 

システム要件を満たしていること、および必須のサポート・アプリケーションをインストールしていることを確認します。 

「ハードウェア・システム要件」

「ソフトウェア・システム要件」

「クライアント・システム要件」 

削除してから、異なるバージョンにアップグレードする場合は、カスタマイズした構成ファイル、Active Data CacheおよびEnterprise Linkリポジトリ(SARPUTILを使用)のバックアップ・コピーを作成してください。また、削除する前に、Enterprise LinkのData Flow Serviceの設定を記録しておいてください。再インストール後に、これらの設定を再び入力する必要があります。 

「Oracle Business Activity Monitoringの削除」

「インストールのアップグレード」

参照: Enterprise LinkリポジトリのバックアップにSARPUTILを使用する手順は、『Oracle Business Activity Monitoring Enterprise Linkユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

このサービスには、Windowsアカウントを選択します。

注意: systemアカウントは使用しないでください。 

「サービス用のWindowsアカウントの選択」 

Microsoft IISのインストール 

「Microsoftインターネット・インフォメーション・サービスのインストール」 

Oracle Business Activity Monitoringのインストールを実行します。 

「Oracle Business Activity Monitoringのインストール」 

Enterprise Linkのインストールを実行します。 

「Enterprise Linkのインストール」 

Windows Server 2003を使用する場合は、Windows Server 2003に必要な構成を完了します。 

「Microsoft Windows Server 2003における必須の構成」 

Oracle Business Activity Monitoringサービスをすべて開始します。 

「サービスの開始」 

Enterprise Link Adminアプリケーションを開いて、BAMというリポジトリ・ユーザーが存在していることを確認します。 

「構成およびセットアップの完了」 

Enterprise Link Adminで、「Servers」タブをクリックし、Data Flow Serviceを実行するサーバーを登録します。Data Flow Serviceを実行するホスト名を入力し、「Register」をクリックします。Data Flow Serviceの構成パラメータで必要な変更を行います。 

「構成およびセットアップの完了」

「パフォーマンス構成の設定」 

Administratorを起動し、Message Centerを構成します。 

「Webアプリケーションの起動」

「AdministratorでのMessage Centerの構成」 

インストールの前提条件

この項では、次の項目について説明します。

インストールする前に、Oracle Business Activity MonitoringおよびEnterprise Linkホスト・システムの前提条件を満たす必要があります。インストール・プログラムでは、次の前提条件が満たされていることを確認してからインストールを開始します。

サービス用のWindowsアカウントの選択


注意:

Oracle Business Activity Monitoringのセットアップ・スクリプトで必要なアカウント情報は、大/小文字が区別されます。アカウント情報を入力する場合は、ドメイン・サーバーに格納されているものと同じように大/小文字を使用してください。 


セットアップ・プログラムによって、Oracle Business Activity Monitoringサービスのユーザー名とパスワードが求められます。管理者グループに属しているドメイン・ユーザー名とパスワードを使用する必要があります。これは、Windowsアカウントであり、Oracle Business Activity Monitoringセキュリティ用のものではありません。systemアカウントは使用しないでください。ローカル・ユーザー・アカウントは使用しないでください。ユーザーは、管理者グループ以外では、Pre-Windows 2000 Compatible Accessというグループのメンバーであってもかまいません。このグループは、ユーザーおよびグループ情報に対する読取り権限を所有していますが、この情報を変更または削除する権限はありません。これは、Windows Server 2000以上に適用されますが、Windows NT 4ドメインには適用されません。

Microsoftインターネット・インフォメーション・サービスのインストール

Oracle Business Activity Monitoringのインストールを実行する前に、インターネット・インフォメーション・サービス(IIS)をインストールしておく必要があります。Oracle Business Activity Monitoringサーバーのインストールでは、IISサービスの停止および再起動が可能である必要があります。これができないと、インストールは完了できません。


注意:

Microsoft ClusteringがWindows 2000 Advanced Serverにインストールされている場合は、Oracle Business Activity Monitoringのインストールを開始する前に、IISがインストールされていることを確認してください。 


  1. 「コントロール パネル」→「プログラムの追加と削除」に移動し、左側のフレームで「Windows コンポーネントの追加と削除」をクリックします。

  2. 使用するオペレーティング・システムに基づいて、次の手順を実行します。

    OS  実行する手順 

    Windows Server 2003 

    1. 「アプリケーション サーバー」および「ASP.NET」を選択します。

    2. 「インターネット インフォメーション サービス (IIS)」を選択します。

     

    Windows Server 2000 

    1. 「インターネット インフォメーション サービス (IIS)」を選択します。

     

  3. 「詳細」をクリックして、「インターネット インフォメーション サービス」ウィンドウを表示します。

  4. 次のコンポーネントのチェック・ボックスを選択します。

    • 共通コンポーネント

    • ドキュメント

    • インターネット インフォメーション サービス スナップイン

    • WWW (World Wide Web) サービス

  5. 「OK」をクリックして、「Windows コンポーネント ウィザード」ウィンドウに戻ります。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. Windows CDを要求された場合、その場所を指定します。

  8. 「完了」をクリックします。

  9. 前述の手順を実行していた際に、クライアント・リクエストがIISサーバーに送信された場合は、「タスク マネージャ」で、aspnet_wp.exeプロセス(Windows 2000の場合)またはw3wp.exeプロセス(Windows 2003 Serverの場合)を終了します。インストールの完了直後であることから、リクエストは正常に処理されない可能性が高いことに注意してください。

インストール手順

この項では、Oracle Business Activity MonitoringおよびEnterprise Linkのインストールの手順について説明します。内容は次のとおりです。

Oracle Business Activity Monitoringのインストール

Oracle Business Activity Monitoringソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Business Activity Monitoringサービスをインストールおよび実行するWindowsアカウントを使用してログインします。このアカウントは、管理者グループのメンバーである必要があり、アカウント情報を入力する場合は、ドメイン・サーバーに格納されているものと同じように大/小文字を使用する必要があります。詳細は、「サービス用のWindowsアカウントの選択」を参照してください。

  2. Oracleデータベース・サービスが実行中であることを確認します。

  3. Oracle BAM CD 1のCD-ROMから、setup.exeを実行します。

    InstallShieldウィザードが起動し、ようこそページが表示されます。


    画像の説明

  4. 「Next」をクリックします。

  5. 「Prerequisite Failure」または「Prerequisite Warning」ステップが表示された場合は、Oracle Business Activity Monitoring をインストールするための前提条件が満たされているか確認してください。


    画像の説明

    満たされていない前提条件がある場合は、ウィザードに表示されます。インストールを中止し、前提条件を満たしてから処理を再開します。

    サポートされていないオペレーティング・システムに、デモンストレーションの用途でインストールする場合は、続行してもかまいません。詳細は、「インストールの前提条件」を参照してください。


    画像の説明

  6. 別のディレクトリを選択する場合は、「Installation and Log Directory」ステップで「Change」をクリックし、「Next」をクリックします。


    画像の説明

    デフォルトのディレクトリはC:¥OracleBAM¥およびC:¥OracleBAM¥Logs¥です。デフォルトの変更を選択した場合はOracle Business Activity Monitoring Enterprise Linkをインストールしたディレクトリとは異なるディレクトリを選択する必要があります。

  7. 「Select Components to Install and Configure」ステップで、インストールする項目を選択して「Next」をクリックします。

    この時点でインストールしないコンポーネントがある場合は、そのコンポーネントのアイコンをクリックし、「This feature will not be available」を選択します。


    画像の説明

    インストールでは、次の項目を選択できます。

  8. インストーラから、Oracle BAM CD 2のCD-ROMを挿入するよう要求されます。

    CDを挿入すると、Oracle Universal InstallerによってOracle Data Access Client(ODAC)のインストールが開始されます。


    注意:

    Oracle Business Activity Monitoringをインストールする前にODACがすでにインストールされている場合は、システムのPATH変数を、Oracle Business Activity Monitoring ODACホーム(C:¥OracleBAM¥ClientForBAM¥bin)が他のOracleホームのパスより前になるように編集する必要があります。

    ODACのインストールが失敗すると、エラー・ダイアログに、C:¥OracleBAM¥ClientForBAM¥cfgtoollogs¥ouiに記録されたエラーを解決する必要があると表示されますが、このログの場所は存在しないため、かわりにC:¥program files¥Oracle¥Inventory¥logs¥installActiondateを確認する必要があります。 


  9. ODACのインストールが完了したら、「Finish」をクリックし、指示に従ってOracle BAM CD 1のCD-ROMのsetup.exeを実行して、Oracle Business Activity Monitoringインストーラを再起動します。


    画像の説明

  10. Windowsサービスを構成するステップで、DOMAIN¥user_nameと、そのユーザー・パスワードを入力します。詳細は、「サービス用のWindowsアカウントの選択」を参照してください。


    画像の説明

    このホストにインストールされているサービスは、このステップで構成されたドメイン・ユーザーで実行されます。

  11. Oracle Business Activity Monitoringサービスの開始を自動で行うか、または手動で行うかを選択して、「Next」をクリックします。

  12. Oracle BAMの場所を設定するステップで、この時点ではインストールしない場合でも、各コンポーネントがインストールされるホスト名またはIPアドレスを入力し、「Next」をクリックします。

    IISを80以外のポートで実行する場合は、Webアプリケーションのホスト名の後にポート番号を含めます。これにより、インストール後の構成作業の一部を省略できます。次に例を示します。

    server_name.domain:port_number


    画像の説明

    ユーザーの組織におけるセキュリティ・ポリシーの設定によっては、ドメイン名を含む完全修飾されたサーバー名が必要な場合があります。

  13. 「Database Connect Information」ステップで次の情報を入力し、「Next」をクリックします。

    • sys password: Oracleのsysアカウントのパスワードを入力します。

    • Hostname and Port: データベースのホスト名およびポート番号を入力します。

    • Service Name: データベース・サービス名を入力します(デフォルトはorcl)。データベース・サービス名の後にドメイン名が必要になる場合があります。正確な文字列を確認するには、SQL*Plusを起動し、コマンドshow parameter service_nameを入力します。


      画像の説明

  14. 「Database User Creation」ステップで、Oracle Business Activity MonitoringとEnterprise Linkのデータベース・ユーザーのパスワードを入力し、「Next」をクリックします。


    画像の説明

    ユーザー名のorabamおよびorasagentはデフォルトですが、このステップで変更できます。

    アカウント情報を安全な場所にメモしてください。Enterprise Linkをインストールする際に、Enterprise Linkデータベース・ユーザー情報を入力することになります。

  15. 「Install」をクリックして、コンポーネントのインストールを開始します。

    Enterprise Linkのインストールを選択すると、Enterprise LinkのInstallShieldウィザードが起動します。「Enterprise Linkのインストール」の説明に従って、Enterprise Linkのインストールを完了します。

  16. インストールが完了した後で「Finish」をクリックし、コンピュータを再起動するように求められたら、「Yes」をクリックします。

インストールが完了したら、Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションを使用してレポートを作成する前に、追加の項目を構成する必要があります。詳細は、「インストール後の構成」を参照してください。

Enterprise Linkのインストール

Enterprise Linkをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. ようこそ画面が表示されたら、「Next」をクリックします。


    画像の説明

  2. 「Choose Destination Location」ステップで「Browse」をクリックして、インストール先のフォルダを選択し、「Next」をクリックします。


    画像の説明

  3. 「Select Components」ステップでインストールするコンポーネントのチェック・ボックスを選択し、「Next」をクリックします。


    画像の説明

    次のオプションを選択します。

    • Server

    • Load Server

    • Designer/Administrator

    • Design Studio

    • Admin Tool

    • Help Files

    • Repository - Build or Upgrade

  4. 「DFS Information」ステップで、Data Flow Service用のポート番号と、Data Flow Serviceを実行するホスト名を入力します。


    画像の説明

    ほとんどの場合、ポート番号を変更する必要はありません。

  5. クライアントとData Flow Service間の接続の通信プロトコルを選択し、「Next」をクリックします。

    「TCP/IP」(デフォルト、推奨)または「Named Pipes」を選択できます。

  6. Enterprise Linkのリポジトリ情報のステップで、次の情報を各フィールドに入力し、「Next」をクリックします。


    画像の説明

    • Net Service Name: oraclebam(デフォルト)と入力します。ネット・サービス名は、Oracle Business Activity Monitoringのセットアップ中に自動的に作成されます。

    • 「User Name」「Password」: Oracle Business Activity Monitoringインストール・ウィザードの「Database User Creation」ステップで構成したEnterprise Linkデータベース・ユーザーのアカウント情報(デフォルトはorasagent)を入力します。

  7. 「Build or Upgrade Repository」ステップで、リポジトリを作成するか、またはアップグレードするかを指定して、「Next」をクリックします。


    画像の説明

    選択項目は、次のとおりです。

    • Upgrade the Repository in this database: アップグレード・インストールのみになります。定義を保持しておく場合は、リポジトリをアップグレードします。新しいリポジトリは作成しないでください。このオプションが表示されるのは、リポジトリがすでに作成されている場合のみです。このオプションを選択した場合、次の画面では、saアカウントのパスワード・フィールドを空白のままにしてください。

    • Build a new Repository in this database: 新規インストールの場合は、このオプションを選択してください。「Repository Information」ダイアログ・ボックスで指定したデータベースに、新しいリポジトリが作成されます。

    • Skip Repository options and finish setup: これは拡張機能です。不明な場合は、選択しないでください。

  8. 「Confirm Product Selection」ステップで、設定を確認します。設定に変更がなければ、「Next」をクリックします。変更する場合は、「Back」をクリックします。


    画像の説明

    Enterprise Linkソフトウェアがインストールされました。

  9. インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。

  10. Oracle Business Activity Monitoring InstallShieldウィザードに戻り、Oracle Business Activity Monitoringのインストール手順を完了します。

  11. ソフトウェアのインストールが完了したらホストを再起動し、「コントロール パネル」の「サービス」を開いてOracle BAM Data Flow Serviceが開始されていることを確認します。

    Data Flow Serviceが開始されない場合は、第4章「トラブルシューティング」の次の項を参照してください。

インストール後の構成

Oracle Business Activity Monitoringソフトウェアのインストールが終了したら、次の項の手順を完了します。

Microsoft Windows Server 2003における必須の構成

Microsoft Windows Server 2003のホストでOracle Business Activity Monitoring Suiteを実行するには、さらに構成を行う必要があります。次の手順に示す順序で構成を行います。

  1. 「IIS マネージャ」に移動して、サーバー名を展開し、「Web サービス拡張」を選択します。

  2. 拡張名ASP.NET 1.1を選択してから、「拡張の状態を許可済みに設定する」を選択します。

  3. 「Active Server Pages」を選択して、「許可」ボタンをクリックします。

  4. 「サーバー側インクルード」を選択して、「許可」ボタンをクリックします。

構成およびセットアップの完了

構成およびセットアップを完了するには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションを起動する前に、Oracle Business Activity Monitoringのすべてのサービスを開始します。詳細は、「サービスの開始」を参照してください。

    Oracle BAM Data Flow Serviceに使用されるユーザー・アカウントが、他のサービスに使用されるアカウントと同じであることを確認します。Webサーバー用のWorld Wide Web Publishing Serviceが実行中であることを確認します。

  2. Enterprise Link Adminアプリケーションを開き(ユーザー名SA、パスワードなし)、リポジトリ・ユーザーBAM(パスワードなし)が、データ・フロー・プランの作成およびデータ・フロー・エディタの表示に必要なすべての権限を所有することを確認します。

    インストールによって、このユーザーは自動的に作成されます。

  3. Enterprise Link Adminで、「Servers」タブをクリックします。

    「Register New」をクリックし、Data Flow Serviceを実行するサーバーを登録します。Data Flow Serviceを実行するホスト名を入力し、「Register」をクリックします。データ・フローの構成で必要な変更を行います。詳細は、「パフォーマンス構成の設定」を参照してください。

  4. Oracle Business Activity Monitoring Administratorアプリケーションを起動し、Message Centerを構成します。

    http:// <host>:<http port>/oraclebamを開きます。hostは、Webサーバーの名前です。「Administrator」をクリックします。

    詳細は、「Webアプリケーションの起動」および「AdministratorでのMessage Centerの構成」を参照してください。

  5. Oracle Business Activity Monitoring Architectアプリケーションを起動し、Enterprise Message Sourcesおよびデータ・オブジェクトを作成します。

    詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  6. Enterprise Link Design Studioを使用して、Oracle Business Activity Monitoringデータ・オブジェクトをロードするデータ・フロー・プランを作成および実行します。

    詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Enterprise Linkスタート・ガイド』、『Oracle Business Activity Monitoring Enterprise Link Design Studioユーザーズ・ガイド』および『Oracle Business Activity Monitoring Enterprise Link Transformsリファレンス・ガイド』を参照してください。

サービスの開始

Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションを起動する前に、Oracle Business Activity Monitoringのサービスを開始する必要があります。

これらのサービスを開始する前に、Oracleデータベース・サービスおよびTNSリスナー・サービスを開始しておく必要があります。

適切な順番でOracle Business Activity Monitoringのサービスを開始するには、Microsoft Windowsのタスクバーの「スタート」メニュー・ボタンをクリックし、「すべてのプログラム」→「Oracle BAM」→「Start Oracle BAM」を選択します。

「コントロール パネル」「サービス」から1つずつサービスを起動する必要がある場合は、次の順番でサービスを開始します。

  1. OracleTNSListener

  2. OracleService(データベース)

  3. Oracle BAM Data Flow Service

  4. Oracle BAM Active Data Cache Service

  5. Oracle BAM Report Cache Service

  6. Oracle BAM Event Engine Service

  7. Oracle BAM Plan Monitor Service

Webアプリケーションの起動

Webアプリケーションを起動するには、次の手順を実行します。

  1. http:// <host>:<http port>/oraclebamに移動します。hostは、Webサーバーの名前です。

  2. ボタンをクリックしてアプリケーションを開始します。対象となるアプリケーションは、Active ViewerActive StudioArchitectおよびAdministratorです。これらのアプリケーションへのアクセス権を含むロールがユーザーに割り当てられていない場合、ボタンは無効になっています。


    注意:

    通常、Webアプリケーションの起動には、スタート・ページを使用します。アプリケーションへのURLを直接使用して、Webアプリケーションを起動しないでください。これによって、キャッシングが正常に動作するようになります。また、URLでは、ホスト名のかわりにlocalhostを使用しないでください。 


AdministratorでのMessage Centerの構成

電子メールによるアラートを有効にするには、Message Centerと関連アカウントを構成する必要があります。

Message Centerの設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. Microsoft Internet Explorerで、Administratorを開きます。

  2. ドロップダウン・リストから、「Message Center management」を選択します。

    Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションをはじめてインストールするときは、いくつかのエントリが空白になっています。

  3. 「Edit」をクリックします。

  4. 「Collaboration Server Name」フィールドは、空白のままにしておきます。

    コラボレーション・サーバーは、サポートされません。

  5. デフォルトのポート番号は、表示されているままにしておきます。

  6. 「SMTP Server Name」フィールドに、電子メール・サーバーのホスト名を入力します。

    電子メール・サーバーには、ユーザーがそれぞれの「Personalize」設定で指定する他のSMTPサーバーに電子メールを送信する機能が必要です。

  7. 「E-mail Account for Alerting」フィールドに、(SMTPサーバーで認識されている)有効な電子メール・アカウントを入力します。この電子メール・アカウントはイベント・サービスによって使用されます。

  8. 「Save」をクリックします。

  9. Event Engine Serviceを再起動して、変更を有効にします。

Oracle Business Activity Monitoringユーザーの電子メール設定は、Message Centerの設定と連動している必要があります。これらの設定は、ユーザーがActive Studioの「Personalize」タブで編集できます。

ユーザー設定を編集するには、次の手順を実行します。

  1. Microsoft Internet Explorerで、Administratorを開きます。

  2. ドロップダウン・リストから、「Login management」を選択します。

  3. ユーザー名をクリックしてから、「Edit」をクリックします。新しいユーザーを作成する場合は、「Create」をクリックします。

  4. Message Centerからメッセージを受信するユーザー・アカウントの設定を指定します。

  5. 「Save」をクリックします。

Active Data Cache Clustering Servicesの有効化

クラスタリング・ソフトウェアを使用すると、あるノードで実行しているアプリケーションを監視し、障害が発生した場合、別のノードでそのアプリケーションを再起動できます。ノードは、クラスタに属している複数のコンピュータですが、クラスタは、そのクラスタの外部にある他のコンピュータからは、単一のシステムに見えます。クラスタリング・ソフトウェアでは、共有ディスク記憶域を使用してクラスタの状態が格納されます。これによって、ユーザーにアプリケーションの高可用性が提供されます。クラスタリングを有効にするには、追加のMicrosoftソフトウェアが必要です。

クラスタリングを使用する前に、共有記憶域ネットワークが、クラスタ内のすべてのノード間に存在している必要があります。ハード・ドライブには、すべてのノードから認識できるが、一度にアクセスできるのは1つのノードのみというものが必要です。ノードの配置後に、各ノードから各ハード・ディスクが認識できることを確認します。Microsoft Clustering Servicesをインストールすると、このようなドライブに対して一度に読み書きできるのは、1つのノードのみになります。Active Data Cache Clustering Servicesを使用するには、クラスタに関連付けられたクラスタ名とクラスタIPアドレス・リソースが必要です。クラスタリングを使用するには、各ノードの同じ場所(C:¥OracleBAMなど)に、Oracle Business Activity Monitoring Suiteをインストールする必要があります。

Oracle Business Activity Monitoringのデータファイルは、個々のノードのハード・ドライブにではなく、共有記憶域ネットワークにインストールする必要があります。これは、次の手順で説明するように、手動で完了しておく必要があります。

Active Data Cache ServiceとClustering Servicesをインストールし、有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「Clustering Services」オプションを選択して、インストールを実行します。このオプションは、ツリーの中で「Active Data Cache」オプションの下に表示されます。

  2. 次の手順を実行する前に、Active Data Cache Serviceが停止していることを確認します。

  3. 任意のノードで、次のDOSコマンドを実行します。install_pathは、Oracle Business Activity Monitoring Suiteをインストールした場所(C:¥OracleBAMなど)です。このコマンドは、1つのノードでのみ実行する必要があります。クラスタ内のすべてのホストが処理の対象になります。

    cluster.exe restype "Oracle Business Activity Monitoring Active Data Cache" /create 
    /dll:"install_path¥ADCClusterResourceType.dll"
    
    
  4. Windowsの「コントロール パネル」にある「管理ツール」セクションで、「クラスタ アドミニストレータ」を開きます。Active Data Cacheが、「リソースの種類」の下に表示されます。

  5. 自分のクラスタ・グループ(通常、デフォルト名はCluster Group)を特定してから、そのグループを「クラスタ アドミニストレータ」で選択します。右クリックして「新規作成」を選択し、サブメニューから「リソース」を選択します。

  6. ダイアログ・ボックスで、名前と説明を指定し、「リソースの種類」ドロップダウン・リストから「Oracle BAM Active Data Cache」を選択します。

  7. 次に該当する場合のみ、「別のリソース モニタでこのリソースを実行する」チェック・ボックスを選択します。

    • 本番クラスタにActive Data Cache Serviceをインストールしている。

    • Oracle Business Activity Monitoringクラスタリング・ソフトウェア内の障害が、クラスタ化された他のアプリケーションに影響しないようにする。

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. Active Data Cache Serviceの所有者ノードになることが可能なノードを選択します。ほとんどの場合、すべてのノードを選択します。「次へ」をクリックします。

  10. 依存関係を追加します。追加するのは、クラスタ名、クラスタIPアドレス、およびActive Data Cacheファイルを格納するディスク・ドライブ(ディスクEなど)です。

  11. 「完了」をクリックします。

  12. 新しいリソースを右クリックし、「オンラインにする」を選択して、Active Data Cache Serviceを開始します。

Active Data Cache Serviceクラスタリング・ソフトウェアは、WindowsディレクトリにあるWindowsクラスタ・ログ(¥cluster¥cluster.log)に広範な情報を書き込みます。クラスタに障害が発生している可能性がある場合や、Oracle Business Activity Monitoring クラスタリング・ソフトウェアのアクティビティを監視する場合に、このログを確認できます。


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