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Oracle Application Server Adapter概要
10g(10.1.3.1.0)

B31900-01
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2 テクノロジ・アダプタ

テクノロジ・アダプタは、Oracle Application Serverを、トランスポート・プロトコル、データ・ストアおよびメッセージ・ミドルウェアと統合します。 これらのアダプタには、OracleAS Adapter for FTP、OracleAS Adapter for JMS、OracleAS Adapter for Databases、OracleAS Adapter for Advanced QueuingおよびOracleAS Adapter for MQ Seriesがあります。

この章の内容は、次のとおりです。

2.1 アーキテクチャ

テクノロジ・アダプタはJ2EE Connector Architecture(J2CA)1.5標準に準拠しており、BPEL Process Managerと同じOracle Containers for J2EE(OC4J)にリソース・アダプタとしてデプロイされます。OracleAS Adapter for Oracle Applicationsは、テクノロジ・アダプタと同じアーキテクチャで構成されています。図2-1は、テクノロジ・アダプタのアーキテクチャを図で説明しています。

図 2-1    テクノロジ・アダプタのアーキテクチャ


画像の説明

2.2 設計時コンポーネント

設計時に、テクノロジ・アダプタは、Oracle JDeveloperを使用してアダプタ・メタデータを生成します。 リクエスト/レスポンス・サービス(J2CAアウトバウンド相互作用とも呼ばれます)とイベント通知サービス(J2CAインバウンド相互作用とも呼ばれます)は、J2CA WSIF WSDLファイルに記述されます。これらのWSDLファイルはJ2CA拡張要素で構成されます。 J2CA WSDL要素は、J2CA 1.5リソース・アダプタをBPEL Process Managerとシームレスに統合するためにアダプタ・フレームワークによって使用されます。

テクノロジ・アダプタとBPEL Process Managerの統合の詳細は、5.2項「アダプタとBPEL Process Managerの統合」を参照してください。

例 2-1    OracleAS Adapter for Databases用のWSDLファイルの生成

OracleAS Adapter for Databasesは、JDeveloperを使用して構成できます。 このアダプタは、データ操作の実行、ストアド・プロシージャまたはファンクションのコール、およびデータベース・イベントのリアルタイムのパブリッシュに利用できます。 アダプタ定義を構成するには、図2-2に示すように、「アダプタ・タイプ」ダイアログ・ボックスから「データベース・アダプタ」を選択します。

図 2-2    データベース・アダプタの選択


画像の説明

図2-3は、「表のインポート」ウィンドウを参照して、アダプタに必要な表を選択する方法を示しています。

図 2-3    必要な表の参照


画像の説明

図2-4は、OracleAS Adapter for Databases用のWSDL設定の指定方法を示しています。

図 2-4    WSDL設定の指定


画像の説明

次に、データベース接続を確立し、操作タイプを選択して、必要な表を選択する必要があります。ランタイム接続パラメータは、oc4j-ra.xmlファイルで指定され、設計時に指定されるJava Naming and Directory Interface(JNDI)名にリンクされます。図2-5は、新規データベース接続の作成を示しています。

図 2-5    新規データベース接続の作成


画像の説明

最後に、JDeveloperによって、図2-6に示すような、OracleAS Adapter for Databases用のJ2CAバインドが指定されたWSDLファイルが生成されます。

図 2-6    WSDLファイルの構造


画像の説明


注意:

次の例に示すように、アクティブ化エージェント下でbpel.xmlに設定を追加することで、テクノロジ・アダプタが大規模なXMLペイロードを処理できるようすることが可能です。

<activationAgents> 
<activationAgent ...>
...
<property name="postAsString">true</property>
...
 

2.3 ランタイム・コンポーネント

テクノロジ・アダプタのランタイム・コンポーネントは、特定のバックエンド・アプリケーションに対するJ2CA 1.5リソース・アダプタです。テクノロジ・アダプタは、Oracle Application ServerのJ2CAコンテナであるOC4Jにデプロイされます。BPEL Process Managerは、Webサービス・メッセージとJ2CA相互作用の間の変換を実行するアダプタ・フレームワークを介して、これらのJ2CA 1.5アダプタと統合されます。

BPEL Process Managerはアダプタ・フレームワークを使用して、リクエスト/レスポンス・サービス(J2CAアウトバウンド相互作用)をBPELのinvokeアクティビティに統合し、アダプタ・イベントをBPELのreceiveアクティビティにパブリッシュします。BPEL Process Managerとの統合の詳細は、5.2項「アダプタとBPEL Process Managerの統合」を参照してください。


注意:

テクノロジ・アダプタと統合可能なのは、Business Process Execution Language for Web Services(BPEL)Process Managerのみです。 


2.4 デプロイ

テクノロジ・アダプタは、インストール時に、BPEL Process Managerと同じOC4Jコンテナ内にJ2CA 1.5リソース・アダプタとしてデプロイされます。 テクノロジ・アダプタは物理的にJ2CA 1.5リソース・アダプタとしてデプロイされますが、これらの論理デプロイには、oc4j-ra.xmlファイルの編集と設計時のJDeveloperの使用によるJ2CA 1.5リソース・アダプタ用のコネクション・ファクトリ・エントリの作成が含まれます。 JDeveloperを使用して、JNDI名を指定します。この名前は、BPELサーバーへのサービスのデプロイ時に使用される接続のためのプレースホルダとして機能します。この指定によって、開発とその後の本番環境で異なるデータベースを使用できます。ただし、論理デプロイの変更を有効にするには、OC4Jコンテナ・プロセスを再起動する必要があります。


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