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Oracle Application Server Web Services開発者ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31868-01
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4 始める前に

OC4Jの設定および実行方法は、OC4Jディストリビューションの最上位レベルにあるREADME.txtファイルを参照してください。この章は、このREADMEファイルの追補です。この章では、ユーザー環境におけるOracle Application Server Web Servicesの設定の詳細情報について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

サポート対象のプラットフォーム

OracleAS Web Servicesは、次のプラットフォームでサポートされています。

OC4Jのインストール方法

OC4Jのインストールおよび実行方法については、README.txtファイルの指示に従ってください。README.txtファイルは、OC4Jディストリビューションの最上位レベルにあります。

OracleAS Web Services用の環境の設定方法

この項では、OracleAS Web Servicesを使用するためにインストールする必要があるソフトウェアと定義する必要がある環境変数について説明します。

WebServicesAssembler用のAntの設定方法

WebServicesAssemblerツールを使用すると、OracleAS Web Servicesをアセンブルできます。WebServicesAssemblerツールを使用すると、トップダウン方式とボトムアップ方式のどちらを使用してWebサービスを作成するかにかかわらず、サービスの開発およびデプロイに必要なアーチファクトを生成できます。WebServicesAssemblerのコマンドは、コマンドラインとAntタスクのどちらからもコールできます。

この項では、WebServicesAssemblerコマンドをAntタスクからコールできるように環境を設定し、スクリプト・ファイルをビルドする方法について説明します。以前にインストールしたAntインストールを使用するか、またはORACLE_HOME/antにあるAntを使用することができます。次の各項では、Antを、インストールしたバージョンに応じて設定する方法について説明します。


注意

このマニュアルのすべてのAntタスク例では、Antバージョン1.6.5以上を使用していることを前提としています。これらのバージョンでは、タスクの名前空間を使用できます。このため、WebServicesAssemblerコマンドに対応するすべてのAntのタグおよびサブタグには、接頭辞としてoracle:名前空間が付いています。  


Oracle Application Serverに付属しているAnt 1.6.5の設定方法

次の手順では、ORACLE_HOME/antにあるAnt 1.6.5インストールとともにWebServicesAssemblerを使用できるように環境およびビルド・ファイルを設定する方法について説明します。このAntのバージョンは、Oracle Application Serverに付属しているものです。

  1. PATH変数の前にORACLE_HOME/ant/binを入力します。

  2. ビルド・スクリプト(build.xml)を編集します。インポートされるAntタスクにantlib:oracle名前空間宣言を追加します。次の例では、bottomupがプロジェクトの名前です。

    <project name="bottomup" default="all" basedir="." xmlns:oracle="antlib:oracle">
    
  3. oracle:名前空間を接頭辞としてWebServicesAssemblerのすべてのタグに追加します。次に例を示します。

    <oracle:assemble ....>
            <oracle:port ... />
    </oracle:assemble>
    <oracle:genProxy ..../>
    
  4. 必要に応じて、ant-oracle.propertiesファイルをビルド・スクリプトと同じディレクトリにコピーします。

    j2ee/utilitiesディレクトリにあるこのプロパティ・ファイルを変更し、ビルド・スクリプトから参照することもできますが、このファイルはテンプレートとして保持しておくことをお薦めします。

  5. 必要に応じて、インストール環境にあわせてant-oracle.propertiesファイルを編集します。

  6. 必要に応じて、ビルド・スクリプト(build.xml)を編集します。ビルド・スクリプトでant-oracle.propertiesファイルを参照します。次に例を示します。

    <property file="ant-oracle.properties"/> 
    
  7. 必要に応じて、レポート用としてjunit Antタスクを使用する場合、ANT_OPTSシステム・プロパティをXalan TransformerFactoryImplクラスに設定します。

    • JDK 1.5を使用している場合、TransformerFactoryANT_OPTSプロパティをcom.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerFactoryImplに設定します。次に例を示します。

      set ANT_OPTS=-Djavax.xml.transform.TransformerFactory=com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerFactoryImpl  
      
    • JDK 1.4を使用している場合、TransformerFactoryANT_OPTSプロパティをorg.apache.xalan.processor.TransformerFactoryImplに設定します。次に例を示します。

      set ANT_OPTS=-Djavax.xml.transform.TransformerFactory=org.apache.xalan.processor.TransformerFactoryImpl 
      

1.6.5より前のAntインストールを使用したAnt 1.6.5の設定方法

次の手順では、Ant 1.6.5(以上)より前のインストールとともにWebServicesAssemblerを使用できるように環境およびビルド・ファイルを設定する方法について説明します。

  1. ディレクトリORACLE_HOME/j2ee/utilitiesにナビゲートし、次のファイルが存在することを確認します。

    • ant-oracle.properties: このファイルを使用すると、Oracle Antタスクを実行するためのキー・プロパティを指定できます。

    • ant-oracle.xml: このファイルを使用すると、Oracle Antタスクを使用できます。

  2. ant-oracle.propertiesおよびant-oracle.xmlファイルをビルド・スクリプト(build.xml)と同じディレクトリにコピーします。

    j2ee/utilitiesディレクトリにあるファイルを変更し、ビルド・スクリプトから参照することもできますが、ソース・ファイルはテンプレートとして保持しておくことをお薦めします。また、ant-oracle.xmlファイルを元の場所に残しておく場合、インポート参照をハードコード化し、ファイルのフルパス(c:/oc4j/j2ee/utilities/ant-oracle.xmlなど)を指定する必要があります。

  3. インストール環境にあわせてant-oracle.propertiesファイルを編集します。

  4. ビルド・スクリプト(build.xml)を編集します。

    • ビルド・スクリプトにant-oracle.xmlファイルをインポートします。

      <!-- Import for OC4J ant integration. -->
      <import file="ant-oracle.xml"/>
      
    • インポートされたAntタスクにantlib:oracle名前空間の参照を追加します。次の例では、bottomupがプロジェクトの名前です。

      <project name="bottomup" default="all" basedir="." 
      xmlns:oracle="antlib:oracle">
      
  5. oracle:名前空間を接頭辞としてWebServicesAssemblerのすべてのコマンドに含めます。次に例を示します。

    <oracle:deploy ..../>
    <oracle:genProxy ..../>
    
  6. 必要に応じて、レポート用としてjunit Antタスクを使用する場合、ANT_OPTSシステム・プロパティをXalan TransformerFactoryImplクラスに設定します。

    • JDK 1.5を使用している場合、TransformerFactoryANT_OPTSプロパティをcom.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerFactoryImplに設定します。次に例を示します。

      set ANT_OPTS=-Djavax.xml.transform.TransformerFactory=com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerFactoryImpl  
      
      
    • JDK 1.4を使用している場合、TransformerFactoryANT_OPTSプロパティをorg.apache.xalan.processor.TransformerFactoryImplに設定します。次に例を示します。

      set ANT_OPTS=-Djavax.xml.transform.TransformerFactory=org.apache.xalan.processor.TransformerFactoryImpl 
      

1.5.2より前のAntインストールを使用したAnt 1.5.2の設定方法

次の手順では、Ant 1.5.2より前のインストールとともにWebServicesAssemblerを使用できるように環境およびビルド・ファイルを設定する方法について説明します。

  1. AntおよびJava JDKのインストールへのパスがCLASSPATH環境変数にすでに含まれていることを確認します。

  2. wsa.jarのパスをCLASSPATH環境変数に追加します。通常、このパスは次のとおりです。

    OC4J_Home/webservices/lib/wsa.jar 
    

    この例では、OC4J_Homeは、OC4Jをインストールしたディレクトリです。

  3. このAntタスクを起動するすべてのAntビルド・ファイルに次の行を追加します。

    <taskdef resource="orawsa.tasks" />
    <typedef resource="orawsa.types" />
    

    これらの行は、ビルド・ファイル内において、最初のWebServicesAssemblerタスクがコールされるより前の場所なら、任意の場所に指定できます。

  4. 必要に応じて、レポート用としてjunit Antタスクを使用する場合、ANT_OPTSシステム・プロパティをXalan TransformerFactoryImplクラスに設定します。

    • JDK 1.5を使用している場合、TransformerFactoryANT_OPTSプロパティをcom.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerFactoryImplに設定します。次に例を示します。

      set ANT_OPTS=-Djavax.xml.transform.TransformerFactory=com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerFactoryImpl  
      
    • JDK 1.4を使用している場合、TransformerFactoryANT_OPTSプロパティをorg.apache.xalan.processor.TransformerFactoryImplに設定します。次に例を示します。

      set ANT_OPTS=-Djavax.xml.transform.TransformerFactory=org.apache.xalan.processor.TransformerFactoryImpl 
      

Antタスク用のoracle:名前空間接頭辞の設定方法

Antバージョン1.6.5以上では、WebServicesAssemblerコマンドのすべてのAntタグおよびサブタグの先頭にoracle:接頭辞が必要です。この接頭辞により、これがOracle AntタスクであることをAntインタプリタに通知します。

oracle:接頭辞は、Antのbuild.xmlファイルの先頭のprojectタグにある接頭辞に対応しています。

<project name="myproject" default="all" basedir="." xmlns:oracle="antlib:oracle">

oracleを接頭辞として使用しない場合は、XMLの有効な任意のQName接頭辞に変更できます。たとえば、oracletagsを接頭辞として使用する場合は、projectタグの値を変更する必要があります。

<project name="myproject" default="all" basedir="." xmlns:oracletags="antlib:oracle">

この変更を行う場合、WebServicesAssemblerコマンドのすべてのAntタグおよびサブタグはoracletags:で始まる必要があります。次に例を示します。

<oracletags:assemble ...>

データベース要件

次のいずれかのタスクを実行する場合、Oracleデータベース(ローカルまたはリモート)をインストールして稼働しておく必要があります。


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