Setupツールは、次のオプションによってバックアップ機能およびリストア機能を提供します。
Backup: 指定したディレクトリにXMLファイルのセットとしてOracle Service Registryを出力します。
Restore: バックアップによって生成されたXMLファイルをOracle Service Registryのインストールと同じ場所または異なる場所にロードします。
バックアップ機能を使用すると、Oracle Service Registryのデータおよび構成をファイルシステムのディレクトリに保存できます。 バックアップ・データは、後でOracle Service Registryのデータおよび構成の完全リストアに使用できます。
Setupツールを使用してOracle Service Registryのバックアップを行った場合、バックアップには次のデータが含まれます。
データベースに保存されているすべてのレジストリ・データ(通常、システム・エンティティおよびデモ・データが含まれているREGISTRY_HOME/app/uddi/conf/migrationXY.xmlに指定されている、明示的に拒否されたエンティティを除きます。XYは、内部バージョン番号を示します)。
構成ファイル。
Oracle Service RegistryライブラリおよびJSPファイル。
また、アプリケーション・サーバー固有のデータをバックアップする場合は、「Oracle Service Registryのバックアップの推奨事項」を参照してください。
![]() | 重要 |
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バックアップまたはリストア操作を開始する前に、Oracle Service Registryサーバーを停止する必要があります。 |
この項では、アプリケーション・サーバー固有のバックアップの考慮事項について説明します。
OC4Jディレクトリ構造内の次の2つのディレクトリを定期的にバックアップすることをお薦めします。
<ORACLE_HOME>\j2ee\home\applications\registry: レジストリ・アプリケーションを含むSystinet固有の構成ファイル(JARなど)が含まれます。
<ORACLE_HOME>\j2ee\home\application-deployments\registry: Oracle固有のすべてのデプロイメント・ディスクリプタ(orion-web.xmlなど)が含まれます。
レジストリ構成は通常、初期インストールおよびレジストリ・デプロイメントのブートストラップ・フェーズ後にはほとんど変更されません。 このため、これらのディレクトリは通常、定期的にバックアップする必要がありません。
レジストリ・アプリケーションとレジストリ・データベースでは、次の同期のみを考慮する必要があります。
データベースで作成されるカスタム分類キー
これらの分類キーを公開するために、レジストリのWebベースのビジネス・サービス・コントロール・ユーザー・インタフェースに対して行われた変更
説明のために、次のスクリーンショットには、JSPがOracle Service Registryの公開ウィザードでOracle Service RegistryのUIカスタマイズ機能を使用して変更され、Oracle Applications PL/SQLパッケージのUDDIスキーマで作成されたカスタム分類が公開される様子を示します。 この分類構造は、Oracle Apps R12リリースに付属する統合リポジトリでパッケージを分類するために使用される構造にマッピングされます。
ここでは、<ORACLE_HOME>\j2ee\home\applications\registry\registry\work\uddi\bsc.jar\conf\web_component.xmlファイルのUI構成について説明します。
このファイルの次のエントリでは、JSPで公開されているカスタム分類の1つである「Scope」分類を定義します。 他のカスタム分類には、「Product」、「Lifecycle」、「Category」などがあります。
<componentData componentName="selectCategorySetter" cssClass="horizCtlTaxonomySet" prefix="selectCategorySetter0"> <layoutConstraints height="1" width="-1" x="-999" y="-999" leadingComponentPrefix="label0"/> <paramValue paramName="categoryBag" valueString="${categorizedEntity.categoryBag}"/> <paramValue paramName="mode" valueString="combobox"/> <paramValue paramName="mandatory" valueString="false"/> <paramValue paramName="categoryList" valueString="public=rep:scope:public,private=rep:scope:private,internal=rep:scope:internal"/> <paramValue paramName="taxonomyTModelKey" valueString="uddi:95c5c340-1077-11db-9be1-40c589a19be0"/> <paramValue paramName="fakeNil"/> </componentData> <componentData componentName="simpleLabel" cssClass="horizCtlTaxonomyName" prefix="label1"> <paramValue paramName="label" valueString="Product"/> <layoutConstraints height="1" width="1" x="-999" y="-999"/> </componentData>
taxonomyTModelKeyタグが、データベースのUDDIスキーマのエントリにマッピングされていることに注意してください。 これは、公開のためにUI変更を行うには、データベースに分類が存在している必要があることを意味します。 つまり、データベースにカスタム分類エントリを作成した後で、これらのエントリを公開するためにUIを変更できます。
データベースに作成した分類を公開するためにユーザー・インタフェースを変更する場合は、<ORACLE_HOME>\j2ee\home\applications\registry\registry\work\uddi\bsc.jar\conf\ディレクトリに作成した次のファイルをバックアップすることをお薦めします。
bsc.xml
web_component.xml
このバックアップの必要性は、ミッション・クリティカルではないことに注意してください。データベースに定義された分類やユーザー・インタフェースに公開された値が常に同期化される必要はありません。 最悪の事態は、新しいサービスの公開時またはユーザー・インタフェースを介したサービスの検索時に、分類が使用できなくなることです。
Oracle WebLogic Serverディレクトリ構造の次の静的アーティファクトおよびランタイム・アーティファクトを定期的にバックアップすることをお薦めします。
静的アーティファクトには、次のものが含まれています。
管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーの(USER_PROJECTSディレクトリを除く)BEA_HOMEディレクトリ。
管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーのWLS製品のホーム(デフォルトではBEA_HOMEに存在しますが、別の場所に構成することもできます)。
ランタイム・アーティファクトには、次のものが含まれています。
すべてのサーバーのUSER_PROJECTSディレクトリ(デフォルトではBEA_HOMEに存在しますが、別の場所に構成することもできます)。
各サーバーのドメイン・ディレクトリの外に存在するアプリケーション・アーティファクト(EARファイルおよびWARファイル)(nostageまたはexternal_stageアプリケーション・ステージング・モードの場合)。
永続ストア(デフォルトではUSER_PROJECTSに存在しますが、別の場所に構成することもできます)。
Oracle Service Registryデータをバックアップするには、次の手順を実行します。
Oracle Service Registryインスタンスを停止します。
バックアップ・モードでSetupツールを実行する際は、Oracle Service Registryインスタンスを停止する必要があります。 バックアップ中にOracle Service Registryを実行していた場合、Setupツールによって、複数のXMLファイルの更新に失敗したことを示すエラーが戻されます。
Setupツールを使用して、「Backup」を選択します。Setupツールを実行するには、インストールのbinサブディレクトリから次のスクリプトを実行します。
Windows: | setup.bat |
UNIX: | ./setup.sh |
詳細は、「Setup」のコマンドライン・パラメータを参照してください。
バックアップ・ディレクトリの場所を指定します。 図47に示すように、バックアップする項目を選択できます。
![]() | 重要 |
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リストア操作によって、データが追加されるか、またはデータベース内のデータが置き換えられます。バックアップに存在しないデータベース内のデータは、そのまま残されます。新しく作成したデータベースにリストアすることをお薦めします。 |
レジストリのデータおよび構成をバックアップからリストアするには、次の手順を実行します。
Setupツールを使用して、「Restore」を選択します。Setupツールを実行するには、インストールのbinサブディレクトリから次のスクリプトを実行します。
Windows: | setup.bat |
UNIX: | ./setup.sh |
詳細は、「Setup」のコマンドライン・パラメータを参照してください。
バックアップ・ディレクトリの場所を指定し、リストアする項目を選択します。
アプリケーション・サーバー固有のすべてのバックアップ・ファイルをリストアします。 詳細は、「Oracle Service Registryのバックアップの推奨事項」を参照してください。