この項では、Oracle Service Registryのスタンドアロン・インストールおよびすべての設定について説明します。
レジストリをインストールするには、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
java -jar oracle-service-registry-10.3.jar
その後、ウィザードのパネルに従います。 Windowsでjavawを*.jarファイルに関連付けてある場合は、ファイルoracle-service-registry-10.3.jarのアイコンをダブルクリックするのみです。
Oracle Service Registryは、ユーザーのニーズに応じて様々な構成でインストールできます。
スタンドアロン・レジストリ構成 スタンドアロン・レジストリ・インストールでは、レジストリのシングル・インスタンスがサービス・パブリッシャとサービス・コンシューマで共有されます。この構成は、最も簡単で、サービス情報をすぐに共有できます。レジストリを初期テストおよび評価に使用する場合に最も一般的に選択されます。
複数レジストリ構成 複数レジストリのデプロイは、サービス・コンシューマが使用できるレジストリの内容を組織でより詳細に制御する必要がある環境に適しています。この品質管理プロセスは、公開レジストリと検出レジストリを分け、承認プロセスを使用してステージングから本番へのサービスの昇格を制御することによって有効になります。この承認プロセスは、昇格される情報の手動承認または自動承認のいずれかを使用するように構成できます。
各レジストリには、メタデータ・ストアとして機能する一意の表領域およびスキーマがデータベース内に必要であることに注意してください。ただし、同じデータベース・インスタンス内に表領域とスキーマの両方を安全に作成することはできます。
公開レジストリおよび検出レジストリは、別々のOracleASホストまたは同じホストにデプロイすることができます。
両方のレジストリを同じOASインスタンスにインストールする場合は、別々のOC4Jインスタンスにデプロイすることをお薦めします。
レジストリのメモリー要件のため、この構成はOC4Jのスタンドアロン・インスタンスにはお薦めしません。
また、1つ以上の中間レジストリ・インスタンスがインストールされる場合があります。中間レジストリは、1つ以上の公開レジストリと最上位の検出レジストリの間に位置します。
インストールは、次のオプションの引数を使用して開始できます。
java -jar oracle-service-registry-10.3.jar [[--help] | [-h] | [--gui] | [-g]]
[[-u configfile ] | [--use-config configfile ]]
[[-s configfile ] | [--save-config configfile ]]
[--debug]
-g | --guiを指定すると、インストールがguiモード(デフォルト)で開始されます。
-c | [--console]を指定すると、コマンドライン・インストールが実行されます。
-h | [--help]を指定すると、ヘルプ・メッセージが表示されます。
-s configfile | --save-config configfile を指定すると、レジストリは実際にはインストールされず、インストール設定が構成ファイルに保存されます。 構成ファイルには、インストーラに入力されたすべてのパスワードが含まれます。 パスワードは通常、エンコードされています。 クリアテキストのパスワードが必要な場合は、-t | --save-clear-textオプションも指定します。
-u configfile | --use-config configfile を指定すると、構成ファイル内の設定を使用してレジストリがインストールされます。
--debugを指定すると、インストールによって、問題またはエラーを突き止めるための詳細情報が生成されます。
この項では、インストール・ウィザードの内容について説明します。ここでは、デフォルトの設定を使用して、インストール・パネルについて説明します。
図1は、インストール・ウィザードの最初のパネルを示しています。 インストール・ウィザードを使用すると、Oracle Service RegistryをOracle Application Serverに簡単にインストールできます。続行するには、「Next」をクリックします。任意の時点でこのインストールを停止するには、「Exit」をクリックします。前のパネルに戻るには、「Back」をクリックします。
図2は、複数のインストール・シナリオを示しています。いずれかを選択します。
このデフォルトのインストールでは、スタンドアロン・レジストリをインストールし、新しいレジストリ・データベースを作成できます。 インストールされたレジストリは、承認プロセスの定義に複数のレジストリ・インストールを使用する「Discovery registry」、「Publication registry」または「Intermediate registry」インストール・オプションの場合とは異なり、他のレジストリをインストールすることなく使用できます。
検出レジストリをインストールします。これは、承認プロセス・レジストリのインストールの2番目の部分です。 検出レジストリによって、ユーザーはOracle Service Registryを問い合せることができます。詳細は、「検出レジストリのインストール」を参照してください。
承認プロセスの公開レジストリをインストールします。公開レジストリは、承認プロセス・レジストリのインストールの一部です。公開レジストリは、検出サーバーへのデータの昇格の承認前に、ユーザーがデータを公開およびテストするための領域です。詳細は、「公開レジストリのインストール」を参照してください。
複数ステップの承認プロセスで中間レジストリをインストールします。 中間レジストリは、データを公開レジストリから検出レジストリに昇格させるプロセスの中間ステップです。詳細は、「中間レジストリのインストール」を参照してください。
図3に示されているパネルで、Oracle Service Registryがインストールされるインストール・ディレクトリのパスを入力します。 デフォルトのディレクトリは、現在作業中のc:\oracle\registry_10_3(Windowsの場合)および/opt/oracle/registry_10_3(UNIXシステムの場合)です。
Windows Platformでインストールする場合は、次のいずれかを選択できます。
これを選択すると、レジストリ・コントロール、ビジネス・サービス・コントロールおよびセットアップ・ツールにアクセスするためのアイコンがデスクトップに作成されます。
これを選択すると、前述のアイコンが「スタート」メニューに追加されます。
ショートカット・アイコンが配置される「スタート」メニューに作成されるグループ名。
![]() | 注意 |
---|---|
インストール・ディレクトリに対する読取りおよび書込み権限が必要です。 |
図4は、SMTP構成を示しています。SMTP構成は、ユーザーが電子メール通知をサブスクリプションおよび承認プロセスから受信する必要がある場合に重要です。
このOracle Service Registryインストールに関連するSMTPサーバーのホスト名。
このSMTPサーバーのポート名。
説明は省略。
同じパスワードを再入力します。上のボックスのパスワードと異なると、続行できないことに注意してください。
Oracle Service Registryによって、このIDを持つ電子メール・メッセージが生成されます。
図5は、Oracle Service Registry管理者アカウントの設定を示しています。 管理者のアカウント名およびパスワードを指定する必要があります。これによって、後でログインし、Oracle Service Registryツールを使用してOracle Service Registry構成を調整することができます。
管理者アカウントの名前(デフォルト: admin)。
管理者アカウントのパスワード。
確認のために管理者のパスワードを再度入力します。
Oracle Service Registry管理者の電子メール・アドレス。 この値は、Oracle Service Registryツールによって製品の連絡先情報として表示されます。
レジストリにはデータベースが必要です。データベースは、インストール時に作成することができます。インストール時には、新しいデータベースの作成、既存の空のデータベースへのスキーマの作成、または作成したスキーマでの既存のデータベースへ接続を行うことができます。Setupツールを使用して、データベースまたはデータベース・スキーマを削除することもできます。次のパネルで、データベース作成方法を選択します。
(データベース・サーバーのタイプに応じて)新しいデータベース/ユーザー/表領域およびデータベース・スキーマを作成します。この方法が最も簡単ですが、データベース管理者の資格証明がわかっている必要があることに注意してください。
既存のデータベースに新しいスキーマを作成します。既存の空のデータベースにアクセスして表および索引を作成できる場合は、このオプションを使用します。このオプションは、管理者の資格証明がわからない場合に適しています。ここでは、管理者がこのオプション用に新しいデータベース/ユーザー/表領域をすでに作成していることを前提としています。
![]() | 注意 |
---|---|
詳細は、「データベース・インストール」を参照してください。 |
レジストリ・データベースを構成します。(以前のインストールなどからの)レジストリ・データベースがすでに存在する場合は、このオプションを使用して接続パラメータのみを入力します。
レジストリ・データベースを後で作成する場合に選択します。 Oracle Service Registryは、データベースなしでは起動できないことに注意してください。
図7は、Oracle Service Registry用に準備できる、サポートされているデータベース・エンジンを示しています。
Oracle Service Registryインストールの名前を指定できます。この名前は、操作可能なビジネス・エンティティに保存されます。レジストリ名は、レジストリ・コントロールおよびビジネス・サービス・コントロールの右上に表示されます。
用意されているOracle Service Registryのデモをインストール後に評価する場合は、「Install demo data to the database」を選択します。
作成されるデフォルトのデータベースは、「Oracle 10g」です。
次のリストは、異なるOracle Databaseタイプの固有の設定の詳細にリンクしています。
図8に示されているパネルで、JDBCドライバのパスを入力します。 Oracle Service Registryでは、データベースへのアクセスにJDBCドライバを使用する必要があります。
Oracle Service Registryに接続文字列を作成させるかわりに、「Use custom connection string」を選択して接続文字列を指定できます。
Oracle Service Registryでは、カスタム接続文字列を使用するOracle Database Real Application Clusters(RAC)へのインストールがサポートされています。次に例を示します。
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=host1) (PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=host2) (PORT=1521)) (LOAD_BALANCE=yes) (CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED) (SERVICE_NAME=SID)))
Oracle Service Registryでは、基本的なフェイルオーバー機能がサポートされています(高速接続フェイルオーバーはサポートされていません)。 1つのノードで失敗しても、Oracle Service Registryは再起動することなく再接続できます。 ただし、この場合、失敗した要求を再送信する必要があります。
詳細は、http://download.oracle.com/docs/cd/B28359_01/rac.111/b28252/configwlm.htm#BABJDGJDで、『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』の「JDBCクライアント・フェイルオーバーの構成」を参照してください。
図9では、認証プロバイダを選択できます。
すべてのアカウントがレジストリ・データベースに保存されます。
LDAPサーバーと統合されたレジストリ・アカウント。
他の外部ストレージと統合されたレジストリ・アカウント。インタフェースcom.systinet.uddi.account.ExternalBackendApiを実装し、レジストリ・インストールに追加する必要があります。
Oracle Service Registryは、次に示す様々な環境で実行できるように設計されています。
Oracle Application Server
Oracle WebLogic Server
埋込みHTTP/HTTPSサーバー
次に示すインストーラの画面で、実行する環境を選択できます。
各環境オプションでは、適切に機能させるために異なる詳細を入力する必要があります。
図10「Oracle Application Server設定」に、アプリケーション・サーバーでのOracle Service Registryの設定を示します。
アプリケーション・サーバーのHTTPポート。
アプリケーション・サーバーのHTTPSポート。 このコントロールには、画面で「Use SSL」チェック・ボックスを選択した場合にのみアクセスできます。
アプリケーション・サーバーのホスト名。
アプリケーション・サーバーにデプロイするために使用するコンテキストを使用します(デフォルト: registry)。
デプロイされるアプリケーションの名前(デフォルト: registry)。
これを選択すると、Oracle Service Registryアプリケーションはインストールの最後にOracle Application Serverにデプロイされます。これを選択解除すると、アプリケーションは後でSetupツールを使用してデプロイするか、またはOracle Application Server管理コンソールを使用して手動でデプロイする必要があります。
これを選択すると、Oracle Service Registryに必要なJAASログイン・モジュールが自動的にインストールされます。 これを選択解除すると、後でそれらを手動でインストールする必要があります。手動インストールの詳細は、「Oracle Service Registryの手動デプロイ」を参照してください。
インストール・ウィザードによって、インストール・プロセスの一部としてOracle Service RegistryアプリケーションとともにEARが作成されます。 Oracle Service RegistryをOracle Application Serverにデプロイすることもできます。
インストール・ウィザードによってOracle Service RegistryをOracle Application Serverにデプロイする場合は、Oracle Application Serverのインストール場所およびセキュリティ情報を入力する必要があります。これによって、インストール・ウィザードでOracle Application Serverツールを使用して、Oracle Service Registryをデプロイできます。
インストール・フェーズでOracle Service Registryをデプロイしないことを選択することができます。EARは、Oracle Application Server管理ツールを使用して手動でデプロイするか、またはSetupツールを使用してデプロイすることができます。
「Deployment administration details」に、Oracle Service Registryへのデプロイの設定が表示されます。
![]() | 注意 |
---|---|
Oracle Application Server 10.1.2(スタンドアロン・バージョン以外)にデプロイする場合、「ORMI Host」および「ORMI Port」を入力する必要はありません。 Oracle Application Server 10.1.2にデプロイする場合、これらのフィールドは非表示になります。 |
Oracleホーム・ディレクトリを入力するか、または参照してください。「Next」ボタンをクリックすると、ディレクトリが正しいかどうかがインストーラによって検証されます。
Oracle Application Server管理ツールが接続するマシン(デフォルト: localhost)。
管理ツールが使用するOracle Application Serverの管理ポート(デフォルト: 23791)。
Oracle Application Server管理者アカウントの名前(デフォルト: Oracle Application Serverのバージョンによって異なる)。
Oracle Application Server管理者アカウントのパスワード。これによって、Oracle Service Registryのデプロイ時にインストール・ウィザードで認証を行うことができます。
![]() | 注意 |
---|---|
Oracle Application Server管理者のパスワードは、インストール・ウィザードによって作成される設定ファイルまたはログには保存されません。 |
![]() | 注意 |
---|---|
REGISTRY_HOMEは、Oracle Service Registryがインストールされているディレクトリを示します。 OC4J_HOMEは、Oracle Application Serverがインストールされているディレクトリを示します。 |
Oracle Application Serverのインストール後、Oracle Service Registryを適切に実行するために、Oracle Application Serverにデフォルトよりも多くのメモリーが必要になる場合があります。 Oracle Service Registryを実行するには、500MB以上のメモリーをお薦めします。手順は、Oracle Application Serverのスタンドアロン・バージョンとフル・バージョンで異なります。
Oracle Application Serverに、ランチャ・スクリプトまたはアプリケーションが付属していません。Oracle Application Serverの起動の詳細は、Oracle Application Serverのドキュメントを参照してください。javaプロセスを開始する場合は、パラメータ-XX:MaxPermSize=128m -Xmx1024m -Doc4j.userThreads=trueを渡す必要があります。
ORA_HOMEディレクトリを検索し、起動スクリプトbin/oc4j.bat(Windowsの場合)またはoc4j(UNIXの場合)を編集します。(コメントでマーク付けされている)Configuration Sectionの最後に、次のエントリを挿入します。
Windowsの場合:
SET JVM_ARGS="%JVM_ARGS% -XX:MaxPermSize=128m -Xmx1024m -Doc4j.userThreads=true"
UNIXの場合:
JVM_ARGS="$JVM_ARGS -XX:MaxPermSize=128m -Xmx1024m -Doc4j.userThreads=true"
Oracle Application ServerがインストールされているORA_HOMEディレクトリを検索します。OCMNマネージャのoc4jモジュールの構成を変更する必要があります。構成ファイルopmn/conf/opmn.xmlを開き、次のセクションを検索します。
<ias-component id="OC4J">
このセクションで、start-parametersを次のように変更します。
<category id="start-parameters"> <data id="java-options" value="-server -XX:MaxPermSize=128m -Xmx1024m -Doc4j.userThreads=true -Djava.security.policy=$ORACLE_HOME/j2ee/home/config/java2.policy -Djava.awt.headless=true"/> </category>
Oracle Service Registryのデプロイメント・パッケージは、REGISTRY_HOME/conf/porting/oracle/buildディレクトリにあります。インストール・プロセス時にインストール・ウィザードによってパッケージをデプロイすることを選択した場合は、パッケージがデプロイされます。
デプロイメント・パッケージを使用すると、Oracle Service RegistryをOracle Application Server管理ツールを使用して手動でデプロイすることもできます。 この場合は、まず、Oracle Service Registryによって使用されるJAASログイン・モジュールが構成されていることを確認する必要があります。構成ファイルを開きます。このファイルは、Oracle Application Serverバージョン10.1.2のORACLE_HOME/j2ee/home/config/jazn-data.xmlまたはOracle Application Serverの新しいバージョン(10.1.3)のORACLE_HOME/j2ee/home/config/system-jazn-data.xmlです。次のエントリが存在しない場合は、jazn-loginconfig要素に追加します。
<application> <name>IdentityAsserter</name> <login-modules> <login-module> <class>com.systinet.uddi.security.jaas.IdentityAsserterLoginModule</class> <control-flag>required</control-flag> <options> <option> <name>debug</name> <value>true</value> </option> </options> </login-module> </login-modules> </application> <application> <name>NamePasswordAN</name> <login-modules> <login-module> <class>com.systinet.uddi.security.jaas.NamePasswordLoginModule</class> <control-flag>required</control-flag> <options> <option> <name>debug</name> <value>true</value> </option> </options> </login-module> </login-modules> </application> <application> <name>NamePasswordNoAN</name> <login-modules> <login-module> <class>com.idoox.security.jaas.NamePasswordLoginModuleNoAuth</class> <control-flag>required</control-flag> <options> <option> <name>debug</name> <value>true</value> </option> </options> </login-module> </login-modules> </application> <application> <name>HttpRequest</name> <login-modules> <login-module> <class>com.systinet.uddi.security.jaas.SmLoginModule</class> <control-flag>required</control-flag> <options> <option> <name>debug</name> <value>true</value> </option> </options> </login-module> </login-modules> </application>
構成ファイルを変更した場合は、Oracle Application Server(そのhomeコンポーネントそれぞれ)を再起動する必要があります。
SSLは、デフォルトではOracle Application Serverスタンドアロン・バージョンで有効ではありません。有効にするには、Oracle Application Server構成ファイルを変更する必要があります。
ファイル<OC4J_HOME>/j2ee/home/keystoreが存在する場合は、削除します。
Java keytoolを次のように使用して、サーバーIDを<OC4J_HOME>/j2ee/home/keystore内に生成します。
keytool -genkey -keyalg RSA -alias oracle -keystore <OC4J_HOME>/j2ee/home/keystore -storepass <PASSWORD>
OC4J_HOME/j2ee/home/config/ディレクトリにある<OC4J_HOME>/j2ee/home/config/http-web-site.xmlまたはdefault-web-site.xml(server.xml内のweb-site要素のpath属性で使用可能かつ参照される方)を、<OC4J_HOME>/j2ee/home/config/secure-web-site.xmlにコピーします。
<OC4J_HOME>/j2ee/home/config/secure-web-site.xmlを編集します。ポートを変更し、パラメータsecure="true"を<web-site>要素に追加します。次に例を示します。
<web-site port="4443" ... secure="true">
次の要素を<web-site>要素に追加します。キーストア・ファイルの絶対パスを使用します。次に例を示します。
<ssl-config keystore="<OC4J_HOME>/j2ee/home/keystore" keystore-password="<PASSWORD>"/>
secure-web-site.xmlのパス参照をファイルserver.xml内に追加します。次に例を示します。
<web-site path="./secure-web-site.xml" />
Oracle Service Registryの<web-app>定義をhttp-web-siteおよびsecure-web-siteの両方のファイルで変更する必要があります。これによって、Webサイトごとに独立したインスタンスがOracle Application Serverによって作成されなくなります。 shared="true"属性をOracle Service Registryアプリケーションの<web-app>要素に追加します。
![]() | 注意 |
---|---|
実際のポート番号は、Oracle Service Registryのインストール時に入力したポート番号と同じである必要があります。 |
デモでSSL/HTTPSを使用するには、サーバー証明書をエクスポートし、REGISTRY_HOME/bin/PStoreTool.bat(.sh)を使用してREGISTRY_HOME/conf/clientconf.xmlにインポートします。
次のコマンドを使用して、Oracle Service Registry配布のclientconf.xmlに証明書をインポートします。
PStoreTool.bat (.sh) add -certFile oracle.crt -alias oracle -config REGISTRY_HOME/conf/clientconf.xml .
複数のOracle Service Registryを1つのOracle Application Serverにデプロイする必要がある場合は、Oracle Containers for Javaを起動するOracle Application Server JVMプロセスに次のプロパティを追加する必要があります。
-Dlog4j.ignoreTCL=true
追加のレジストリによってアプリケーション・サーバーのメモリー要件が高くなるため、追加レジストリごとにJava(ヒープ)メモリー・サイズを500MB以上増やす必要もあります。JVMプロパティの変更方法の詳細は、「Oracle Application Serverで使用可能なメモリーの調整」を参照してください。
この項では、Oracle WebLogicのデプロイメント・オプションについて説明します。 BEA WebLogic 9.2とOracle WebLogic 10.3の両方がサポートされています。
次に示すインストーラの画面で、WebLogicのデプロイメント・オプションを選択してOracle WebLogicのインストールを起動します。
![]() | 注意 |
---|---|
WL_HOMEは、WebLogicディレクトリを示します。 WL_SERVER_HOMEは、WebLogicサーバーのインストール・ディレクトリを示します。 デフォルト値は、WL_HOME/wlserver_10.3またはWL_HOME/weblogic92です。 Oracle Service Registryインストーラから直接デプロイするには、このパスを指定する必要があります。 これは、WebLogicのデプロイ・ツールのJARファイルを検索するために使用します。 REGISTRY_HOMEは、Oracle Service Registryのインストール・ディレクトリを示します。 REGISTRY_DEPLOY_DIRは、Oracle Service Registry配布が解凍されるアプリケーション・サーバー・ディレクトリを示します。 Oracle WebLogic 10.3と9.2のいずれでも、デフォルトのパスは、WL_HOME/user_projects/domains/ DOMAIN_NAME /servers/ SERVER_NAME /tmp/_WL_user/ REGISTRY_CONTEXT / RANDOM_NAME /publicです。 Oracle Service RegistryのSetupツールは、このディレクトリにレジストリ構成ファイルを配置します。 |
次のインストール画面では、Oracle Service RegistryがWebユーザー・インタフェースで使用するURLコンポーネント(ホスト名、ポート、sslポート、コンテキスト)を入力する必要があります。 プロキシまたはロード・バランサを使用する場合、URLコンポーネントは使用するプロキシまたはロード・バランサを指す必要があります。 レジストリ管理者は、後でレジストリ管理でURLを変更できます。 URLが適切でない場合は、構成ファイルのURLが修正されるまでWeb UIにアクセスできません。
インストーラによってOracle Service RegistryをOracle WebLogicにデプロイするには、ウィンドウの下部にあるチェックボックスを選択します。 これを選択しなかった場合は、Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、作成される.warファイルを手動でデプロイする必要があります。
画面の下部にある「Deploy at the end of the installation」を選択した場合は、次の画面が表示されます。
最初のディレクトリに、Oracle Weblogicサーバー・ディレクトリの場所を入力します。 このディレクトリ内には、デプロイヤの.jar(server/lib/weblogic.jar)を含める必要があります。
2つ目のディレクトリは、デプロイヤで使用するJava仮想マシン(JVM)のJAVA_HOMEです。 Oracle WebLogicに付属しているSUN JavaとJRockit Javaのいずれも選択可能です。
「Hostname」フィールドは、デプロイ先のマシンを示します。
「Admin Username」および「Admin Password」は、WebLogicインストールの管理者アカウントの名前およびパスワードを示します。
手動でデプロイする場合は、Oracle Service Registryの.warファイルの場所を指定する必要があります。 (インストールに成功した場合)ファイルはREGISTRY_HOME/conf/porting/weblogic/build/[context_name].warにあります。
統合を完了するには、その他に次の変更を行う必要があります。
次に示すOracle WebLogic Serverの起動スクリプトを変更します。
WL_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/bin/startWebLogic.sh or startWebLogic.cmd
WebLogicサーバーを起動するには、Javaコマンドラインに次のプロパティを追加します。
-Djava.security.auth.login.config=REGISTRY_HOME/conf/jaas.config
インストーラで「Use SSL (HTTPS)」を選択した場合は、Oracle Service Registry構成にWebLogicサーバーのSSL証明書をインポートします。
WebLogic SSL証明書を取得するには、次のいずれかの方法を使用します。
HTTPSを介してOracle WebLogicに接続するInternet Explorer 6.0 Webブラウザを使用する場合。 ページのコンテキスト・メニューで「Properties」、「Certificates」ボタン、「Details」タブおよび「Copy to file」ボタンを選択して、証明書をBase 64 encoded X.509 .cer形式でエクスポートします。
REGISTRY_HOME/bin/sslTool.shまたはREGISTRY_HOME\bin\sslTool.batを使用して証明書を取得する場合。 次のコマンドを実行します。
sslTool serverInfo --url https://HOST:9043 --certFile weblogic.cer
このコマンドを実行すると、指定したホストおよびポートにHTTPSを使用して接続が行われ、指定したファイルにサーバー証明書が格納されます。
この証明書をインポートするには、次のコマンドを実行します。
PStoreTool located in [registry_home]/bin PStoreTool.sh add -config [registry_home]/conf/clientconf.xml -certFile [weblogic.cer]
WebLogicでSSLが有効になっていない場合はこれを有効にし、Oracle WebLogic Serverを起動(または再起動)します。
これで、デプロイメントが完了しました。 Oracle Service RegistryのURLは、http://[hostname]:[http_port]/[context]/uddi/webです。
図11は、インストール情報のサマリーを示しています。必須およびオプションのすべてのプロパティが設定されています。インストールを続行する場合は、「Next」をクリックするとインストール・プロセスが開始されます。プロパティを変更する場合は、「Back」をクリックします。
図12は、インストールの出力および進行状況を示しています。インストールは、ファイルのコピー、サーバーの構成およびデータベースのインストールで構成されています。インストールが正常に完了すると、「Next」ボタンが有効になります。問題がある場合は、エラー・メッセージおよび「Recovery」ボタンが画面に表示されます。
リカバリの詳細は、「トラブルシューティング」を参照してください。
このパネルで、「Finish」をクリックしてインストールを終了します。
この項では、サポートされるすべてのアプリケーション・サーバー環境にOracle Service Registry(OSR)10.3インスタンスをクラスタリングする方法の概要を説明します。
Oracle Application Server(OracleAS)のコンテキストでは、Oracle Service RegistryクラスタはOracleASインスタンスのクラスタとして定義されます。各インスタンスがスタンドアロン・レジストリ・インスタンスをホスティングし、すべてのインスタンスが同じデータベース・スキーマに接続します。
このコンテキストでは、OracleASインスタンスのクラスタは、クラスタ・トポロジで構成される2つ以上のインスタンスとして定義されます(次に示すOracleASの関連ドキュメントを参照)。
『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』のクラスタの構成および管理に関する章
OSRをOracleASクラスタにインストールするには、レジストリ・インスタンスを各OracleASノード内のOC4Jインスタンスにインストールする必要があります。このプロセスは、次の点を除いて非クラスタ構成でのOSRのインストールの場合と同じです。
最初のレジストリ・インスタンスをインストールする際に、レジストリ表領域およびスキーマを作成します。
その後にインストールする各レジストリ・インスタンスをこのデータベース・スキーマに接続します。
既存のデータベース・ユーザー名およびパスワードをこの構成の一部として入力します。
インストール・プロセスでの次の重要な違いは、それぞれのレジストリのインストールで、インストーラの「Deployment to Application Server」パネルの次のフィールドに同じ値を入力する必要があることです。次に説明するこれらの値によって、クラスタ内のすべてのレジストリ・インスタンスで、同じOracle HTTP Serverインスタンスからリクエストを受信できます。
Oracle HTTP Serverリスナー・ポート。
セキュアなリスナー・ポート。
Oracle HTTP Serverホスト名: OracleASインスタンス・ホスト名ではありません。
この値がすべてのインスタンスで同じであることを確認します。
この値がすべてのインスタンスで同じであることを確認します。
これらの値を正しく構成すると、Oracle HTTP Serverでリクエストをクラスタ内の任意のOSRインスタンスにルーティングできます。
詳細は、「クラスタ構成」を参照してください。
Oracle WebLogic Serverのコンテキストでは、Oracle Service RegistryクラスタはOracle WebLogic Serverインスタンスのクラスタとして定義されます。各インスタンスがスタンドアロン・レジストリ・インスタンスをホスティングし、すべてのインスタンスが同じデータベース・スキーマに接続します。
このコンテキストでは、Oracle WebLogic Serverインスタンスのクラスタは、クラスタ・トポロジで構成される2つ以上のインスタンスとして定義されます(次に示すOracle WebLogic Serverの関連ドキュメントを参照)。
『Using WebLogic Server Clusters』ガイド
OSRをOracle WebLogic Serverクラスタにインストールするには、レジストリ・インスタンスを各Oracle WebLogic Serverノード内のWLSインスタンスにインストールする必要があります。このプロセスは、次の点を除いて非クラスタ構成でのOSRのインストールの場合と同じです。
最初のレジストリ・インスタンスをインストールする際に、レジストリ表領域およびスキーマを作成します。
その後にインストールする各レジストリ・インスタンスをこのデータベース・スキーマに接続します。
既存のデータベース・ユーザー名およびパスワードをこの構成の一部として入力します。
インストール・プロセスでの次の重要な違いは、それぞれのレジストリのインストールで、インストーラの「Deployment to Application Server」パネルの次のフィールドに同じ値を入力する必要があることです。次に説明するこれらの値によって、クラスタ内のすべてのレジストリ・インスタンスで、同じOracle HTTP Serverインスタンスからリクエストを受信できます。
Oracle HTTP Serverリスナー・ポート。
セキュアなリスナー・ポート。
Oracle WebLogic Server HTTP Serverホスト名。Oracle WebLogic Serverインスタンス・ホスト名ではありません。
この値がすべてのインスタンスで同じであることを確認します。
この値がすべてのインスタンスで同じであることを確認します。
これらの値を正しく構成すると、Oracle WebLogic Server HTTP Serverでリクエストをクラスタ内の任意のOSRインスタンスにルーティングできます。
詳細は、「クラスタ構成」を参照してください。
インストール・ディレクトリ構造には、次のディレクトリが含まれています。
Oracle Service Registryを実行するためのコマンドライン・スクリプトが含まれています。詳細は、「コマンドライン・スクリプト」を参照してください。
Oracle Service Registry構成ファイルが含まれています。
Oracle Service Registry機能のデモが含まれています。詳細は、「デモ」を参照してください。
Oracle Service Registryクライアント・パッケージが含まれています。
Oracle Service Registryドキュメントが含まれています。
その他のデータおよびスクリプトが含まれています。
Oracle Service Registryライブラリが含まれています。
インストール、設定およびサーバー出力のログが含まれています。「ログ」を参照してください。
このディレクトリは、コマンドライン・ツールによって使用される作業領域です。
Oracle Service Registryは、次のように構成されています。<ホスト名>、<httpポート>および<sslポート>はインストール時に指定され、<アプリケーション名>はそれより前に指定されます。詳細は、「アプリケーション・サーバー設定」を参照してください。エンドポイントごとに、httpポートまたはsslポートのいずれかを使用できます。
ビジネス・サービス・コントロールのホームページ: http://<ホスト名>:<httpポート>/<アプリケーション名>/uddi/bsc/web
レジストリ・コントロールのホームページ: http://<ホスト名>:<httpポート>/<アプリケーション名>/uddi/web
UDDI Inquiry APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/inquiry
「開発者ガイド」の「UDDI Version 1」、「UDDI Version 2」、「UDDI Version 3」を参照してください。
UDDI Publishing APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/publishing
「開発者ガイド」の「UDDI Version 1」、「UDDI Version 2」、「UDDI Version 3」を参照してください。
UDDI Security Policy v3 APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/security
「開発者ガイド」の「UDDI Version 3」を参照してください。
UDDI Custody APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/custody
「開発者ガイド」の「UDDI Version 3」を参照してください。
UDDI Subscription APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/subscription
「開発者ガイド」の「UDDI Version 3」を参照してください。
Taxonomy APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/taxonomy
「開発者ガイド」の「Taxonomy」を参照してください。
Category APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/category
「開発者ガイド」の「Category」を参照してください。
Administration Utilities APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/administrationUtils
「開発者ガイド」の「Administration Utilities」を参照してください。
Replication APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/replication
「開発者ガイド」の「Replication」を参照してください。
Statistics APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/statistics
「開発者ガイド」の「Statistics」を参照してください。
WSDL2UDDI APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/wsdl2uddi
「開発者ガイド」の「WSDLの公開」を参照してください。
XML2UDDI APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/xml2uddi
「開発者ガイド」の「XMLの公開」を参照してください。
XSD2UDDI APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/xsd2uddi
「開発者ガイド」の「XSDの公開」を参照してください。
XSLT2UDDI APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/xslt2uddi
「開発者ガイド」の「XSLTの公開」を参照してください。
Extended Inquiry APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/inquiryExt
Extended Publishing APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/publishingExt
Configurator APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/configurator
Account APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/account
「開発者ガイド」の「Account」を参照してください。
Group APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/group
「開発者ガイド」の「Group」を参照してください。
Permission APIエンドポイント: http://<ホスト名>:<ポート>/<アプリケーション名>/uddi/permission
「開発者ガイド」の「Permission」を参照してください。
binサブディレクトリには、構成変更用スクリプトなどのスクリプトが含まれています。
Windows: | setup.bat |
UNIX: | ./setup.sh |
次のオプションの引数によって、設定を開始できます。
setup.sh (.bat) [[--help] | [-h] | [--gui] | [-g] | [-u file ] | [--use-config file ]] [[-s file ] | [--save-config file ]] [--debug]
-h | --helpを指定すると、ヘルプ・メッセージが表示されます。
-g | --guiを指定すると、設定ウィザードが起動されます。ウィザードは、デフォルト・モードです。
-u | --use-config file を指定すると、設定が非対話モードで起動されます。すべてのプロパティが、指定したファイルから読み取られます。
-s | --save-config file を指定すると、設定ウィザードが起動されます。構成を実行するかわりに、指定したファイルにすべての構成が保存されます。このファイルは、後で非対話インストールで使用できます。 構成ファイルには、設定で入力されたすべてのパスワードが含まれます。 パスワードは通常、エンコードされています。 クリアテキストのパスワードが必要な場合は、-t | --save-clear-textオプションも指定します。
--debugを指定すると、設定によって、問題またはエラーを突き止めるための詳細情報が生成されます。
インストール後にOracle Service Registry構成を変更するには、「インストール後の再構成」の手順を実行します。
Windows: | signer.bat |
UNIX: | ./signer.sh |
Signerはグラフィカルなアプリケーションで、公開したUDDI構造の署名を追加、削除および確認できます。詳細は、「Signerツール」を参照してください。
Windows: | PStoreTool.bat |
UNIX: | ./PStoreTool.sh |
保護されたセキュリティ・ストレージの操作ツール。詳細は、「PStoreツール」を参照してください。
多くの設定は、インストール後にSetupツールを使用して変更できます。
Setupツールによって、アプリケーション・サーバーへのデプロイや以前のインストールからのデータの移行(「移行」を参照)などのその他の機能も簡単になります。
Setupツールには、インストール・ツールと同様のパネルが含まれています。このツールを実行するには、インストールのbinサブディレクトリから次のスクリプトを実行します。
Windows: | setup.bat |
UNIX: | ./setup.sh |
詳細は、「Setup」のコマンドライン・パラメータを参照してください。
デフォルトでは、設定はここで示すようにウィザード・モード(GUI)で開始されます。
最初の画面で、構成ファイルを検索するディレクトリの入力を求められます。 最新の構成ファイルが含まれているディレクトリを指定します。 設定では、デプロイメント・タイプに応じて、構成の検索に異なるディレクトリの入力が求められます。
Oracle Application Server: Setupツールによって、Oracle Service Registry構成ファイルおよびOracle Application Server管理ツールにアクセスするためのOracle Homeディレクトリの入力が求められます。 Oracle Service Registryインスタンスは、Oracle Service Registryインストーラに入力済のアプリケーション名で正確に識別されます。
Oracle WebLogic: Setupツールによって、WebLogic内でレジストリを解凍するディレクトリの入力が求められます。 厳密には様々な場所がありますが、通常、WL_DIR/user_projects/domains/ DOMAIN_NAME /servers/AdminServer/tmp/_WL_user/registry/ RANDOM_NAME /publicというパターンに従っています。
埋込みHTTP/HTTPSサーバー: Setupツールによって、レジストリのインストール・ディレクトリ(REGISTRY_HOME)の入力が求められます。
![]() | 警告 |
---|---|
デプロイ場所を正しく設定しない場合、Setupツールのほとんどの機能が適切に動作しません。Setupツールによって、場所が正しく入力されているかどうかがチェックされ、後続のパネルに進む前に必要に応じて警告が表示されます。 |
次のメイン画面では、実行する設定タスクを選択できます。
次のトピックを構成できます。
サーバーおよびレジストリの構成を変更します。詳細は、「サーバー構成」を参照してください。
データベースの作成または削除あるいはデータベースへの接続を行います。詳細は、「データベース・インストール」を参照してください。
レジストリ・データを他のレジストリから移行します。詳細は、「移行」を参照してください。
Oracle Service Registryをバックアップおよびリストアします。詳細は、「バックアップ」を参照してください。
アカウント・バックエンド構成を変更します。詳細は、「外部アカウント統合」を参照してください。
![]() | 警告 |
---|---|
いずれかのタスク(アンデプロイを除く)を実行する前に、実行中のOracle Service Registryを停止する必要があります。 Oracle Service Registryは、タスクの完了後に再度実行できます。 |
システム・プロパティは、Oracle Application ServerにデプロイされるようにOracle Service Registryを構成する主要な手段です。デフォルトのプロパティ値は、Webアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタweb.xmlのinit-param要素で上書きすることができます。
Oracle Service Registryの初期化時には、次のプロパティが選択されます。
ログ・ファイルは、インストール・ツールおよびSetupツールによって、また、実行中のOracle Service Registryインスタンスによって作成されます。ツールのログ・ファイルは、INSTALL_DIR/logディレクトリにあります。
これら2つのログ・ファイルは、インストールおよび設定プロセスによって生成され、INSTALL_DIR/logディレクトリにデプロイされます。
このログには、インストール時に設定されたすべてのプロパティやインストール・プロセスからの出力などのインストール出力情報が含まれています。インストール時にエラーが発生した場合は、このログで詳細を確認します。
Setupツールのログ。Setupツールを実行すると、設定されたプロパティ、および設定プロセスからの出力がここに書き込まれます。設定時に発生したエラーが、このログに書き込まれます。
サーバー・ログは、Oracle Application Server上にデプロイされたアプリケーションのルート・ディレクトリに配置されます。デフォルトのサーバー・ログは、次のとおりです。
標準サーバー出力には、Oracle Service Registryサーバーで発生する情報提供イベントが含まれています。
このファイルには、Oracle Service Registryサーバーで発生するエラー・イベントの詳細なログが含まれています。
レプリケーション・プロセス・ログは、REGISTRY_HOME/log/replicationEvents.logファイルにあります。
クラスタ構成イベントは、REGISTRY_HOME/log/configuratorEvents.logファイルにログ出力されます。
サーバー・ログは、内部waspLoggerおよびlog4jという2つのロギング・システムのいずれかによって構成できます。デフォルトでは、log4jが使用されます。デフォルトのlog4j構成ファイルは、REGISTRY_HOME/conf/log4j.configにあります。
![]() | 注意 |
---|---|
log4jの使用方法に関する説明は、このドキュメントの範囲外です。詳細は、Apache log4jのドキュメントを参照してください。 |
Oracle Service Registryで使用されるlog4jシステムは、syslogデーモンにログ・メッセージを送信するように構成できます。 この機能を使用するには、次の手順に従ってシステムを構成する必要があります。
次に示すように、REGISTRY_HOME/conf/log4j.configのlog4jにsyslog appenderを追加して編集します。
# Appender to syslog log4j.appender.syslog=org.apache.log4j.net.syslogAppender log4j.appender.syslog.syslogHost=localhost log4j.appender.syslog.Facility=local6 log4j.appender.syslog.layout=org.apache.log4j.PatternLayout log4j.appender.syslog.layout.ConversionPattern=%p: %c{2} - %m%n
次のプロパティに特に注意してください。
syslogHost: syslogが実行されているコンピュータのホスト名に設定します。
Facility: syslogによって認識されるOracle Service Registryのログ・メッセージ機能。
次に示すように、REGISTRY_HOME/conf/log4j.configのlog4jについて、プロパティlog4j.category.com.systinet.wasp.eventsの値にsyslogを追加して編集します。
# Appender to syslog log4j.category.com.systinet.wasp.events=INFO,eventLog,syslog
Oracle Service Registryのログ・メッセージを認識するようにsyslogの構成を設定します。 暗黙的には、Oracle Service Registryは、local6の機能を使用してsyslogにログ・メッセージを送信します。 このため、/etc/syslog.confファイルに次のテキスト行を追加して変更します。
local6.* /var/log/registry.log
![]() | 注意 |
---|---|
local6の機能は必須ではありません。 他のlocalXの機能を使用することもできます。 |
これで、Oracle Service Registryによって、優先のすべてのメッセージが/var/log/registry.logファイルに記録されます。適切なパーミッションを使用してこのファイルを作成する必要があります(作成しないと、syslogdによって、デフォルトのパーミッションを使用して不適切なファイルが自動的に作成される可能性があります)。
syslogデーモンは、リモート・ロギング(-rコマンドライン・オプション)を有効にして起動する必要があります。 次を確認します。
syslogdを実行中であること。pgrep syslogdコマンドを使用。
リモート・ロギングが有効になっていること。netstat -lコマンド(syslogのudpポートは514)を使用。
UNIXプラットフォームでは、スクリプトREGISTRY_HOME/etc/bin/registry.shを使用して、Oracle Service Registryをシステム・デーモンとして起動させることができます。このスクリプトは、UNIXの規則に従ったレジストリ名に変更できます。 このスクリプトを使用するには、次の手順を実行します。
必要に応じて、サービス・スクリプトを調整します。 次の表に変数の意味を示します。
変数名 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
REGISTRY_HOME |
Oracle Service Registryのホーム・ディレクトリ。 |
Oracle Service Registryのインストール・ディレクトリ。 |
JAVA_HOME |
Javaのホーム・ディレクトリ。 |
なし。 この変数は手動で設定する必要があります。 |
REGISTRY_USER |
Oracle Service Registryサーバーを実行するユーザー。 rootに設定すると、値はnobodyに変更されます。 |
なし。 この変数は手動で設定する必要があります。 |
TIMEOUT |
Oracle Service Registryが正常に起動するまでにシステムが待機する時間(秒)。 |
60秒 |
スクリプト・レジストリの名前を変更して(.sh拡張子はそのまま)、/etc/init.d/ディレクトリに保存します。
必要に応じて、Oracle Service Registryが適切な実行レベルで自動的に起動されるようにするには、適切な/etc/rcX.d/ディレクトリにSXXregistryおよびKXXregistryシンボリック・リンクを作成します。
インストールしたスクリプトを使用して、Oracle Service Registryを起動および停止します。 このスクリプトは、直接起動するか、特定のOSツールを使用して起動できます。 たとえば、RedHatの場合は、redhat-config-servicesコマンドを使用します。 次の表にスクリプトのパラメータを示します。
変数名 | 説明 |
---|---|
start |
Oracle Service Registryを起動します。 |
stop |
Oracle Service Registryを停止します。 |
restart |
Oracle Service Registryを再起動します。 |
condrestart |
Oracle Service Registryを再起動します(すでに実行中の場合のみ)。 |
status |
Oracle Service Registryが実行中かどうかを示します。 |
インストール・プロセスでエラーが発生した場合は、インストーラによってメッセージおよび「Recovery」ボタンが表示されます。
タスクの実行は失敗します。「Recovery」をクリックしてエラーとなった選択を修正するか、または「Exit」をクリックしてインストールを終了できます。
「Recovery」をクリックした場合は、修正する必要があるステップに戻ります。たとえば、ファイルのコピー時にインストールで障害が発生した場合は、インストール・タイプのパネルに戻ります。データベースの構成時にそのプロセスで障害が発生した場合は、データベースのパネルに戻ります。
Setupツールを使用している際にエラーが発生した場合は、エラー・メッセージのみが表示されます。「Next」をクリックすると続行できます。
次に示す一般的な問題が発生する場合があります。
タスクが長時間応答しない場合は、タイムアウト・エラーがスローされ、タスクは停止します。デフォルトのタイムアウトは30分です。マシンが低速である場合は、javaコマンドラインを使用して、timeoutシステム・プロパティにより大きな値(分)を指定して再定義してみてください。
60分の場合は、コマンドjava -Dtimeout=60 -jar oracle-service-registry-10.3.jarを使用してインストールを実行します。
60分の場合は、setup.sh(setup.bat)ファイルを編集し、-Dtimeout=60オプションを次のようにjavaコマンドラインに追加します。
Windows: | "%JAVA_CMD%" -Dtimeout=60 |
UNIX: | "$JAVA_CMD" -Dtimeout=60 |
一部の外部クラスが見つかりません。通常、JDBCドライバのパスに、必要な*.jarまたは*.zipファイルが含まれていません。 このエラーは、JDBCドライバがOracle Service Registryによってサポートされていない場合もスローされます。サポートされているデータベースの詳細は、「データベース・インストール」を参照してください。
通常、このエラーは、すでに存在しているデータベースの作成時に発生します。このエラーを解決するには、最初にこのデータベースに接続してみるか、またはこのデータベースを削除してみてください。
このエラーは、現在使用中のデータベースまたは存在しないデータベースを削除しようとした場合もスローされます。データベース・エンジンに存在する必要がある設定プロパティもあり、オプションのプロパティもあることに注意してください。サポートされているデータベースの詳細は、「データベース・インストール」を参照してください。
このエラーは、指定したインストール・ディレクトリが不正か、またはユーザーがインストール・ディレクトリに対する読取り権限および書込み権限を持っていない場合に表示されます。別のディレクトリへインストールしてみるか、または読取り権限および書込み権限を再設定してみてください。
問題が継続する場合または他の問題が発生した場合は、サポートにお問い合せください。