デモ・データは、Oracle Service Registryにあらかじめ保存されています。2セットのデモ・データがあります。
デモ・データは、ビジネス・サービス・コントロールで使用できるように、Oracle Service Registryにあらかじめ保存されています。このデモ・データでは、数部門からなる金融機関(銀行)の例を示します。このデモ・データには、銀行業務のサービスを提供するエンティティが含まれています。サービスを提供するエンティティは、サービス・プロバイダとしてモデリングされます。デモ・データには、次のプロバイダとそのサービスがあります。
Account Servicesでは、口座情報、振替、小切手取引、請求書支払およびオンライン明細書に関するサービスを提供します。
Account(口座) - 口座サービスには、口座に関する次の操作が用意されています。getAccount、listAccountDetail、listRelatedAccounts、listTransactionHistory
Bill Payment(請求書支払) - Bill Payment(請求書支払)サービスでは、請求書支払サービスの開設、請求書支払サービスの取消しおよび顧客の請求書支払に関する情報の取得を行うことができます。操作: authorizeAcctForBillPymt、cancelBillPymtSvc、createBillPymtSvc。
Check Order(小切手取引)- このサービスでは、新規小切手取引、小切手再取引および小切手取引照会がサポートされています。操作: getLastCheckOrder、orderChecks、reorderChecks。
Direct Deposit Advance(前払振込) - このサービスでは、前払設定用の操作がサポートされています。操作: addDirectDepositAdvance。
Notification Services(通知サービス) - このサービスは、様々な通知を利用するために使用します。操作: sendAccountTransferNotification。
Stop Payment(支払停止) - このサービスでは、停止を設定および維持できます。操作: addStopPaymentForCheck、cancelStopPay
Transfer Funds(送金) - このサービスでは、資金を口座間で送金できます。操作: authorizeTransfer、sendInvoicePayment、transferFunds。
顧客リレーションシップ・システムおよび顧客管理システムです。
Add Customer(顧客追加) - このサービスでは、企業の顧客システムに顧客を追加できます。操作: addCustomer。
Customer Notification(顧客通知) - このサービスでは、顧客の様々な変更に関する通知メッセージが用意されています。操作: customerNameChangeNotif、customerAddressChangeNotif。
店舗および場所に関する情報を提供します。
Outlet(店舗)- Outletサービスは、会社の店舗に関する情報をすべて取得します。操作: getOutletDetail。
Site(場所) - このサービスは、場所に関する情報を取得します。操作: getSiteDetail、listSites、searchSites
会社のフォームにアクセスできます。
Electronic Forms(電子フォーム) - 会社のフォームにアクセスできます。操作: updateAddrPhone、updateNameAndTitle。
高度なSLAで取引を登録するミドルウェア・アプリケーション。
Monetary Transaction(金融取引) - 通貨登録。操作: postTransaction。
各サービスには、WSDL定義があります。デモ・データには、サービスのインタフェースおよびエンドポイントに関する情報も含まれており、認証ステータス、可用性ステータス、ライフサイクル・ステージなどのカテゴリがあります。
デモ・データでは、世界数箇所にオフィスがあり、本社にOracle Service Registryをインストールしている多国籍企業の例を示しています。本社には、ITとHRの2つの部門があります。
あらかじめ、demo_johnとdemo_janeの2つのユーザーが定義されています。両ユーザーのパスワードは、それぞれのログオン名と同じです。
各部門を次のビジネス・エンティティで表します。
Headquarters(本社)
HR
IT
次のように分類されています。
編成構造(階層)を表します。KeyValueは親部門のbusinessKeyです。
部門の地理的な場所を表します。本社は建物内にあり、ITおよびHRは同じ建物のそれぞれ別の階にあります。KeyValueは階数です。
各部門を一意に識別します。keyValueの値は、WSDLサービスの引数として使用できます。
表1 事前公開されているデモWebサービスに、事前公開されているサービスを示します。
表1 事前公開されているデモWebサービス
名前 | WSDLサービス | 説明 |
---|---|---|
Holiday request(休暇申請) | はい | HR部門に格納されています。従業員が休暇申請を提出するために使用します。 |
Phone support(電話サポート) | いいえ | IT部門に格納されています。従業員がPCに関する助言を得るためIT電話サポートを呼び出す際に使用します。 |
Employee list(従業員リスト) | はい | HR部門に格納され、IT部門に提出されます。引数として- departmentIdのみを取ります。従業員が、ある部門に所属する従業員のリストを参照するために使用します。 |
アサーションは、ビジネス・エンティティ間の関係を表すための代替手段です。 Oracle Service Registryデモ・データでは、アサーションを本社とHR部門の間に作成します。
また、デモ・データには、REGISTRY_HOME/demos/confディレクトリに次のリソース・ファイルも含まれています。
EmployeeList.wsdl
employees.xml
employees.xsd
employeesToDepartments.xsl
departments.xml
departments.xsd