1 インストール
この章では、Oracle Sensor Edge Serverのインストールについて説明します。この章の内容は次のとおりです。
ハードウェア要件
Oracle Sensor Edge Serverのハードウェア要件は、Oracle Application Serverのハードウェア要件と同じです。具体的なハードウェア要件については、ご使用のプラットフォームに対応する『Oracle Application Serverのインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle Sensor Edge Mobileには、Pocket PC 2003以上のデバイスが必要です。Oracle Sensor Edge Mobileには、RFIDおよびバーコードに対応するSymbol 9000GおよびIntermec IP3デバイス用のデバイス・ドライバが含まれています。Sensor Edge Mobileには、150KB未満のプログラム記憶域と1MB未満のメモリーが必要です。
メモリーおよびディスク領域の最小要件を表1-1に示します。
表1-1 メモリーおよびディスク領域の最小要件
ソフトウェア要件
Oracle Sensor Edge Serverでは次のソフトウェアが必要です。
また、センサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームにはUTF-8へのエンコーディング・セットが必要です。
Oracle Sensor Edge Mobileのソフトウェア要件は次のとおりです。
- Pocket PC 2003以上
- Pocket IE 3.0.3以上のブラウザ
OC4Jのインストール
Oracle Sensor Edge Serverをインストールする前に、OC4Jをインストールする必要があります。以前のリリースでは、OC4JはOracle Sensor Edge Serverインストールの一部としてパッケージ化されていました。リリース3(10.1.3)では、OC4Jのアップグレードを容易にするために、OC4JはOracle Sensor Edge Serverインストールの一部に含まれていません。このため、Oracle Sensor Edge Serverをインストールする前にOC4Jをインストールする必要があります。
Oracle Application Serverのインストール時にOC4Jをインストールできます。Oracle Application Server用のOracle Universal Installerで、「拡張インストール・モード」を選択し、「J2EE Serverおよびプロセス管理」を選択する必要があります。Oracle Application Serverのインストール方法の詳細は、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
OC4Jのインストールを終了した後、Oracle Sensor Edge Serverのインストールを開始できます。
下位互換性のためにリリース2(10.1.2)をインストールする場合は、次のインストール手順を実行します。
- リリース2(10.1.2.x.x)のCompanion CD OUIをインストールした後(またはoc4j_extended.zipを解凍した後)、ORACLE_HOME/j2ee/homeに移動します。
- java -jar oc4j.jar -installを実行します。
- パスワードを要求されたら、OC4Jインスタンスの管理者パスワードを入力します。これは管理UIへのログインに使用するパスワードで、Oracle Sensor Edge Serverのインストールにも必要です。
Oracle Sensor Edge Serverのインストール、またはOC4J 10gリリース2(10.1.2)インスタンスからのアップグレード
OC4J 10gリリース2(10.1.2)インスタンスがすでにインストールされている場合、「OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからのOracle Sensor Edge Serverのインストール」の手順に従ってOracle Sensor Edge Serverをインストールできます。インストール中、Oracle Universal InstallerによってOC4J管理者パスワードを作成するように要求されます。これは、OC4Jのインストールおよび管理に使用するパスワードです。
旧バージョンのOracle Sensor Edge Serverがすでにインストールされている場合、それをアップグレードすることはできません。「OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからのOracle Sensor Edge Serverのインストール」の手順に従って、新しいバージョンをインストールする必要があります。その後、新しいバージョンのOracle Sensor Edge Server設定を手動で再作成する必要があります。
OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからのOracle Sensor Edge Serverのインストール
OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからOracle Sensor Edge Serverをインストールするには、次のようにします。
- Companion CDを挿入し、Oracle Universal Installerを起動します。
- 「ようこそ」画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。
- 「ファイルの場所の指定」画面の「インストール先」に、インストールに使用する名前およびOracle Sensor Edge Serverのインストール先パスを入力します。Oracle Sensor Edge ServerではOC4Jと同じORACLE_HOMEを使用する必要があります。「次へ」をクリックします。
- 「インストール・タイプの選択」画面で「Sensor Edge Server」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「J2EEコンテナ(OC4J)パスワード」画面でOC4J管理者のパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。これは、OC4Jをインストールしたときに定義した管理者パスワードです。
- Sensor Edge Serverをセンサー・データ・リポジトリに接続する場合は、「Sensor Data Repositoryインストール」画面で「はい」を選択します。「はい」を選択した場合は、新しいセンサー・データ・リポジトリが作成されるか、既存のセンサー・データ・リポジトリに接続できるようになります。「いいえ」を選択した場合は、10に進みます。「いいえ」を選択し、後でセンサー・データ・リポジトリを使用する場合は、「リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・リポジトリへの接続」または「リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームの手動構成」の手順に従って、手動でセンサー・データ・リポジトリを構成できます。選択した後、「次へ」をクリックします。
- 「Sensor Data Repositoryの構成」画面で、新しいセンサー・データ・リポジトリに接続するか、既存のセンサー・データ・リポジトリに接続するかを選択し、「次へ」をクリックします。
- 「SDRデータベース接続情報」画面で、センサー・データ・リポジトリの必要な情報を入力し、「次へ」をクリックします。
- 「Sensor Data Repositoryパスワード」画面で、センサー・データ・リポジトリ・スキーマに使用するパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。(この画面は、7で既存のセンサー・データ・リポジトリに接続するように選択した場合は表示されません。)スキーマはデータベース内のedgeユーザーの下にインストールする必要があります。
- Sensor Edge Serverをセンサー・データ・ストリームに接続する場合は、「Sensor Data Streamsインストール」画面で「はい」を選択します。「はい」を選択した場合は、新しいセンサー・データ・ストリーム・スキーマを作成するか、既存のセンサー・データ・ストリーム・スキーマに接続できるようになります。「いいえ」を選択した場合は、14に進みます。「いいえ」を選択し、後でセンサー・データ・ストリームを使用する場合は、「リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・ストリームへの接続」または「リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームの手動構成」の手順に従って、手動でセンサー・データ・ストリームを構成できます。選択した後、「次へ」をクリックします。
- 「既存のSDSに接続」画面で、新しいセンサー・データ・ストリーム・スキーマを作成するか、既存のセンサー・データ・ストリーム・スキーマに接続するかを選択し、「次へ」をクリックします。
- 「Sensor Data Streamsの構成」画面で、データベースSYSパスワードおよびTNS接続文字列を入力し、「次へ」をクリックします。
- 「Sensor Data Streamsパスワード」画面で、センサー・データ・ストリームに使用するパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。(この画面は、11で既存のセンサー・データ・ストリーム・スキーマに接続するように選択した場合は表示されません。)スキーマはデータベース内のedgeユーザーの下にインストールする必要があります。
- 「サマリー」画面でインストール・オプションを確認し、「インストール」をクリックします。
- 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面でコンフィギュレーション・アシスタントが完了するのを待ち、「次へ」をクリックします。
- インストールの完了画面で「終了」をクリックします。
Oracle Sensor Edge Serverの「ようこそ」画面が表示されます。
インストール・ログ・ファイルの調査
インストール中にエラーが発生した場合、oracle_home/edge
(createedgeuser_SDR.log
、deploySDR.log
、createedgeuser_SDS.log
)内のOracle Sensor Edge Serverログ・ファイルおよびOracle Universal Installerログ・ファイルを調べることができます。
Oracle Sensor Edge Serverのアンインストール
Oracle Sensor Edge Serverをアンインストールするには、Oracle Universal Installerを使用する必要があります。Oracle Universal Installerの「ようこそ」画面で、「製品の削除」をクリックしてアンインストールします。
センサー・データ・リポジトリまたはセンサー・データ・ストリームをアンインストールすると、スキーマを配置するときに使用された一時ファイルが削除されますが、スキーマそのものはデータベースから削除されません。
インストールの確認
インストールが正常に完了したことを確認するには、次の操作を実行します。
- Sensor Edge Server(SES)コンソールの画面を表示し、ナビゲートします。
- データベース接続をテストします。
Sensor Edge Serverコンソールの表示
SESコンソールを表示するには、次のようにします。
- HTTPサービスがリスニングするポート番号を指定します(たとえば、8888)。ポート番号がわからない場合は、次の操作を実行します。
- コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリをoracle_home/opmn/binに変更します。
opmnctl status -l
と入力します。HTTPサービスのポート番号が表示されます。
注意
OC4Jリリース10.1.2インスタンスのポート番号を特定するには、次のようにします。
ORACLE_HOME/j2ee/home/config に移動します。
http-web-site.xml ファイルを開きます。
<web-site> 要素にport という名前の属性が含まれます。ポート番号はこの属性によって定義されています。
詳細は、『Oracle Application Server Containers for J2EEユーザーズ・ガイド』を参照してください。
|
- ブラウザ・ウィンドウを開き、Sensor Edge ServerコンソールのURLをhttp://localhost:port_number/edge/という形式で入力します。ここで、port_numberはhttpサービスのポート番号です。
- Oracle Sensor Edge Serverログイン・ページでSensor Edge Server管理者のユーザー名およびパスワードを入力します。デフォルトのユーザー名はoc4jadminです。パスワードには、(OC4Jをインストールしたときに指定した)OC4J管理者のパスワードを入力します。
データベース接続のテスト
データベース接続をテストして、インストールが正常に完了したことを確認できます。SQL*Plusを使用してセンサー・データ・リポジトリに接続するには、次の操作を実行します。
- (/network/admin/内の)tnsnames.oraを構成して、データベースのTNS接続文字列を設定します。たとえば、次のように構成します。
BAR.US.ORACLE.COM =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = foo.us.oracle.com)(PORT = 1521))
)
(CONNECT_DATA =
(SERVICE_NAME = BAR)
)
)
- スキーマに接続します。必ず、sda_usrのユーザー名edgeを使用してください。たとえば、ユーザー名がedgeでパスワードがsda_pwdの場合は、次のように入力します。
sqlplus edge/sdr_pwd@BAR
- イベントが発生しているかどうかを調べるには、次のように入力して、イベントの発生とともにビューedg_event_vwの行数が増加しているか確認します。
select count(*) from edg_event_vw
イベントがリポジトリに送信されると、イベントの数は増加します。何も構成されていないクリーン・インストールの場合でも、エッジ・サーバー起動イベントなどのイベントがいくつか送信されているはずです。
この他に、(デバイス関連のエラーおよびステータス・メッセージを確認するための)edg_diag_tabおよび(イベントの処理中に発生した内部エラーを確認するための)edg_logの2つの表を診断目的で使用できます。
SQL*Plusを使用してスキーマに接続するには、次の操作を実行します。
- tnsnames.oraを構成して、データベースのTNS接続文字列を設定します。たとえば、次のように構成します。
BAR.US.ORACLE.COM =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = foo.us.oracle.com)(PORT = 1521)))
)
(CONNECT_DATA =
(SERVICE_NAME = BAR)
)
)
- スキーマに接続します。必ず、sds_usrのユーザー名edgeを使用してください。たとえば、ユーザー名がedgeでパスワードがsds_pwdの場合は、次のように入力します。
sqlplus edge/sds_pwd@BAR
sds_pwdは、インストール中に入力したセンサー・データ・ストリーム用のパスワードです。
- イベントが発生しているかどうかを調べるには、次のように入力して、イベントの発生とともにsda_observationsの行数が増加しているか確認します。
select count(*) from sda_observations
イベントがリポジトリに送信されると、イベントの数は増加します。
Enterprise Managerを使用したデータベース接続のテスト
OC4Jリリース10.1.3の場合、センサー・データ・リポジトリへのJDBC接続をテストするには、次のようにしてOC4J Enterprise Managerを使用してJNDIリソースを調べます。
- OC4J管理者およびパスワードを入力して、OracleAS Enterprise Manager(http://localhost:oc4j_web_port_number/em/)にログインします。
- 「メンバー」タブをクリックし、(デフォルト・ホームごとに)OC4Jインスタンスをクリックします。
- 「管理」を選択します。
- 必要な場合は、「サービス」を展開します。
- 「JDBCリソース」の「タスクに移動」アイコンをクリックします。「JDBCリソース」ページが表示されます。
- 「edge/SensorDataRepositoryDS」の「接続テスト」アイコンをクリックします。
- 「続行」をクリックします。
- 「SQL文」フィールドに
select count (*) from edg_event_vw
と入力して、イベントが発生していること、およびこれらのイベントの発生とともにビューedg_event_vw
の行数が増加していることを確認します。
イベントがセンサー・データ・リポジトリに送信されると、イベントの数は増加します。何も構成されていないクリーン・インストールの場合でも、Oracle Sensor Edge Server起動イベントなどのイベントがいくつか送信されているはずです。
イベントが発生していること、およびイベントの発生とともにsda_observations
の行数が増加していることを確認するには、「SQL文」フィールドにselect count (*) from sda_observationsと入力します。
- 「テスト」をクリックします。「確認」の下に接続ステータス(「グループに属するすべてのOC4Jインスタンスで、"edge/SensorDataRepositoryDS"への接続が正常に確立されました。」)が表示されます。接続が確立されなかった場合は、エラーが表示されます。
注意
OC4Jリリース10.1.3の場合は、OC4J Enterprise Managerから直接OC4Jインスタンスをテストできます。また、SESコンソールを使用して、Oracle Sensor Edge Serverインスタンスのログ・レベルを「すべて」に設定しておくと、起動時にログを調べて正常に接続されたことを確認できます。「ログの表示」ページに、センサー・データ・リポジトリからのエラーが表示され、問題が示されます。ログ・レベルの設定方法の詳細は、「Oracle Sensor Edge Serverインスタンスの一般情報の設定」および「ログ情報の表示」を参照してください。
OC4Jリリース10.1.2の場合は、Enterprise Managerを使用して接続をテストできません。ただし、起動時にセンサー・データ・リポジトリからのエラーがログに報告されなければ、接続は正常に完了しています。Oracle Sensor Edge Serverのログ・レベルを「すべて」に設定した場合は、SESコンソールの「ログの表示」ページにSQLエラーが表示されます。
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Oracle Sensor Edge Mobileのインストール
Oracle Sensor Edge Mobileをインストールするには、次のようにします。
- Companion CDを挿入し、Oracle Universal Installerを起動します。
- 「ようこそ」画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。
- 「ファイルの場所の指定」画面の「インストール先」に、インストールに使用する名前およびOracle Sensor Edge Mobileのインストール先パスを入力します。Oracle Sensor Edge MobileではOC4Jと同じORACLE_HOMEを使用する必要があります。「次へ」をクリックします。
- 「インストール・タイプの選択」画面で「Sensor Edge Mobile」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「サマリー」画面でインストール・オプションを確認し、「インストール」をクリックします。
インストーラにより次の.CABファイルがoracle_home/edgeに配置されます。
Pocket PCデバイスでのOracle Sensor Edge Mobileのインストールと起動
Pocket PCにOracle Sensor Edge Mobileをインストールするには、次のようにします。
- ActiveSyncを使用して、(oracle_home/edge内の)OracleEdgeMobile.PPC420_StrongARM-XScale.CABをPocket PCデバイスにロードし、このファイルをクリックしてインストールします。
- エミュレータ画面からSensor Edge Mobileバックグラウンド・サービスを起動するには、「Start」→「Programs」を選択し、「Start EdgeMobile Service」ショートカットをクリックします。バックグラウンド・サービスが実行されます。
- バックグラウンド・サービスが実行されていることを確認するには、「File Explorer」ウィンドウを開き、¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、admin.htmlをクリックします。「Sensor Edge Mobile Administration」ページ(図1-1)が表示されます。
図1-1 「Sensor Edge Mobile Administration」ページ
画像の説明
- 「System status」が「Running」になっていることを確認します。「System status」が「Running」でない場合は、「View log」をクリックしてログ・ファイル内のエラーを調べます。ログ・ファイルを図1-2に示します。
図1-2 Sensor Edge Mobileのログ・ファイル
画像の説明
デフォルトのデバイス構成の変更
デフォルトでは、Symbol 900GドライバがPocket PCデバイスにロードされます。この他に、次のドライバが提供されています。
- EdgeMobileConfig_INTERMEC.xml: Intermecドライバの構成ファイル
- EdgeMobileConfig_SYMBOL.xml: Symbolドライバの構成ファイル
- EdgeMobileConfig_SIMULATOR.xml: Simulatorドライバの構成ファイル
- EdgeMobileConfig_KEYBOARD.xml: キーボード・ディスパッチャの構成ファイル
別のドライバをロードするには、適切なドライバ構成ファイルの名前をEdgeMobileConfig.xmlに変更して、Sensor Edge Mobileサービスを再起動します。
RFIDタグの読取り
RFIDタグを読み取るには、¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、ファイルrfid_ops.htmlを開きます。シミュレーション・ドライバを使用している場合は、実際のデバイス・ドライバを使用している場合と同じようにタグが生成されます。シミュレートされた値または実際のタグが「RFID data」フィールドに表示されます。
バーコード・データの読取り
バーコード・データを読み取るには、¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、ファイルbarcode_ops.htmlを開きます。シミュレートされた値または実際のバーコードが「Barcode data」フィールドに表示されます。
Sensor Edge Mobileサービスの停止
Sensor Edge Mobileサービスを停止するには、次のようにします。
- ¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、ファイルadmin.htmlを開きます。
- 「Shutdown System」をクリックします。
- 「Confirmation」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
- 「System status」が「Stopped」になっていることを確認します。
Oracle Sensor Edge Mobileエミュレータのインストール
Oracle Sensor Edge Mobileで使用するアプリケーションを開発する場合、Windows 2000またはWindows XPコンピュータ上でSensor Edge Mobileエミュレータを実行できます。エミュレータを使用すると、使用可能なPocket PCデバイスがない場合にコードをテストできます。
Oracle Sensor Edge Mobileエミュレータをインストールするには、次のようにします。
- Oracle Sensor Edge Mobileをまだインストールしていない場合は、「Oracle Sensor Edge Mobileのインストール」の説明に従ってインストールします。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=9996b314-0364-4623-9ede-0b5fbb133652&displaylang=en
からWindows Mobile 2003ベースのPocket PC用のSDKをダウンロードします。
- SDKをWindows 2000またはWindows XPコンピュータにインストールします。Pocket PCエミュレータはこのSDKの一部です。
- Windowsの「スタート」メニューからPocket PCエミュレータを起動するには、「Microsoft Pocket PC 2003 SDK」→「Pocket PC Emulator」を選択します。
- エミュレータが起動されたら、「Emulator」→「Folder Sharing」を選択します。
- 「Browse」をクリックしてコンピュータ上の既存のフォルダを参照し、「OK」をクリックします。
- 「Folder Sharing」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
- エミュレータ・ウィンドウで、「Start」→「Programs」を選択します。
- 「File Explorer」アイコンをクリックします。
- 「File Explorer」で「My Device」を選択します。
- 手順6で共有フォルダにしたフォルダを選択します。
- OracleEdgeMobile.PPC420_i686.CABファイルを共有フォルダにロードし、エミュレータでこれをクリックしてインストールします。このファイルはoracle_home¥edge内にあります。
リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームの手動構成
リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリまたはセンサー・データ・ストリームを使用するが、Sensor Edge Serverをインストールしたときにこれらを構成していない場合は、この項で説明する手順を使用して手動で配置できます。この項の内容は次のとおりです。
センサー・データ・リポジトリの手動配置
センサー・データ・リポジトリの配置に必要な内容はすべてセンサー・データ・ストリームに含まれているため、センサー・データ・ストリームがすでに配置されている場合は、この項をスキップできます。
センサー・データ・リポジトリを手動で配置するには、次の手順を使用します。
- センサー・データ・リポジトリ・スキーマを格納するデータベース内にedgeユーザー(スキーマ)を作成します。作成するには、SQL*Plusを使用してsystemとしてログインし、oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内の
create_edg_sda_user.sql
スクリプトを実行します。
- 入力値を要求されたら、edgeスキーマに使用するパスワードを入力します。
- 選択したパスワードを使用してedgeユーザーとしてSQL*Plusにログインし、oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内の
edg_sda_with_edgeuser.sql
スクリプトを実行します。
- 「センサー・データ・リポジトリへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。
センサー・データ・リポジトリへのOracle Sensor Edge Serverの接続
Sensor Edge Serverをセンサー・データ・リポジトリに手動で接続するには、次の手順を使用します。
- OC4Jが実行されていることを確認します。OC4Jを起動するには、コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリをoracle_home/opmn/binに変更します。次に
opmnctl startall
と入力します。
注意
OC4Jリリース10.1.2の場合、OC4Jを起動するには、ORACLE_HOME/j2ee/home に移動してからJava_HOME/bin/java -jar oc4j.jar を実行します。JDK 1.4.2もマシンにインストールされている必要があります。
|
- ブラウザ・ウィンドウを開き、Oracle Enterprise ManagerのURLをhttp://localhost:oc4j_web_port_number/em/という形式で入力します。OC4J WebポートにApacheリスナーが存在している場合は、Apacheがリスニングしているポートを使用する必要がありますので注意してください。
- Oracle Universal Installerで入力したOC4Jパスワードを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
- OC4Jのホームページに移動し、「管理」をクリックします。
- 「JMX」までスクロール・ダウンし、「システムMBeanブラウザ」の隣のアイコンをクリックし、oc4j→J2EEServer→standalone→J2EEApplication→defaultに移動します。
- 「操作」をクリックし、「createNativeDataSource」をクリックします。この画面を使用して、センサー・データ・リポジトリ・スキーマがインストールされているデータベースに接続するためのデータソースを作成します。
- 次の値を入力します。
- dataSourceName: edge/SensorDataRepositoryDS。
- ユーザー: edge。
- パスワード:
create_edg_user.sql
スクリプトを実行したときに選択したパスワードを入力します。
- jndiLocation: edge/SensorDataRepositoryDS。
- loginTimeout: 20。
- dataSourceClass: oracle.jdbc.pool.OracleDataSource。
- URL: データベースへのjdbc URLを入力します。URLは、
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=yourhost.us.oracle.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=
(SERVICE_NAME=your_service_name)))
のようになります。
- Sensor Edge Server管理コンソールにログインします。
- 最初のページの「アーカイブを使用」で「はい」を選択します。
- OC4Jを再起動します。
センサー・データ・ストリームの手動配置
センサー・データ・ストリームを手動で配置するには、Oracle DatabaseがARCHIVELOGモードで実行されており、自動アーカイブが有効になっている必要があります。ARCHIVELOGモードに変更する手順、および自動アーカイブを有効にする手順については、該当するバージョンの『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。これらの手順は使用しているOracle Databaseのバージョンによって異なるため、必ずご使用のバージョンに対応する『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
すでにセンサー・データ・リポジトリを作成した場合、センサー・データ・ストリームを手動で配置するには、次の手順を使用します。
sqlplus /nolog
を実行することにより、SQL*Plusを使用してsysdbaとしてデータベースに接続します。
sysdba
としてsqlplus connect sys/
your_pwd
@your_db
を実行します。
- oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のスクリプト
grant_edg_user.sql
を実行します。
- 「センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。
まだセンサー・データ・リポジトリを作成していない場合、センサー・データ・ストリームを手動で配置するには、次の手順を使用します。
- oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のスクリプト
create_edg_user.sql
を実行します。要求されたら、edgeスキーマに使用するパスワードを入力します。
sqlplus connect edge/
your_edge_user_pwd
@your_db
を実行します。
- oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のスクリプト
edg_create_streams.sql
を実行します。
edg_create_streams.sql
の実行中に、次のエラーが発生することがあります。
drop role edg_user
*
ERROR at line 1:
ORA-01919: role 'EDG_USER' does not exist
このエラーは、このデータベース・インスタンスに初めてedgeスキーマがインストールされたことを示すものであるため、無視してかまいません。
- 「センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。
注意
Oracle9iデータベース・インスタンスにセンサー・データ・ストリームをインストールすると、次のエラーが発生します。
BEGIN DBMS_STREAMS_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE(grantee => 'edge'); END; * ERROR at line 1: ORA-06550: line 1, column 7: PLS-00201: identifier 'DBMS_STREAMS_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE' must be declared ORA-06550: line 1, column 7: PL/SQL: Statement ignored
これはOracle9iに存在しないOracle 10gプロシージャであるため、このエラーは無視してかまいません。
|
センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続
Sensor Edge Serverをセンサー・データ・ストリームに手動で接続するには、次の手順を使用します。
- OC4Jが実行されていることを確認します。OC4Jを起動するには、コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリをoracle_home/opmn/binに変更します。次に
opmnctl startall
と入力します。
注意
OC4Jリリース10.1.2の場合、OC4Jを起動するには、ORACLE_HOME/j2ee/home に移動してからJava_HOME/bin/java -jar oc4j.jar を実行します。JDK 1.4.2もマシンにインストールされている必要があります。
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- ブラウザ・ウィンドウを開き、Oracle Enterprise ManagerのURLをhttp://localhost:oc4j_web_port_number/em/という形式で入力します。OC4J WebポートにApacheリスナーが存在している場合は、Apacheがリスニングしているポートを使用する必要がありますので注意してください。
- Oracle Universal Installerで入力したOC4Jパスワードを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
- OC4Jのホームページに移動し、「管理」をクリックします。
- 「JMX」までスクロール・ダウンし、「システムMBeanブラウザ」の隣のアイコンをクリックし、oc4j→J2EEServer→standalone→J2EEApplication→defaultに移動します。
- 「操作」をクリックし、「createNativeDataSource」をクリックします。この画面を使用して、センサー・データ・ストリーム・スキーマがインストールされているデータベースに接続するためのデータソースを作成します。
- 次の値を入力します。
- dataSourceName: edge/StreamsDS。
- ユーザー: edge。
- パスワード:
create_edg_user.sql
スクリプトを実行したときに選択したパスワードを入力します。
- jndiLocation: edge/StreamsDS。
- loginTimeout: 20。
- dataSourceClass: oracle.jdbc.pool.OracleDataSource。
- URL: データベースへのjdbc URLを入力します。URLは、
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=yourhost.us.oracle.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=
(SERVICE_NAME=your_service_name)))
のようになります。
- ストリーム・ディスパッチャを使用するようにSensor Edge Serverを設定するには、Sensor Edge Serverの管理コンソールにログインします。
- 「ディスパッチャの変更」をクリックし、StreamsディスパッチャV2を選択します。
- OC4Jを再起動します。ストリーム・ディスパッチャにより、Sensor Edge Serverスキーマへの接続が試行されます。詳細は、「Oracle Sensor Edge Serverインスタンスのディスパッチャの設定」および「Oracle Sensor Edge Serverインスタンスの起動と停止」を参照してください。
リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・リポジトリへの接続
センサー・データ・リポジトリを使用するが、Sensor Edge Serverをインストールしたときに構成していない場合、次の手順を使用して手動でセンサー・データ・リポジトリに接続できます。
- テキスト・エディタを使用して、data-sources.xmlファイルを開きます。このファイルはoracle_home/j2ee/home/config/内にあります。
- 次のxmlエントリを追加します。
<data-source
class="com.evermind.sql.DriverManagerDataSource"
name=""edge/SensorDataRepositoryDS"
location=""edge/SensorDataRepositoryDS"
xa-location=""edge/SensorDataRepositoryDSXA"
ejb-location=""edge/SensorDataRepositoryDS"
connection-driver="oracle.jdbc.driver.OracleDriver"
username="edge"
password="<password for sdr>"
url="<jdbc url for database holding SDR>"
inactivity-timeout="100"
/>
- data-sources.xmlファイルを保存して閉じます。
リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・ストリームへの接続
センサー・データ・ストリームを使用するには、Oracle DatabaseがARCHIVELOGモードで実行されており、自動アーカイブが有効になっている必要があります。ARCHIVELOGモードに変更する手順、および自動アーカイブを有効にする手順については、該当するバージョンの『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
センサー・データ・ストリームを使用するが、Sensor Edge Serverをインストールしたときに構成していない場合、次の手順を使用して手動でセンサー・データ・ストリームに接続できます。
- テキスト・エディタを使用して、data-sources.xmlファイルを開きます。このファイルはoracle_home/j2ee/home/config/内にあります。
- 次のxmlエントリを追加します。
<data-source
class="com.evermind.sql.DriverManagerDataSource"
name=""edge/StreamsDS"
location=""edge/StreamsDS"
xa-location=""edge/StreamsDSXA"
ejb-location=""edge/StreamsDS"
connection-driver="oracle.jdbc.driver.OracleDriver"
username="edge"
password="<password for sds>"
url="<jdbc url for database holding SDS>"
inactivity-timeout="100"
/>
- data-sources.xmlファイルを保存して閉じます。