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Oracle Sensor Edge Server ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31872-01
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1 インストール

この章では、Oracle Sensor Edge Serverのインストールについて説明します。この章の内容は次のとおりです。

ハードウェア要件

Oracle Sensor Edge Serverのハードウェア要件は、Oracle Application Serverのハードウェア要件と同じです。具体的なハードウェア要件については、ご使用のプラットフォームに対応する『Oracle Application Serverのインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle Sensor Edge Mobileには、Pocket PC 2003以上のデバイスが必要です。Oracle Sensor Edge Mobileには、RFIDおよびバーコードに対応するSymbol 9000GおよびIntermec IP3デバイス用のデバイス・ドライバが含まれています。Sensor Edge Mobileには、150KB未満のプログラム記憶域と1MB未満のメモリーが必要です。

メモリーおよびディスク領域の最小要件を表1-1に示します。

表1-1    メモリーおよびディスク領域の最小要件 
  (OC4JおよびOracle Sensor Edge Server)  Oracle Sensor Edge Server 

メモリー 

512MB 

128MB 

ディスク領域 

550MB 

150MB 

一時ディレクトリ領域 

256MB 

256MB 

スワップ領域 

1.5GB 

1.5GB 

ソフトウェア要件

Oracle Sensor Edge Serverでは次のソフトウェアが必要です。

また、センサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームにはUTF-8へのエンコーディング・セットが必要です。

Oracle Sensor Edge Mobileのソフトウェア要件は次のとおりです。

OC4Jのインストール

Oracle Sensor Edge Serverをインストールする前に、OC4Jをインストールする必要があります。以前のリリースでは、OC4JはOracle Sensor Edge Serverインストールの一部としてパッケージ化されていました。リリース3(10.1.3)では、OC4Jのアップグレードを容易にするために、OC4JはOracle Sensor Edge Serverインストールの一部に含まれていません。このため、Oracle Sensor Edge Serverをインストールする前にOC4Jをインストールする必要があります。

Oracle Application Serverのインストール時にOC4Jをインストールできます。Oracle Application Server用のOracle Universal Installerで、「拡張インストール・モード」を選択し、「J2EE Serverおよびプロセス管理」を選択する必要があります。Oracle Application Serverのインストール方法の詳細は、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

OC4Jのインストールを終了した後、Oracle Sensor Edge Serverのインストールを開始できます。

下位互換性のためにリリース2(10.1.2)をインストールする場合は、次のインストール手順を実行します。

  1. リリース2(10.1.2.x.x)のCompanion CD OUIをインストールした後(またはoc4j_extended.zipを解凍した後)、ORACLE_HOME/j2ee/homeに移動します。

  2. java -jar oc4j.jar -installを実行します。

  3. パスワードを要求されたら、OC4Jインスタンスの管理者パスワードを入力します。これは管理UIへのログインに使用するパスワードで、Oracle Sensor Edge Serverのインストールにも必要です。

Oracle Sensor Edge Serverのインストール、またはOC4J 10gリリース2(10.1.2)インスタンスからのアップグレード

OC4J 10gリリース2(10.1.2)インスタンスがすでにインストールされている場合、「OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからのOracle Sensor Edge Serverのインストール」の手順に従ってOracle Sensor Edge Serverをインストールできます。インストール中、Oracle Universal InstallerによってOC4J管理者パスワードを作成するように要求されます。これは、OC4Jのインストールおよび管理に使用するパスワードです。

旧バージョンのOracle Sensor Edge Serverがすでにインストールされている場合、それをアップグレードすることはできません。「OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからのOracle Sensor Edge Serverのインストール」の手順に従って、新しいバージョンをインストールする必要があります。その後、新しいバージョンのOracle Sensor Edge Server設定を手動で再作成する必要があります。

OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからのOracle Sensor Edge Serverのインストール

OC4J 10gリリース3(10.1.3)インスタンスからOracle Sensor Edge Serverをインストールするには、次のようにします。

  1. Companion CDを挿入し、Oracle Universal Installerを起動します。

  2. 「ようこそ」画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。

  3. 「ファイルの場所の指定」画面の「インストール先」に、インストールに使用する名前およびOracle Sensor Edge Serverのインストール先パスを入力します。Oracle Sensor Edge ServerではOC4Jと同じORACLE_HOMEを使用する必要があります。「次へ」をクリックします。

  4. 「インストール・タイプの選択」画面で「Sensor Edge Server」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「J2EEコンテナ(OC4J)パスワード」画面でOC4J管理者のパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。これは、OC4Jをインストールしたときに定義した管理者パスワードです。

  6. Sensor Edge Serverをセンサー・データ・リポジトリに接続する場合は、「Sensor Data Repositoryインストール」画面で「はい」を選択します。「はい」を選択した場合は、新しいセンサー・データ・リポジトリが作成されるか、既存のセンサー・データ・リポジトリに接続できるようになります。「いいえ」を選択した場合は、10に進みます。「いいえ」を選択し、後でセンサー・データ・リポジトリを使用する場合は、「リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・リポジトリへの接続」または「リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームの手動構成」の手順に従って、手動でセンサー・データ・リポジトリを構成できます。選択した後、「次へ」をクリックします。

  7. 「Sensor Data Repositoryの構成」画面で、新しいセンサー・データ・リポジトリに接続するか、既存のセンサー・データ・リポジトリに接続するかを選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 「SDRデータベース接続情報」画面で、センサー・データ・リポジトリの必要な情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  9. 「Sensor Data Repositoryパスワード」画面で、センサー・データ・リポジトリ・スキーマに使用するパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。(この画面は、7で既存のセンサー・データ・リポジトリに接続するように選択した場合は表示されません。)スキーマはデータベース内のedgeユーザーの下にインストールする必要があります。

  10. Sensor Edge Serverをセンサー・データ・ストリームに接続する場合は、「Sensor Data Streamsインストール」画面で「はい」を選択します。「はい」を選択した場合は、新しいセンサー・データ・ストリーム・スキーマを作成するか、既存のセンサー・データ・ストリーム・スキーマに接続できるようになります。「いいえ」を選択した場合は、14に進みます。「いいえ」を選択し、後でセンサー・データ・ストリームを使用する場合は、「リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・ストリームへの接続」または「リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームの手動構成」の手順に従って、手動でセンサー・データ・ストリームを構成できます。選択した後、「次へ」をクリックします。

  11. 「既存のSDSに接続」画面で、新しいセンサー・データ・ストリーム・スキーマを作成するか、既存のセンサー・データ・ストリーム・スキーマに接続するかを選択し、「次へ」をクリックします。

  12. 「Sensor Data Streamsの構成」画面で、データベースSYSパスワードおよびTNS接続文字列を入力し、「次へ」をクリックします。

  13. 「Sensor Data Streamsパスワード」画面で、センサー・データ・ストリームに使用するパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。(この画面は、11で既存のセンサー・データ・ストリーム・スキーマに接続するように選択した場合は表示されません。)スキーマはデータベース内のedgeユーザーの下にインストールする必要があります。

  14. 「サマリー」画面でインストール・オプションを確認し、「インストール」をクリックします。

  15. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面でコンフィギュレーション・アシスタントが完了するのを待ち、「次へ」をクリックします。

  16. インストールの完了画面で「終了」をクリックします。

Oracle Sensor Edge Serverの「ようこそ」画面が表示されます。

インストール・ログ・ファイルの調査

インストール中にエラーが発生した場合、oracle_home/edgecreateedgeuser_SDR.logdeploySDR.logcreateedgeuser_SDS.log)内のOracle Sensor Edge Serverログ・ファイルおよびOracle Universal Installerログ・ファイルを調べることができます。

Oracle Sensor Edge Serverのアンインストール

Oracle Sensor Edge Serverをアンインストールするには、Oracle Universal Installerを使用する必要があります。Oracle Universal Installerの「ようこそ」画面で、「製品の削除」をクリックしてアンインストールします。

センサー・データ・リポジトリまたはセンサー・データ・ストリームをアンインストールすると、スキーマを配置するときに使用された一時ファイルが削除されますが、スキーマそのものはデータベースから削除されません。

インストールの確認

インストールが正常に完了したことを確認するには、次の操作を実行します。

Sensor Edge Serverコンソールの表示

SESコンソールを表示するには、次のようにします。

  1. HTTPサービスがリスニングするポート番号を指定します(たとえば、8888)。ポート番号がわからない場合は、次の操作を実行します。

    1. コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリをoracle_home/opmn/binに変更します。

    2. opmnctl status -lと入力します。HTTPサービスのポート番号が表示されます。

  2. ブラウザ・ウィンドウを開き、Sensor Edge ServerコンソールのURLをhttp://localhost:port_number/edge/という形式で入力します。ここで、port_numberはhttpサービスのポート番号です。

  3. Oracle Sensor Edge Serverログイン・ページでSensor Edge Server管理者のユーザー名およびパスワードを入力します。デフォルトのユーザー名はoc4jadminです。パスワードには、(OC4Jをインストールしたときに指定した)OC4J管理者のパスワードを入力します。

データベース接続のテスト

データベース接続をテストして、インストールが正常に完了したことを確認できます。SQL*Plusを使用してセンサー・データ・リポジトリに接続するには、次の操作を実行します。

  1. (/network/admin/内の)tnsnames.oraを構成して、データベースのTNS接続文字列を設定します。たとえば、次のように構成します。

    BAR.US.ORACLE.COM =
       (DESCRIPTION = 
          (ADDRESS_LIST = 
             (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = foo.us.oracle.com)(PORT = 1521))
          )
          (CONNECT_DATA = 
             (SERVICE_NAME = BAR)
           )
        )
    
  2. スキーマに接続します。必ず、sda_usrのユーザー名edgeを使用してください。たとえば、ユーザー名がedgeでパスワードがsda_pwdの場合は、次のように入力します。

    sqlplus edge/sdr_pwd@BAR
    
  3. イベントが発生しているかどうかを調べるには、次のように入力して、イベントの発生とともにビューedg_event_vwの行数が増加しているか確認します。

    select count(*) from edg_event_vw
    

    イベントがリポジトリに送信されると、イベントの数は増加します。何も構成されていないクリーン・インストールの場合でも、エッジ・サーバー起動イベントなどのイベントがいくつか送信されているはずです。

この他に、(デバイス関連のエラーおよびステータス・メッセージを確認するための)edg_diag_tabおよび(イベントの処理中に発生した内部エラーを確認するための)edg_logの2つの表を診断目的で使用できます。

SQL*Plusを使用してスキーマに接続するには、次の操作を実行します。

  1. tnsnames.oraを構成して、データベースのTNS接続文字列を設定します。たとえば、次のように構成します。

    BAR.US.ORACLE.COM =
       (DESCRIPTION = 
          (ADDRESS_LIST = 
             (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = foo.us.oracle.com)(PORT = 1521)))
          )
          (CONNECT_DATA = 
             (SERVICE_NAME = BAR)
           )
        )
    
  2. スキーマに接続します。必ず、sds_usrのユーザー名edgeを使用してください。たとえば、ユーザー名がedgeでパスワードがsds_pwdの場合は、次のように入力します。

    sqlplus edge/sds_pwd@BAR
    

    sds_pwdは、インストール中に入力したセンサー・データ・ストリーム用のパスワードです。

  3. イベントが発生しているかどうかを調べるには、次のように入力して、イベントの発生とともにsda_observationsの行数が増加しているか確認します。

    select count(*) from sda_observations
    

    イベントがリポジトリに送信されると、イベントの数は増加します。

Enterprise Managerを使用したデータベース接続のテスト

OC4Jリリース10.1.3の場合、センサー・データ・リポジトリへのJDBC接続をテストするには、次のようにしてOC4J Enterprise Managerを使用してJNDIリソースを調べます。

  1. OC4J管理者およびパスワードを入力して、OracleAS Enterprise Manager(http://localhost:oc4j_web_port_number/em/)にログインします。

  2. 「メンバー」タブをクリックし、(デフォルト・ホームごとに)OC4Jインスタンスをクリックします。

  3. 「管理」を選択します。

  4. 必要な場合は、「サービス」を展開します。

  5. 「JDBCリソース」の「タスクに移動」アイコンをクリックします。「JDBCリソース」ページが表示されます。

  6. 「edge/SensorDataRepositoryDS」の「接続テスト」アイコンをクリックします。

  7. 「続行」をクリックします。

  8. 「SQL文」フィールドにselect count (*) from edg_event_vwと入力して、イベントが発生していること、およびこれらのイベントの発生とともにビューedg_event_vwの行数が増加していることを確認します。

    イベントがセンサー・データ・リポジトリに送信されると、イベントの数は増加します。何も構成されていないクリーン・インストールの場合でも、Oracle Sensor Edge Server起動イベントなどのイベントがいくつか送信されているはずです。

    イベントが発生していること、およびイベントの発生とともにsda_observationsの行数が増加していることを確認するには、「SQL文」フィールドにselect count (*) from sda_observationsと入力します。

  9. 「テスト」をクリックします。「確認」の下に接続ステータス(「グループに属するすべてのOC4Jインスタンスで、"edge/SensorDataRepositoryDS"への接続が正常に確立されました。」)が表示されます。接続が確立されなかった場合は、エラーが表示されます。


    注意

    OC4Jリリース10.1.3の場合は、OC4J Enterprise Managerから直接OC4Jインスタンスをテストできます。また、SESコンソールを使用して、Oracle Sensor Edge Serverインスタンスのログ・レベルを「すべて」に設定しておくと、起動時にログを調べて正常に接続されたことを確認できます。「ログの表示」ページに、センサー・データ・リポジトリからのエラーが表示され、問題が示されます。ログ・レベルの設定方法の詳細は、「Oracle Sensor Edge Serverインスタンスの一般情報の設定」および「ログ情報の表示」を参照してください。

    OC4Jリリース10.1.2の場合は、Enterprise Managerを使用して接続をテストできません。ただし、起動時にセンサー・データ・リポジトリからのエラーがログに報告されなければ、接続は正常に完了しています。Oracle Sensor Edge Serverのログ・レベルを「すべて」に設定した場合は、SESコンソールの「ログの表示」ページにSQLエラーが表示されます。  


Oracle Sensor Edge Mobileのインストール

Oracle Sensor Edge Mobileをインストールするには、次のようにします。

  1. Companion CDを挿入し、Oracle Universal Installerを起動します。

  2. 「ようこそ」画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。

  3. 「ファイルの場所の指定」画面の「インストール先」に、インストールに使用する名前およびOracle Sensor Edge Mobileのインストール先パスを入力します。Oracle Sensor Edge MobileではOC4Jと同じORACLE_HOMEを使用する必要があります。「次へ」をクリックします。

  4. 「インストール・タイプの選択」画面で「Sensor Edge Mobile」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「サマリー」画面でインストール・オプションを確認し、「インストール」をクリックします。

インストーラにより次の.CABファイルがoracle_home/edgeに配置されます。

Pocket PCデバイスでのOracle Sensor Edge Mobileのインストールと起動

Pocket PCにOracle Sensor Edge Mobileをインストールするには、次のようにします。

  1. ActiveSyncを使用して、(oracle_home/edge内の)OracleEdgeMobile.PPC420_StrongARM-XScale.CABをPocket PCデバイスにロードし、このファイルをクリックしてインストールします。

  2. エミュレータ画面からSensor Edge Mobileバックグラウンド・サービスを起動するには、「Start」「Programs」を選択し、「Start EdgeMobile Service」ショートカットをクリックします。バックグラウンド・サービスが実行されます。

  3. バックグラウンド・サービスが実行されていることを確認するには、「File Explorer」ウィンドウを開き、¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、admin.htmlをクリックします。「Sensor Edge Mobile Administration」ページ(図1-1)が表示されます。

    図1-1    「Sensor Edge Mobile Administration」ページ


    画像の説明

  4. 「System status」が「Running」になっていることを確認します。「System status」が「Running」でない場合は、「View log」をクリックしてログ・ファイル内のエラーを調べます。ログ・ファイルを図1-2に示します。

    図1-2    Sensor Edge Mobileのログ・ファイル


    画像の説明

デフォルトのデバイス構成の変更

デフォルトでは、Symbol 900GドライバがPocket PCデバイスにロードされます。この他に、次のドライバが提供されています。

別のドライバをロードするには、適切なドライバ構成ファイルの名前をEdgeMobileConfig.xmlに変更して、Sensor Edge Mobileサービスを再起動します。

RFIDタグの読取り

RFIDタグを読み取るには、¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、ファイルrfid_ops.htmlを開きます。シミュレーション・ドライバを使用している場合は、実際のデバイス・ドライバを使用している場合と同じようにタグが生成されます。シミュレートされた値または実際のタグが「RFID data」フィールドに表示されます。

バーコード・データの読取り

バーコード・データを読み取るには、¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、ファイルbarcode_ops.htmlを開きます。シミュレートされた値または実際のバーコードが「Barcode data」フィールドに表示されます。

Sensor Edge Mobileサービスの停止

Sensor Edge Mobileサービスを停止するには、次のようにします。

  1. ¥EdgeMobile¥html_samplesディレクトリに移動し、ファイルadmin.htmlを開きます。

  2. 「Shutdown System」をクリックします。

  3. 「Confirmation」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

  4. 「System status」が「Stopped」になっていることを確認します。

Oracle Sensor Edge Mobileエミュレータのインストール

Oracle Sensor Edge Mobileで使用するアプリケーションを開発する場合、Windows 2000またはWindows XPコンピュータ上でSensor Edge Mobileエミュレータを実行できます。エミュレータを使用すると、使用可能なPocket PCデバイスがない場合にコードをテストできます。

Oracle Sensor Edge Mobileエミュレータをインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle Sensor Edge Mobileをまだインストールしていない場合は、「Oracle Sensor Edge Mobileのインストール」の説明に従ってインストールします。

  2. http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=9996b314-0364-4623-9ede-0b5fbb133652&displaylang=enからWindows Mobile 2003ベースのPocket PC用のSDKをダウンロードします。

  3. SDKをWindows 2000またはWindows XPコンピュータにインストールします。Pocket PCエミュレータはこのSDKの一部です。

  4. Windowsの「スタート」メニューからPocket PCエミュレータを起動するには、「Microsoft Pocket PC 2003 SDK」→「Pocket PC Emulator」を選択します。

  5. エミュレータが起動されたら、「Emulator」→「Folder Sharing」を選択します。

  6. 「Browse」をクリックしてコンピュータ上の既存のフォルダを参照し、「OK」をクリックします。

  7. 「Folder Sharing」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

  8. エミュレータ・ウィンドウで、「Start」「Programs」を選択します。

  9. 「File Explorer」アイコンをクリックします。

  10. 「File Explorer」で「My Device」を選択します。

  11. 手順6で共有フォルダにしたフォルダを選択します。

  12. OracleEdgeMobile.PPC420_i686.CABファイルを共有フォルダにロードし、エミュレータでこれをクリックしてインストールします。このファイルはoracle_home¥edge内にあります。

リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリおよびセンサー・データ・ストリームの手動構成

リリース3(10.1.3)のセンサー・データ・リポジトリまたはセンサー・データ・ストリームを使用するが、Sensor Edge Serverをインストールしたときにこれらを構成していない場合は、この項で説明する手順を使用して手動で配置できます。この項の内容は次のとおりです。

センサー・データ・リポジトリの手動配置

センサー・データ・リポジトリの配置に必要な内容はすべてセンサー・データ・ストリームに含まれているため、センサー・データ・ストリームがすでに配置されている場合は、この項をスキップできます。

センサー・データ・リポジトリを手動で配置するには、次の手順を使用します。

  1. センサー・データ・リポジトリ・スキーマを格納するデータベース内にedgeユーザー(スキーマ)を作成します。作成するには、SQL*Plusを使用してsystemとしてログインし、oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のcreate_edg_sda_user.sqlスクリプトを実行します。

  2. 入力値を要求されたら、edgeスキーマに使用するパスワードを入力します。

  3. 選択したパスワードを使用してedgeユーザーとしてSQL*Plusにログインし、oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のedg_sda_with_edgeuser.sqlスクリプトを実行します。

  4. 「センサー・データ・リポジトリへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。

センサー・データ・リポジトリへのOracle Sensor Edge Serverの接続

Sensor Edge Serverをセンサー・データ・リポジトリに手動で接続するには、次の手順を使用します。

  1. OC4Jが実行されていることを確認します。OC4Jを起動するには、コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリをoracle_home/opmn/binに変更します。次にopmnctl startallと入力します。


    注意

    OC4Jリリース10.1.2の場合、OC4Jを起動するには、ORACLE_HOME/j2ee/homeに移動してからJava_HOME/bin/java -jar oc4j.jarを実行します。JDK 1.4.2もマシンにインストールされている必要があります。 


  2. ブラウザ・ウィンドウを開き、Oracle Enterprise ManagerのURLをhttp://localhost:oc4j_web_port_number/em/という形式で入力します。OC4J WebポートにApacheリスナーが存在している場合は、Apacheがリスニングしているポートを使用する必要がありますので注意してください。

  3. Oracle Universal Installerで入力したOC4Jパスワードを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。

  4. OC4Jのホームページに移動し、「管理」をクリックします。

  5. 「JMX」までスクロール・ダウンし、「システムMBeanブラウザ」の隣のアイコンをクリックし、oc4j→J2EEServer→standalone→J2EEApplication→defaultに移動します。

  6. 「操作」をクリックし、「createNativeDataSource」をクリックします。この画面を使用して、センサー・データ・リポジトリ・スキーマがインストールされているデータベースに接続するためのデータソースを作成します。

  7. 次の値を入力します。

    • dataSourceName: edge/SensorDataRepositoryDS。

    • ユーザー: edge。

    • パスワード: create_edg_user.sqlスクリプトを実行したときに選択したパスワードを入力します。

    • jndiLocation: edge/SensorDataRepositoryDS。

    • loginTimeout: 20。

    • dataSourceClass: oracle.jdbc.pool.OracleDataSource。

    • URL: データベースへのjdbc URLを入力します。URLは、jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=yourhost.us.oracle.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=
      (SERVICE_NAME=your_service_name)))
      のようになります。

  8. Sensor Edge Server管理コンソールにログインします。

  9. 最初のページの「アーカイブを使用」で「はい」を選択します。

  10. OC4Jを再起動します。

センサー・データ・ストリームの手動配置

センサー・データ・ストリームを手動で配置するには、Oracle DatabaseがARCHIVELOGモードで実行されており、自動アーカイブが有効になっている必要があります。ARCHIVELOGモードに変更する手順、および自動アーカイブを有効にする手順については、該当するバージョンの『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。これらの手順は使用しているOracle Databaseのバージョンによって異なるため、必ずご使用のバージョンに対応する『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

すでにセンサー・データ・リポジトリを作成した場合、センサー・データ・ストリームを手動で配置するには、次の手順を使用します。

  1. sqlplus /nologを実行することにより、SQL*Plusを使用してsysdbaとしてデータベースに接続します。

  2. sysdbaとしてsqlplus connect sys/your_pwd@your_dbを実行します。

  3. oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のスクリプトgrant_edg_user.sqlを実行します。

  4. 「センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。

まだセンサー・データ・リポジトリを作成していない場合、センサー・データ・ストリームを手動で配置するには、次の手順を使用します。

  1. oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のスクリプトcreate_edg_user.sqlを実行します。要求されたら、edgeスキーマに使用するパスワードを入力します。

  2. sqlplus connect edge/your_edge_user_pwd@your_dbを実行します。

  3. oracle_home/edge/stage/sql/10.1.3内のスクリプトedg_create_streams.sqlを実行します。

    edg_create_streams.sqlの実行中に、次のエラーが発生することがあります。

    drop role edg_user
              *
    ERROR at line 1:
    ORA-01919: role 'EDG_USER' does not exist
    

    このエラーは、このデータベース・インスタンスに初めてedgeスキーマがインストールされたことを示すものであるため、無視してかまいません。

  4. 「センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。


    注意

    Oracle9iデータベース・インスタンスにセンサー・データ・ストリームをインストールすると、次のエラーが発生します。

    BEGIN DBMS_STREAMS_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE(grantee => 'edge'); END;

    *
    ERROR at line 1:
    ORA-06550: line 1, column 7:
    PLS-00201: identifier 'DBMS_STREAMS_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE' must be
    declared
    ORA-06550: line 1, column 7:
    PL/SQL: Statement ignored

    これはOracle9iに存在しないOracle 10gプロシージャであるため、このエラーは無視してかまいません。 


センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続

Sensor Edge Serverをセンサー・データ・ストリームに手動で接続するには、次の手順を使用します。

  1. OC4Jが実行されていることを確認します。OC4Jを起動するには、コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリをoracle_home/opmn/binに変更します。次にopmnctl startallと入力します。


    注意

    OC4Jリリース10.1.2の場合、OC4Jを起動するには、ORACLE_HOME/j2ee/homeに移動してからJava_HOME/bin/java -jar oc4j.jarを実行します。JDK 1.4.2もマシンにインストールされている必要があります。 


  2. ブラウザ・ウィンドウを開き、Oracle Enterprise ManagerのURLをhttp://localhost:oc4j_web_port_number/em/という形式で入力します。OC4J WebポートにApacheリスナーが存在している場合は、Apacheがリスニングしているポートを使用する必要がありますので注意してください。

  3. Oracle Universal Installerで入力したOC4Jパスワードを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。

  4. OC4Jのホームページに移動し、「管理」をクリックします。

  5. 「JMX」までスクロール・ダウンし、「システムMBeanブラウザ」の隣のアイコンをクリックし、oc4j→J2EEServer→standalone→J2EEApplication→defaultに移動します。

  6. 「操作」をクリックし、「createNativeDataSource」をクリックします。この画面を使用して、センサー・データ・ストリーム・スキーマがインストールされているデータベースに接続するためのデータソースを作成します。

  7. 次の値を入力します。

    • dataSourceName: edge/StreamsDS。

    • ユーザー: edge。

    • パスワード: create_edg_user.sqlスクリプトを実行したときに選択したパスワードを入力します。

    • jndiLocation: edge/StreamsDS。

    • loginTimeout: 20。

    • dataSourceClass: oracle.jdbc.pool.OracleDataSource。

    • URL: データベースへのjdbc URLを入力します。URLは、jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=yourhost.us.oracle.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=
      (SERVICE_NAME=your_service_name)))
      のようになります。

  8. ストリーム・ディスパッチャを使用するようにSensor Edge Serverを設定するには、Sensor Edge Serverの管理コンソールにログインします。

  9. 「ディスパッチャの変更」をクリックし、StreamsディスパッチャV2を選択します。

  10. OC4Jを再起動します。ストリーム・ディスパッチャにより、Sensor Edge Serverスキーマへの接続が試行されます。詳細は、「Oracle Sensor Edge Serverインスタンスのディスパッチャの設定」および「Oracle Sensor Edge Serverインスタンスの起動と停止」を参照してください。

リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・リポジトリへの接続

センサー・データ・リポジトリを使用するが、Sensor Edge Serverをインストールしたときに構成していない場合、次の手順を使用して手動でセンサー・データ・リポジトリに接続できます。

  1. テキスト・エディタを使用して、data-sources.xmlファイルを開きます。このファイルはoracle_home/j2ee/home/config/内にあります。

  2. 次のxmlエントリを追加します。

    <data-source
           class="com.evermind.sql.DriverManagerDataSource"
           name=""edge/SensorDataRepositoryDS"
           location=""edge/SensorDataRepositoryDS"
           xa-location=""edge/SensorDataRepositoryDSXA"
           ejb-location=""edge/SensorDataRepositoryDS"
           connection-driver="oracle.jdbc.driver.OracleDriver"
           username="edge"
           password="<password for sdr>"
           url="<jdbc url for database holding SDR>"
           inactivity-timeout="100"
       /> 
    
  3. data-sources.xmlファイルを保存して閉じます。

リリース2(10.1.2)の既存のセンサー・データ・ストリームへの接続

センサー・データ・ストリームを使用するには、Oracle DatabaseがARCHIVELOGモードで実行されており、自動アーカイブが有効になっている必要があります。ARCHIVELOGモードに変更する手順、および自動アーカイブを有効にする手順については、該当するバージョンの『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

センサー・データ・ストリームを使用するが、Sensor Edge Serverをインストールしたときに構成していない場合、次の手順を使用して手動でセンサー・データ・ストリームに接続できます。

  1. テキスト・エディタを使用して、data-sources.xmlファイルを開きます。このファイルはoracle_home/j2ee/home/config/内にあります。

  2. 次のxmlエントリを追加します。

    <data-source
           class="com.evermind.sql.DriverManagerDataSource"
           name=""edge/StreamsDS"
           location=""edge/StreamsDS"
           xa-location=""edge/StreamsDSXA"
           ejb-location=""edge/StreamsDS"
           connection-driver="oracle.jdbc.driver.OracleDriver"
           username="edge"
           password="<password for sds>"
           url="<jdbc url for database holding SDS>"
           inactivity-timeout="100"
       /> 
    
  3. data-sources.xmlファイルを保存して閉じます。


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