各Oracle Content DBノードでは、複数のサーバーがサポートされます。このサーバーは、プロトコル・サーバーまたはエージェントです。
プロトコル・サーバーは、特定のポートでクライアントからのリクエストをリスニングし、プロトコル仕様のルールに従ってリクエストにレスポンスを返します。
エージェントは、定期的に(時間ベースで)操作を実行するか、他のOracle Content DBサーバーまたはプロセスが生成したイベントに応じて(イベント・ベースで)操作を実行します。異なるエージェントを異なるノードで実行することはできますが、1つのエージェントは1つのノード上のみで実行する必要があります。ただし、サービス・ウォームアップ・エージェントと統計エージェントは除きます。これらのエージェントは、すべてのノードで実行しておく必要があります。通常は、システムを安定させるために、ソフトウェアに付属するエージェントのほとんどを実行する必要があります。
各サーバーは、特定のサーバー構成を使用します。サーバー構成には、サーバー起動時に使用されるOracle Content DBノード用のデフォルト値が格納されます。
この付録に示すすべてのプロパティは、プロトコル・サーバーまたはエージェントを適切に実行するために必要なプロパティです。Oracle Content DBインスタンスをインストールして構成すると、この付録に示すデフォルト値を使用してプロパティが構成されます。
この付録では、次の項目について説明します。
表E-1に、複数のサーバーまたはエージェント間で共有されるサーバー構成プロパティを示します。
表E-1 共有プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
サーバーのインスタンス化に使用されるクラス。 |
デフォルト値はサーバーによって異なります。 |
|
セッション・ローカライザで使用されるデフォルトの国。 |
US |
|
セッション・ローカライザで使用されるデフォルトの言語。 |
en |
|
サーバー・セッションのユーザー名。Oracle Content DBの管理者権限を持つユーザーを指定する必要があります。 |
system |
|
エージェントが再度実行されるまでの間隔。数値に時間単位が続く形で指定します。たとえば、4hは4時間の間隔を表します。時間単位は次のとおりです。 h=時間、m=分、s=秒 |
デフォルト値はサーバーによって異なります。 |
|
サーバー起動時を基準とした最初の間隔までの遅延。 |
デフォルト値はサーバーによって異なります。 |
|
最初のタイマー・イベント。24時間表示で時間を設定します。 |
00:15:00 |
バックグラウンド・リクエスト・エージェントは、Oracle Content DBサイトの共有プロパティの変更など、実行に長時間かかる操作をユーザーがリクエストした場合に、そのリクエストに対して動作するイベント・ベースのエージェントです。このエージェントは、リクエストされた操作を非同期に実行してパフォーマンスの問題を回避します。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
BackgroundRequestAgentConfiguration
表E-2に、バックグラウンド・リクエスト・エージェントのプロパティを示します。
クリーンアップ・エージェントは、コンテンツ管理者が設定した有効期限を過ぎたコンテンツをアーカイブから削除するなど、様々なクリーニング・タスクを定期的に実行します。このような各タスクには、タスクの実行頻度を制御するプロパティActivationMultiplierが対応付けられています。
ActivationMultiplierは、IFS.SERVER.TIMER.ActivationPeriod
プロパティと連携して機能します。たとえば、IFS.SERVER.TIMER.ActivationPeriod
が1hに設定され、ECM.AGENT.CLEANUPAGENT.EMPTYARCHIVE.ActivationMultiplier
が8に設定されている場合、クリーンアップ・エージェントはアーカイブ内の期限切れのコンテンツを8時間おきに削除します。
表E-3に示す説明および使用方法は、ActivationPeriodがこのエージェントのデフォルトである1時間に設定されていると仮定した場合のものです。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
CleanupAgentConfiguration
表E-3 クリーンアップ・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
アーカイブ内のコンテンツがBFILEに移動される頻度を制御します。このアクションは、BFILEアーカイブが有効になっている場合にのみ実行されます。詳細は、「データ・アーカイブの設定」を参照してください。 |
24 |
|
このエージェントに関するすべての間隔の基準となる時刻。このプロパティにより、24時間に1回のみ実行されるタスクの実行時刻、および24時間に数回のみ実行されるタスクの相対実行時刻が決まります。たとえば、タスクのActivationMultiplierが8で、BaseTimeOfDayが20:15:00に設定されている場合、そのタスクは20:15、4:15および12:15に実行されます。 |
20:15:00 |
|
サイトのアーカイブ内のファイルによって使用される割当て容量が再計算される頻度を制御します。 |
4 |
|
サイトのライブラリ内にある全ファイルによって使用される割当て容量合計が再計算される頻度を制御します。 |
1 |
|
アクセスできないアイテムを参照するリンクの内部表示が最適化される頻度を制御します。 |
12 |
|
アプリケーション管理アクセスが無効になってから十分な時間が経過したユーザーに対して、管理モード表示がシステムから削除される頻度を制御します。この間隔は、 |
12 |
|
ユーザーがアプリケーション管理権限をすべて失った後、システムから削除されるまでの間、ユーザーの管理表示が残っている時間。 |
24h |
|
システムから削除されたユーザーやグループを反映してセキュリティ構成が最適化される頻度を制御します。 |
24 |
|
「ごみ箱」フォルダに入れられたアイテムの未使用のセキュリティ構成がシステムから削除される頻度を制御します。 |
24 |
|
システムから削除されたユーザーに関してワークフロー・コンポーネントが最適化される頻度を制御します。 |
12 |
|
管理ユーザーがまだ管理モードのアクセス権を持っていることを確認する頻度を制御します。管理モードのアクセス権をすべて失ったユーザーについては、管理表示が無効になり、ユーザーにアプリケーション管理アクセス権が再度付与されるか、ユーザーがシステムから削除されるまで、管理表示は無効なままです。 |
1 |
|
コンテンツ管理者が設定した有効期限を過ぎたコンテンツがアーカイブから削除される頻度を制御します。 |
24 |
|
「ごみ箱」フォルダが自動的に空になるよう構成されている場合、その頻度を制御します。 |
4 |
|
サイトで使用されている割当て容量がそのサイトの割当て制限に達するか、近づいたときに、電子メール通知による警告が送信される頻度を制御します。電子メール通知は、そのサイトの割当て容量管理者ロールを持つ全ユーザー、および |
12 |
|
サイトの使用済割当て容量が割当て制限にどの程度近づくと、サイトの割当て容量に関する警告が発行されるかを示します。値は、サイトの割当て容量に対する割合で指定します。 |
95 |
|
サイトのアーカイブ内のドキュメントがサイトの使用済割当て容量の対象となるかどうかを示します。 |
true |
|
アーカイブ内で参照されていない削除済のライブラリがシステムから永続的に削除される頻度を制御します。 |
24 |
コンテンツ・エージェントは、BFILEエージングが設定されているときに、ドキュメント・コンテンツの管理を制御します。BFILEエージングが有効になっている場合、コンテンツ・エージェントは保存期間を過ぎてもアクセスされていないコンテンツをBFILEに移動します。
コンテンツ・エージェントは、デフォルトでは実行されないエージェントの1つです。Oracle Content DBでBFILEエージングを使用する場合は、まず、BFILEエージングを有効にしてから、エージェントを実行するノードのノード構成を変更してこのエージェントをアクティブにします。BFILEエージングの設定およびコンテンツ・エージェントのアクティブ化の詳細は、「ストレージ・オプションの管理」を参照してください。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ContentAgentConfiguration
表E-4に、コンテンツ・エージェントのプロパティを示します。
表E-4 コンテンツ・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
|
|
|
作成されたすべての相対パスについて、フォルダに移動できるファイルの最大数 |
500 |
|
コンテンツ・エージェントの実行中に作成されるフォルダの最大数 |
20 |
|
アクセスされていないファイルがLOBとしてデータベースに保持される期間 |
30d |
ファイルの属性およびコンテンツは、個別に格納されます。パフォーマンス上の理由で、ドキュメントの削除時にドキュメントのコンテンツは削除されません。コンテンツ・ガベージ・コレクション・エージェントは、参照されていないコンテンツを削除します。多くのエージェントと同様に、このエージェントはIFS.SERVER.TIMER.InitialTimeOfDay
プロパティおよびIFS.SERVER.TIMER.ActivationPeriod
プロパティで指定された時刻に実行されます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ContentGarbageCollectionAgentConfiguration
表E-5に、コンテンツ・ガベージ・コレクション・エージェントのプロパティを示します。
表E-5 コンテンツ・ガベージ・コレクション・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
フィルタが適用されたコンテンツが削除されるまでシステムに保持される時間。コンテンツのHTML表現は、フィルタが適用されたコンテンツの一例です。測定単位は、秒です。 |
3600 |
|
このエージェントの1回の実行で解放される、参照されていないContentObjectsの最大数。 |
10000 |
ガベージ・コレクション・エージェントと同様に、ダングリング・オブジェクトAVクリーンアップ・エージェントは、オーファン・オブジェクト型の参照を削除し、すでに存在しないオブジェクトへの参照など、すべての無効なオブジェクトの参照を識別し、これらの参照の配列型属性をNULLに設定し、スカラー属性を0(ゼロ)に設定します。たとえば、このエージェントは、削除済の無効になったディレクトリ・オブジェクトを指すドキュメントの所有者属性をクリーンアップします。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
DanglingObjectAVCleanupAgentConfiguration
表E-6に、ダングリング・オブジェクトAVクリーンアップ・エージェントのプロパティを示します。
表E-6 ダングリング・オブジェクトAVクリーンアップ・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
ライブラリ・オブジェクトへの無効な参照がクリーンアップされない属性のリスト。 デフォルト値を削除しないでください。デフォルト値を削除すると、ガベージ・コレクション・エージェントが、削除されたユーザーを正しく処理できなくなります。必要に応じて、属性を追加します。 |
AUDITENTRY PUBLICOBJECT:OWNER PUBLICOBJECT:DELETOR PUBLICOBJECT:CREATOR PUBLICOBJECT:LASTMODIFIER VERSIONSERIES:RESERVOR |
イベント交換エージェントは、期限切れのイベントをイベント・キューから定期的にパージします。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
EventExchangerAgentConfiguration
表E-7に、イベント交換エージェントのプロパティを示します。
すべてのパブリック・オブジェクトには、ExpirationDateという属性があります。この日付を経過すると、パブリック・オブジェクトは自動的に削除されます。この処理は、期限切れのオブジェクトを定期的に削除する期限切れエージェントによって行われます。パブリック・オブジェクトが有効期限を経過すると、このエージェントによってパブリック・オブジェクトが削除されます。多くのエージェントと同様に、このエージェントはIFS.SERVER.TIMER.InitialTimeOfDay
プロパティおよびIFS.SERVER.TIMER.ActivationPeriod
プロパティで指定された時刻に実行されます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ExpirationAgentConfiguration
フォルダ索引エージェントでは、フォルダ索引アナライザ・エージェントでは処理されない追加のフォルダ索引機能が処理されます。フォルダ索引アナライザ・エージェントの詳細は、次の項を参照してください。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
FolderIndexAgentConfiguration
表E-8に、フォルダ索引エージェントのプロパティを示します。
Oracle Content DBは、フォルダ索引という内部メカニズムを使用して、フォルダ限定の問合せを高速化します。この索引は、フォルダの階層が変更されるたびに変更され、最新のフォルダ階層が反映されます。ただし、特定の形式のファイル・リンクでは、フォルダ索引が最適でない状態のままになる場合があります。フォルダ索引アナライザ・エージェントは、定期的に実行され、このような状態を検出および修正し、フォルダ索引を最適な状態に戻します。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
FolderIndexAnalyzerAgentConfiguration
表E-9に、フォルダ索引アナライザ・エージェントのプロパティを示します。これらの値は変更しないでください。
表E-9 フォルダ索引アナライザ・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
フォルダ索引が最適な状態ではないと判断される、親の最大数のしきい値。
|
10 |
|
フォルダ索引が最適な状態ではないと判断される、子の最大数のしきい値。
|
10 |
ガベージ・コレクション・エージェントは、パブリック・オブジェクトの無効な所有者、作成者および更新者を修正します。たとえば、jsmithによってドキュメントが作成および変更されるとします。ドキュメントの作成者、所有者および最終更新者の各属性は、jsmithのオブジェクトIDに設定されます。jsmithが削除されると、属性値は無効になります。このエージェントは、これらの無効な属性値を、サーバー構成プロパティに指定された所有者、作成者または変更者のIDに置換します。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
GarbageCollectionAgentConfiguration
表E-10に、ガベージ・コレクション・エージェントのプロパティを示します。
表E-10 ガベージ・コレクション・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
所有者として置換されるユーザー。 必要に応じて変更します。 |
|
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作成者として置換されるユーザー。 必要に応じて変更します。 |
|
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変更者として置換されるユーザー。 必要に応じて変更します。 |
|
Oracle Content DB HTTPサーバーを使用すると、Oracle Content DB Webクライアントにアクセスできます。また、このサーバーにはWebDAVアクセスのプロパティも含まれています。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
EcmHttpServerConfiguration
表E-11に、Oracle Content DB HTTPサーバーのプロパティを示します。
表E-11 HTTPサーバーの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
「true」に設定した場合、ユーザーがWebDAVサーブレットを介してフォルダのGETを実行しようとすると、ディレクトリ・リストが返されます。「false」に設定した場合、ユーザーはWebインタフェースにリダイレクトされます。 |
true |
|
Nonceとは、Digest認証でWebDAVが使用するチャレンジのことです。クライアントは、Nonceを使用して認証を行った後、タイムアウト期間が過ぎるまでサーバーへのアクセスを継続できます。タイムアウト期間が過ぎると、サーバーが別のチャレンジを送信するため、クライアントは再度認証を行う必要があります。測定単位は、分です。 |
10 |
|
クライアントがロックを取得する際にリクエストできる最小タイムアウト値(秒)。この値は、クライアントが短いタイムアウトをリクエストして頻繁にリフレッシュすることでサーバーの負荷が増加するのを防ぐためのものです。 |
601 |
|
コレクションに対するDepth: InfinityのPROPFINDリクエストを許可するかどうか。これは非常にリソースを使用するリクエストです。 |
true |
|
コレクションに対するDepth: InfinityのPROPFINDで収集する結果の最大数。この数を超えると、リクエストは拒否されます。この制限が適用されるのは、Depth: InfinityのPROPFINDリクエストのみです。Depth: 1のリクエストは影響を受けません。無制限の数の結果を収集するには、-1に設定します。
|
1001 |
|
初期ドキュメント名の配列。指定したドキュメントのいずれかを含むディレクトリに対してGETが実行されると、そのドキュメントが表示されます。通常は、ディレクトリがリクエストされたときに この機能を無効にするには、空の配列に設定します。 |
index.html index.htm |
Oracle Content DB HTTPサーバーの名前変更
EcmHttpServer
という名前を変更しないでください。サーバー名を変更すると、WebクライアントからOracle Content DBにアクセスできなくなります。
サーバー名を変更する必要がある場合は、web.xml
構成ファイルでも名前を変更する必要があります。サーバー名を変更するには、次の手順を実行します。
Application Server Controlを使用して、サーバー名を変更します。
次のディレクトリにあるweb.xml
を編集します。
ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_Content/applications/content/content/WEB-INF
次のコード行を検索し、<param-value>
の値を置き換えます。
<init-param> <param-name>IFS.SERVER.PROTOCOL.DAV.IfsServer.Name</param-name> <param-value>EcmHttpServer</param-value> </init-param>
ファイルを保存します。
OC4Jインスタンスを再起動します。
インバウンド・キュー・リスナー・エージェントは、すべてのインバウンド・キューを定期的にポーリングする時間ベースのエージェントです。これにより、Oracle Content DBは、インバウンド・キューに置かれたメッセージに対する操作ができます。インバウンド・キュー・リスナー・エージェントは、メッセージをデキューし、メッセージ・オブジェクト自体に処理中の作業を委譲できます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
InboundQueueListenerAgentConfiguration
表E-12に、インバウンド・キュー・リスナー・エージェントのプロパティを示します。
ロック期限切れエージェントは、タイムアウトしたロックを解除する時間ベースのエージェントです。ロックの自動期限切れ機能を作動するには、このエージェントが常に実行されている必要があります。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
LockExpirationAgentConfiguration
最新docエージェントは、各ユーザーがアップロードまたはアクセスしたドキュメントに対して動作するイベント・ベースのエージェントです。このエージェントで示される情報は、ユーザーが「最近使用したドキュメント」にアクセスするときに使用されます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
MostRecentDocAgentConfiguration
表E-13に、最新docエージェントのプロパティを示します。
割当て容量エージェントは、ライブラリで使用された割当て容量を計算するイベントによってトリガーされます。また、このエージェントは、指定されたタイマー時間に従って、すべてのアクティブなライブラリを定期的に確認します。このエージェントは、ライブラリにより使用された領域を更新します。使用済領域が割当て済割当て容量を超えると、ライブラリのユーザーはそのライブラリにドキュメントを追加できなくなります。ゴミ箱の中のドキュメントはライブラリの割当て容量の対象となります。
ライブラリの割当て容量は、使用済のコンテンツに基づいて計算されます。つまり、ライブラリのユーザーが最後に追加したファイルによって使用済領域が領域制限より大きくなった場合、そのライブラリは割当て容量を超えたと判断されます。ライブラリの割当て済割当て容量を設定する際には、ユーザーが最後にライブラリにアップロードしたファイルは、割当て容量を超過してから拒否されることに注意してください。
次の場合、割当て容量は適用されません。
割当て容量エージェントが起動されていないか、または実行されていない。
ライブラリの割当て容量が有効になっていない。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
QuotaAgentConfiguration
ドキュメント読取りエージェントは、ユーザーが読み取ったドキュメントに対して動作するイベント・ベースのエージェントです。読み取られたドキュメントに対して構成されている場合に、カスタム・ワークフローをトリガーします。
ドキュメントが読み取られるフォルダでのドキュメント読取り操作に対してカスタム・ワークフローが構成されていない場合、エージェントは最近読み取ったドキュメントBFILEコンテンツをLOBに戻す操作を実行します。コンテンツ・エージェントがドキュメントをBFILEに移動します。詳細は、「コンテンツ・エージェント」を参照してください。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ReadDocumentAgentConfiguration
表E-14に、ドキュメント読取りエージェントのプロパティを示します。
割当て容量の再割当てエージェントは、ライブラリ間でコンテンツが移動されたときに、システム内でそのコンテンツの割当て容量を調整するイベント・ベースのエージェントです。多くの場合、これは時間のかかるタスクです。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ReassignQuotaAgentConfiguration
表E-15に、割当て容量の再割当てエージェントのプロパティを示します。
セキュリティ・リフレッシュ・エージェントは、サイト・レベルまたはコンテナ・レベルで適用されている権限の変更に対して動作し、フォルダ階層内でそれより低いレベルに適用されているセキュリティを必要に応じて適宜変更するイベント・ベースのエージェントです。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
RefreshSecurityAgentConfiguration
表E-16に、セキュリティ・リフレッシュ・エージェントのプロパティを示します。
ノードが起動されると、サービス・ウォームアップ・エージェントはサービスのデータ・キャッシュを自動的にプリロードします。このエージェントのプロパティはすべて必須です。他のほとんどのエージェントと異なり、このエージェントは各ノードで個別に実行するよう構成されます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ServiceWarmupAgentConfiguration
表E-17に、サービス・ウォームアップ・エージェントのプロパティを示します。
表E-17 サービス・ウォームアップ・エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
ACLコレクションをプリロードするかどうか。プリロードするには、「true」に設定します。 |
false |
|
フォーマット・コレクションをプリロードするかどうか。プリロードするには、「true」に設定します。 |
true |
|
メディア・コレクションをプリロードするかどうか。プリロードするには、「true」に設定します。 |
true |
|
プリロードが管理モードで行われるかどうか。 |
true |
|
ユーザー・コレクションをプリロードするかどうか。プリロードするには、「true」に設定します。 |
false |
サービス・ウォッチドッグ・エージェントは、正常に停止されなかったOracle Content DBサービスをクリーンアップします。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
ServiceWatchdogAgentConfiguration
表E-18に、サービス・ウォッチドッグ・エージェントのプロパティを示します。
統計エージェントは、エージェントが実行されているノードでサービス・アクティビティ関連統計を収集する時間ベースのエージェントです。他のほとんどのエージェントと異なり、このエージェントは各ノードで個別に実行するよう構成されるため、統計はノードごとに別々に収集されます。エージェントのプロパティにより、統計を記録するかどうか、およびOracle Content DBリポジトリに格納されたドキュメントに統計を書き込むかどうかが決まります。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
StatisticsAgentConfiguration
表E-19に、統計エージェントのプロパティを示します。
表E-19 統計エージェントの構成プロパティ
プロパティ | 説明および使用方法 | デフォルト |
---|---|---|
|
現在収集中の統計をコンテンツとしたHTMLドキュメントを作成するかどうかを示します。このファイルの名前は、 |
false |
|
「true」に設定した場合、現在収集中の統計はノード・ログまたはアプリケーション・ログに送られます。 |
true |
|
統計ドキュメントの作成先を示すOracle Content DBフォルダ階層内のパス。パスは、ライブラリ、またはライブラリ内のフォルダを指している必要があります。このパスにファイル名を含めないでください。統計ドキュメントのファイル名は自動生成されます。 統計ファイルの存在するフォルダにバージョニング・ポリシーが設定されていない場合は、エージェントが統計を記録するたびにファイルが上書きされます。エージェントが統計を記録するたびに新規バージョンが生成されるように、フォルダのバージョニング・ポリシーを「自動バージョニング」または「手動バージョニング」に設定する必要があります。 バージョニング・ポリシーを設定する際には、必ず「保存するバージョンの最大数」を大きな数値に設定し、統計が十分な期間にわたって保存されるようにしてください。たとえば、このエージェントのアクティブ化期間が15分(デフォルト)の場合、統計を24時間保存するには、96のバージョンが必要です。 |
適用なし |
ユーザー接続エージェントは、アクティブなユーザーのユーザー・プリファレンスを更新するイベント・ベースのエージェントです。最終アクティブ化期間にOracle Content DBにログインすると、ユーザーはアクティブであるとみなされます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
UserConnectAgentConfiguration
表E-20に、ユーザー接続エージェントのプロパティを示します。
バージョン・パージ・エージェントは、バージョン付けされたドキュメントが、そのドキュメントのバージョニング構成に指定されているバージョン制限を超えた場合に、ドキュメントを消去するイベント・ベースのエージェントです。消去したバージョンは、関連付けられている「ごみ箱」フォルダに移動されます。
このサーバー構成のデフォルト名は、次のとおりです。
VersionPurgeAgentConfiguration
表E-21に、バージョン・パージ・エージェントのプロパティを示します。