ヘッダーをスキップ
Oracle Content Database Oracle WebCenter Suite用管理者ガイド
10g(10.1.3.2.0)
E05041-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
次へ
次へ
 

6 Oracle Content DBでのカスタムBPELワークフローの使用

Oracle BPEL Process ManagerでカスタムBPELワークフロー・プロセスを定義した後、Oracle Content DBに登録します。カスタムBPELワークフロー・プロセスは、Oracle BPEL Process Managerで管理されます。


注意:

Oracle Content DBには、「パラレル投票」と「順次承認」の2つのデフォルト・ワークフロー・プロセスが付属しています。Oracle Content DBでは、Oracle Workflowを使用してこれらのデフォルト・ワークフロー・プロセスを管理します。Oracle Content DBの構成中にOracle Workflowが構成され、Oracle Content DBと統合されます。

この章では、次の項目について説明します。

カスタム・ワークフローについて

カスタム・ワークフローは、Oracle BPEL Process Managerで作成できます。Oracle BPEL Process Managerは、プロセスの設計、デプロイ、監視および管理をBPEL標準に基づいて行うためのフレームワークを提供するOracle製品です。カスタム・ワークフローは、Oracle Content DBのデフォルト・サイトでのみ使用できます。追加サイトではカスタム・ワークフローは使用できません。

Oracle BPEL Process Managerでカスタム・ワークフローを作成した後、Application Server Controlを使用してOracle Content DBにワークフローを登録できます。ワークフローの詳細情報(起動イベントおよび取消イベントの名前など)の他、ワークフローで使用される特定のパラメータを指定する必要があります。

カスタム・ワークフローは、ブロッキングまたは非ブロッキングのいずれかです。ブロッキング・ワークフローとは、完了するための処理が必要なワークフローのことです。たとえば、公開する文書の承認を扱うブロッキング・ワークフローを作成したとします。この場合、文書を公開する前に承認者側の処理が必要になります。非ブロッキング・ワークフローの例としては、公開済の文書に関する通知の送信を扱うワークフローがあげられます。この場合、通知が送信されるのを待たずに文書を公開できます。

BPELについて

Business Process Execution Language(BPEL)は、Webサービスを組み合せて使用することで複数企業間のタスク共有を可能にする、XMLベースの言語です。BPELは、XML Schema、Simple Object Access Protocol(SOAP)およびWeb Services Description Language(WSDL)に基づいています。BPELを使用して、別々のサービスをエンドツーエンドのプロセス・フローに統合するビジネス・プロセスを設計します。BPELおよびOracle BPEL Process Managerの詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。

Oracle BPEL Process Managerでのカスタム・ワークフローの作成

Oracle BPEL Process Managerの使用方法の詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。Oracle Content DBで使用するカスタム・ワークフローの作成の詳細は、Oracle Content DB開発者向けのドキュメントを参照してください。

Oracle Content DBへのカスタム・ワークフローの登録

Oracle BPEL Process Managerでカスタム・ワークフローを作成した後、Application Server Controlを使用してOracle Content DBにワークフローを登録できます。

Oracle Content DBにカスタム・ワークフローを登録するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「カスタム・ワークフロー」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「ワークフローの登録」をクリックします。

  5. ワークフローの名前を入力します。入力する名前は、Oracle BPEL Process Managerで作成したワークフローの名前と一致している必要があります。

  6. ワークフローの説明を入力します(オプション)。

  7. ワークフローの起動イベントを入力します。入力するイベントは、Oracle BPEL Process Managerでの対応するパートナ・リンク相関IDの名前と一致している必要があります。30文字を超える起動イベントは入力できません。

  8. ワークフローの取消イベントを入力します。Oracle BPEL Process Managerでの対応するパートナ・リンク相関IDがある場合、入力するイベントは相関IDと一致している必要があります。30文字を超える取消イベントは入力できません。

    通常、取消イベントは使用されません。その場合、このフィールドには任意の文字列(CANCEL_MY_WORKFLOWなど)を入力できます。

  9. このワークフローがブロッキング・ワークフローの場合は、「ブロック」を選択します。ブロッキング・ワークフローとは、完了するための処理が必要なワークフローのことです。

  10. このワークフローに承認者が必要な場合は、「承認者が必要」を選択します。

  11. このワークフローのパラメータを追加するには、「追加」をクリックします。

  12. 「ワークフローの登録 - パラメータの追加」ページで、追加するパラメータの情報を指定します。

    • 名前: 入力する名前は、Oracle BPEL Process Managerでのパラメータの名前と一致している必要があります。30文字を超えるパラメータ名は入力できません。

    • 説明: パラメータの説明を入力します(オプション)。

    • 固定値: ワークフローの作成後にこのパラメータの変更を許可しない場合は、このオプションを選択します。

    • 必須: このパラメータがワークフローの完了に必要な場合は、このオプションを選択します。

    • タイプ: 次のタイプ・オプションのいずれかをこのパラメータに対して選択します。

      • 文字列

      • Boolean

      • 整数範囲

      • 列挙文字列

      • 日付

      • 小数範囲

      • パス

      • 時間間隔

      • ユーザー/グループ

      「整数範囲」「小数範囲」または「時間間隔」を選択した場合は、オプションで、このパラメータの最小値および最大値を指定できます。「列挙文字列」を選択した場合は、このパラメータの値を指定する必要があります。これを行うには、値を指定して「追加」をクリックします。表示された矢印を使用してリストの順序を変更することで、列挙された値のリストを管理できます。「削除」をクリックすると、値を削除できます。

  13. 「ワークフローの登録 - パラメータの追加」ページで、「OK」をクリックします。

  14. オプションで、「パラメータ」表の「デフォルト値」列に値を指定して、パラメータのデフォルト値を指定します。このパラメータに対して「固定値」を選択した場合は、デフォルト値を指定する必要があります。次の点に注意してください。

    • 「日付」タイプのパラメータのデフォルトを指定する場合、カレンダ・アイコンをクリックして、指定した日付が正しい書式(MM/dd/yyyy)で表示されることを確認します。

    • 「パス」タイプのパラメータの場合、有効なOracle Content DBパス(/mysite/mylibrary/myfolderなど)を指定する必要があります。

    • 「ユーザー/グループ」タイプのパラメータの場合、有効なOracle Content DBユーザーまたはグループの名前を指定する必要があります。

  15. 手順11〜14を繰り返して、必要に応じてパラメータを追加します。すでに追加したパラメータを変更するには、パラメータ名をクリックします。

  16. 「ワークフローの登録」ページで、「OK」をクリックします。

登録済のワークフローは編集できません。変更を加える必要がある場合は、カスタム・ワークフローを削除して登録しなおす必要があります。

Oracle Content DBからのカスタム・ワークフローの削除

Application Server Controlを使用してカスタム・ワークフローを削除できます。Oracle Content DBのフォルダまたはライブラリが特定のカスタム・ワークフローを使用するように構成されている場合、そのカスタム・ワークフローは削除できません。

カスタム・ワークフローを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「カスタム・ワークフロー」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 削除するワークフローを選択し、「削除」をクリックします。

  5. 「警告」ページで「はい」をクリックします。最後のアクティブ・ワークフローが完了すると同時に、ワークフローが削除されます。