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Oracle WebCenter Framework チュートリアル
10g(10.1.3.2.0)

E05043-01
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6 ポートレット間の通信

このレッスンでは、2つのポートレットをページに追加し、一方のポートレットによってもう一方のポートレットのコンテンツが制御されるように構成する方法を学びます。ポートレット間の通信を例示するために、Parameter Formポートレット(サンプルのWSRP 2.0ポートレットの1つ)およびOmniPortletのインスタンス(Oracle PDKポートレット)を使用します。どちらのポートレットも、第3章「最初のポートレットの構築およびテスト」でインストールしたPreconfigured OC4Jを介して使用可能です。

図6-1に、このレッスンを終えた時点での(MyWeather.jspxという名前の)ページの外観を示します。

図6-1    レッスン6を終えた時点でのMyWeather.jspx


画像の説明

概要

次の手順で、2つのポートレット間の通信を行います。

前提条件

このレッスンで使用するポートレットはどちらも、(第3章の「手順2: 接続の設定」でインストールおよび初期化した) WebCenter Preconfigured OC4Jを介して使用可能です。このOC4Jインスタンスがもう実行されていない場合は、このレッスンを開始する前に、JDeveloperツールバーの一番右にある「WebCenter Preconfigured OC4Jの起動」をクリックします。

手順1: ポートレット・プロデューサの登録

ポートレットをページに追加する前に、ポートレットのプロデューサをWebCenterアプリケーションに登録する必要があります。このレッスンでは、次のポートレットのプロデューサを登録する必要があります。

まずは、Parameter Formポートレットから開始します。

  1. Parameter Formポートレット・プロデューサが稼働していることを確認します。ブラウザで、次のプロデューサ・テスト・ページURLを入力します。

    http://localhost:6688/portletapp/info

    プロデューサが稼働中の場合は、WSRPプロデューサ・テスト・ページに2つのWSRPプロデューサ登録URL(WSDLドキュメント)が表示されます。このWebCenterアプリケーションでは、WSRP v2 WSDLのURLを使用します。

    http://localhost:6688/portletapp/portlets/wsrp2?WSDL

    次に、プロデューサをアプリケーションに登録します。

  2. アプリケーション・ナビゲータで、「Portlet Producers」を右クリックし、「新規WSRPプロデューサ」をクリックします。

  3. WSRPポートレット・プロデューサの登録ウィザードが表示されたら、「次へ」をクリックして、「ようこそ」ページの先に進みます。

  4. 「名前」フィールドにSampleWSRPPortletsProducerを入力します。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. 「接続」ページで、プロデューサの「URLエンドポイント」を入力します。

    WebCenter Preconfigured OC4Jを介してParameter Formポートレットを生成するには、次のURLを入力します。

    http://localhost:6688/portletapp/portlets/wsrp2?WSDL

    このチュートリアルでは、URL内にlocalhostを使用すると、Preconfigured OC4Jがインストールされているローカル・コンピュータを参照できることを前提としています。(そうでない場合は、localhostをご使用のコンピュータのIPアドレスに置き換えてください。)

    ローカルのPreconfigured OC4Jを使用しているため、プロキシ情報は必要ありません。「プロキシを使用」オプションが選択されていないことを確認してください。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 「登録の詳細」ページで、デフォルトのタイムアウト値の30秒を受け入れ、「終了」をクリックします。このチュートリアルでは、詳細オプションを設定する必要はありません。

    次のメッセージが表示されます(図6-2)。

    図6-2    WSRPポートレット・プロデューサ登録の正常完了


    画像の説明

  9. 「OK」をクリックして、メッセージ・ボックスを閉じます。

    アプリケーション・ナビゲータで、「Portlet Producers」セクションの下に、新しいプロデューサが表示されます(図6-3)。

    図6-3    正常に登録されたサンプルWSRPポートレットのプロデューサ


    画像の説明

    「表示」メニューからコンポーネント・パレットを開き、そのドロップダウン・リストを開きます。このリストから、「SampleWSRPPortletsProducer」を見つけて選択します。複数のポートレットが選択可能になっています。その中にParameter Formポートレットがあります。このレッスンでは、このポートレットを使用します。(コンポーネント・パレットに何も表示されない場合は、「設計」ビューでMyPage.jspxなどのJava Server Facesページを表示してみてください。これによって、すべてのポートレットが表示されます。)

    Parameter Formポートレットについては、後で再び使用します。まずは、OmniPortletプロデューサを登録する必要があります。

  10. 最初に、OmniPortletプロデューサが稼働していることを確認します。ブラウザで、次のプロデューサ・テスト・ページURLを入力します。

    http://localhost:6688/portalTools/omniPortlet/providers/omniPortlet

    プロデューサが使用可能な場合は、OmniPortleのプロデューサ・テスト・ページが表示されます。

    次に、OmniPortletプロデューサを登録します。このチュートリアルでは、今までにWSRPプロデューサのみを登録しました。OmniPortletはOracle PDKポートレットなので、このプロデューサの登録には別のウィザードを使用します。

  11. アプリケーション・ナビゲータで、「Portlet Producers」を右クリックし、「新規Oracle PDKプロデューサ」をクリックします。

  12. PDKポートレット・プロデューサの登録ウィザードが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  13. 「名前」フィールドにOmniPortletProducerを入力します。

  14. 「次へ」をクリックします。

  15. 「接続」ページで、プロデューサの「URLエンドポイント」を入力します。

    WebCenter Preconfigured OC4Jを介してOmniPortletを生成するには、次のURLを入力します。

    http://localhost:6688/portalTools/omniPortlet/providers/omniPortlet

    このチュートリアルでは、URL内にlocalhostを使用すると、Preconfigured OC4Jがインストールされているローカル・コンピュータを参照できることを前提としています。(そうでない場合は、localhostをご使用のコンピュータのIPアドレスに置き換えてください。)

    「プロキシを使用」オプションが選択されていないことを確認してください。

  16. 「終了」をクリックします。

    次のメッセージが表示されます(図6-4)。

    図6-4    Oracle PDKポートレット・プロデューサ登録の正常完了


    画像の説明

  17. 「OK」をクリックして、メッセージ・ボックスを閉じます。

    アプリケーション・ナビゲータで、「Portlet Producers」セクションの下に、両方のプロデューサが表示されます(図6-5)。

    図6-5    正常に登録されたOmniPortletのプロデューサ


    画像の説明

  18. コンポーネント・パレットを再度開き、ドロップダウン・リストをクリックして、「OmniPortletProducer」が表示されていることを確認します。このリストから「OmniPortletProducer」を選択します。

    複数のポートレットが選択可能になっています。その中にOmniPortletがあります。このレッスンでは、このポートレットを使用します。

両方のプロデューサがチュートリアル・アプリケーションに登録されたので、それらのポートレットをページにドロップできるようになります。

手順2: ページへのParameter Formポートレットの配置

この手順では、Parameter Formポートレットをページ上に配置し、パブリック・ポートレット・パラメータを持つポートレットがJDeveloperでどのように処理されるかを確認します。次にページを実行し、ポートレットのカスタマイズを介して、ユーザーにZIPコードの入力を促すポートレットを作成します。このレッスンの以降の部分で、パラメータとしてのZIPコードをOmniPortletに渡す方法を学びます。OmniPortletでは、このパラメータを使用して気象ポートレットのコンテンツが制御されます。

まずは、MyWeather.jspxという名前の新しいページを作成します。このページを使用して、ポートレット間の通信について学びます。

  1. MyWeather.jspxという名前の新しいJava Server Facesページを作成します。

    1. アプリケーション・ナビゲータで、「ViewController」を右クリックし、「新規」を選択します。

    2. 「カテゴリ」ペインで、「Web Tier」の下の「JSF」を選択します。

    3. 「項目」で「JSF JSP」を選択し、「OK」をクリックします。

    4. 「次へ」をクリックして、「ようこそ」ページをスキップします。

    5. 「ファイル名」フィールドにMyWeatherを入力します。

    6. 「タイプ」で「JSPドキュメント」をクリックし、「次へ」をクリックします。

    7. 「新規マネージドBeanでのUIコンポーネントの自動公開」を選択し、「次へ」をクリックします。

    8. 「タグ・ライブラリ」ページで、次のライブラリが「選択済のライブラリ」ペインに表示されていることを確認します。

      ADF Faces Components 10_1_3_2_0

      ADF Faces HTML 10_1_3_2_0

      ADF Portlet Components 10_1_3_2_0

      Customizable Components Core 10_1_3_2

      JSF Core 1.0

      JSF HTML 1.0

    9. その他のオプションは設定する必要がないので、このページで「終了」をクリックします。

    ビジュアル・エディタにMyWeather.jspxが開かれ(図6-6)、ポートレットの追加を開始できるようになります。

    図6-6    空のMyWeather.jspx


    画像の説明

  2. panelCustomizableコンポーネントをページに追加します。このコンポーネントを使用して、両方のポートレット(Parameter FormポートレットとOmniPortlet)を格納し、水平または垂直レイアウトを指定します。

    1. コンポーネント・パレットを開きます。

    2. 「カスタマイズ可能コンポーネント・コア」のリストにスクロールします(図6-7)。

      図6-7    コンポーネント・パレット - カスタマイズ可能コンポーネント・コア


      画像の説明

    3. 「PanelCustomizable」を選択し、構造ウィンドウ内の「h:form」タグの上にドラッグします。

      ページの一番上に、panelCustomizableコンポーネントが表示されます(図6-8)。

      図6-8    MyWeather.jspx - PanelCustomizableコンポーネント


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      panelCustomizableコンポーネントは、ページのh:form内に配置する必要があります。構造ウィンドウ内を調べて、フレームがフォームの中に配置されていることを確認します。ポートレットにはカスタマイズ機能(ページ上でポートレットの最大化/最小化や位置変更を行う機能)が自動的に備わっているため、showDetailFrameを追加する必要はないことを思い出してください。

  3. いよいよ、Parameter Formポートレットを配置します。コンポーネント・パレットから、「SampleWSRPPortletsProducer」を選択します。

  4. 「Parameter Formポートレット」を選択し、構造ウィンドウ内の「cust:panelCustomizable」コンポーネントの上にドラッグ・アンド・ドロップします。

    ビジュアル・エディタは、図6-9のように表示されます。

    図6-9    MyWeather.jspx - panelCustomizable内のParameter Formポートレット


    画像の説明

    ページを実行する前に、基礎となるページ定義を調べて、このようなビルトイン・パラメータを備えたポートレットにJDeveloperがどのように応答するかを確認します。

    アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「ページ定義に移動」を選択します。ページ定義がまだ存在していない場合は、「はい」をクリックします。

    構造ウィンドウ(図6-10)には、Parameter Formの各ポートレット・パラメータに対して1つずつエントリが表示されます(ora_wsrp_navigparam_Parameter1ora_wsrp_navigparam_Parameter2およびora_wsrp_navigparam_Parameter3)。また、3つのページ変数エントリと、それに対応する名前および接頭辞<portletname_n_>も表示されます(この場合はParameterFormPortlet1_1_)。

    図6-10    MyWeatherPageDef.xml - Parameter Formポートレット・パラメータ


    画像の説明

    ポートレットをページ上にドロップすると、JDeveloperによって、ポートレットがパブリック・ポートレット・パラメータを持つかどうかが確認され、持つ場合は、対応する数のページ変数が自動的に追加されてポートレット・パラメータにマップされます。

    プロパティ・インスペクタを使用して、マッピングの1つを調べます。たとえば、ora_wsrp_navigparam_Parameter1が、ParameterFormPortlet1_1_ora_wsrp_navigparam_Parameter1という名前のページ変数にマップされています(図6-11)。

    図6-11    プロパティ・インスペクタ - ページ変数にマップされたポートレット・パラメータ


    画像の説明

    今度は、ページを実行して、デフォルトのParameter Formポートレットがどのように表示されるかを確認します。

  5. まず、変更をすべて保存します。JDeveloperのツールバーで、「すべて保存」アイコンをクリックします。

  6. アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「実行」を選択します。

    ブラウザに、デフォルトのParameter Formポートレットが表示されます(図6-12)。

    図6-12    デフォルトのParameter Formポートレット


    画像の説明

    ポートレットの最初のバージョンではデフォルト・テキストが表示されることがわかります。次の手順では、ユーザーにUS ZIPコードの入力を促すようにポートレットをカスタマイズします。このレッスンの目的は、(ZIPコードなどの)パラメータ値を受け入れて別のポートレットに渡すようにこのポートレットを設定することなので、忘れないでください。

手順3: Parameter Formポートレットのカスタマイズ

この手順では、タイトルおよびプロンプトを変更することにより、Parameter Formポートレットをカスタマイズします。また、不要なパラメータを非表示にします。Parameter Formポートレットには3つのパラメータが用意されていますが、このチュートリアルで必要なのは、ポートレット間で受渡しされるパラメータを示すための1つのみです。

  1. ブラウザでポートレットを表示し、ポートレット・ヘッダーのアクション・アイコンをクリックします。

  2. メニュー・オプション「カスタマイズ」をクリックします。

  3. 「タイトル」をEnter a ZIP code here:に変更します。

  4. 「パラメータ1のプロンプト」にはZIP Code:を入力します。

  5. 2つ目と3つ目のパラメータは必要ないので、非表示にしてかまいません。これを行うには、空白を残さないように注意して、デフォルトのプロンプト・テキストを削除します。

    「カスタマイズ」オプションは、図6-13のように表示されます。

    図6-13    Parameter Formポートレットのカスタマイズ・オプション


    画像の説明

  6. 「OK」をクリックします。

ポートレットは、ブラウザでは図6-14のように表示されます。

図6-14    カスタマイズ済のParameter Formポートレット


画像の説明

次の手順に進む前に、これまでに行った内容を振り返ってみます。最初に、MyWeather.jspxという名前のページを作成し、1つのParameter Formポートレットを追加しました。次に、ポートレットのカスタマイズを介して、US ZIPコードを受け入れるようにパラメータの1つ(ora_wsrp_navigparam_Parameter1)を設定しました。JDeveloperによって、この特定のパラメータがParameterFormPortlet1_1_ora_wsrp_navigparam_Parameter1という名前のページ変数に自動的にマップされました。後で、この変数を使用して、ZIPコードを別のポートレットに渡します。

しかしまずは、2つ目のポートレットOmniPortletを追加します。

手順4: ページへのOmniPortletの配置

この手順では、Parameter Formポートレットの下にOmniPortletを配置します。

  1. JDeveloperで、MyWeather.jspxを表示します。アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「開く」をクリックします。

  2. コンポーネント・パレットを開き、「OmniPortletProducer」を見つけます。

  3. 「OmniPortletProducer」を選択します。

  4. 「OmniPortlet」を選択し、構造ウィンドウ内の「cust:PanelCustomizable」の上にドラッグします。

    ビジュアル・エディタは、図6-15のように表示されます。

    図6-15    MyWeather.jspx - PanelCustomizableに追加されたOmniPortlet


    画像の説明

    構造ウィンドウは、図6-16のように表示されます。

    図6-16    構造ウィンドウ - 新しいOmniPortletの表示


    画像の説明

  5. ここで、基礎となるページ定義をもう一度見てみます。アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「ページ定義に移動」を選択します。

    構造ウィンドウ(図6-17)に、OmniPortletの新しいエントリが表示されます。このポートレットには5つのポートレット・パラメータ(Param1Param5)があります。これらもすでに、ページ変数(OmniPortlet1_1_Param1OmniPortlet1_1_Param5)に自動的にマップされています。

    図6-17    MyWeatherPageDef.xml - OmniPortletポートレット・パラメータ


    画像の説明

    手順6: 両ポートレットの構成」で、これらのポートレット・パラメータを使用してポートレット間通信を構成します。しかしまずは、OmniPortletポートレットの外観を確認します。

  6. まず、変更をすべて保存します。JDeveloperのツールバーで、「すべて保存」アイコンをクリックします。

  7. 再度ページを実行する前に、埋込みOC4Jサーバーを停止します。メイン・メニューから「実行」「終了」「埋込みOC4Jサーバー」の順に選択します。

    あるいは、埋込みOC4Jサーバーのログ・ウィンドウで、赤い四角形の「終了」アイコンをクリックします。

  8. アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「実行」を選択します。

    ブラウザで、Parameter Formポートレットの下にOmniPortletが表示されます(図6-18)。

    図6-18    デフォルト(空白)のOmniPortlet


    画像の説明

    ポートレットの初期バージョンは空白であることがわかります。次の手順では、OmniPortletを使用して、Webサービスに基づいた気象ポートレットを構築します。

手順5: Webサービスを使用するOmniPortletの構築

OmniPortletは最も用途の広いポートレットの1つであり、様々なレイアウトを使用して様々なデータソースからデータを公開できます。この手順では、Webサービスに基づいた気象ポートレットを構築します。


注意

ファイアウォールの内側で作業している場合、気象Webサービスへのアクセスには追加構成がいくつか必要です。特に、HTTPプロキシの詳細をOmniportletプロデューサのprovider.xmlファイルの<proxyInfo>タグに追加する必要があります。このファイルは次の場所にあります。

JDEV_HOME¥jdev¥extensions¥oracle.adfp.seededoc4j.10.1.3.2.¥j2ee¥home¥applications¥portalTools¥omniPortlet¥WEB-INF¥providers¥omniPortlet

provider.xmlファイルに変更を加えた場合、ポートレット・プロデューサをWebCenterアプリケーション側でリフレッシュする必要があります。プロキシの詳細を更新し、ポートレット・プロデューサをリフレッシュするには、次の手順を実行します。

  1. WebCenterアプリケーション(コンシューマ)を停止します。

  2. provider.xmlファイルを更新し、変更内容を保存します。

  3. Oracle JDeveloperで、ポートレット・プロデューサをWebCenterアプリケーション(コンシューマ)側でリフレッシュします。

  4. WebCenterアプリケーションを再デプロイします。

詳細は、『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』のファイアウォールの外側のデータにアクセスするためのOmniPortletプロデューサの構成に関する項を参照してください。 


  1. ブラウザで、MyWeather.jspxを表示します。アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「実行」を選択します。

  2. ブラウザで「定義」リンクをクリックして、OmniPortletウィザードを起動します。

  3. 「Webサービス」を選択し、「次へ」をクリックします。

    このチュートリアルの完了後、スプレットシート(文字区切りの値)やXML、既存のWebページからのアプリケーション・データといった他のデータソースをOmniPortletで使用する方法を学ぶこともできます。これらのオプションについてはすべて、『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』で説明されています。

  4. 次の場所にあるOracle Technology Networkから利用可能な、デモ用の気象WebサービスのWSDL URLを入力します。

    http://webservices.oracle.com/WeatherWS/WeatherWS?WSDL

    このWebサービスは1つのメソッド(WeatherWS.giveMeSomeWeatherInfo)を持ち、1つのパラメータ(param0)を受け入れます。param0を介して有効なUS ZIPコードを渡すと、Webサービスは、指定された地域の気象情報を返します。

    注意: このWebサービスは、実際の気象情報を返しません。デモ目的でのみ使用できます。

  5. このメソッド・パラメータにアクセスするには、「メソッドを表示」をクリックします。

    「param0」というラベルの付いたパラメータがページに表示されます。

  6. 「param0」パラメータ・フィールドに##Param1##を入力します。

    これによって、WebサービスがOmniportletパラメータParam1からの値を受け入れるように設定されます。後で、ポートレット・パラメータParam1を、ParameterFormPortlet1_1_ora_wsrp_navigparam_Parameter1という名前のページ変数にマップします(「手順6: 両ポートレットの構成」を参照)。

  7. 「ポートレット・パラメータ」で、「Param1」にデフォルト値を設定します。94065を入力します。

    これによって、WebサービスがデフォルトでZIPコード94065(カリフォルニア州レッドウッド市)の気象情報を返すように設定されます。

  8. 「次へ」をクリックします。フィルタ・オプションを設定する必要はないので、再度「次へ」をクリックします。

  9. 「表示」ページで、表6-1に示す値を入力します。

    表6-1    OmniPortletの「表示」ページの設定 
    設定   

    タイトル 

    ポートレットのタイトルとしてWeather Forecastを入力します。 

    ヘッダー・テキスト 

    ポートレット・ヘッダーにParam1(現在のZIPコード)の現在値を表示します。次のように入力します。For ZIP Code ##Param1## 

  10. 「次へ」をクリックし、気象データの列ラベル、列および表示形式のプロパティを指定します(表6-2を参照)。

    表6-2    気象予報ポートレットの列プロパティ 
    名前  列ラベル    表示形式 

    Field1 

    Day 

    dayOfWeek 

    テキスト 

    Field2 

    Hi 

    hiTemp 

    テキスト 

    Field3 

    Lo 

    lowTemp 

    テキスト 

    Field4 

    Sky 

    sky 

    テキスト 

    Field5 

    (空白) 

    img 

    イメージ 

  11. 「終了」をクリックして、レッドウッド市の気象情報を表示します。ブラウザに、両方のポートレットが表示されます(図6-19)。

    図6-19    気象Webサービスを表示するOmniPortlet


    画像の説明

Omniportletでは、ZIPコードが94065であるカリフォルニア州レッドウッド市の気象予報が表示されます。このデータを提供するWebサービスは、有効なUI ZIPコードが渡されれば、他の地域の気象情報を返すこともできます。次の手順では、この2つのポートレットをリンクし、最初のポートレット(Parameter Formポートレット)にOmniPortletのコンテンツを制御させる方法を学びます。

手順6: 両ポートレットの構成

この手順では、2つのポートレットのポートレット間通信を有効にします。

  1. JDeveloperで、MyWeather.jspxのページ定義を表示します。アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「ページ定義に移動」を選択します。

  2. 構造ウィンドウを使用して、MyWeatherPageDef.xmlを調べます。「実行可能ファイル」セクションには、次のものが表示されます。

    • ParameterFormPortlet1_1: 3つのポートレット・パラメータ(ora_wsrp_navigparam_Parameter1ora_wsrp_navigparam_Parameter2およびora_wsrp_navigparam_Parameter3)があります。

    • OmniPortlet1_1: 5つのポートレット・パラメータ(Param1Param5)があります。

    • 変数: 8つのページ変数がそれぞれ別々のポートレット・パラメータにマップされます。(パラメータ付きの)ポートレットがページ上に配置されると、JDeveloperによってこれらのマッピングが自動的に作成されます。

    各ポートレットでは複数のパラメータをサポートしていますが、ここでは、ポートレット間通信を例示するため、各ポートレットから1つのパラメータしか使用しません。

    次の手順では、この2つのパラメータを同じページ変数にマップします。その際に、2つのポートレット間のパラメータの受渡しを促進します。現時点でora_wsrp_navigparam_Parameter1はページ変数ParameterFormPortlet1_1_ora_wsrp_navigparam_Parameter1にマップされているので、今度はParam1もこのページ変数にマップします。

  3. 構造ウィンドウを使用して、OmniPortletとParameter Formポートレットをリンクします。

    1. 「Param1」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

      「Param1」は、「MyWeatherPageDef¥executables¥OmniPortlet1_1¥parameters」の下にあります。

    2. 「アドバンスト・プロパティ」をクリックします。

    3. 「pageVariable」ドロップダウン・リストから、「ParameterFormPortlet1_1_ora_wsrp_navigparam_Parameter1」を選択します(図6-20)。

      図6-20    Parameter Formポートレットと同じページ変数にマップされたOmniPortlet Param1


      画像の説明

    4. 「OK」をクリックします。

  4. JDeveloperのツールバーで、「すべて保存」をクリックします。

今度は、ページを実行して、ポートレットがともに動作することを確認します。

手順7: ポートレットの相互作用のテスト

これから、MyWeather.jspxのポートレットがともに動作することを確認します。

  1. 再度ページを実行する前に、埋込みOC4Jサーバーを停止します。メイン・メニューから「実行」「終了」「埋込みOC4Jサーバー」の順に選択します。

  2. アプリケーション・ナビゲータで、「MyWeather.jspx」を右クリックし、「実行」を選択します。

    コンパイル・エラーがなければ、ページが新しいブラウザ・ウィンドウ内に開き、レッドウッド市地域(ZIPコード94065)の気象予報が表示されます。

  3. 「ZIP Code」フィールドに10001を入力します。

    これはニューヨークのZIPコードです。

  4. 「OK」をクリックします。

    気象予報ポートレットが変更され、(図6-21のような)ニューヨークの気象情報が表示されます。

    図6-21    ニューヨークの気象を表示するポートレット


    画像の説明

おめでとうございます。これで、このレッスンは終わりです。2つのポートレットが互いに通信できるようになりました。

次のレッスンでは、WebCenterアプリケーションのファイル・システム・コンテンツを公開する方法を学びます。


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