Sun Cluster 3.0 U1 データサービスのインストールと構成

Sybase ASE データベース環境を作成する

この手順を行う前に、必ず次の作業を行ってください。


注 -

Sun Cluster ソフトウェアでは、Sybase ASE 12.0 Base 32 ビット構成しかサポートされません。


次の手順に従って、Sybase ASE データベース環境を作成します。

  1. GUI ベースのユーティリティ srvbuild を実行して Sybase ASE データベースを作成します。

    このユーティリティは、$SYBASE/ASE_12-0/bin ディレクトリに含まれています。詳細は、Sybase ASE の『Installing Sybase Adaptive Server Enterprise on Sun Solaris 2.x (SPARC)』を参照してください。

  2. データベースが正しくインストールされていることを確認するために、すべてのサーバーが正しく起動するか確認します。

    ps(1) コマンドを実行してすべてのサーバーの動作を確認します。エラーがある場合は、Sybase ASE サーバーのログに出力されます。

  3. Sybase ASE システム管理者アカウントのパスワードを設定します。

    「sa」ログインパスワードの変更方法については、『Sybase Adaptive Server Enterprise System Administration Guide』を参照してください。

  4. 障害監視に使用する Sybase ASE アカウントを新しく作成します。

    障害モニターは、このアカウントを使って次の作業を行うことができます。

    • システムテーブルのクエリーをサポートする。

    • ユーザーテーブルの作成や更新を行う。


    注 -

    この目的で sa アカウントを使用することは避けてください。


    詳細は、「Sun Cluster HA for Sybase ASE 障害モニター」を参照してください。

  5. 停止ファイルの sa パスワードを更新します。

    停止ファイルには sa パスワードが格納されているため、適切なアクセス権でこのファイルを保護するとともに、このファイルを、システム管理者が選択するディレクトリに置く必要があります。停止ファイルの読み取り、書き込み、実行は、sybase_id ユーザーだけからできるようにします。


    注 -

    同じクラスタに別の Sybase ASE 構成を設定する場合は、その構成のユーザー ID として sybase_id を使用しないでください。


    停止ファイルについては、「重要なセキュリティの問題」を参照してください。