以下の情報は、このUpdate リリース以降のすべての更新に適用されます。
以下の作業マップは、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースで変更されました。この作業マップは、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのこれ以降のすべてのUpdate リリースに適用されます。この作業マップで参照されている手順の説明がここに記載されていない場合は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
表 6-1 作業マップ: クラスタノードの削除 (5/02)
作業 |
参照先 |
---|---|
すべてのリソースグループからノードを削除する。 - scrgadm を使用します |
『Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成』既存のリソースグループからノードを削除する手順を参照してください。 |
すべてのディスクデバイスグループからノードを削除する。 - scconf、metaset、scsetup を使用します。 |
「すべてのディスクデバイスグループからノードを削除する方法 (5/02)」 |
削除するノードを保守状態にする。 - scswitch、 shutdown、scconf を使用します。 |
「ノードを保守状態にする方法」 |
削除するノードに対するすべての論理トランスポート接続を削除する。 - scsetup を使用します。 |
「クラスタのトランスポートケーブル、トランスポートアダプタ、トランスポート接続点を削除する方法」
|
削除するノードが共有しているすべての定足数デバイスを削除する。 - scsetup を使用します。 |
「定足数デバイスを削除する方法」 または、 「クラスタから最後の定足数デバイスを削除する方法」 |
クラスタソフトウェア構成からノードを削除する。 - scconf を使用します。 | |
(オプション) 削除したノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする。 - scinstall を使用します。 | |
ノードとクラスタから必要な共有記憶装置を切り離す。 - 使用するボリューム管理ソフトウェアのマニュアルとハードウェアのガイドを参照してください。ノードから物理ハードウェアを削除する方法については、クラスタインターコネクトやパブリックネットワークのハードウェアのインストールや保守に関する『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』の節を参照してください。 |
Solstice DiskSuite または VxVM の管理ガイド ハードウェアマニュアル 『Sun Cluster 3.0 12/01 Hardware Guide』 |
以下の情報は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースで変更されたものです。この情報は、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのこれ以降のすべての更新に適用されます。
raw ディスクデバイスグループからノードを削除する各手順が削除されます。この手順は、「raw ディスクデバイスグループからノードを削除する方法 (5/02)」に移動されています。
クラスタからノードを削除した後に、そのノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールすることができます。Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする場合は、「クラスタノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする方法 (5/02)」に進んでください。
以下の手順は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースで新たに導入されます。この手順は、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアに対するこれ以降のすべての更新に適用されます。
完全に確立されたクラスタ構成から Sun Cluster ソフトウェアを切り離す場合は、その前にこの手順を使ってクラスタノードからこのソフトウェアをアンインストールする必要があります。この手順では、クラスタに存在する最後のノードからソフトウェアをアンインストールできます。
クラスタにまだ結合されていない、あるいはまだインストールモードにあるノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする場合は、この手順を使用することはできません。その場合は、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』を参照してください。
クラスタノードの削除に必要なすべての前提条件 (作業マップを参照) が完了しているか確認します。
『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』の「クラスタノードの追加と削除」を参照してください。
この手順を行う前に、すべてのリソースグループやデバイスグループ、定足数構成からこのノードが削除され、保守状態に置かれ、クラスタから削除されていることを確認してください。
アンインストールするノード以外のアクティブクラスタメンバーでスーパーユーザーになります。
アクティブクラスタメンバーから、アンインストールしようとするノードをクラスタのノード認証リストに追加します。
# scconf -a -T node=nodename |
追加します。
認証オプションを指定します。
認証リストに追加するノードの名前を指定します。
この代わりに scsetup(1M) ユーティリティを使用することもできます。詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』の「クラスタノードを認証ノードリストに追加する」を参照してください。
アンインストールするノードでスーパーユーザーになります。
ノードを非クラスタモードで再起動します。
# shutdown -g0 -y -i0 ok boot -x |
/etc/vfstab ファイルから、広域的にマウントされるすべてのファイルシステムエントリを削除します。ただし、/global/.devices 広域マウントを除きます。
ノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールします。
# cd / # scinstall -r |
詳細は、scinstall(1M) のマニュアルページを参照してください。scinstall からエラーが返される場合は、「ノードのアンインストールに伴う問題の解決」を参照してください。
他のクラスタデバイスからトランスポートケーブルとトランスポート接続点 (ある場合) を切り離します。
ここでは、scinstall -r コマンドを実行したときに出力される可能性があるエラーメッセージとその対処方法について説明します。
次のエラーメッセージは、削除したノードに、 vfstab ファイルから参照されているクラスタファイルシステムがまだあることを示しています。
Verifying that no unexpected global mounts remain in /etc/vfstab ... failed scinstall: global-mount1 is still configured as a global mount. scinstall: global-mount1 is still configured as a global mount. scinstall: /global/dg1 is still configured as a global mount. scinstall: It is not safe to uninstall with these outstanding errors. scinstall: Refer to the documentation for complete uninstall instructions. scinstall: Uninstall failed. |
このエラーを修正するためには、「クラスタノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする方法 (5/02)」に戻り、その手順を再び行う必要があります。scinstall -r を実行する前に、この手順の手順 6 が正しく行なわれているか確認してください。
次のエラーメッセージは、削除したノードが依然としてディスクデバイスグループにリストされていることを示しています。
Verifying that no device services still reference this node ... failed scinstall: This node is still configured to host device service "service". scinstall: This node is still configured to host device service "service2". scinstall: This node is still configured to host device service "service3". scinstall: This node is still configured to host device service "dg1". scinstall: It is not safe to uninstall with these outstanding errors. scinstall: Refer to the documentation for complete uninstall instructions. scinstall: Uninstall failed. |
このエラーを修正するためには、次の各手順を行う必要があります。
ノードをクラスタに再結合します。
# boot |
ノードがクラスタに正常に再結合されたかどうか確認します。
再結合されなかった場合は、手順 3 に進みます。
再結合された場合は、次の各手順を行なってノードをディスクデバイスグループから削除します。
ノードが正常にクラスタに再結合された場合は、残っているディスクデバイスグループからノードを削除します。
「すべてのディスクデバイスグループからノードを削除する方法 (5/02)」 の手順を参照してください。
すべてのディスクデバイスグループからノードを削除したら、「クラスタノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする方法 (5/02)」に戻り、その手順を再び実行します。
ノードがクラスタに再結合されなかった場合は、ノードの /etc/cluster/ccr ファイルを他の名前に変更します (たとえば、ccr.old)。
# mv /etc/cluster/ccr /etc/cluster/ccr.old |
「クラスタノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする方法 (5/02)」に戻り、その手順を再び実行します。