この作業は、StorEdge/Netra st A1000 LUN 構成をリセットする場合に行なってください。
LUN 構成をリセットすると、LUN 0 に割り当てられた新しい DID 番号が生成されます。これは、ソフトウェアが新しい LUN に新しい WWN (Worldwide Number) を割り当てるためです。
StorEdge/Netra st A1000 アレイに接続している一方のノードで、format コマンドを使用して次の例に示すように LUN のパスを確認します (下に出力例を表示)。
f28c# format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t10d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@a,0 1. c1t5d0 <Symbios-StorEDGEA1000-0301 cyl 12160 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@1/rdriver@5,0 2. c2t2d0 <Symbios-StorEDGEA1000-0301 cyl 12160 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@2/rdriver@2,0 |
リセットしようとする LUN が定足数デバイスとして構成されていないか確認します。
# scstat -q |
その LUN が定足数デバイスではない場合は、手順 3 へ進んでください。
その LUN が定足数デバイスとして構成されている場合は、ほかのデバイスを新しい定足数デバイスとして選択し、構成してください。続いて、古い定足数デバイスを削除してください。
ディスクセットまたはディスクグループからその LUN を削除します。
Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager または VERITAS Volume Manager の該当するコマンドを実行し、任意のディスクセットまたはディスクグループから LUN を削除してください。詳細は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。必要なその他の VERITAS Volume Manager コマンドについては、次の項を参照してください。
VERITAS Volume Manager が管理していた LUN は、VERITAS Volume Manager の制御を完全に停止しないと削除できません。LUN を削除するには、任意のディスクグループからその LUN を削除したあとで次のコマンドを実行します。
# vxdisk offline cNtXdY # vxdisk rm cNtXdY |
一方のノードで LUN 構成をリセットします。
StorEdge/Netra st A1000 LUN 構成をリセットする手順については、『Sun StorEdge RAID Manager User's Guide』を参照してください。
format コマンドを使用して Solaris 論理デバイス名を確認します。
format コマンドを使用し、新しい LUN 0 にラベルをつけます。
リセットした古い LUN のパスを削除します。
# rm /dev/rdsk/cNtXdY* # rm /dev/dsk/cNtXdY* # rm /dev/osa/dev/dsk/cNtXdY* # rm /dev/osa/dev/rdsk/cNtXdY* |
両方のノードのデバイス名前空間を更新します。
devfsadm -C |
両方のノードの古い DID をすべて削除します。
# scdidadm -C |
リソースとデバイスグループをノードから切り離します。
# scswitch -Sh nodename |
ノードを停止します。
# shutdown -y -g0 -i0 |
ノードを起動し、ノードがクラスタに再度結合するのを待ちます。
# boot -r |
次のエラーメッセージが表示されても、無視して次の手順に進んでください。処理が終わると DID が更新されます。
device id for '/dev/rdsk/c0t5d0' does not match physical disk's id. |
ノードが再起動し、クラスタに加わった時点で、StorEdge/Netra st A1000 アレイに接続されている他方のノードで 手順 6 から 手順 11 を繰り返します。
本来の LUN 0 の DID 番号が削除され、新しい DID が LUN 0 に割り当てられます。