この作業は、割り当てられていないディスクドライブまたは残っている容量から論理ユニット (LUN) を作成する場合に行なってください。LUN の管理に関する最新情報は、『Sun StorEdge RAID Manager Release Notes』を参照してください。
この製品は、ハードウェア RAID とホストベースのソフトウェア RAID の使用をサポートしています。ホストベースのソフトウェア RAID については、この製品は RAID レベル 0+1 と 1+0 をサポートしています。
ホストベースのソフトウェア RAID とハードウェア RAID を併用すると、使用するハードウェア RAID レベルがハードウェアの管理作業に影響を与えます。これは、ハードウェア RAID レベルがボリューム管理処理に影響を与えるためです。ハードウェア RAID レベル 1、3、または 5 を使用する場合は、ボリューム管理を妨げることなく 「StorEdge/Netra st A1000 アレイの管理」に挙げられているほとんどの管理作業を実行できます。ハードウェア RAID レベル 0 を使用する場合は、「StorEdge/Netra st A1000 アレイの管理」の一部の管理作業で余分なボリューム管理処理を行う必要があります。これは、LUN の可用性に影響が出るためです。
すべてのクラスタノードが起動し、それらが StorEdge/Netra st A1000 アレイに接続された状態で、一方のノード上で LUN を作成します。
LUN のフォーマット処理が完了してしばらくすると、StorEdge/Netra st A1000 アレイに接続されているすべてのクラスタノードの /dev/rdsk に新しい LUN の論理名が現れます。
LUN を作成する手順については、『Sun StorEdge RAID Manager User's Guide』を参照してください。
次の警告メッセージが表示されても、無視して次の手順に進んでください。
scsi: WARNING: /sbus@e,0/QLGC,isp@1,10000/sd@2,1 (sd153):corrupt label - wrong magic number |
format(1M) コマンドを使用して Solaris 論理デバイス名を確認し、必要に応じて LUN にラベルを付けます。
両方のノードで hot_add コマンドを実行し、手順 1 で作成した、LUN の新しい論理名が各ノードの /dev/rdsk ディレクトリに現れることを確認します。
# /etc/raid/bin/hot_add |
一方のノードで、広域デバイス名前空間を更新します。
# scgdevs |
scdidadm コマンドを使用し、LUN の DID 番号が両ノードで同一であるかどうかを確認します。
# scdidadm -L ... 33 e07a:/dev/rdsk/c1t4d2 /dev/did/rdsk/d33 33 e07c:/dev/rdsk/c0t4d2 /dev/did/rdsk/d33 |
手順 4 で scdidadm コマンドを実行して表示された DID 番号が両ノードで同一かどうかを確認します。
DID 番号が同じである場合は、手順 6 へ進んでください。
DID 番号が異なる場合は、この作業の手順 6 へ進む前に 「一致しない DID 番号を修正する方法」に示されている作業を行なってください。
手順 1 で作成した新しい LUN をボリュームマネージャで管理したい場合は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager または VERITAS Volume Manager の該当するコマンドを実行してディスクセットまたはディスクグループに新しい LUN を組み込んでください。
詳細は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。
新しい LUN を定足数デバイスにする場合は、定足数デバイスを追加してください。
定足数デバイスを追加する方法については、『Sun Cluster 3.0 U2 のシステム管理』を参照してください。