この節では、特定のデータサービスの制限を説明します。すべてのデータサービスに適用される制限はありません。
将来の Sun Cluster の Release Notes (ご使用にあたって) には、特定 のデータサービスに適用されるデータサービスの制限は記載されません。しかし、Sun Cluster Release Notes には、すべて のデータサービスに適用されるデータサービスの制限が記載されます。
特定のデータサービスに適用されるデータサービスの制限については、『Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成』を参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアをインストールした後はホスト名を変更できないので、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard オプションは必ず指定します。
このホスト名とノード名の制限の詳細については、Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard のマニュアルを参照してください。
VERITAS NetBackup クライアントがクラスタの場合、bp.conf ファイルは 1 つしかないので、クライアントとして構成できる論理ホストは 1 つだけです。
NetBackup クライアントがクラスタで、クラスタ上の論理ホストの 1 つが NetBackup クライアントとして構成されている場合、NetBackup は物理ホストをバックアップできません。
マスターサーバーが動作しているクラスタ上では、マスターサーバーはバックアップできる唯一の論理ホストです。
バックアップメディアはマスターサーバーには接続できないので、他にメディアサーバーが必要です。
Sun Cluster ノードは、同じクラスタ内のノード上でマスターされている、Sun Cluster HA for NFS エクスポートされたファイルシステムの NFS クライアントになることはできません。このような Sun Cluster HA for NFS のクロスマウントは禁止されています。クラスタノード間でファイルを共有するときは、クラスタファイルシステムを使用してください。
クラスタ上でローカルに動作しているアプリケーションは、NFS 経由でエクスポートされているファイルシステム上にあるファイルをロックしてはなりません。このようなファイルをロックすると、ローカルのブロック (flock(3UCB) や fcntl(2) など) によって、ロックマネージャ (lockd) が再起動できなくなる可能性があります。再起動中、リモートクライアントの再要求によって、ブロックされているローカルのプロセスがロックされる可能性があります。これにより、予期せぬ動作が発生する可能性があります。
Sun Cluster HA for NFS では、すべての NFS クライアントがハードマウントされている必要があります。
Sun Cluster HA for NFS では、ネットワークリソースのホスト名別名は使用しないでください。クラスタファイルシステムをマウントする NFS クライアントがホスト名別名を使用すると、statd のロック復旧問題が発生する可能性があります。
Sun Cluster 3.0 ソフトウェアは Secure NFS または Kerberos with NFS の使用、特に、share_nfs(1M) サブシステムへの secure と kerberos オプションをサポートしません。しかし、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアは、クラスタ上の /etc/system ファイルに set nfssrv:nfs_portmon=1 というエントリを追加することによって、NFS のセキュアポートの使用をサポートします。