sbquery のコマンド行オプションを一覧表示するには、シェルプロンプトで sbquery と入力します。表 D-1 に、このコマンドのオプションを示します。
表 D-1 sbquery のオプション
引数 |
説明 |
---|---|
-break_lock |
データベースのロックを解除する。索引ファイルの更新が異常終了した後に問い合わせを発行すると、データベースがロックされているというメッセージが表示され、この引数が必要になることがある。なお、このオプションを使用した後には、データベースの状態が不整合になる可能性がある (整合性を確保するには、データベースディレクトリを削除してから、プログラムを再コンパイルする)ビルダー |
-help |
sbquery コマンドの形式を表示する。sbquery をオプションなしで入力しても同じ |
-help_focus |
ディレクトリ内の特定のプログラムのみを問い合わせるためのフォーカスオプションのリストを表示する。このオプションを使用して、プログラムや関数といった特定のコード単位のみに対して問い合わせを発行できる |
-help_filter |
フィルタオプションを使用できる言語のリストを表示する。フィルタオプションを使用して、シンボルをプログラム内での使い方に基づいて検索する |
-max_memory size |
索引ファイルの構築時、sbquery が一時ファイルを使用する前に割り当てる必要のあるメモリー容量の概算 (メガバイト単位) |
-no_update |
コンパイルの後に問い合わせを発行するときに索引ファイルを再構築しない。このオプションを指定しないでコンパイルまたは再コンパイルの後に問い合わせを発行すると、データベースによって問い合わせの更新と処理が行われる |
-o file |
問い合わせの出力をファイルに送信する |
-show_db_dirs |
問い合わせを発行したときに走査されたデータベースディレクトリのリストを表示する。リストに含まれるのは、現在の作業ディレクトリ内のデータベースディレクトリと、sb_init ファイルの import または export コマンドで指定されたその他すべてのデータベースディレクトリ |
-version | -V |
現在のバージョン番号を表示する |
-files_only |
検索対象のシンボルが含まれるファイルのみをリスト表示する |
-no_secondaries |
一次的一致のみを返し、二次的一致を返さない。二次的一致とは、マクロ内部の識別子。フィルタ付き問い合わせを多数発行し、問い合わせ内容に一致するシンボルが多くのマクロで使用されている場合、二次一致をオフにすることができる |
-no_source |
各一致に関連するファイル名と行番号だけを表示する |
-symbols_only |
検索パターン内のパターンに一致するシンボルのリストを表示する。問い合わせでワイルドカードを使用する場合に役立つ |
-pattern symbol |
ダッシュ (-) など、特別な文字を含むシンボルを問い合わせる。このオプションでは、コマンド行オプションのようなシンボルに対する問い合わせが可能。たとえばシンボル -help の問い合わせは、sbquery では 通常の -help オプションと区別される |
-no_case |
問い合わせで大文字と小文字を区別する |
-sh_pattern |
ワイルドカードを含む問い合わせを発行するときにシェルスタイルの式を使用する。このワイルドカードの設定はデフォルト。同じコマンド行で別のパターンマッチングを実行している場合、このオプションを指定する。シェルスタイルのパターンマッチングについては、sh(1) を参照 |
-reg_expr |
ワイルドカードを含む問い合わせを発行するときに正規表現を使用する。このオプションを指定しないと、シェルスタイルのパターンとみなされる |
-literal |
問い合わせにワイルドカード表現を使用しない。別のワイルドカードスキーマからメタキャラクタの含む文字列を検索したい場合に役立つ |
検索を絞り込むためのオプションには、フィルタオプション (表 D-2) とフォーカスオプション (表 D-3) の 2 種類があります。
表 D-2 のフィルタオプションでは、プログラム内でそのシンボルがどのように使用されているかに応じて、シンボルを検索します。たとえば、フィルタオプションを使用して、変数の宣言に検索対象を限定することができます。
sbquery -help_filter language
フィルタオプション |
説明 |
---|---|
ansi_c |
C |
sun_as |
アセンブリ言語 |
sun_c_plus_plus |
C++ |
sun_f77 |
FORTRAN 77 |
sun_f90 |
Fortran 90 |
表 D-3 のフォーカスオプションでは、特定のプログラム、関数、ライブラリなど、検索対象がコードの特定のクラスに限定されます。
sbquery focus_option symbol |
表 D-3 フォーカスオプション
フォーカスオプション |
説明 |
---|---|
-in_program program |
プログラムでの一致のみを問い合わせる |
-in_directory directory |
ディレクトリでの一致のみを問い合わせる |
-in_source_file source_File |
ソースファイルでの一致のみを問い合わせる |
-in_function function |
関数での一致のみを問い合わせる |
-in_class class |
クラスでの一致のみを問い合わせる |
-in_template template |
テンプレートでの一致のみを問い合わせる |
-in_language language |
言語での一致のみを問い合わせる |
フォーカスオプションを 2 つ以上指定した場合、いずれかに一致するものが検出されると一致項目が返されます。
環境変数は、sbquery (および Sun WorkShop のソースブラウザ) の操作に影響する情報を提供します。sb_init の詳細については、「sb_init によるブラウザデータベースの制御」を参照してください。
変数 |
説明 |
---|---|
HOME |
ログインディレクトリの名前 |
PWD |
現在のディレクトリの完全パス名 |
SUNPRO_SB_ATTEMPTS_MAX |
ロックされたデータベースに対して索引ビルダーがアクセスを試行する最大回数 |
SUNPRO_SB_EX_FILE_NAME |
sun_source_browser.ex ファイルの絶対パス名 |
SUNPRO_SB_INIT_FILE_NAME |
sb_init ファイルの絶対パス名 |