Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド

オブジェクトの変更

オブジェクトを同じトポロジ表示内の別の位置に移動する場合は、Edit コマンド (カット&ペースト) を使用します。オブジェクトを別のトポロジ表示にコピーして元のオブジェクトを現在の位置に残す場合は、カットではなくコピーを使用します。トポロジ表示では、コピー、カット、ペーストの各機能が使用できます。また、コピー機能とカット機能はポップアップウィンドウでも使用できます。ポップアップウィンドウは、オブジェクト上でマウスボタン 3 (通常は右ボタン) を押して表示します。


注 –

Sun Management Center 3.5 ソフトウェアは、オブジェクトの移動方法として「ドラッグ&ドロップ」はサポートしていません。


例えば、すでに別の管理ドメインに存在している複数のオブジェクトを含む管理ドメインを作成する場合は、新規の管理ドメインを作成し (管理ドメインの作成を参照)、次に既存のオブジェクトを新規の管理ドメインにコピーします (オブジェクトをコピーするを参照)。

また、他の複数オブジェクトを含むオブジェクトであるグループもコピーすることができます。この場合、個別の新規グループは作成されず、既存グループへのシンボリックリンクが作成されます。従って、個々のコピーは同一グループの異なる“表示” となります。

メインコンソールウィンドウについての詳細は、第 5 章「Sun Management Centerでのオブジェクト管理」を参照してください。

オブジェクトをコピーする

以下は単一オブジェクトの手順です。グループのコピー方法については、オブジェクトグループをコピーするを参照してください。

  1. メインコンソールウィンドウのトポロジ表示で、コピーするオブジェクトを選択します。


    ヒント –

    複数のオブジェクトを選択する場合は、Shift キーを押したままマウスボタンをクリックします。


  2. メインコンソールウィンドウの最上部で「編集」メニューから「コピー」を指定するか、オブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「コピー」を指定します。

    メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    コピーしました。

  3. 宛先グループまたは管理ドメインを開きます。

    宛先グループがトポロジ表示に表示されます。

  4. メインコンソールウィンドウの最上部で「編集」メニューから「ペースト」を指定します。

    宛先グループまたは管理ドメインにペーストされたオブジェクトが表示されます。メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    ペーストしました。

オブジェクトグループをコピーする
  1. トポロジ表示で、コピーするオブジェクトを選択します。

    トポロジ表示の全オブジェクトをコピーする場合は、メインコンソールウィドウの「編集」メニューから「すべて選択」を指定します。

    2 つ以上のオブジェクトを選択してコピーする場合は:

    1. 最初のオブジェクトをクリックして選択します。

    2. Shift キーを押したまま、1 つまたは複数のオブジェクトをクリックします。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「コピー」を指定するか、選択したオブジェクトのいずれか 1 つのオブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「コピー」を指定します。

    オブジェクトがコピーされると、メインコンソールウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    コピーしました。

  3. 階層表示で、コピー先となる新規グループまたは管理ドメインを選択します。

  4. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「ペースト先」を指定します。

    または、宛先管理ドメイン上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「ペースト先」を指定します。


    注意 – 注意 –

    「ペースト先」ではなく「ペースト」を指定すると、オブジェクトが間違ったグループにペーストされる可能性があります。この場合は、そのコピーしたオブジェクトを選択して、「編集」メニューか「オブジェクト/接続の削除」を指定します。


オブジェクトを変更する

一旦作成またはコピーしたオブジェクトは、「オブジェクトの変更」ウィンドウで変更することができます。ただし、変更できるのは Sun Management Center サーバデータベース内のオブジェクト説明のみで、オブジェクト自体は変わりません。

  1. メインコンソールウィンドウでオブジェクトを選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」ウィンドウから「オブジェクトの変更」を指定します。

    「オブジェクトの変更」ウィンドウが表示されます。ウィンドウの画面は、オブジェクトのタイプ (グループ、ノード、複合オブジェクト、セグメントなど) によって異なります。

  3. 必要に応じて属性を編集します。

    グループオブジェクトを変更する場合、以下の属性が編集可能です。

    • タイプ:一般または IP ベース

    • オブジェクト:ビルディング、キャンパス、一般

    • グループラベル

    • 説明

    • IP アドレス (IP ベースの場合)

    • サブネットマスク (IP ベースの場合)

    ノードの場合、以下の属性が編集可能です。

    • 監視ツール

      このフィールドについての詳細は、ノードを作成するを参照してください。

    • ノードラベル

    • 説明

    • ノードタイプによって、その他の属性 (ホスト名、IP アドレス、ポートなど) が一覧表示されます。

    セグメントの場合、以下の属性が編集可能です。

    • タイプ:バスまたはリング

    • オブジェクト:Ethernet または IPX (バスの場合)、FDDI (リングの場合)

    • セグメントラベル

    • 説明

    • IP アドレス

    • サブネットマスク

    複合オブジェクトの場合、以下の属性が編集可能です。

    • オブジェクト

    • ラベル

    • 説明

    • エージェントホスト名

    • エージェント IP アドレス

    • ポート名

    詳細は、ご使用のハードウェアの補足を参照してください。

  4. 変更を保存する場合は「了解」ボタンをクリックし、属性を変更しない場合は「取消し」ボタンをクリックします。

オブジェクト名を変更する

オブジェクト名を実際に変更した場合、トポロジデータベースの管理オブジェクト名もこれに合わせて簡単に変更することができます。

  1. メインコンソールウィンドウで、変更するオブジェクト名を選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト名の変更」を指定するか、オブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「オブジェクト名の変更」を選択します。

    「オブジェクト名の変更」ウィンドウが開きます。「現在のラベル」に既存の管理オブジェクト名が表示されます。

  3. 「新しいラベル」フィールドに新規の名前を入力します。

  4. トポロジデータベースの指定オブジェクトに新規の名前を適応する場合は、「了解」ボタンをクリックします。

    名前を変更せずに「オブジェクト名の変更」ウィンドウを終了する場合は、「取消し」ボタンをクリックします。

オブジェクトをカット&ペーストする

オブジェクトは、メインコンソールウィンドウのトポロジ表示からカットして移動したり、永久に削除したりすることができます。カットするオブジェクトは一時的にメモリーに保存され、すぐに単一または複数の領域にペーストされます。削除したオブジェクトは再呼び出しできません。オブジェクトの削除方法については、オブジェクトを削除するを参照してください。メインコンソールウィンドウについての詳細は、第 5 章「Sun Management Centerでのオブジェクト管理」を参照してください。

カット&ペースト機能は、全てのオブジェクト (ホスト、モジュール、グループ) で共通です。


注 –

Sun Management Center 3.5 ソフトウェアは、オブジェクトの移動方法として「ドラッグ&ドロップ」をサポートしていません。


  1. トポロジ表示の既存オブジェクトを選択します。

    オブジェクトを選択しないと、カット機能と削除機能が選択不可になります。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「カット」を指定するか、オブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「カット」を指定します。

    選択したオブジェクトが点線で囲まれます。オブジェクトはすぐには消えず、新しい位置にペーストされるまでアクティブな状態を維持して、オブジェクト (プロセスなど) が中断するのを防止します。オブジェクトは、ペーストが成功するまでそのまま表示されます。


    ヒント –

    カット操作を中止する場合は、オブジェクトを再びクリックします。


    カット操作が成功すると、メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    カットしました。

  3. トポロジ表示のペースト位置にナビゲートします。

  4. 「編集」メニューから「ペースト」を選択します。

    オブジェクトが新しい位置に表示され、元の位置から消えます。

オブジェクトを削除する

削除機能は、オブジェクトをトポロジデータベースから完全に削除します。オブジェクトを別の位置へ移動する方法については、オブジェクトをコピーする または オブジェクトをカット&ペーストするを参照してください。

メインコンソールウィンドウについての詳細は、第 5 章「Sun Management Centerでのオブジェクト管理」を参照してください。


注 –

管理ドメインを削除する場合は、「ドメインマネージャ」ウィンドウの「削除」ボタンを使用します。詳細は、管理ドメインを削除するを参照してください。


  1. トポロジ表示の既存オブジェクトを選択します。

    オブジェクトを選択しないと、削除機能が選択不可になります。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト/接続の削除」を指定します。

    削除を確認または中止するプロンプトが表示されます。

    削除操作が成功すると、オブジェクトが削除され、メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    削除しました。