Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド

第 6 章 管理オブジェクトの詳細表示

Sun Management Center の「詳細」ウィンドウは、選択されたオブジェクトの詳細を表示します。この章の内容は、次のとおりです。

「詳細」ウィンドウの概要

詳細表示は「ドメイン」表示のサブセットです。詳細表示階層の最上位オブジェクトは、ホストマシンまたはモジュールオブジェクトです。モジュールオブジェクトについての詳細は、「モジュールオブジェクトを作成する」を参照してください。管理ドメイン表示と異なり、詳細表示ではモジュールと各種監視プロパティ、さらにモジュールに含まれる統計などを表示することができます。

「詳細」ウィンドウに表示されるタブのうち、一般的なタブを表 6–1 に示します。

タブをクリックすると、指定された情報が表示されます。

「詳細」ウィンドウに表示されるタブは、選択したオブジェクトのタイプによって異なります。例えば、「ハードウェア」タブは、システム上で 構成リーダモジュールがサポートされている場合にしか表示されません。ご使用のハードウェアオブジェクト固有の詳細については、プラットフォームの補足を参照してください。

表 6–1 「詳細」ウィンドウの一般的なタブ

Tab 

説明 

情報

オブジェクトの作成時に収集された管理オブジェクトの一般情報 (名前、IP アドレス、ポーリングタイプなど) を提供する。情報は、管理オブジェクトが SNMP か ICMP 経由で監視されている、または管理オブジェクトが非監視状態のときのデフォルト表示。 

モジュールブラウザ

ハードウェア、オペレーティングシステム、ローカルアプリケーション、遠隔システムなどの階層表示とコンテンツ表示をナビゲートする。モジュールブラウザは、管理オブジェクトが Sun Management Center エージェント経由で監視されているときのデフォルト表示。 

モジュールブラウザについては、第 7 章「管理オブジェクト情報の表示」を参照。

アラーム

現在のホストまたはノードに対するアラーム状態メッセージとアラーム制御を表示する。アラームを肯定応答または削除することが可能。 

アラームについては、第 12 章「アラームの管理」を参照。

モジュールマネージャ 

使用可能なモジュールを表示して、読み込み済みモジュール、スケジュール済みモジュール、使用可能なモジュールなどを特定。さらに、マルチインスタンスのモジュールを表示する。モジュールの読み込み、有効化、無効化、読み込み解除が可能。 

ログ表示 

ホストのログファイル情報 (エラーメッセージなど) を表示する。システムや Sun Management Center などのログメッセージの検索、監視、検証が可能。 

アプリケーション 

Advanced System Monitoring コンポーネントをインストールすると、アプリケーションが一覧表示される。これらのアプリケーションには、ホスト上で実行中のプロセス、その他のインストール済みアプリケーション、ハードウェア情報など含まれる。プロセス情報は、Solaris Process Details モジュールが読み込まれている場合にのみ表示される。ハードウェア情報は、Hardware Diagnostics Suite ソフトウェアが使用可能な場合にのみ表示される。Hardware Diagnostic Suite の詳細は、オンラインヘルプを参照。

ハードウェア 

選択したハードウェアプラットフォームに対するホストのハードウェア構成情報を表示する。構成情報には、ホストの物理表示と論理表示が含まれる場合がある。このタブは、ハードウェアプラットフォームが 構成リーダモジュールでサポートされている場合にのみ表示される。 

「情報」タブ

「情報」タブは、現在の管理オブジェクトのプロパティテーブル を表示します。プロパティテーブルは、SNMP または ICMP 経由で監視されるオブジェクトの「詳細」ウィンドウからアクセス可能な唯一の情報です。以下に、一般的なプロパティを示します。

表 6–2 「詳細」ウィンドウの「情報」タブで表示される一般プロパティ

プロパティ  

説明 

エンティティの説明

ノード作成時に選択したラベル 

エンティティの詳細説明

ノード作成時に入力した任意の説明 

ホスト名

マシン名 [プロパティテーブルのホスト名は、ホストデバイス上のホスト名を変更しても変わりません。情報を更新する場合は、ホストオブジェクトを変更するか、既存オブジェクトを削除して新規名でオブジェクトを再作成します。「オブジェクトを変更する」を参照してください。]

IP アドレス

IP アドレス [Sun Management Center のエンティティをトポロジに追加する場合、トポロジエージェントは、エンティティに対して、トラップハンドラとイベントマネージャ用に設定された IP アドレスとポートを照会します。ただし、設定ミスの訂正やサーバコンテキストの変更のためにエンティティを再設定すると、トポロジに格納された情報が不正確になります。ここで表示されるトラップハンドラとイベントマネージャの情報は、エンティティの予想設定と比較されます。一致しない場合は、エンティティをトポロジから削除して再入力します。]

ネットマスク

ホストに関連するネットマスク 

オペレーティングシステム

オペレーティングシステムのタイプとバージョン 

エンティティファミリ

ハードウェアのアーキテクチャ 

エンティティのトラップ受信先

ホストのトラップ情報を受信する Sun Management Center サーバのホスト IP アドレス 

エンティティのイベント受信先

ホストのイベント情報を受信する Sun Management Center サーバのホスト IP アドレス 

エンティティのポーリングタイプ 

エージェントまたは SNMP 

ターゲットのホスト名

ターゲットのホスト名 

ターゲットの IP アドレス

ターゲットの IP アドレス 

エージェントバージョン 

エージェントソフトウェアのバージョン番号 (ポーリングタイプが SNMP の場合は 0.0) 

タイムゾーン 

管理オブジェクトが常駐する時間帯 

「モジュールブラウザ」タブ

「モジュールブラウザ」タブは、Sun Management Center エージェント経由で監視される管理オブジェクトの階層表示とコンテンツ表示を表示します。オブジェクトには、ハードウェア、オペレーティングシステム、ローカルアプリケーション、遠隔システムなどがあります。

「モジュールブラウザ」タブの使用方法については、第 7 章「管理オブジェクト情報の表示」を参照してください。

「アラーム」タブ

「アラーム」タブは、ホストに対するアラームを表示します。Sun Management Center のアラームマネージャの使用方法については、第 12 章「アラームの管理」を参照してください。

「モジュールマネージャ 」タブ

「モジュールマネージャ 」タブは、読み込み済みのモジュールを表示します。さらに、ご使用のシステムで使用可能だが、現在読み込まれていないか読み込む予定になっているモジュールを表示します。実行できるタスクは以下のとおりです。

「モジュールマネージャ 」タブの使用方法については、第 11 章「モジュールの管理」を参照してください。

「ログ表示」タブ

「ログ表示」タブは、各種メッセージを表示します。

デフォルトでは、/var/adm のシステムログメッセージだけが表示されます。システムログメッセージのファイル名は messages から始まります。

「ログファイルタイプの選択」メニューの「Sun Management Center ログ」オプションを選択すると、ログファイルの選択肢が表示されます。図 6–11 は表示例です。

図 6–1 に示すように、「ログ表示」ウィンドウには 2 つのスクロール可能な領域 (「フィルタ対象メッセージ」と「監視対象メッセージ」) があります。

図 6–1 ログ表示画面

システムログファイルのメッセージを表示する「ログ表示」ウィンドウ。


注 –

フィルタ条件と一致するメッセージがないと、「ログ表示」ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


このログファイルには、一致するメッセージはありません。

「アプリケーション」タブ

「アプリケーション」タブでは、選択したホストまたはノード上で実行中のプロセスに関する詳細を表示、選択することができます。また、カスタムアプリケーションまたはサン以外のアプリケーションがインストール済みの場合も、該当アプリケーションで実行中のプロセスの詳細を表示することができます。表示は常時更新されます。

プロセス表示

図 6–2 の View Processes アプリケーションでは、選択したホストまたはノード上で実行中のプロセスに関する詳細を表示、選択することができます。

プロセス表示を使用するためには、Solaris プロセス詳細モジュールを読み込む必要があります。手順については、「モジュールを読み込む」を参照してください。「アプリケーション」タブをクリックしたときに Solaris プロセス詳細モジュールが読み込まれていない場合は、次の手順を実行してください。

  1. 「詳細」ウィンドウを閉じます。

  2. Solaris プロセス詳細モジュールを読み込みます。

  3. 「詳細」ウィンドウを再び開きます。

図 6–2 プロセス表示

「アプリケーション」タブが選択された状態でプロセス情報を表示した「詳細」ウィンドウ。

以下に、プロセス表示で表示可能なプロパティを示します。

表 6–3 プロセス表示プロパティ

プロパティ  

説明 

プロセス ID

プロセス識別子 

親プロセス ID

親プロセスのプロセス ID 

ユーザ ID

実行ユーザの ID 番号 

ユーザ

実行ユーザのログイン名 

実行ユーザ

実効ユーザ ID 

グループ ID

ユーザのグループ ID 

実行グループ

ユーザの実行グループ ID 

セッション ID

セッションリーダーのプロセス ID 

プロセスグループ

プロセスグループリーダーのプロセス ID 

TTY 

プロセスを制御する端末。制御する端末がないと疑問符 (?) が表示される

開始時間

プロセスの起動時間 (時、分、秒)。プロセスの起動時間が 24 時間以上前になると月日を表示する。 

時間

プロセスの累積実行時間 

状態

プロセスの状態 

待ちチャネル

プロセスが休眠中のイベントアドレス。空白だとプロセスは実行中。 

クラス

プロセスのスケジューリングクラス 

アドレス

プロセスのメモリーアドレス 

サイズ

スワップ可能なプロセスのイメージに対するメインメモリーのページサイズ 

優先順位

プロセスの優先度 

Nice

プロセスのシステムスケジューリングプロパティの 10 進数値 

CPU 時間率 (%)

最近 CPU を使用した時間と同じ期間内に使用可能な時間の比率をパーセントで表示 

メモリ利用率 (%)

プロセスの常駐セットサイズとマシン上の物理メモリーの比率をパーセントで表示 

コマンド

コマンド名 

コマンド行

完全なコマンド名と引数を最大 80 文字で表示 

「プロセス統計」ウィンドウ

「プロセス出力」ウィンドウは、「プロセス表示 」ウィンドウで強調表示されている全てのプロセスについて、pmap pstackpfilesplddのいずれかの統計を表示します。

pmap

各プロセスのアドレス空間マップを表示する。

pstack

各軽量プロセス (lwp) のスタックトレースを表示する。

pfiles

各プロセスの全オープンファイルについて、fstat 情報 と fcntl 情報を表示する。

pldd

プロセスの動的ライブラリを表示する。

「プロセスの概要」フィールド

「プロセスの概要」フィールドは、アクティブか否かに関係なく、全プロセスの統計を一覧表示します。

カスタムアプリケーションとサン以外のアプリケーション


注 –

カスタムアプリケーションを開発する場合、Sun Management Center の開発者環境とマニュアルが必要です。詳細は、購入先にお問い合わせください。


ご使用のシステムにカスタムアプリケーションまたはサン以外のアプリケーションをインストールすると、「アプリケーション詳細」ウィンドウ左側の「アプリケーション - プロセス表示」の下にこれらのアプリケーションが一覧表示されます。ホストまたはノードのプロセス詳細を表示したくない場合は、該当するアプリケーションを選択します。

選択したアプリケーションのプロパティが「アプリケーション詳細」ウィンドウの右側に表示されます。ただし、アプリケーションによって表示されるプロパティも異なります。

「ハードウェア」タブ


注 –

「ハードウェア」タブは、ご使用のシステムでサポートされていないと表示されません。


「ハードウェア詳細」ウィンドウ (図 6–3を参照) は、3 種類のシステム情報を提供します。


注 –

ご使用のハードウェアオブジェクに関する「ハードウェア」タブの追加情報は、プラットフォームの補足を参照してください。


図 6–3 「ハードウェア詳細」ウィンドウ

「ハードウェア」タブが選択された状態でハードウェア表示のメニューを表示した「詳細」ウィンドウ。

「表示」メニューは、使用可能なハードウェア情報へのアクセスを提供します。

ハードウェアの概要

Sun Management Center ソフトウェアは、選択されたホストのハードウェアリソースを一覧表示します。以下は、ハードウェアの概要に表示される典型的な値です。

総ディスク数

ホストに接続されているディスクの合計数

総メモリ容量

ホストに接続されているメモリーの合計容量

総プロセッサ数

ホストに接続されているプロセッサの合計数

総テープデバイス数

ホストに接続されているテープデバイスの合計数

上記は、実際の表示と異なる場合があります。また、詳細表示に表示されるオブジェクトのタイプに応じてリソースも変化します。


注 –

「総ディスク数」フィールドは、内部ディスクの数 のみを表示します。格納装置の一部であるディスク数は含まれません。


物理表示

物理表示のシステムオプションを選択すると、選択したホストと実物そっくりの画像が表示されます。ただし、一部のシステムでは画像を表示することはできません。


注 –

この機能は、ホストがSun Management Center エージェントによって監視されている場合にのみ使用可能です。


マウスポインタを表示中のシステム画像上で移動すると、いくつかのコンポーネントが強調表示されます。コンポーネントの詳細は、表示ウィンドウの右領域に表示されます。コンポーネントのパス名は、ウィンドウ下の「コンポーネント」フィールドに表示されます。

コンポーネントにアラームがあると、コンポーネントの周囲にアラーム重大度を示す色の線が表示されます。これにより、ユーザは、コンポーネントの障害を一目で識別することができます。

図 6–4 ハードウェア構成の物理表示とコンポーネントの詳細 (プロパティ表示/値表示)

「ハードウェア」タブが選択された状態でホストシステムの物理表示を表示した「詳細」ウィンドウ。

「現表示を回転」メニュー

一部のシステムでは、「現表示を回転」プルダウンメニューを通じて、正面表示、背面表示、側面表示などの切り替えを行うことができます。ただし、一部のシステムでは画像を表示することはできません。

システムによっては、コンポーネント (CPU ボード、I/O ボードなど) の画像も表示することができます。システムの画像上でマウスポインタを移動すると、個々のコンポーネント上でポインタが矢印からハンドアイコンに変わります。

強調表示されたコンポーネントをクリックして詳細画像を表示します。コンポーネントの詳細を確認したら、「上へ」をクリックして親システムの画像に戻ります。

Sun StorEdge デバイス接続時の物理表示

選択したコンポーネントに Sun StorEdge™ A5000、A5100、A5200、T3 システムが接続されている場合、「表示」プルダウンメニューは、該当システムの下に接続されたデバイスを一覧表示します。Sun StorEdge A5000 シリーズのデバイスは、sena(0)sena(1) などと表示されます。

これらのストレージデバイスは全て「表示」メニューから選択することができます。

「履歴」メニュー

「履歴」プルダウンメニューを使用すると、以前に選択した表示を再表示できます。

「詳細を再表示」ボタン

「詳細を再表示」ボタンをクリックすると、選択した物理コンポーネントの「詳細」ウィンドウ右側の「プロパティ/値」情報が更新されます。この手順を実行しない限り、この情報は物理表示を最初に開いた時点から変わりません。

「動的再構成」ボタン

「動的再構成」ボタンは、E4500 など特定のプラットフォームの物理表示と、論理表示に表示されます。詳細は、ハードウェアの補足を参照してください。

論理表示

論理表示は、Sun Management Center エージェントで管理されるホストの構成を表示します (次の図を参照)。ただし、ping ホストでは表示できません。

図 6–5 ハードウェア構成の論理表示

「ハードウェア」タブが選択された状態でディスクの論理表示を表示した「詳細」ウィンドウ。

「検索」ボタン

「検索」ボタンをクリックして「検索」ウィンドウを表示します。次に、「検索」ウィンドウを使用して、表示ウィンドウの左側の論理表示トポロジでコンポーネントを検索します。検索されたコンポーネントは強調表示されます。コンポーネント名が画面右下の「コンポーネント」フィールドに表示されます。

検索機能では大文字と小文字を区別します。システムがコンポーネントを検出しないと、「詳細」ウィンドウの下に次のようなエラーメッセージが表示されます。


ノードが見つかりません。

検索機能は、最初に発見したインスタンスで停止します。例えば、boardという文字を入力すると、検索機能は常にboard(0)で停止します。次を検索する場合は、「次」ボタンをクリックします。特定のインスタンス名を検索する場合は、完全に名前を入力してください。例えば、board(2) と入力します。

すべてを開く

「すべてを開く/デフォルトに戻す」ボタンをクリックすると、ウィンドウのトポロジ領域 (左側) の全てのコンポーネントアイコンを開いたり再度閉じたりできます。次の図に閉じている状態の表示を示します。

図 6–6 閉じている状態のコンポーネントトポロジを表示した論理表示

「ハードウェア」タブが選択された状態で、左側の領域に圧縮されたコンポーネント情報を表示した「詳細」ウィンドウ。

「すべてを開く」ボタンを押して、開いた状態のトポロジ表示を示します (次の図を参照)。

図 6–7 開いた状態のコンポーネントトポロジを表示した論理表示

「ハードウェア」タブが選択された状態で、左側の領域に全てのコンポーネント情報を表示した「詳細」ウィンドウ。

ボタンラベルが「デフォルトに戻す」に切り替わります。「デフォルトに戻す」を押すと、トポロジ領域の全てのコンポーネントアイコンが再度閉じます。

詳細を再表示と動的再構成

論理表示の詳細を再表示機能と動的再構成機能は、物理表示で説明した機能と同じです。詳細は、「詳細を再表示」ボタンおよび 「動的再構成」ボタンを参照してください。

「詳細」ウィンドウのナビゲート

多くの詳細レベルが表示可能なタブでは、「詳細」ウィンドウのアイコンをダブルクリックして、下位レベルの情報を表示することができます。各カテゴリは多くのサブカテゴリを持つことが可能です。

テーブルセルの情報が長すぎて完全に表示できない場合は、マウスポインタをセルに数秒間置いたままにすると、ポップアップウィンドウに全テキストが表示されます。

階層を開いたり閉じたりする場合は、展開アイコンを使用します。アイコンの「ハンドル」 が右を指すと階層は閉じ、アイコンの「ハンドル」が下を指すと階層は開きます。

「詳細」ウィンドウを起動する
  1. 次のいずれかの方法で「詳細」ウィンドウを起動します。

    • 階層表示またはトポロジ表示の「オブジェクト」アイコンをダブルクリックする。

    • 「オブジェクト」アイコン上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「詳細」を指定する。


    ヒント –

    管理ドメインではなく、必ずオブジェクトを選択してください。「詳細」ウィンドウは管理ドメインには対応していません。


    「詳細」ウィンドウが表示されます (次の図を参照)。

    図 6–8 選択されたオブジェクトの「詳細」ウィンドウ

    ホスト sunmcdocs のモジュールを表示した「詳細」ウィンドウ。

  2. タブをクリックして、該当するカテゴリの詳細を表示します。

ログファイルの表示

ログファイルは、全体または一部だけを表示することができます。また、ログファイルに追加されたメッセージを監視することも可能です。

システムログファイルのメッセージを表示する
  1. 「詳細」ウィンドウの「ログ表示」タブをクリックします。

  2. 「ログファイルタイプの選択」メニューから「システムログ」を選択します。

    システムログメッセージが表示されます。

    画面を更新して新規メッセージを表示する場合は、「選別されたメッセージを再読み込みします。」をクリックします。

ログ要求をフィルタリングする

フィルタを適用して、指定した日付範囲やテキストパターンと一致したメッセージのみを表示することができます。また、レポートする最大検索数を指定して、検索の規模を限定することができます。

  1. 「詳細」ウィンドウの「ログ表示」タブを選択して、「フィルタオプションを設定します」ボタンをクリックします。

    「メッセージのフィルタオプション」ダイアログボックスが表示されます。

    図 6–9 「メッセージのフィルタオプション」ダイアログボックス

    以下の手順で説明するフィルタ定義のオプションを表示した「メッセージのフィルタオプション」ウィンドウ。

  2. 表示する最初のログメッセージの日付を選択します。

  3. 表示する最初のログメッセージの時間を選択します。

  4. 表示する最後のログメッセージの日付を選択します。

  5. 表示する最後のログメッセージの時間を選択します。

  6. 一致させるテキストパターンを「検索するテキストパターン」フィールドに入力します。

    対象となるメッセージタイプに固有のテキストパターンを使用してください。

  7. 「順方向」または「逆方向」でログファイルのメッセージの検索方向を指定します。

    ログファイルの終わりから検索する場合は「逆方向」を選択し、最初から検索する場合は「順方向」を選択します。

  8. (省略可能) 一致したログメッセージの最大検索数を「最大報告件数」フィールドに入力します。

    ゼロ (0) を入力すると、一致したメッセージが最大 100 メッセージまで表示されます。

  9. ログメッセージをフィルタリングし再読み込みした後にこのウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンを押します。

ログメッセージを監視する

監視機能は、新たに発生したログメッセージを表示します。新規メッセージは強調表示されます。

  1. 「ログ表示」画面の「ログファイル監視オプションを設定します」ボタンをクリックします。

    「監視フィルタオプション」ダイアログボックスが表示されます。

    図 6–10 「監視フィルタオプション」ダイアログボックス

    以下の手順で説明するオプションを表示した「監視フィルタオプション」ウィンドウ。

  2. 「ログファイル監視を有効にする」を選択して、ログファイルの監視を使用可能にします。

  3. 現在監視しているログメッセージだけを表示するには、「古い監視対象メッセージを消去する」を選択します。

  4. 一致させるテキストパターンを「検索するテキストパターン」フィールドに入力します。

    テキストパターンには UNIX の正規表現を使用することができます。正規表現については、regex (1F) のマニュアルページを参照してください。

    対象となるメッセージタイプに固有のテキストパターンを使用してください。

  5. ログメッセージの監視を適応してこのウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

ログメッセージを検索する

メッセージセットが読み込まれて「フィルタ対象メッセージ」領域に表示されると、そのメッセージセット内の特定の文字列を検索することができます。

  1. 「詳細」ウィンドウの「ログ表示」タブをクリックします。

  2. 検索したい文字列を「検索」フィールドに入力します。


    注 –

    アスタリスク (*) を使用するワイルドカード検索は、ログ表示検索機能ではサポートされません。アスタリスクを含むメッセージを検索する場合は、アスタリスクの前にバックスラッシュ (\) を入力します (例: \*)。


  3. Return キーを押して、指定した文字列のログメッセージを検索します。

    最初に一致したメッセージが強調表示されます。

  4. 下向き矢印または上向き矢印をクリックして、さらに一致するメッセージを検索します。

Sun Management Center のログファイルメッセージを表示する
  1. 「詳細」ウィンドウの「ログ表示」タブを選択し、「ログファイルタイプの選択」メニューから「Sun Management Center ログ」を指定します。

    ログファイルのリストがサブメニューとして表示されます (次の図を参照)。

    図 6–11 Sun Management Center のログファイルメニュー

    「ログ表示」タブが選択された状態で、選択可能なログファイルを一覧表示した「詳細」ウィンドウ。

  2. 表示したい Sun Management Center のログファイルを選択します。

    選択したログファイルのメッセージが表示されます。

  3. 情報にフィルタを適応するには、「フィルタオプションを設定します」ボタンをクリックします。次に、フィルタパラメータを「メッセージのフィルタオプション」ダイアログボックスに入力します。

    指定条件でフィルタリングした情報が表示されます。

ログメッセージを再表示する

    現在フィルタリングされたログメッセージセットを再表示し再読み込みするには、「選別されたメッセージを再読み込みします」ボタンをクリックします。

その他のログファイルメッセージを表示する
  1. 「詳細」ウィンドウの「ログ表示」タブを選択し、「ログファイルタイプの選択」メニューから「その他のログ」を指定します。


    注 –

    「その他のログ」オプションは、ログ表示用 ACL が読み込まれている場合にのみ有効です。


  2. ログ情報をフィルタリングするには、「フィルタオプションを設定します」ボタンをクリックします。次に、フィルタパラメータを「メッセージのフィルタオプション」ダイアログボックスに入力します。

    指定条件でフィルタリングした情報が表示されます。

アプリケーション情報とプロセス情報の表示

このソフトウェアでは、アプリケーション情報と特定のプロセス情報 (メモリー容量、現在の CPU 使用状況など) を表示することができます。


注 –

プロセス情報を表示するためには、Solaris プロセス詳細モジュールを読み込んでおく必要があります。手順については、モジュールを読み込むを参照してください。


特定アプリケーションの情報を表示する
  1. 「詳細」ウィンドウの「アプリケーション」タブをクリックします。

    「アプリケーション」パネルに使用可能なアプリケーションが一覧表示されます。Solaris プロセス詳細モジュールを読み込むと、デフォルト設定は次のようになります。

    • ウィンドウの左側のプロセス表示アプリケーションが選択される。

    • ウィンドウの右側にプロセス情報が表示される。

  2. 他のアプリケーションの情報を表示するには、ウィンドウ左側のリストからアプリケーション名をクリックします。

    例えば、Hardware Diagnostic Suite の情報などを表示できます。ウィンドウの右側が選択したアプリケーションの情報に更新されます。

プロセステーブルに追加プロパティを表示する

デフォルトでは、「プロセス表示」テーブルは以下の情報を表示します。

以下の手順で、テーブルに新規情報を追加します。

  1. 「詳細」ウィンドウの「アプリケーション」タブをクリックします。

    Solaris プロセス詳細モジュールが読み込まれていれば、「プロセス表示」テーブルが現れます。

  2. プロセステーブル上部の「列の表示」ボタンをクリックして、使用可能なプロセスプロパティのリストを表示します。

    テーブル列の隣にチェックマークが表示されます。

  3. テーブルにプロパティの情報を追加するために、プロパティを選択します。

    既存の列の右側に新規の列が追加され、そこに選択したプロパティが表示されます。

  4. さらにプロパティを追加する場合は、上記の手順を繰り返します。


    ヒント –

    全てのプロセスプロパティを表示するには、「列の表示」リストの下の「すべて」ボタンを選択します。


プロセステーブルの列をソートする

プロセス (行) は、プロパティ (列見出し) で昇順または降順にソートすることができます。例えば、CPU 時間率 (%) 列を、最小値または最大値から順にソートすることができます。

  1. 列を昇順でソートするには、テーブル列見出しのプロパティをクリックします。

    このプロパティのプロセス (行) が昇順で更新されます。

  2. 列を降順でソートするには、Shift キーを押しながらテーブル列見出しのプロパティをクリックします。

    このプロパティのプロセス (行) が降順で更新されます。

プロセステーブルの列を再配列する

列の順序は再配置することができます。

  1. 列を選択するには、列見出しの上でマウスボタン 1 を押します。

  2. 列を移動するには、列見出しを移動したい位置へドラッグして、マウスボタンを離します。

ハードウェア情報の表示


注 –

「詳細」ウィンドウを開いたまま構成リーダモジュールや動的再構成モジュールを読み込みまたは読み込み解除する場合は、「詳細」ウィンドウを一旦閉じてから再び 開いて結果を表示する必要があります。


ハードウェア構成を表示する
  1. 「詳細」ウィンドウの「ハードウェア」タブをクリックします。

    「ハードウェア」パネルにハードウェア情報が表示されます。

  2. 対象となる構成を選択します。

    ウィンドウが更新されて、選択した構成が表示されます。

システムを再構成する
  1. 選択したシステムの「詳細」ウィンドウを開きます。

  2. 「詳細」ウィンドウの「モジュールマネージャ 」タブを選択して、動的再構成 (dr) モジュールが読み込まれているかを確認します。

    必要に応じて、このモジュールを読み込みます。モジュールの読み込み方法については、モジュールを読み込むを参照してください。

  3. 「詳細」ウィンドウの「ハードウェア」タブを選択します。

  4. 「表示」メニューの物理表示または論理表示のカテゴリで、「システム」を指定します。

    表示が切り替わり、最上部に「再構成」ボタンが表示されます。

  5. 「再構成」ボタンをクリックします。

    • 動的再構成モジュールが読み込まれていないと、ポップアップウィンドウにエラーメッセージが表示されます。

    • 動的再構成モジュールが読み込まれていると、「動的再構成」ポップアップウィンドウが表示されます。

  6. ボードスロットまたはメモリーバンクを選択します。

    「動的再構成」ボタンは、選択したボードやメモリーで許可されない操作には選択できません。

  7. 選択したメモリーまたはボードに適用する機能ボタンをクリックします。

    表 6–4 動的再構成機能

    機能  

    処理 

    構成  

    選択したボードまたはメモリーをシステム構成に追加する。ボードが接続状態になっていない場合は、ボードの電源を入れる。 

    構成解除 

    選択したボードまたはメモリーをシステム構成から削除する。ボードの電源は維持される。 

    接続  

    ボードの電源を入れる。ボードの基本テストは実行されるが、ボードはシステム構成に自動追加されない。 


    注 –

    この機能には構成機能が含まれます。


    切断 

    ボードの電源を切断する。ボードを削除できる状態になると黄色い Service LED が点灯し、電源と Cycling LEDs がオフになる。 

    メモリをテスト 

    選択されたメモリーをテストする。 


    注 –

    メモリーテストには時間がかかります。大容量 DIMMs では、1 時間以上かかる場合があります。