この節では、特定の状況下でコンソールウィンドウがハングしたときの対処法について説明します。ただし、新規のコンソールウィンドウを起動して Sun Management Center サーバに接続しようとすると、メインコンソールウィンドウはハング状態になりますが、既存のコンソールウィンドウ接続には影響ありません。
メインコンソールウィンドウがハングする要因として次が挙げられます。
サーバメモリーの不足。ソケットの一方の側の読み込み速度と書き込み速度が大きく異なると、ソケットから読み込みしているスレッドがハングします。Sun Management Center サーバ内のクライアント送信待ちのバッファデータ量が大きくなると、メモリー障害が起こります。バッファデータ量が大きくなり過ぎると、ソケットに書き込む間にサーバのメモリーが不足してしまいます。こうなると、サーバは正常な状態に回復しません。
サーバログファイルを監視する場合、次のコマンドを使用して、サーバメモリーの不足を示すメッセージを確認してください。/opt/SUNWsymon/sbin/es-run ctail -f /var/opt/SUNWsymon/log/server.log
コンソールプロセス用コンソールメモリーの不足。 コンソールプロセスのメモリー不足を確認するには、メインコンソールウィンドウの「ファイル」メニューから「Sun Management Center コンソールメッセージ」を指定します。コンソールメモリーが不足していると、「Sun Management Center コンソールメッセージ」ウィンドウにメッセージが表示されます。
メインコンソールウィンドウのハング状態を解消する方法は、不足したメモリータイプによって異なります。
サーバメモリーが不足している場合は、サーバプロセス用メモリーを増設します。デフォルトサイズは 64M バイトです。
例えば、デフォルトメモリーを 64M バイトから 128M バイトに増やすには、次のコマンドを使用します。
# es-start -s -- -Xmx128m |
サーバを、通常通り es-start -A コマンドかリブートで起動すると、メモリーサイズは自動設定されます。デフォルトメモリーサイズをカスタマイズする場合は、/opt/SUNWsymon/classes/base/server/bin/es-server.sh ファイルで、-Xmx64m を希望するサイズに変更します。
コンソールメモリーが不足している場合は、より大きなメモリーサイズでコンソールを再起動します。
例えば、メモリーを 100M バイトに増やすには、次のコマンドを使用します。
# es-start -c -- -Xmx100m |
これにより、現在のセッションのコンソールにより多くのメモリーが割り当てられます。
自動的により多くのメモリーを割り当てるには、/opt/SUNWsymon/classes/base/console/bin/es-console.sh ファイルで、デフォルトメモリーサイズを -Xmx64m から希望するサイズに変更します。