アラームマネージャソフトウェアは、いくつかの方法で未確認の開状態のアラーム条件に対する警告を出します。
メインコンソールの「ドメイン状態の概要」で色アイコンを表示する。
階層 (ツリー) 表示で色アイコンを表示する。
トポロジ (コンテンツ) 表示で色アイコンを表示する。
プロパティテーブル (コンテンツ表示) の該当する行または列を色表示する。
アラームアイコンは、タイプと色によってアラームの重大度を表します。例えば、赤色アラームアイコンは、重大な状況が発生し直ちに対応処置が必要であることを示します。また、青色アラームアイコンは、サービスに影響する障害が近い将来発生する可能性のあることを表します。
ユーザは、「アラーム詳細」ウィンドウを使用して、オブジェクトアラームの肯定応答、削除、管理などを行うことができます。詳細については、アラームの管理と制御を参照してください。
図 12–1 では、「スワップ統計情報」プロパティテーブルの「使用サイズ」行が肯定応答された開状態の危険アラームの表示になっています。行の赤色は重大アラームを表します。アラーム情報は階層 (ツリー) 表示に反映されて、個別のモジュールからホストに送信されます。以下のオブジェクトにも赤のアラームアイコンが表示されます。
「スワップ統計情報」プロパティテーブル
カーネルリーダモジュール
オペレーティングシステム
ホスト
さらに、メインコンソールウィンドウの関連ホスト、グループ (該当する場合)、管理ドメインに赤のアラームアイコンが表示されます。唯一の例外として、重大度の高い未確認の開状態アラームが存在すると黒で表示されます。
未確認アラームは、肯定応答されたアラームに優先します。階層に 2 種類以上のアラームがある場合、より重大度の高い未確認アラームの色が階層に反映されます。例えば、CPU 使用状況が黄色の未確認アラームで、ディスク統計が赤色の未確認アラームの場合、赤色のアラームアイコンが反映されます。ただし、CPU 使用状況が黄色の未確認アラームで、ディスク統計が赤色の肯定応答アラームの場合は、黄色のアラームアイコンが反映されます。
停止アラーム は、サービスに影響する状況が発生し、直ちに対応処理を取る必要があることを示します。例えば、管理オブジェクトで定義された必須リソースのサービスが提供されなくなった場合で、特にモジュールの故障などが該当します。
危険アラーム は、サービスに影響する状況が発生し、緊急に対応処理を取る必要があることを示します。例えば、オブジェクトに重大な機能低下が起こり、完全に機能を回復する必要がある場合などが該当します。
注意アラーム
は、サービスに影響する障害が近い将来起こる可能性のあることを、重大な兆候が出る前に示します。この場合、必要に応じて詳しい診断を行い、重大なサービス障害を引き起こす前に問題を解決しなければなりません。
黒い星型アイコンを持つオブジェクトは中間の状態です。アラームと混同しないようにしてください。メインコンソールウィンドウの黒い星型 (「スプラット」) アイコンは、対象オブジェクトのデータ収集で障害が発生したことを意味します。ただし、この障害は規則違反の結果として生じたものではないため、この障害に関連したアラームは生成されません。
データプロパティテーブルの行がピンク色で表示される場合も、そのオブジェクトが不確定状態であることを示しています。