Sun Management Center 3.5 Service Availability Manager ユーザーガイド

合成トランザクションモジュールの概要

合成トランザクションモジュールは、サービスの可用性をリモートで監視し測定できます。このモジュールは、synthetic (ダミー) transactions を使用して、サービスの使用をシミュレートします。これらのモジュールは、定義されている設定に従って定期的にサービス要求をサービスに送信し、使用をシミュレートしてサービスを監視します。報告可能な応答時間の例として、接続時間および合計トランザクション時間があります。応答時間はすべて、ミリ秒で報告されます。応答時間にアラームしきい値を設定することもできます。すべての合成トランザクションモジュールは、マルチインスタンスモジュールです。

次の 10 種類の合成トランザクションモジュールを利用できます。

合成トランザクションモジュールの使用


注 –

IMAP および POP3 モジュールには、ダミーのユーザ名とパスワードが必要です。合成トランザクションの実行時、パスワードはクリアテキストで渡されます。したがって、パスワードは安全ではありません。テストユーザが特権を持っていないことを確認してください。


モジュールをロードする前に、特定の設定パラメータを指定する必要があります。たとえば、サービスホスト名は指定が必要です。設定パラメータの詳細については、付録 A 「設定とモジュールパラメータ」を参照してください。

モジュールがロードされると、サービスの状態は サーバ詳細表で確認できます。サーバ詳細表に示されるサービスの状態は、次の 3 つになります。

合成トランザクションモジュールをロードする
  1. モジュールをロードします。

    モジュールのロードについての詳細は、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「モジュールを読み込む」を参照してください。

  2. ロードする各モジュールに対して、必須の設定パラメータを「モジュールローダ」ダイアログボックスに指定します。

    利用可能な合成トランザクションモジュールの完全なリストについては、合成トランザクションモジュールの概要 を参照してください。

    各モジュールには、定義しなければならない特定のパラメータ要件があります。パラメータが定義されると、モジュールは リモートシステムカテゴリで Sun Management Center にロードされます。パラメータに関する詳細については、付録 A 「設定とモジュールパラメータ」を参照してください。

合成トランザクションモジュールにアクセスする

注 –

合成トランザクションモジュールにアクセスするには、まずこのモジュールをロードする必要があります。


  1. Sun Management Center 3.5 コンソールウィンドウで、「モジュールブラウザ」タブをクリックします。

  2. 「リモートシステム」カテゴリをダブルクリックして、これを展開します。

    合成トランザクションアイコンが表示されます。

  3. 合成トランザクションアイコンをダブルクリックします。

    サービスマネージャは、右パネルにアプリケーションフォルダを表示します。

  4. アプリケーションフォルダをダブルクリックします。

    サービスマネージャは、モジュールと関連のある次の表を表示できます。

    • サーバ詳細表: サーバ上で監視されるサービスに関する詳細を提供します。

    • サービス測定表: 合成トランザクションに関する詳細を提供します。

合成トランザクションを開始する
  1. サービス測定表で、表の行上でマウスボタン 3 をクリックします。

    ポップアップメニューが現れます。

  2. 「新規行」を選びます。

    「新規行」ダイアログボックスが現れます。

  3. 行を追加するための適切なパラメータを指定します。

    パラメータ要件の詳細については、付録 A 「設定とモジュールパラメータ」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。

合成トランザクションを削除または編集する
  1. サービス測定表で、操作対象の行上でマウスボタン 3 をクリックします。

    ポップアップメニューが現れます。

  2. 「行の削除」または「行の編集」オプションを選択します。

  3. 必要な編集操作を完了します。

  4. 「了解」をクリックします。

サーバ詳細表を編集する
  1. サーバ詳細表内のパラメータを編集するには、Sun Management Center 3.5 のモジュールの編集機能を使用します。