サービス要素モジュールは、サービスの可用性をローカルで監視し測定します。これらのモジュールは、Sun Management Center 3.5 コンソールのローカルアプリケーションカテゴリ下にロードされます。サービス要素モジュールは、HTTP を監視するモジュール (マルチインスタンス) を除き、シングルインスタンスモジュールです。これらのモジュールに対して、応答時間にアラームしきい値を設定できます。
これらのモジュールは、ユーザ構成の設定に従って定期的にサービス要求をサービスに送信し、サービスの可用性とローカル応答時間を判断します。
HTTP – サービスサイトで HTTP プロトコルを使用して、Web サーバのサービスの可用性および Web ページの取得時間を判断します。このモジュールは、HTTP デーモンにプロセス監視統計情報を提供します。このモジュールは、アクセスログファイルを監視し、エラー数などの統計情報を報告します。また、ログファイルもスキャンします。
FTP – FTP サービスの可用性およびサービスサイトの FTP サーバとの間のファイル転送能力をローカルで判断します。FtpGet は、サーバからファイルを取得します。FtpPut は、サーバにファイルを置きます。
Telnet – Telnet サービスの可用性をローカルで判断します。
DNS – DNS サービスの可用性およびホスト名を解決する DNS デーモンの能力を判断します。このモジュールは、サーバの応答時間をローカルで測定し、DNS デーモンにプロセス監視統計を提供します。
NIS – NIS サービスの可用性を判断します。また、NIS デーモンが NIS ドメインで名前を解決する能力も判断します。 サポートされる名前解決タイプは、ユーザ名、ホスト名、グループ名、およびメールエイリアスです。
LDAP – LDAP サービスの可用性および名前を解決する LDAP デーモンの能力を判断します。また、サーバの応答時間をローカルで測定することもできます。
SMTP – 電子メール送信時の SMTP メールサービスの可用性およびサーバの応答時間をローカルで測定します。テスト用の電子メールを送信するには、宛先のサーバ側に少なくとも 1 つのダミー電子メールアカウントを作成する必要があります。メールボックスが一杯にならないように、定期的にテスト電子メールを削除してください。
POP3 – メール取得時の POP3 メールサービスの可用性およびサーバの応答時間をローカルで測定します。
IMAP4 – メール取得時の IMAP4 メールサービスの可用性およびサービス応答時間をローカルで測定します。
Calendar – Solaris カレンダサービスの可用性およびカレンダアポイントメントを検索する能力を測定します。また、サービスの応答時間をローカルで測定することもできます。
IMAP と POP3 モジュールはそれぞれダミーのユーザ名とパスワードを必要とします。合成トランザクションの実行時、パスワードはクリアテキストで渡されます。したがって、パスワードは安全ではありません。テストユーザが特権を持っていないことを確認してください。
モジュールをロードする前に、特定の設定パラメータを指定する必要があります。たとえば、サービスポートは指定が必要です。設定パラメータの詳細については、付録 A 「設定とモジュールパラメータ」を参照してください。
モジュールがロードされると、サービスの状態はサーバ詳細表で確認できます。詳細については、第 3 章「合成トランザクションモジュール」を参照してください。
モジュールをロードします。
モジュールのロードについての詳細は、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「モジュールを読み込む」を参照してください。
ロードする各モジュールに対して、必須のパラメータを「モジュールローダ」ダイアログボックスに指定します。
各モジュールには、定義が必要な特定のパラメータがあります。パラメータが定義されると、モジュールはローカルアプリケーションカテゴリで Sun Management Center にロードされます。詳細については、付録 A 「設定とモジュールパラメータ」を参照してください。
Sun Management Center コンソールウィンドウで、「モジュールブラウザ」タブをクリックします。
「ローカルアプリケーション」カテゴリをダブルクリックして、このカテゴリを展開します。
サービス要素モジュールをダブルクリックします。
サービスマネージャは、アプリケーションフォルダを表示します。
アプリケーションフォルダをダブルクリックします。
合成トランザクションを開始する を参照してください。
合成トランザクションを削除または編集する を参照してください。
サーバ詳細表内のパラメータを編集するには、「モジュールの編集」機能を使用します。
サーバ詳細表にアクセスするには、合成トランザクションモジュールにアクセスする を参照してください。
詳細については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「モジュールの操作」を参照してください。