第2章 |
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この章では、Hardware Diagnostic Suite のインストールに伴う基本的な問題点について説明します。インストールの要件に関する詳細については、『Sun Management Center 3.5 Software インストールと構成ガイド』を参照してください。
Hardware Diagnostics Suite の全コンポーネントをインストールするには、11M バイトの容量が必要です。各コンポーネントに必要なディスク容量を表 2-1 に示します。
注 - 英語のパッケージに他言語にローカライズされたヘルプとメッセージパッケージをインストールするには、追加容量が必要です。各言語に必要な容量は最大で 2M バイトです。英語以外の言語でインストールするには、13M バイトが必要です。 |
診断アプリケーションなどのアプリケーションを、日常的な業務を処理するシステムで追加で実行するには、システムに課される負荷を考慮する必要があります。
Hardware Diagnostic Suite コンポーネントを実行したときの CPU に対する一般的なシステム負荷とメモリリソースについては表 2-2 を参照してください。これらの測定値は、256M バイトのメモリを搭載した Ultra 60 Workstation で計測されています。
表 2-3 Hardware Diagnostic Suite エージェントを実行する各システムにインストールする必要のある、Solaris オペレーティング環境のパッチについて説明します。
Hardware Diagnostic Suite インストールスクリプトは、これらのパッチがシステムにインストールされているか確認し、インストールされていない場合は警告を発します。多くの場合、インストールスクリプトはパッチをインストールするかどうか確認します。「yes」を選択すると、インストールされます。「no」を選択すると、インストールされません。
Solaris 2.6 では、Hardware Diagnostic Suite インストールスクリプトに必須パッチの 1 つは含まれていません。当該パッチは、個別インストールする必要のあるカーネルの包括的なパッチであるためです (表 2-3 を参照してください)。Hardware Diagnostic Suite インストールスクリプトを実行する前に、このパッチをインストールしてください。
注 - Solaris 2.6 リリースについては、105181-21 以降のパッチが必要です。Sun Enterprise 10000 システムには、105181-21 よりも新しいバージョンのパッチが必要です。 |
Hardware Diagnostic Suite サーバは主な Sun Management Center ソフトウェアサーバにバンドルされています。これらのプログラムは、Sun Management Center 3.5 CD か、以下の Sun の web サイトから取得できます。
以下の情報を含むインストール手順などの情報については、『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』を参照してください。
es-inst を使ってSun Management Center ソフトウェアをインストールすると、Hardware Diagnostic Suite ソフトウェアが追加オプションとしてインストールできます。Sun Management Center の es-uninst を使用するとアンインストールされます。
Hardware Diagnostic Suite は、主な Sun Management Center コンポーネントをインストールした後に GUI を使用して個別にインストールできます。詳細は、『 Sun Management Center 3.5 Software インストールと構成ガイド』を参照してください。
注 - Hardware Diagnostic Suite を再インストールしない場合、「yes」を選択し、crontab エントリを削除します。Hardware Diagnostic Suite をスケジューリングしている crontab エントリが残り、Hardware Diagnostic Suite エージェントがインストールされない場合、cron エラーが表示されることがあります。 |
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3. 適切な主要 Sun Management Center パッケージのインストールを選択します。
スクリプトは、これらのパッケージを実稼動環境または開発環境で使用するか、また、サーバ、エージェント、コンソールのコンポーネントのどれをインストールするか選択を促します。 また、インストールする言語も選択できます。主要ソフトウェアの詳細は、『Sun Management Center 3.5 Software インストールと構成ガイド』を参照してください。
4. オプションの追加機能を選択するよう指示されるので、Advanced System Monitoring パッケージを選択します。
このオプションには、Hardware Diagnostic Suite パッケージがすべて含まれます。
5. ご使用のプラットフォームに適したパッケージを選択してください。
たとえば、Sun Fire 15K にこのソフトウェアをインストールしている場合、そのシステムタイプに適したパッケージを選択します。プラットフォーム特有の情報については、 http://www.sun.com/sunmanagementcenter のマニュアル集を参照してください。
6. テストしたいハードウェアに適したパッケージを選択します。
たとえば、Hardware Diagnostic Suite でストレージアレイをテストするには、そのハードウェアタイプに適したパッケージを選択します。
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1. Sun Management Center ディレクトリから es-uninst スクリプトを実行します。
デフォルトの格納場所は /opt/SUNWsymon/sbin です。
2. 環境全体をアンインストールする場合は、「no」を選択します。
たとえば、実稼動環境のアンインストールを選択すると、Hardware Diagnostic Suite だけではなく Sun Management Center 全体がアンインストールされます。
3. Advanced System Monitoring をアンインストールする場合は、「yes」を選択します。
Hardware Diagnostic パッケージ全体が削除されます。このバージョンのデータを、アップグレード時のために保存しておくか尋ねられます。
Sun Management Center ソフトウェアを再インストールすると、Hardware Diagnostic Suite ソフトウェアも再インストールする必要があります。
以下の詳細については、『Sun Management Center 3.5 Software インストールと構成ガイド』を参照してください。
アップグレード時に、前バージョンの Hardware Diagnostic Suite のデータを保存していた場合でも、Hardware Diagnostic Suite 2.0 は過去のデータを自動的に認識しません。スケジュール作成情報は残りますが、エントリはアクティブな cron ジョブとして呼び出されません。
過去のスケジュールを再起動するには、/var/opt/SUNWhwdiag/sched.cron ファイルから crontab ファイルに情報を転送する必要があります。
注 - 過去のスケジュールを再確立するには、新しいスケジュールを作成する前に処理する必要があります。新しいスケジュールを作成すると、新しい crontab データが sched.cron ファイルに上書きされ、未添付の過去のスケジュールが削除されます。 |
Hardware Diagnostic Suite のインストールは、Sun Management Center ソフトウェアのインストールスクリプトによって行われ、個別パッケージのインストールで行われることはありません。参考までに、Hardware Diagnostic Suite を構成しているパッケージを次の表にまとめておきます。
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