第 1 章の「Sun Fire Link Administration Overview」節の終わりの部分に、下記に示す「Guidelines for Configuring Clusters With Sun Fire Link 1.1 Software」節があるべきですが、脱落しています。 Sun Fire Link (SFL) 1.1 ソフトウェアを使ってクラスタを構成する際には、この追加情報を理解し、遵守することが重要です。
Sun Fire Link 1.1 ソフトウェアによるクラスタ構成のガイドライン
クラスタ構成の管理
クラスタ構成を一貫した方法で行なってください。 たとえば、Sun Management Center 3.5 グラフィカルユーザインタフェース (GUI) を使ってクラスタを構成したら、そのクラスタの構成に後で変更を加える場合にも、GUI を使用する必要があります。 つまり、GUI を使って作成したクラスタの構成データを変更する場合には、Fabric Manager のコマンド行インタフェース (CLI) を使用しないでください。
同じように、最初に Fabric Manager CLI を使って構成したクラスタの内容を変更する場合は、同じインタフェースを使用する必要があります。 これによって、クラスタが存在する間は、リンクマッピングの一貫性が保たれます。
クラスタの状態を監視する場合は、Sun Management Center 3.5 GUI でも、Fabric Manager CLI でも使用できます。クラスタをどちらの方法で構成したかは関係ありません。
拡張マークアップ言語 (XML) ファイルを使用して複数の変更を適用すると、構成データに不一致が発生する
XML ファイルを使って複数の構成変更を既存のファブリックに適用すると、XML ファイルにエラーがあると、再構成エラーになります。 1 つ以上のノードに、新規構成と不一致となるデータが含まれている可能性があります。 さらに、新しい構成に必要なハードウェアコンポーネントが再構成時に正常でない場合にも、この問題が起ります。
これらのノードの構成の一貫性を取り戻す方法は 2 つあります。
XML ファイルにエラーがある場合は、ファイルを編集してエラーを訂正してから、 このファイルを使ってファブリックを再構成します。 ハードウェアコンポーネントが正常でない場合は、コンポーネントを交換してから、 XML ファイルを使ってファブリックを再構成します。
エラーを引き起こす部分を XML ファイルから削除し、このファイルを使ってファブリックを再構成します。
どちらの場合でも、正しい XML ファイルと正常なハードウェアを使用して再構成を行えば、再構成エラーに起因するデータの不一致は修正されます。
混在型のクラスタでは Sun Fire Link 1.1 ソフトウェアを Fabric Manager サーバとすべてのノードにインストールする必要がある
Sun Fire 6800 および Sun Fire ハイエンドシステムが混在するクラスタを構成するには、Sun Fire Link 1.1 ソフトウェアを FM サーバとクラスタ内の全ノードにインストールする必要があります。 Sun Fire 6800 および Sun Fire ハイエンドノードの両方が混在するクラスタは、 Sun Fire Link 1.0 ソフトウェアではサポートされていません。
下記の手順は、Manage XML Configurations オプションを使って、事前に構成された XML ファイルをインポートする方法を詳しく述べたものです。 これらの方法は付録 B から欠落していました。
Sun Management Center コンソールの「Fabric Details」ウィンドウには、「Manage XML Configurations」というメニューオプションが含まれています。 このオプションを使用すれば、XML ファイルを開いて編集したり、このファイルの構成情報を未構成のファブリックに適用したりすることができます。
未構成のファブリックとは作成および起動はされているファブリックで、メンバーデータ (コンピュートノード名称など) がまだ指定されていないファブリックを指します。
XML ファイルを開き、編集する場合、このファイルが 未構成ファブリックと関連付けられていなくてもかまいません。 ただし、このファイルを使ってファブリックを構成する場合には、このファブリックがあらかじめ作成、起動されていなければなりません。
次の手順は、Manage XML Configurations オプションの使い方を述べたものです。
Manage XML Configuration オプションを使用する前に、Fabric Manager (FM) CLI コマンドの createfabric と startfabric を使ってファブリックの作成と起動を行う必要があります。
次の FM コマンドを実行するためには、スーパーユーザでなければなりません。
# cd /opt/SUNWwcfm/bin |
# ./createfabric fabric-name |
# ./startfabric fabric-name |
Sun Management Center コンソールを使って、ファブリックの FM エージェントモジュールを読み込みます。 この手順は、「Loading FM Agent Modules」の節で詳述されています。
「Fabric Details」ウィンドウのファブリックアイコンにカーソルを合わせボタン 3 を押します。 ポップアップメニューから「Manage XML Configurations」オプションを選択するか、「Fabric」メニューから「Manage XML Configurations」を選択します。
この時点で次のエラーメッセージが誤って表示されます。
Getting FM Info Values |
このエラーメッセージは、無視してください。
「Error」ダイアログウィンドウの「OK」ボタンをクリックします。
「XML Configuration」ダイアログボックスがアクティブウィンドウになります。
「Configuration」ダイアログウィンドウの「Look In」フィールドに、インポートしたい XML 構成ファイルが含まれているディレクトリの完全なパスを入力し、 Return キーを押します。
指定したディレクトリに含まれているスクロール可能なファイルの一覧が表示されます。
インポートする XML 構成ファイルを選択します。
選択したファイル名が「File Name」フィールドに表示されます。
手順 5 で Return を押し、手順 6 の解説に従って対象の XML ファイルを選択します。これらの手順を省略し、「File Name」フィールドにファイル名を入力してはなりません。 ファイル名を入力すると、ファイルは開きません。
「開く」をクリックすると、選択したファイルが開きます。
ウィンドウのテキスト領域に、XML 構成ファイルが表示されます。
次のいずれか 1 つを指定してください。
XML ファイルを変更する場合、XML ファイル構成や Document Type Definition (DTD) の個々の情報については、『Sun Fire Link Fabric Administrator's Guide』の付録 B と C を参照してください。
XML 情報を使ってファブリックを構成する場合は、次の手順に進みます。
変更を新しい XML ファイルとして保存する場合は、「Save As」ボタンをクリックし、 新しいファイル名を入力します。
「Configure」ボタンをクリックして、XML ファイルの内容をファブリックに適用します。
詳細については、Manage Extensible Markup Language (XML) Configurations オプションを使って XML ファイルを新規のファブリックに適用すると、誤ったエラーメッセージが表示される (4855354) を参照してください。