名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | 終了ステータス | エラーメッセージ | ファイル | 注意事項 | 関連項目
addboard は、board_number で指定したボードを domain (「ターゲットドメイン」とも呼びます) で指定したドメインに接続します。addboard は、複数の DR (動的再構成) 接続操作を実行して、進捗メッセージを SSP のプラットフォームログおよび標準出力に出力します。
addboard が失敗した場合は、標準エラーにエラーメッセージが出力されます。また、指定したボードの状態が現在および電源が投入された状態に戻され、ゼロ以外の終了ステータスが返されます。指定したボードが指定したドメインにすでに存在する場合は、addboard は正常に完了したことを示す終了ステータス 0 を返します。
-r オプションでは、接続操作が失敗した場合の再試行回数の最大値を retry_count に指定します。-t オプションでは、timeout に再試行の間隔を秒数で指定します。再試行回数を指定してもタイムアウトを指定しない場合は、再試行が連続して実行されます。タイムアウトを指定した場合は、再試行回数も指定する必要があります。
ボードを接続するには、電源が投入されていることに加え、ボードが以下のいずれかの状態にある必要があります。
ドメインに存在しない
ターゲットドメインが中間接続状態 (初期接続後だが接続完了前) にある
ターゲットドメイン内のボードのいずれかが中間切り離し状態または不明な状態にある場合は、addboard 操作が失敗し、終了ステータス 11 が返されます。
以下のオプションをサポートしています。
メインに接続されるシステムボードの番号 (0〜15)。
ボードの接続先のドメイン。
addboard の使用法を標準エラーに出力します。
接続が失敗した場合の再試行回数。
次の再試行までの時間 (秒)。
省略 (quiet) モード。情報メッセージが標準出力に出力されません。
以下の例では、システムボード 2 を xf1-b4 という名前のドメインに接続します。ボードの接続操作の 1 回目が失敗した場合は、必要に応じて再試行が 10 分間隔で 2 回繰り返されます。
addboard -b 2 -d xf1-b4 -r 2 -t 600 |
以下の終了ステータスが返されます。
指定したボードが指定したドメインに正常に接続されました。
コマンドの構文エラー。
DR ロックの獲得に失敗しました。
DR ロックの解放に失敗しました。
DR 通信の初期化に失敗しました。
ボードまたはターゲットドメインが接続に適しません。
ターゲットドメイン内のボードが中間接続状態です。
接続の初期段階で失敗しました。
接続の完了段階で失敗しました。
DR ライブラリに動的にリンクできませんでした。
addboard が失敗すると、診断メッセージが標準エラーに出力されます。
addboard により以下のファイルが使用されます。
/var/opt/SUNWssp/.ssp_private/domain_config
ソフトウェアドメイン設定
/var/opt/SUNWssp/adm/messages
プラットフォームログファイル
addboard は、複数の DR 接続コマンドまたは DR 切り離しコマンドの同時実行を防止します。
以前の DR コマンドにより、指定したボードが中間接続状態でターゲットドメインに残された場合は、addboard がその段階から DR 操作を続行し、接続操作を完了します。
『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』の complete_attach(1M), dr(1M), init_attach(1M)。
『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』の deleteboard(1M), moveboard(1M), および showusage(1M)。
『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』
『Sun Enterprise 10000 SSP ユーザーマニュアル』
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