名前 | 形式 | 機能説明 | 条件 | オプション | 使用例 | 戻り値 | 注意事項 | 関連項目
domain_create コマンドを使用して、ドメインを作成したり、domain_remove(1M) によって削除されたドメインを再作成することができます。domain_remove(1M) によって削除されたドメインのリストを表示するには、domain_history(1M) コマンドを使用します。
新しいドメインを作成する場合は、必ず -d、-b、-o、-p オプションを指定します。domain_create は新しいドメインを作成し、-d で指定された名前を付けます。
ドメインを再作成するときに使用するオプションは -d のみです。domain_create は元の指定に従ってドメインを再作成します。削除前のドメインに関する情報を取得できない場合は、domain_createはエラーを返します。
コマンド行にオプションのパラメタを指定しない場合は、コマンドは domain_history ファイルからドメインの元の指定を取得します。domain_history ファイルに元の指定に関する情報が見つからない場合は、エラーを返します。
domain_create は、コマンド行から実行するか、または Hostview の中で Configuration -> Domain -> Create を選択して実行します (hostview(1M) を参照)。
削除する前のドメインの IDN メンバーシップに関する履歴情報は保存されていません。ドメインを作成する場合は、そのドメインは IDN に所属しません。
domain_create を実行できるのは、以下の条件がすべて満たされた場合です。
ドメイン用に指定しようとするシステムボードに、少なくともネットワークインタフェースと SCSI インタフェースが備わっており、独立したシステムをサポートできるだけの十分なメモリーが備わっている。
ホストの /etc/hosts ファイルにドメイン名が定義されている。
指定したシステムボードがすべて存在しており、かつ未使用である。
以下のオプションをサポートしています。
domain_name に指定された削除済みドメインを再作成します。または新しいドメインを作成し、domain_name に指定された名前を付けます。
指定したシステムボードを新しいドメインに組み込みます。システムボードはボード番号によって示し、複数のボードはスペースで区切ります。
ドメインで実行される SunOS のオペレーティングシステムのバージョン (例 5.5.1、5.6、5.7) を指定します。
新しいドメインとして使用するボードが装着されているプラットフォーム (Sun Enterprise 10000 システム) の名前を指定します。
ドメインが元々属しているシステムの種類を指定します。デフォルトは、ドメインが元々属しているマシンのプラットフォームタイプです。Sun Enterprise 10000 システムのプラットフォームタイプは Ultra-Enterprise-10000 です。
以下のコマンドを使用すると、junior という名前のドメインがを作成されます。このドメインは、番号 0、2、9 のボードから構成され、バージョン 2.5.1 のオペレーティングシステムを実行します。junior のボードは、dad というプラットフォーム名のマシンのものです。
domain_create -d junior -b 0,2,9 -o 2.5.1 -p dad |
domain_create が正常に完了した場合は、値 0 が返され、SSP が再構成されて新しいドメインが表示されます。正常に完了しなかった場合は、0 以外の値が返されます。
domain_create コマンドが一度に作成できるドメインは 1 つだけです。
コマンド行からドメインを作成した場合は、SSP コマンドが正常に動作するように、環境変数 SUNW_HOSTNAME を次のように設定してください (Hostview でドメインを作成した場合は、この作業は必要ありません)。
setenv SUNW_HOSTNAME domainname |
これで、このドメインを bringup(1M) コマンドを使って立ち上げることができます。
オペレーティングシステムの新しいパッチには、ホスト依存の SSP バイナリの新しいバージョンが含まれることがあります。新しいパッチを実行するドメインを作成する際に使用するオペレーティングシステムのバージョン番号については、そのパッチの README ファイルを参照してください。