Sun Enterprise 10000 SSP 3.3 リファレンスマニュアル

domain_link(1M)

名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | 環境 | 関連項目

名前

domain_link- ドメインのリンクによる InterDomain Networks (IDN) の形成・拡張

形式

domain_link

domain_name_a

domain_name_b

機能説明

domain_link コマンドを使用すると、Sun Enterprise 10000 サーバー上だけで動的システムドメインをリンクすることができます。この動的システムドメインを本書ではドメインと呼びます。domain_link では、同じサーバー上で IDN を作成・拡張することができます。ドメインのメモリーのホストとなっているシステムボードには、少なくとも 1 つのプロセッサが存在する必要があります。指定されたドメインの 1 つがすでに IDN のメンバーになっている場合は、他の指定されたドメインがその IDN に追加されます。両方のドメインがそれぞれ別の IDN のメンバーである場合には、domain_link コマンドによりそれらの IDN は組み合わされて 1 つのより大きな IDN になります。どちらのドメインも IDN に属さない場合は、両方のドメインがそのメンバーとなる新しい IDN が作成されます。

domain_link(1M) コマンドで指定できるドメイン名は、2 つだけです。マルチドメイン IDN を作成する場合は、まず 2 つのドメインをリンクし、それからその IDN に別のドメインをリンクします。別のドメインをリンクするには、domain_link(1M) コマンドに IDN 内のいずれかのドメイン名と新しいドメイン名を一緒に指定します。

各 IDN には、マスタードメインが 1 つあります。マスタードメインは、『Sun Enterprise 10000 InterDomain Networks ユーザーマニュアル』で説明されている共有メモリー領域 (SMR) を管理します。マスタードメインは、IDN サブシステムにより動的に選択されます。

注 -

ドメインがすでに立ち上がって動作している場合は、ドメインを IDN にリンクする前に、OBP プロンプトで idn-smr-size 変数を設定し、ドメインを再起動する必要があります。

ドメインの 1 つがダウンした場合でも、他のドメインは IDN を介して通信を続行できます。IDN 内のすべてのドメインは論理的にポイントツーポイント構成で接続されていますが、IDN 機能はネットワークインタフェースレベルでのブロードキャスト通信もサポートします。アービトレーション停止 (arbstop) および IDN の詳細は、『Sun Enterprise 10000 InterDomain Networks ユーザーマニュアル』を参照してください。

オプション

以下のオプションをサポートしています。

domain_name_a: リンクする最初のドメイン名を表します。ドメインには、既存の IDN のメンバー、またはまだ IDN にリンクされていないドメインを指定することができます。
domain_name_b: リンクする 2 番目のドメイン名を表します。ドメインには、既存の IDN のメンバー、またはまだ IDN にリンクされていないドメインを指定することができます。

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0: ドメインのリンクに成功。
0以外: ドメインのリンクに失敗。

環境

IDN を作成する前、またはドメインを既存の IDN にリンクする前に、SUNW_HOSTNAME シェル環境変数が、IDN 機能をサポートするドメイン名に設定されていることを確認してください。この変数に関しては、プラットフォーム名では IDN コマンドは動作しません。