名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 環境 | 関連項目
通常、obp_helper はコマンド行からではなく、bringup(1M) スクリプトによって実行されます。コマンド行からは、obp_helper -e として実行できる以外に、特定の状況では obp_helper -r としても実行できます。
obp_helper は OpenBoot を実行する環境を用意します。続いて、OpenBoot をダウンロードし、時刻サービスと EEPROM シミュレーションサービスを提供します。
obp_helper は OpenBoot が終了するまで、あるいは bringup(1M) または sys_reset(1M) が実行されるまで実行されます。
obp_helper はデーモンのように動作します。つまり、自分自身のコピーを生成して親プロセスを終了し、制御している端末から自分自身を効果的に接続解除します。
以下のオプションをサポートしています。
obp_helper によって変更可能な EEPROM オプションの現在の設定を表示します。
EEPROM の起動引数を無効にします。
冗長 (verbose) モードで実行します。
省略 (quiet) モードで実行します。
obp_helper を再起動します。obp_helper -r を実行するのは、OpenBoot がすでに実行されていて、 obp_helper が停止または消失した場合だけに限ってください。
標準の OpenBoot 実行可能ファイルの代わりに、指定したファイルをダウンロードします。
標準の download_helper 実行可能ファイルの代わりに、指定したファイルをダウンロードします。
boot_proc によって指定したプロセッサをブートプロセッサとして使用します。
OpenBoot の自動起動モードを有効 (on) または無効 (off) にします。OpenBoot に対するこのオプションの効果は、setenv auto-boot? [true|false] コマンドと同じです。このオプションによって、OpenBoot をシミュレートした EEPROM 内の auto-boot? フラグの状態が変更されます。auto-boot が有効な場合には、bringup(1M) コマンドは、他の OBP 変数によって決定された適切な起動ディスクを使用してシステムを完全に立ち上げます。auto-boot が無効な場合には、bringup(1M) コマンドは、netcon(1M) ウィンドウに OBP プロンプト (OK) を表示して終了します。
OpenBoot の診断モードを有効 (on) または無効 (off) にします。OpenBoot に対するこのオプションの効果は、setenv diag-switch? [true|false] コマンドと同じです。このオプションによって、OpenBoot をシミュレートした EEPROM 内の diag-switch? フラグの状態が変更されます。
起動引数を OpenBoot の起動コマンドに 1 つずつ渡します。disk や net などの OpenBoot の標準デバイスのエイリアスを指定できます。これらの引数は現在の起動にのみ影響します。これに続く起動コマンドは、OpenBoot の標準引数である boot-device と boot-file を使用します。
環境変数 SUNW_HOSTNAME が該当するドメイン名に設定されている必要があります。
SunOS リファレンスマニュアルの boot(1M)