デュアル SSP 構成の障害によってメイン SSP の適正な動作が影響を受けたときに自動フェイルオーバーが起動します。障害の原因として、以下が考えられます。
障害の発生したネットワーク接続
SSP システム障害の原因
システムパニック
完全な電源故障
一定期間持続する OpenBoot PROM (OBP) の機能低下
リソースの減少
リソースの減少とは、SSP の動作に必要なディスク容量と仮想記憶が不足することです。このようにリソースが一定のしきい値を下回る場合は、fodデーモンがフェイルオーバーを開始します。これらのリソースはssp_resource(4) ファイルに格納されており、setfailover コマンドで変更することができます。詳細は、「ssp_resource ファイルのメモリーまたはディスク容量のしきい値を変更する」を参照してください。
ただし、オペレータの要求によってフェイルオーバーが使用不可になっている場合、または障害状態によってフェイルオーバーを防止している場合はフェイルオーバーが発生しないので注意してください。さまざまな障害状態とその結果生じるフェイルオーバー処理は、第 11 章「SSP の内部構造」にまとめてあります。第 11 章では、フェイルオーバープロセスによって検出される障害を障害箇所ごとに説明しています。