Sun N1 System Manager 1.0 管理ガイド

OS インストールの管理の概要

N1 System Manager では、1 つのインタフェースで数百台の異機種サーバーにプロビジョニングできます。N1–ok シェルには、サーバーへのプロビジョニングや再プロビジョニングを行うための簡単なコマンドセットが用意されています。

大きく分けて、OS のプロビジョニングは次の作業で構成されます。

  1. 管理サーバー に OS イメージをインポートする。

  2. (省略可能) 独自の OS プロファイルを作成する。インポート中に「デフォルト OS プロファイル」が自動的に作成されます。

  3. サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをインストールする。

OS イメージをインポートするには、os キーワードと cdrom または file サブコマンドを付けて create コマンドを使用します。次に例を示します。


N1–ok> create os os file files

OS 作成ジョブは、OS の媒体またはファイルの場所に基づいてイメージをインポートし、管理サーバーにそのイメージを保存します。ジョブの結果を表示すると、作成プロセスを確認できます。

OS 作成ジョブが正常に完了すると、イメージ、すなわち「ディストリビューション」がその名前で示されます。デフォルトの OS プロファイルには、同じ名前が使用されます。使用可能な OS プロファイルを確認するには、osprofile キーワードと all サブコマンドを付けて show コマンドを使用します。次に例を示します。


N1–ok> show osprofile all

個別サーバーまたはサーバーグループにプロビジョニングするには、それぞれ servergroup キーワードと osprofile サブコマンド、必要な属性値を付けて load コマンドを使用します。次に例を示します。


N1–ok> load server server osprofile osprofile networktype networktype

ヒント –

N1 System Manager ブラウザインタフェースには、OS のプロビジョニングを容易に行えるようにするための OS プロファイルウィザードが用意されており、ドラッグ & ドロップでサーバーグループに OS をインストールできます。このウィザードは、構文を学ぶのに役立つようコマンドを構成し、デフォルトの設定を提供することによって、一般的なパラメータを効率良く設定できるようにします。ログイン方法については、「N1 System Manager のブラウザインタフェースにアクセスする」を参照してください。ウィザードの使用法については、N1 System Manager のオンラインヘルプを参照してください。


サーバーまたはサーバーグループに新しい OS プロファイルを再プロビジョニングするには、以前にプロビジョニングしたサーバーまたはサーバーグループで load コマンドを実行します。N1 System Manager では、次のオペレーティングシステムのプロビジョニングをサポートしています。

OS リソースの健全性状態の確認

ここでは、server キーワードと all 変数を付けて show コマンドを実行したときに表示される OS リソースの健全性状態について説明します。次に例を示します。


N1-ok> show server all

OS プロファイルおよび OS 管理エージェントをインストールすると、システムによって OS リソースの健全性が報告されます。この方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」 および 「OS 管理エージェントをインストールする」を参照してください。OS リソースの健全性は、次の状態で示されます。