Sun N1 System Manager 1.2 ご使用にあたって

監視に関する問題点

通知の説明でアポストロフィを使用できない (6242713)

description 属性でアポストロフィを使用すると、create notification コマンドで問題が発生します。

回避策: もう 1 つアポストロフィを付けてアポストロフィをエスケープするか (例: Support”s Notification)、description 内でアポストロフィを使用しないでください。

ジョブの完了後も、ジョブの実行中を表す時計アイコンが残る (625871)

すべてのジョブの実行が完了しても、「表示の選択」セクション内のサーバーの横に、時計アイコンが表示され続けることがあります。これは、更新機能の問題です。

回避策: 「更新」ボタンをクリックするか、F5 キーを押すことによって、ブラウザインタフェースを更新してください。

管理サーバーでディスク容量不足になったときに紛らわしい OS 作成ジョブステータスが表示される (6299790)

OS の作成ジョブの実行中に管理サーバーがディスク容量不足になると、ジョブステータスに「実行中」と表示されます。そのあとで、空きディスク領域ができて、N1 System Manager が再起動されると、OS の作成ジョブが失敗したにもかかわらず、ジョブステータスが「完了」に変わります。


注 –

問題のジョブのステータスは「完了」のままで、修正できません。


回避策:

  1. 少なくとも 3G バイトの空きディスク領域を確保します。

  2. いったん N1 System Manager を停止して、再起動します。

  3. OS 作成のジョブを再度実行します。

キューにあって、実行中でないジョブが、「ジョブの詳細」で「未開始」と表示される (6318398)

全体のジョブ負荷が大きすぎて、キュー内の次のジョブを実行できない場合、「ジョブの詳細」画面には、実行中のジョブのステータスが「実行中」、その他のジョブのステータスは「未開始」と表示されます。キュー内のジョブは、1 つまたは複数の実行中のジョブが完了し、全体のジョブ負荷が小さくなって、キュー内の次のジョブを実行できる状態になったあとで実行されます。

詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド』「ジョブのキューイング」を参照してください。

agentupgrade スクリプトでアップグレードした OS 監視エージェントで、メモリーしきい値が正しく更新されない (6330911)

agentupgrade スクリプトを使用して OS 監視エージェントを リリース 1.2 にアップグレードすると、次のメモリーしきい値が正しく更新されなくなります。

この問題が発生すると、関係するプロビジョニング可能なサーバーが「Failed Critical」状態になることがあります。

回避策: OS 監視エージェントをアップグレードしたあと、問題のサーバーで set server または set group コマンドを使用して、しきい値を変更してください。

OS 監視しきい値を超えても、電子メール通知が送信されない (6347039)

OS 監視しきい値を超えても、電子メール通知が送信されないことがあります。これは一時的な問題です。

回避策: 管理サーバーで次の手順を行ってください。

  1. N1 System Manager を停止します。


    # /etc/init.d/n1sminit stop
    
  2. Red Hat 管理サーバーの場合は、/etc/opt/sun/cacao/modules ディレクトリに移動します。


    # cd /etc/opt/sun/cacao/modules
    

    Solaris 管理サーバーの場合は、/etc/opt/SUNWcacao/modules ディレクトリに移動します。


    # cd /etc/opt/sun/SUNWcacao/modules
    
  3. 更新する必要がある XML ファイルのバックアップをとります。


    # cp coreservicemodule.xml coreservicemodule.xml.save
    # cp com.sun.hss.domain.xml com.sun.hss.domain.xml.save
    
  4. coreservicemodule.xml ファイルから次の行を削除します。

    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/activation.jar
       </path-element>
    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/mail.jar
       </path-element>
  5. com.sun.hss.domain.xml ファイルから次の行を削除します。

    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/mailapi.jar
       </path-element>
       <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/imap.jar
       </path-element>
       <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/pop3.jar
       </path-element>
       <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/smtp.jar
       </path-element>
  6. com.sun.hss.domain.xml ファイルに次の行を追加します。

    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/mail.jar
       </path-element>
  7. N1 System Manager を起動します。


    # /etc/init.d/n1sminit start
    

サーバーの agentssh 値を変更できない (6347588)

set server コマンドを使用した、サーバーの agentssh 値の変更ができません。

回避策: サーバーの agentssh 値を変更するには、いったんサーバーを削除して再検出してから、add server コマンドを使用して、agentssh 値を設定する必要があります。

サーバーグループで fsusage.pctused しきい値を設定できない (6347647)

set group コマンドを使用して、fsusage.pctused しきい値を設定できません。次に例を示します。


N1-ok> set group test-systems threshold fsusage.pctused warninghigh=70 criticalhigh=80
Invalid value "fsusage.pctused".

回避策: サーバーごとに set server コマンドを使用して、fsusage.pctused しきい値を設定する必要があります。n1sh スクリプトをカスタマイズして、大量のサーバーでこの作業を自動的に行うようにできます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド』「N1 System Manager コマンドのスクリプトを実行する」を参照してください。

プロビジョニング可能なサーバーをリセットすると、サーバー情報が再表示されるまで、OS の健全性状態が無効になる (6351266)

reset コマンドまたはブラウザインタフェースの「リセット」メニュー項目を使用してプロビジョニング可能なサーバーをリセット (再起動) すると、サーバーの OS リソースの健全性状態が「Failed Critical」になり、5 〜 10 分後に再表示されるまで、その状態が維持されます。これは、サーバーの OS の健全性状態が良好の場合にも発生します。

回避策: プロビジョニング可能なサーバーをリセットしたあと、set server refresh コマンドを使用してサーバーを再表示できます。あるいは、この操作を行わなくても、サーバーのステータスは 5 〜 10 分後に自動的に再表示されます。