PPP フレームは、構成情報やデータが入っている情報のパケットをカプセル化します。
図 A-2 に、PPP フレームの通常の形式を示します。
アドレスフィールドは RFC 1662 規定の PPP 用 HDLC 式フレームの一部で、長さは 1 オクテットです。このフィールドは、必ず All-Stations アドレスである 0xff に設定します。他のアドレス値を持つフレームは、通知されずに捨てられます。
制御フィールドは RFC 1662 規定の PPP 用 HDLC 式フレームの一部で、長さは 1 オクテットです。このフィールドは、必ず Poll/Final ビットがゼロに設定された Unnumbered Information (UI) コマンドである 0x03 に設定します。他の制御値を持つフレームは、通知されずに捨てられます。
プロトコル識別子は、フレームの情報フィールドにある情報の種類を識別します。長さは 1 オクテットまたは 2 オクテットです。
Solstice PPP において有効な値は、以下のとおりです。
0x0001 パディングプロトコル
0x0021 インターネットプロトコル
0x002d Van Jacobson 圧縮 TCP/IP
0x002f Van Jacobson 圧縮解除 TCP/IP
0x8021 IP 制御プロトコル
0xc021 リンク制御プロトコル
0xc023 パスワード認証プロトコル
0xc223 チャレンジハンドシェーク認証プロトコル
情報フィールドは、ゼロオクテット以上です。情報フィールドの最大の長さは、ネゴシエーション対象パラメータである最大受信ユニット (MRU) によって決まります。デフォルトでは、1500 (Ethernet ネットワーク用) に設定されています。
情報フィールドには、構成情報やデータを含めることができます。Solstice PPP の場合は、データは圧縮 IP データグラムまたは非圧縮 IP データグラムです。