Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド

はじめに

Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイドでは、SunSM Update Connection System の目的と機能について説明します。このソフトウェアには、Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションの Sun Update Connection System Update Manager クライアントソフトウェア (以降「Update Manager」とする) と Sun Update Connection プロキシ が含まれています。このマニュアルでは、これらすべての機能について説明します。

また、Sun Update Connection System ソフトウェアのインストール、登録、および使用方法についても説明します。Sun Update Connection System には、SolarisTM オペレーティングシステム上でアップデートを管理するための強固なパッチとアップデートツールが統合されています。


注 –

Sun Update Connection System ソフトウェアとこのマニュアルでは、「パッチ」「アップデート」という用語は、同じ意味で使用しています。


内容の紹介

このマニュアルは、6 つの章、1 つの付録、および用語集で構成されています。

第 1 章「Sun Update Connection System の概要」では、アップデート管理環境で Sun Update Connection System の使用を開始する方法を説明します。また、Solaris アップデートの概要やこのリリースの主な機能、およびアップデートを適用する前に知っておくべき概念についても説明します。

第 2 章「Sun Update Connection System ソフトウェアのインストール」では、Sun Update Manager クライアントソフトウェアのインストールおよびアンインストールの方法について説明します。また、Sun Update Connection System プロキシソフトウェアのインストール方法についても説明します。

第 3 章「Update Manager によるシステムの登録」では、システムを登録して、Sun Update Connection System の機能を活用する方法について説明します。

第 4 章「Update Manager GUI を使用した Solaris アップデートの管理」では、Sun Update Manager アプリケーションを用いてアップデートを管理する方法について説明します。

第 5 章「Sun Update Connection Hosted ブラウザインタフェースを使用した Solaris アップデートの管理」では、Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用して、1 つまたは複数のシステムでアップデートをリモート管理する方法について説明します。

第 6 章「Sun Update Connection プロキシ の設定」では、イントラネット上の Sun Update Connection プロキシ (「ローカルパッチサーバー」とも呼ばれる) の設定および使用方法について説明します。

付録 A 「Sun Update Connection System のナビゲーション」では、ブラウザインタフェースと、インタフェースのナビゲート方法について説明します。

用語集は、このマニュアルで使用されている用語とその定義集です。

関連マニュアル

『Solaris 10 リファレンスマニュアル』には、smpatch コマンド、sconadm コマンド、および patchsvr コマンドに関する情報が記載されています。このマニュアル内の smpatch(1M) のマニュアルページ、sconadm(1M) のマニュアルページ、および patchsvr(1M) のマニュアルページを参照してください。

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun のサービス 

URL 

内容 

マニュアル 

http://jp.sun.com/documentation/

PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 

サポートおよびトレーニング 

http://jp.sun.com/supportraining/

技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。 

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。