名前 | 形式 | 機能説明 | 属性 | オプション | ファイル | 関連項目
tnd はトラステッドネットワークデーモンの略で、トラステッドネットワークデータベースを使ってカーネルを初期化し、また要求に従ってデータベースの再読み込みを行います。tnd は、ブート処理の冒頭で必要に応じて起動されます。
tnd は、リモートホストデータベースの tnrhdb(4)、リモートホストテンプレートデータベースの tnrhtp(4)、インタフェースデータベースの tnidb(4) の計 3 つのデータベースをカーネルに読み込みます。これらのデータベースの内容やトラステッドネットワークに与える影響については、それぞれのマニュアルページを参照してください。tnrhdb(4) と tnrhtp(4) および関連した NIS+ テーブルが変更されると、tnd はローカルカーネルとファイルシステムのキャッシュを、決められた間隔で更新します。
tnd は、デバッグ情報をログファイルに記録します。デフォルトのログファイルは /var/tsol/tndlog ですが、-f オプションを使って指定したり、tnctl(1M) を使って変更したりすることも可能です。
ローカルのトラステッドネットワークデータベースファイルが変更された場合、管理者は tnchkdb(1M) を発行して構文を検査し、tnctl を発行してカーネルキャッシュを更新しなければなりません。
tnd はトラステッドパスから起動しなければならず、また次の特権を継承する必要があります: net_privaddr
、net_mac_read
、net_downgrade_sl
、sys_net_config
、proc_setclr
、proc_setsl
。tnd は rc スクリプトから起動され、機密ラベル ADMIN_LOW
で実行されることを前提としています。
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWtsu |
デバッグのレベルを debug_level が示す値に設定します。debug_level には 1 または 2 が指定できますが、現在の仕様ではどちらも同じ意味を持ちます。-f オプションを使ってログファイルを指定しない場合には、/var/tsol/tndlog を使用してください。
デバッグ情報を logfile が示すファイルに書き出します。このファイルがすでに存在していれば、デバッグ情報はファイルに追加されます。
ポーリングを行う時間間隔を poll-interval で秒単位で指定します。デフォルトは 30 分 (1800秒) です。
トラステッドネットワークインタフェース制御データベース
トラステッドネットワーク遠隔ホストデータベース
トラステッドネットワーク遠隔ホストテンプレート
tnd デバッグ情報のログ
トラステッドネットワーク遠隔ホストデータベースのキャッシュ
トラステッドネットワーク遠隔ホストテンプレートのキャッシュ
ネームサービススイッチ用構成ファイル