実行プロファイルに定義されている CDE アクションには、フロントパネルのアプリケーションマネージャとファイルマネージャからアクセスできます。プロファイル中のコマンドには、「プロファイルシェル」という Bourne シェルからアクセスします。ユーザーや役割がアクセスできるアプリケーションは、それぞれに割り当てられたプロファイルに定義されたものに限定されます。プロファイルシェルをユーザーや役割に割り当てるには、ユーザーマネージャを使用します。この方法については、「ユーザーに実行プロファイルを指定する」を参照してください。プロファイルシェルを使用すると、ユーザーを「有効」にできます。つまり、ユーザーにコマンドへのアクセスを許可し、特権や、通常のユーザーには使用できない承認を与えるわけです。また、ユーザーを「制約」することもできます。これは、ユーザーのアクセスを特定のコマンドセットだけに制限する、不慣れなユーザー向けの処置です。プロファイルシェルは、特権や承認が定義されたプロファイルを役割アカウントやユーザーアカウントに割り当てる際に使用します。
通常のユーザーとして操作する場合も役割になった場合も、そのユーザーまたは役割のプロファイルの内容に応じて、アプリケーションに対するアクセス権とセキュリティ属性が与えられます。ただし、通常のユーザーのプロファイルと役割のプロファイルとでは、同じアプリケーションにアクセスする場合でも資格のレベルが異なっていることがあります。たとえば、Basic Actions 実行プロファイルからファイルマネージャにアクセスしているユーザーには、特別な特権や承認は与えられていません。一方、同じファイルマネージャに Object Label Management プロファイルからアクセスしているユーザーは、ファイルの書き込み時に file_mac_write 特権を使ってMAC 保護を書き換えたり、基本的な UNIX アクセス権を持っていなくても、file_dac_read 特権でファイルを読み取ることができます。