Trusted Solaris 管理の概要

パスワード情報の指定

「ナビゲータ (Navigator)」ダイアログボックスの「パスワード (Password)」ボタンをクリックすると、「パスワード (Password)」ダイアログボックス (次の図を参照) が表示されます。ダイアログボックスの上部には、現在のアカウントが読み取り専用で表示されます。「パスワード (Password)」ダイアログボックスでは、次の項目を指定できます。

図 4-8 ユーザーマネージャの「パスワード (Password)」ダイアログボックス

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初期パスワードの作成

「パスワード (Password)」メニューからは、ユーザーの初期パスワードを設定できます (次の図を参照)。

図 4-9 初期パスワード作成時のオプション

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「パスワード (Password)」メニューには次のオプションがあります。


注 -

セキュリティ上、ユーザーアカウントと役割アカウントが使用するメニュー項目は、「パスワードの入力 (Type in)」と「リストから選択 (Choose from list)」だけにするのが良いでしょう。


パスワード選択ダイアログボックスには、システムがユーザー用に生成したパスワード候補が 5 つ表示されます。システムが生成したパスワードには、前の表の規則は適用されません。これらは、8 文字のアルファベットの小文字でできており、数字や特殊文字は使用されていません。各パスワードの右側には、括弧の中に発音記号が表示され、覚えやすいように音節ごとに区切られています。「生成 (Gen)」ボタンをクリックすると、新しいパスワードの選択肢が 5 つ生成されます。


注意 - 注意 -

ユーザーにパスワードを提供する際は、立ち聞きされたり盗み見られることのないよう、十分に注意してください。ユーザーのパスワードが他のユーザーに漏洩した疑いがある場合は、ただちにパスワードを変更してください。


パスワードの有効期限の設定

「パスワード (Password)」ダイアログボックスの次の 5 つのフィールドでは、パスワードの有効期限を設定します (図 4-8)。パスワードの変更オプションは、推測や盗みなどの不正な手段でパスワードを入手した侵入者による被害を抑えるためのものです。パスワードの有効期限の設定には、次のオプションがあります。


注 -

最長有効日数または有効期限が経過した後にパスワードの変更を要求する場合は、警告メッセージを有効にしておく必要があります。


ユーザーのパスワード選択方法の設定

「パスワード (Password)」ダイアログボックスの「変更方法 (Change By)」メニューからは、ユーザーのパスワードの変更方法を指定できます。「パスワードの入力 (Type in)」を選択すると、ユーザーは、新しいパスワードを手動パスワード入力ダイアログボックスに直接入力することになります。「リストから選択 (Choose from list)」を選択した場合は、ユーザーがパスワードを変更しようとすると、必ずパスワード選択ダイアログボックスが表示されます。パスワード選択ダイアログボックスには、システムが生成した選択用のパスワードが同時に 5 つ表示されます (図 4-9)。

アカウントステータスの設定

「パスワード (Password)」ダイアログボックスにあるアカウントステータスのメニューには、現在のアカウントのステータスが表示されます (図 4-8)。メニューオプションを選択すると、アカウントのステータスが切り替わります。オプションは次のとおりです。

NIS+ 資格テーブルの更新

「認証テーブルの設定 (Cred. Table Setup)」フィールドの横にあるトグルボタンをクリックすると、NIS+ 主体の公開鍵と秘密鍵が cred テーブルに追加されます。このトグルボタンは常にチェックマークをつけておいてください。詳細は、Solaris 7 の『Solaris ネーミングの管理』の第 7 章「NIS+ 資格の管理」の「資格関連情報の格納場所」を参照してください。