次の図で説明するように、デフォルトの Trusted Solaris システムでは、管理者役割とセキュリティ管理者役割は、一連のユーザーアカウントの規定された特性をそれぞれ設定します。図 4-1 に示すように、セキュリティ管理者は、一般ユーザー アカウントおよびすべての役割アカウントの持つ特性のうち、セキュリティ関連のものの設定を受け持ちます。一方、管理者は、一般ユーザーアカウントの特性の設定と同時に、セキュリティ管理者の特性の設定を受け持ちます。これは、いかなる役割も自分自身を設定することはできないためです。